美学 それはジュヴレ・シャンベルタンでシャンボール・ミュジニーな夜 : 寿志 城助

寿志 城助

(スシ ジョウスケ)
2024年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店

寿司WEST百名店2022選出店

食べログ 寿司 WEST 百名店 2022 選出店

この口コミは、とんしさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

5.0

¥30,000~¥39,9991人
  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

5.0

¥20,000~¥29,9991人
  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
2023/12訪問129回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

美学 それはジュヴレ・シャンベルタンでシャンボール・ミュジニーな夜

いつもの妻のメモです。

つまみ。
ヒラメ
筋子
ヒラアジ
茶碗蒸し
タコの柔らか煮

あん肝
赤むつの昆布締め
サヨリの黄身和え
もずく酢

握り。
イカ
キス
赤身
中トロ
煮蛤


赤貝
赤だし
雲丹
貝柱
穴子


鮪、美味しかったです。

今宵のピノ・ノワール。

フレデリック・エスモナン 
ジュヴレ・シャンベルタン 
プルミエ・クリュ レ・シャンポネ
2019年

抜栓してすぐでもドーンとくる力強さに圧倒されました。
しかし、味自体は、繊細でエレガント。
ジュヴレ・シャンベルタンらしいですが、この複雑さはプルミエ・クリュなんだなあと感心させられます。
最新の作り手なので、2019年でも開けてバンバンです。

城助という寿司屋には美学を感じます。

骨太でありながら、極めて繊細でエレガント。

握りがそうです。

しっかり仕事がしてありますが、驚くほど繊細です。

中山城助という努力する天才のお人柄がそのまま、握りにも、お店そのものにも表れています。

美学

それはジュヴレ・シャンベルタンでありながらシャンボール・ミュジニー。

そして、ヴォーヌ・ロマネのエレガンス。

私自身がそれを理解する人間でありたいと思います。

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2023/11訪問128回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

シルクのような鮪

妻は生ビール。
私は少しだけ日本酒です。
千葉県の寒菊。

握りからピノ・ノワール です。
つまみにはピノ・ノワールは合いません。

ヴォーヌ ロマネ
オー レア
ドメーヌ J&J アルシャンボー
2017

畑名のあるヴィラージュ(村名)です。
J&J アルシャンボーは新しいドメーヌですがワイン造りの家系は古く、今ヴォーヌ・ロマネでは抜群のドメーヌと言われているようです。
レジオナルから村名、プルミエ・クリュ、グラン・クリュまでありますが、「等級によるワインの良し悪しは無い。素晴らしい畑に恵まれているので、それぞれのテロワールを最大限に尊重し畑から醸造まで同等に扱う。細部までこだわり、一切の妥協はしない」とドメーヌの主は語られておられます。
ヴィエイユ・ヴィーニュにも拘っておられますね。

オー・レアは、代々グロ家のモノポールとしても知られるプルミエ・クリュ、クロ・デ・レアに隣接する区画で、1947~1948年頃に植樹された古樹を使用しています。綺麗でフレッシュな果実感と洗練されたアロマが香り、心地よいミネラルも感じられ、長く余韻が続きます。
キメの細かい上質のタンニンと酸味を持っているところは流石ヴォーヌ・ロマネの超一流だと感じます。
高級ワインは、このタンニンと酸のキメ細かさが勝負どころだと思っています。
値段だけ高くてエチケットが凄くても、飲んだ時に独特のタンニンや酸のエレガンスがないとがっかりきます。

家用のコスパの良いワインを選ぶ時も充実した果実感よりもいかにこのあたりの感覚に近づいているかどうかを判断して決めています。
あるワインの唯一とも言える例外は別として(入手困難なので名前は言えません。)、3000円から3500円では流石にこのキメ細かさは求められません。
しかし、5000円前後となるとこの感覚が、一流と言えるほどのクオリティがないと家用のワインリストには入りません。
世の中で凄くコスパが良いと言われていても、絶賛されていても、家での日々のワインであったとしても、この感覚がないものは飲みません。
飲む意味がないからです。
飲む意味がないワインをワインバーで出されると人生をやめたくなります。

