阪急岡本のミシュランビブグルマン店♪確かにビストロと呼ぶほどカジュアルではありません。味もいいですが、奥さまの接客に対する姿勢もとても素晴らしい＾＾ : ラシュミネ

　12月に入り、懐が少し暖かくなりそうな予感がしたので、相方にフレンチ

　でもたまにどう？と打診したところ、快諾。

　阪急岡本駅近辺といえば、イタリアンをはじめ、おしゃれなお店がひしめく

　場所であります。

　そんな中にあっても、少しお高いのかなというイメージで未訪であった

　ラシュミネさんに意を決して訪問。

　＜価格帯・お店の雰囲気＞

　気にしていた価格帯ですが、極めてリーズナブル。

　以前、こちらのテナントには、超有名高級フレンチ店が入っていたので、警戒

　し過ぎだったのかもしれません。

　アラカルトの注文もできるし、商品の価格も概ねメインでも２０００～３０００円台。

　なので、ビストロ的な使い方をすべきお店なのかなと思いましたが、実際は

　お店の雰囲気・接客等含め、ビストロではなくフレンチレストランというべきお店

　だと思います。

　お客さんの層もとても上品で、私どものような品のない人間は場違いなのか、

　入店時、少し他のお客さんからじろりと品定めされたような気がします。

　これは被害妄想ですが(笑)。

　＜注文＞

　コースもあります（５０００円）。

　ここで、私どもが注文することになるやや変わったオーダー。

　シェフの気まぐれアラカルト（６０００円）。

　これは、前菜の盛り合わせ・サラダ・魚と肉のメインから二品を選び、二人で

　シェアするというもの。一人３０００円でメイン２品まで食べられるわけです。

　メインは、肉肉でも、肉魚でも、魚魚でもなんでもあり。これよくないですか？

　もちろん選択するメインによっては追加料金をお支払いすることにもなるわけ

　ですが、食後のお茶やデセールは不要という酒飲みの私どもはこちらをお願

　いすることに。パンもついていないので、パンは追加したほうがいいかもしれない

　ですね。いずれにせよ、一人３０００円でこの内容はやはりお得感があります。

　もっと美味しそうに写真撮れればよかった・・・、シェフ奥さま、申し訳ありません、

　画像がネガティブな評価につながらないように頑張ってレビューします！(笑)

