ランチに軽やかな神戸の『にくてん』はピッタリ♪ : さんぺい

休日に『地下鉄海岸線　駒ヶ林駅』方面に行った際のランチで立ち寄ったお店が、
「さんぺい」さん
でした。
こちらはこの近辺らしいお好み焼きのお店ですね。やっぱり新長田近辺だったら焼肉屋さんかお好み焼き屋さんが一番でしょう。
お店の場所は『西神戸センター街』の東側のアーケードが切れた所にありました。
入店時間は１１時５０分。
この時点での先客はペア客５組の合計１０名の方々がいらっしゃいましたが、その後も続々とお客さんが訪れておられました。結構人気があるだなぁ。常連さんや近所の人っぽいお客さんの他に一見さんらしい人達と客層のバリエーションは豊富そうな感じでしたね。
ちなみにこちらのお店の席数は、お店のお母さんが調理を行う鉄板も有るカウンター席８席、鉄板付四～六人テーブル３台、奥の小上がりの座敷には鉄板付四人座卓２台が有りました。
私はカウンター席の一つに通され着席です。
着席後、壁に掲げられたメニューを見ながら何をいただく検討。う～ん、お好み焼きも一枚は欲しいし、焼きそばや焼きうどんも魅力的。そばめしもイイよねぇ～。って感じに散々悩んだ挙げ句、今回注文したのが、
「ぶた焼」￥５２０
「ホルモンうどん」￥９８０
でした。
最もベーシックなお好み焼きとこちらのお店の推しの焼きうどんの一品にしてみました。
で、注文後１０分でまずは「ぶた焼」のお好み焼きの方が出来上がってきました。
では、焼き上がったばかりの「ぶた焼」の全体像を俯瞰で眺めつつ実際にいただいてみましょう。
お店のお母さんの説明によるとお好み焼きには甘口ソースを塗って食べて欲しいとの事。その上でどうしても辛みが欲しい人は辛口ソースを重ね塗りして下さい、との事でした。神戸は長田の『にくてん』と言えば辛口の『どろソース』ってイメージがありますが、ここではそうではないみたい。これがこちらのお店の特徴なんでしょうかねぇ。
と言う事でお母さんの言い付けを素直に守り、卓上に置いてある甘口ソースを刷毛を使ってお好み焼き全体に満遍なく適量塗った後に、ソースの隣に置いてある鰹節と青海苔を少し振りかけてっと。これで完成。マヨネーズもお店には一つだけ置いてありましたが、私の好みでこれは使いません。私以外の人も誰も使っていませんでしたしね。神戸の『にくてん』にマヨネーズは不要です。
じゃ、いただきましょうか。
生地は神戸の『にくてん』だけにクレープの生地のように薄く丸く伸ばされたモノ。その上に広島焼き程にはたっぷりではありませんが、実はこちらの方が適量なのではと思える程好い感じのキャベツが盛られた上で、豚バラ肉が並べられて、少量の刻んだ万能ネギが振りかけられている感じで、両面を焼き上げてあります。薄焼きとか重ね焼きとかのせ焼きとか言われるお好み焼きですね。個人的には粉っぽさが高くない、この軽さが大好きです。しんなりしながらもシャキシャキした感じも残っているキャベツの食感も良いですよね。うん、実に美味しいですねぇ。
そして、ソースも良い。甘味は弱いと言うか殆ど感じないかな。そんな甘味よりもまろやかな酸味が一番に来るソースなんです。この酸味はフルーティーな酸味ではなくてキーンとしたお酢のような酸味なんですよねぇ。これは生地だけでなくソースも軽やかだなぁ。これは確かにお母さんが言う通りにこのお好み焼きにはこのソースがピッタリきます。
ただ、ちょっと気になって最後の最後に少しだけ辛口ソースも使ってみました。辛口ソースは所謂『どろソース』ってヤツですね。本当にドロッとしているって感じ・・・いや、それ以上にトロミではなくドロミが強いソースなんです。辛さなんですが唐辛子の辛みと辛子の辛みの中間のような辛さがあるソースなんですよねぇ。口に入れた時のジンジンとした辛さが少し強めにあり、その後は徐々に辛さが低くなりながらも辛みが程好く口の中に残るって感じのソースでしたが、お母さんの言う通りって言うか個人的にも甘口ソースだけで良いかなぁと思えましたね。
これで「ぶた焼」全て完食。
そして、注文から２３分後、私が「ぶた焼」を食べ終わるタイミングで「ホルモンうどん」が出来上がってきました。ナイスタイミング。
お母さんがまたまた言うにはこれには絶対にソースはかけないで下さいとの事。このホルモン専用の特製の出汁をかけて焼き上げられているようです。これで物足りなかったらお母さんに言えば出汁を追加でかけてもくれるようです。
この「ホルモンうどん」の構成は、うどん、ホルモン、キャベツ、もやし、青ねぎって感じですね。
うん、件の出汁なんですが確かにこれは先程のお好み焼きのソースとは全然違う別物だわぁ。イメージとしてはお好みソースと焼肉のタレを混ぜ合わせたような出汁かな。ホルモンから染み出た脂も良い感じに甘味と旨味を高めていますねぇ。そして、とても一味唐辛子が効いているし、山椒の風味・辛みも効いている。これは先程のどろソースよりも辛いかも。って言うか確実に辛い。ただ、山椒の風味がとても良いんだよなぁ～。これがあるから辛味も全然耐えらってもんです。
うどんは冷凍しているうどんを解凍したものなのかな？うどんはフニュフニュで凄く柔らかいです。モチモチって言う感じを通り越している程に柔らかです。しかし、そんな中で表れるキャベツともやしのシャキシャキ感が際立って気持ち良いんだよなぁ～。また、ホルモンのプニュプニュした脂身と表面の薄っすらした皮（？）っぽいところの食感が良く、先程も書きましたが脂身の脂の美味しさが出汁によく合っていてこの「ホルモンうどん」の味をキリッと決めてくれていました。これは焼肉で言うところの豚ホルモンとか豚シロとかシロコロとか言われるホルモンですね。
そんな感じで「ホルモンうどん」も全て食べ終わりました。
あっ、それと「ホルモンうどん」を食べている最中に付き出し（？）の「やみつき胡瓜」的なモノも提供していただけました。胡瓜にすり胡麻、胡麻油、醤油を絡めた感じですね。胡麻油とすり胡麻の風味がとても良く、醤油の薄い塩気もバッチリな、口の中が少しサッパリする一品でした。
って言う感じで「ぶた焼」も「ホルモンうどん」もオマケの「やみつき胡瓜」も全て完全に完食です。
やっぱり『にくてん』はイイよね。軽やかなお好み焼きだからランチにピッタリです。「ホルモンうどん」も美味しかったですよぉ～。