このワインは城助のセラーでは最後の1本で、酒屋に言ってももう入らないと聞いたとので、急いでネットで調べました。
運良く在庫があるお店があったので年末年始用にとすぐに2本買いました。
ただ、このヴィンテージは二度と手に入らないかも知れないので、数年寝かせるかも知れません。
実は数日前からそんなことを繰り返していて、年末年始用に買ったものを寝かしているので、次から次へとピノ・ノワールを買う羽目になっています。
いずれにしても、何かのタイミングで妻と二人で楽しみながら飲ませて頂きます。

でも寝かせ過ぎると己の味覚と嗅覚の劣化が、限界値を超えてしまうかも、、、。
難しい問題です。

妻のメモ。

つまみ。
ヒラメ
筋子
ヒラアジ
蛸の柔らか煮
茶碗蒸し

あん肝
サヨリの黄身和え
焼き穴子
もずく酢

握り。
イカ
キス
中トロ

煮蛤
中トロ
赤貝
白海老

赤身
えんがわ
貝柱
雲丹
赤だし
白甘鯛
巻き物
玉子

鮪は最初の中トロが凄かったです。
城助でも初めてかも知れません。
シルクのような食感です。
脂が軽いだけでなく、キメ細かくて繊細です。
ヴォーヌ ロマネ オー レアとのマリアージュはこの世のものとは思えません。
繊細さと繊細さのとてもエレガントなマリアージュです。
これほど繊細で美味しいワインだと単独で飲んだ方が美味しいと感じるのが普通なのですが、シルクのような鮪の握りのおかげで、今まで見たことのないような風景を見させて頂きました。

この日は特に城助標準でも握りの平均値が高くてとても幸せな気持ちで帰ることが出来ました。
ほんの一瞬だけですが過酷な仕事に対するストレスが消えました。

感謝しかありません。

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2023/10訪問127回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

今宵のワインは

シャンボール・ミュジニー 2019
ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィス

最初は酸味とタンニンが目立っていましたが、開いてからは本当に繊細で心地良い感覚になりました。

ブルゴーニュにおける老舗大規模メゾン、ルー・ペール・エ・フィス。
現在70haを超える畑をブルゴーニュ各地に所有しており、彼らが手掛けるキュヴェは100銘柄を超えます。
このワインはそんな彼らが手がけるシャンボール・ミュジニーの村名キュヴェです。
平均樹齢55年のブドウを使用しており、造られるワインは凝縮感があり、旨味としなやかなタンニンが溶け合った味わいが特徴。華やかなアロマが心地良く、繊細なスタイルに仕上がっています。

村名でもプルミエ・クリュかと思わせるほどのパフォーマンスがあります。
市場価格もそのようになっています。

何故このようなピノ・ノワールが城助の握りと合うのか?或いはマリアージュまであるのか?

秘密はシャリにあります。
赤身にも白身にもイカにも雲丹にも合うシャリ。
以前にも書きましたが、ネタにシャリを合わせているのではなく、シャリにネタを合わせているのです。
だからそれぞれのネタにはこのシャリに合うように仕事をしなければなりません。
当然、毎日食材のクオリティは違うので食材との会話も必要となります。
シャリも当然微調整します。
温度にもよりますが城助のシャリの味は常に違います。
その極めて難しいバランスを毎日毎日考えて調整しているのです。
だから、今流行りのネタによってシャリを変えることはしません。

実はこのシャリにコート・ド・ニュイのピノ・ノワールは合うのです。
リシュリュゥの中島さんが仰る通り、酸味と酸味を合わせると酸味が緩和されて、お互いの旨味が浮き上がります。
ピノのエレガントな旨味とシャリの旨味とネタの旨味が全てバランス良く浮き上がった時に城助の握りとニュイのピノのマリアージュが起きるのです。