　■前菜盛り合わせ◎

　　え！？こんなに出てくるの？？

　　質以外にも、ボリュームを重視されるマイレビュアー様のカスレ魂様をも

　　満足させるのではという内容でした。

　　魚介・肉がふんだんに使われています。

　　魚介は明石ダコ、青魚、ノルウェーサーモンにホタテのマリネなど。

　　オマールエビも。肉は鶏肉、鴨肉、牛肉。　　

　　全て素晴らしかったですが、特に素晴らしかったのは、エゾ鹿のパテ、

　　それと写真真ん中の子牛のブランケットっていう、シチューのようなお味の

　　一品。この日のほとんど全ての盛り合わせメニューが網羅されてました。

　　ちなみに、前菜盛り合わせを単品注文すると１８００円也。

　■シェフの気まぐれサラダ×

　　シェフの気まぐれアラカルトの注文をするか否か少し相方と議論したのは、

　　私が生野菜が基本苦手、しかも、フレンチではおそらくあのスッパスッパ系の

　　ドレッシングが襲ってくるので、私は基本的に食べることができないのは必至、

　　それゆえに、普通にアラカルトで注文したほうがいいんちゃうの？という議題。

　　まあ、ええやんか・・・で乗り切ったものの、やっぱりだめでした＾＾；

　　それにしても、野菜がふんだんに使われていて、これでもかという彩り。

　　なお、生ハムのサラダでしたが、ワカサギのフリットなんかが添えられてました。

　　こちらもすごいボリューム。

　　ちなみに、気まぐれサラダは単品だあと１３００円也。単品と内容が異なる可能性

　　はありますが。

　■クローネンブルグ（６５０円）〇

　　サラダと前菜はビールで。フランスのビールだそうです。奥様でしょうか、とても

　　上品な方が丁寧に注いでくださいました。

　　ビールの注ぎ方は上手な人はとても上手ですよね。こちらの奥様もかなり練習

　　されたそうです。相方が上手ですねと話しかけると、少しこぼさはったのが、こちら

　　の奥様の人となりを象徴しているようで、微笑ましかったです。

　■甘鯛のうろこ焼◎

　　甘鯛、和食好きな方なら誰でも知ってるぐじってやつですな。

　　もっといえば、アカアマダイってやつですわ。海釣りする人ならさらによく分からは

　　るはず。　　
　
　　ぐじのウロコをパリッと焼く手法は和食ではかなりベタな手法ですが、フレンチで

　　それをやるのかという驚きがありました。

　　身はふわっふわ、合わせるソースはゆずの効いたさっぱりしたもの。こってりソース

　　をフレンチに求める方には少し物足りないかもしれないですが、個人的にはとても

　　おいしいお皿でした。オススメの白ワインと共に。

　　ちなにに、こちらは単品だと２２００円。

　■天然鹿背肉のロースト〇

　　どうも、僕が、最近、ジビエの話ばかりしているせいか、相方もジビエに興味をもった

　　らしく、鹿肉のローストを選択。こちらは＋１０００円の追加料金が必要。

　　滋賀産の天然のお鹿さんらしいです。赤ワインもおまかせでお願いしました。

　　火入れは抜群、肉質もいうことなし。　　
　　
　　ソースはジンジャーやバルサミコを使った甘めのもの。これが惜しかったなあ。

　　素材が素晴らしいのに、お肉のいい意味でのクセがなくなってしまうんですよね。

　　なお、付け合せのお野菜もすべて上質、お肉の下には麦のリゾット、これがまたおいしい。

　　こちらは単品だと３１００円。

　＜総評＞　

　　率直に言って、食べログで３．０８（２５年・１２月時点）？？？

　　いくらなんでも低すぎだと思います(笑)。

　　価格帯以上の、必要にして十分な商品を提供されていること、

　　一生懸命さが少し空回りしてるけど、それが逆にすごく可愛らしい奥様の接客

　　など、評価すべき点の方が多い気が僕はしました。

　　あ、そうそう、この日はお魚とお肉の料理にお勧めのグラスワインを出して

　　いただいたのですが、このレベルのお店なら、一杯１２００～２０００円くらいの

　　ワインを出してきはっても全然おかしくないのに、お魚にはこれが、お肉にはこれ

　　がお勧めですって、飲んだワイン。

　　このお店の最安値の６００円(笑)。しかも数種類出してこられて、お味見しますか？

　　ってテイスティングもさせてくれるんです。それでいて、白も赤もとても質がいい。

　　このエピソードで僕が何を言わんとしてるかは分かってくれる人は分かってくれると

　　思うんですが、このお店のこと大好きになりますよね。

　　先ほどこちらのお店はビストロではないと申し上げましたが、確かにカジュアルとは

　　言い切れないにせよ、他の方の評価にもある通り、ビストロ以上フレンチレストラン

　　未満のお店という評価が妥当でしょうか。

　　シェフと奥様に見送られながら、私どもも、ここの常連になろうねと話しながら岐路に

　　ついたとても楽しい食事でした。

　　この日の会計は、ビール×２、赤×２、白×２で１０７００円也。

　　１５０００円くらいかなという感覚だったので、先ほど言った通り、ワインがとても安かった

　　ということです。レシートもきっちり渡してくれます。明朗会計！　　

　　一人頭平均予算、５０００円。諭吉さん一枚でこんなに素敵なフレンチレストランに行ける

　　なんてと思って頂けると思います。

　　オススメです！以上、ご参考まで。