城助ご本人は恐らくシャンボール・ミュジニーがお好きなのでしょう。
そして、グラン・クリュやプルミエ・クリュではないところがミソなのかも知れません。

もちろんどれも村名やACブルゴーニュとは思えないほどの美味しいものばかりですけどね。

レアな十四代も少しだけ頂きました。

妻のメモです。

つまみ。
マナ鰹
かなり美味しいです。
鰹は難しい魚ですが、凄いものがあります。
筋子

茶碗蒸し
蛸の柔らか煮
赤むつ
あん肝

もずく

握り。
イカ
キス
中トロ
はまぐり、
サワラ、
ア鯵
赤身
琵琶鱒
貝柱
帆立
赤だし
雲丹
焼き穴子
白海老
玉子

いつもながらのハイクオリティ。
シャンボール・ミュジニーを飲みながら最高の握りを今夜も楽しませて頂きました。

いつもありがとうございます。
本当に感謝しています。

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2023/10訪問126回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

ニュイのピノ・ノワール

禁酒明け、貸切で日本最高の握りととても美味しいピノ・ノワールを楽しむ会をやらせて頂きました。

つまみの時に少しだけ超レアな爾今を頂きました。
美味しい日本酒です。

1本目
ドメーヌ レシュノー
シャンボール・ミュジニー 2015

果実味に酸とタンニンがバランス良く溶け込んだ、エレガントな味わいです。
ニュイ・サン・ジョルジュを拠点とするドメーヌですが、畑はさまざまな村に点在しています。
マルサネ、ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュを所有していて、村名のニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモードが、2011年よりプルミエ・クリュに昇格しました。
レシュノーのワインは若いうちから楽しめる果実味豊かで滑らかなタンニンが心地よく、その味わいが人気の秘訣となっているようです。

2本目
ドメーヌ アンリ フェレティグ
シャンボル・ミュジニー ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020

かなり美味しく奥行きが凄いです。
村名でもこのようなワインがあるから、シャンボール・ミュジニーは世界でも別格扱いされているのでしょう。

それにしてもこのドメーヌはかなり凄いです。
理想のワインのスタイルを聞くと、「力強いワインよりも女性的で繊細なワインを造りたい。それが私のイメージするシャンボール・ミュジニーのスタイルです。」と語ったそうです。
その言葉通りアンリ・フェレティグのワインはピュアでエレガント、どこまでも続く美しい余韻が特徴ですね。
いやー、美味しかったなあ。

3本目
ドメーヌ ジャック・カシュー
ヴォーヌ・ロマネ 2012

偶然にも数日前に大阪の地裁の側のバー蓮で飲んだワイン。
ヴォーヌ・ロマネに本拠地を置く家族経営ドメーヌのジャック・カシュー・エ・フィス。
代表銘柄はグラン・クリュのロマネ・サン・ヴィヴァンに接する僅か0.6haのプルミエ・クリュ ラ・クロワ・ラモーです。
ヴォーヌ・ロマネのプルミエ・クリュのなかでは、一段頭抜けた評価の畑です。
シャンボール・ミュジニーのレ・ザムルーズのような存在なのでしょう。
村名ヴォーヌ・ロマネは、クリマ(畑)ごとに醸造されて、それぞれの個性があります。
村名レベルでクリマごとに違うワインを醸造するというのは凄いですね。

蓮のものはまだ開いておらず、酸が前に出ていましたが、こちらのものはすぐに開いて、村名レベルでも優秀なドメーヌのヴォーヌ・ロマネは凄いなあという感じでした。

4本目
フーリエ
ACブルゴーニュ 2018

ドメーヌものが常に入手困難な状況であることを踏まえ、消費者により手軽に味わってもらうことを目的に誕生したネゴシアン部門です。
シャンボール・ミュジニーに加え、フィサン、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュのブドウを使用しています。
ニュイの畑ばかりから葡萄を集めているので、ニュイらしいスミレの香りがあって、豊満で肉付きが良い味わいです。

フーリエは、ジュヴレ・シャンベルタン村を拠点に4世代にわたる長い歴史をもつ、極めて入手困難なドメーヌ。
自らを“テロワリスト”=テロワール主義者と称し、土地固有のエネルギーを秘め、かつ絹のようなフィネスをたたえるワインを生み出しています。

ジュヴレ・シャンベルタンを中心にシャンボール・ミュジニー、モレ・サン・ドニ、ヴージョに広がる約9haの畑を所有しています。
ポートフォリオにはわずか0.26haのグラン・クリュ、グリオット・シャンベルタンやジュヴレ・シャンベルタンの7つのプルミエ・クリュ、シャンボール・ミュジニーのプルミエ・クリュ、レ・グリュアンシュ、レ・プティ・ヴージョなどが含まれています。

ドメーヌでは樹齢30年以上のブドウのみを使用しています。
非常に慎重に除梗され、発酵前に破砕することなく、色素やタンニンの抽出を制限しています。
発酵には天然酵母を使用、ピジャージュは手作業で行われます。約16-20ヶ月間熟成され、新樽使用率はごくわずかに抑えられています。
すぐに飲んでも美しく、熟成を経てより妖艶に変化するワインですね。

5本目
セラファン ペール エ フィス
ジュブレシャンベルタン 2013

スタニラス・セラファン氏が1947年に、ジュヴレ・シャンベルタンに設立したドメーヌです。
1988年にドメーヌを引き継いだクリスチャン氏は徐々に畑を買い足し、特級畑シャルム・シャンベルタンを筆頭に、合計約5.3haの区画を所有。
クリスチャン氏の功績によって「新樽の魔術師」の異名を持つパーカー5ツ星の生産者として、ジュヴレ屈指のスター・ドメーヌとなりました。
現在は3代目として、彼の姪であるフレデリック氏が栽培・醸造を、娘であるカリーヌ氏がマーケティングを担っています。

ブドウ栽培では、「健康でクオリティの高いブドウを育てること」を大事にし、自然環境を尊重した栽培方法を行っています。
収穫は全て手摘みで、選び抜かれたブドウのみを使用して、除梗は約70%実施。
ステンレスタンクにて低温浸漬を行い、しっかりとした色合いと華やかなアロマを抽出します。
自然酵母により時間かけてゆっくり発酵させ、櫂入れを行うことで、さらに風味とタンニンを抽出。
熟成に使用する木樽はタランソやフランソワ・フレールなどの大手メーカーから仕入れ、他の生産者よりも高い新樽比率(AOCで約50%、村名で約70%、村名V.V.以上で100%)で熟成を行います。
これが「新樽の魔術師」と呼ばれる由縁でもあります。
また新樽比率が高いことは、ブドウのクオリティが非常に高いことを証明しており、力強く凝縮した果実味と長期熟成にも耐えうる素晴らしいポテンシャルを備えています。ボトリング時は清澄と濾過を行いません。
しっかりとしたストラクチャーが特徴であり、力強いタンニンと酸を兼ね備えるジュヴレ・シャンベルタンらしいワインです。

妻のメモ。

つまみ。

筋子
茶碗蒸し
赤むつ昆布じめ

あん肝
カンパチ
蛸の柔らか煮
焼き穴子

握り。
イカ
キス
煮蛤
アジ
マス
サワラ
ホタテ
ウニ
赤だし
トロ

焼き穴子
巻物

いつもながら、最後の巻物までとても美味しかったです。
この日のこの時間帯に焦点を合わせてくれたことがよく分かります。

城助の握りにはニュイのピノ・ノワールがよく合います。
マリアージュまであります。

大満足でした。

いつもありがとうございます。

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2023/09訪問125回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

抜群の鮪

妻のメモです。

つまみ。
ヒラメ
筋子
茶碗蒸し
アジ
蛸の柔らか煮
赤むつの昆布締め
カツオ
あん肝
サヨリの黄身和え
焼き穴子
もずく酢

握り。
イカ
キス
煮蛤
金目鯛?

中トロ、
中トロ?
赤身
赤身
白エビ
大トロ
赤出汁
帆立
青柳
イクラ
穴子
雲丹


良い天然物が入りにくくなったこの数年ですが、今年は夏鮪も良かったですし、今このレビューを書いている10月もかなり良かったです。

この日は9月中旬ですが、今夜の鮪は抜群です。
赤身は部位が違うところで、最初の方がとてもレアなところで値段も高いようですが、私は赤身らしい赤身の後の方が好みでした。

一番好きだったのは最初の中トロ。
これも物凄くレアな部位だと思いますが、脂も軽くて、鮪そのものの味もしっかり感じられてめちゃくちゃ美味しかったです。

もう今年あたりは本当に美味い鮪は食べられられなくなると思っていたのですが、幸せなことです。

この日の後も2回城助に伺っていますが、年内に何回伺うことができるでしょうか?

禁酒明け、まだバールチッチャは予約しただけでまだ伺えていませんが、こちらのお店とリシュリュゥばかりになってしまいます。
心から満足できるお店以外は行きたくないのです。

  • 寿志 城助 -
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2023/09訪問124回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

味付け

妻のメモです。

つまみ。
ヒラメ
ヒラアジ
蛸の柔らか煮
茶碗蒸し
赤むつの昆布締め
あん肝
カツオ
サヨリの黄身和え
焼き穴子
もずく酢

握り。
イカ
キス
アジ
金目鯛
煮蛤
トロ

白エビ
琵琶鱒
雲丹
赤だし
帆立
カレイ
穴子
巻物


城助の味付けが濃いと仰る方がおられます。
つまみも握りもそれぞれですが、比較的濃い味付けのものもあります。

繊細な味とか薄味が好きな私が何故城助は日本一と言うのか、不思議に思われる方がいらっしゃるようですが、全てはその味付けの必要性とバランスで決まります。
そして味を被せているのか食材同士で一体感が出ているのか?

フレンチやイタリアンのほとんどの料理は、味を被せているので、食材との一体感がありません。

優れた握りを食べられた時にチッチャの青木さんが悩まれたのはその点です。
かなり素晴らしい食材を手に入れて料理しても、その食材の素晴らしさを最大限に引き出さなければ意味がありません。
そして、食材全てが一体化する感覚。
味がしゅんでいれば良いという問題ではなく、一体化しているかが重要だと思うのです。

味付けがある程度濃くてもその食材の良さが引き出されているかが問題で、その日の食材のクオリティによって、味付けも変わるはずです。
それが何億回も申し上げている食材との日々の会話であって、レシピ通りの料理、修行先で覚えた技術だけで作った料理は美味しくありません。

一体化。

それを感じる料理は極めて少数です。

どんな個性のワインも素晴らしいものは最後体液化します。
果実感やタンニンや酸味が身体に優しく染み渡っていく感覚です。
日本酒も好きですが、この感覚は日本酒にはありません。
本当に凄いワインだけにあります。

料理はとにかく一体化。
味付けが被せてあったり、その味が食材と乖離していたりするものは外食として食べたくありません。

家では利便性や日常性が最も重視されるので、志麻さんのレシピの料理とデイリーとしては最高と思われるワインが飲めれば良いのです。
デイリーワインは、コスパの良いものを血眼になって探して、遂にコルトンのグラン・クリュを思わせる恐ろしいピノ・ノワールを見つけました。
それもそこそこの値段がするので週に1回くらいで、残りの1回のためにコスパが異常に良いものを大量に買い込んでいます。
ロブショングループのレストランで採用されているピノ・ノワールとかエシェゾーの生産者が今まで自分たちで飲んでいたヴィエイユ・ヴィーニュのガメイ&ピノ・ノワールです。
よって、ニュイの村名とかその上のピノ・ノワールを家で飲むようなことは1ヶ月に1回もあれば十分です。
実際には2ヶ月に1回くらいでしょう。
極上のワインを飲みたければ、リシュリュゥに行って泡から初めて、後は白と赤をお願いしますと言えば良いのです。

ということで、料理というものは濃いも薄いも全て食材の良さが最大限に引き出されているか、全体のバランスが取れているか、そして何よりも一体感が大切だと私は思っています。

  • 寿志 城助 -
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2023/08訪問123回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

食材の意味するところ

究極の日から数日。
妻をお連れすることができました。
前回が究極の内容だったことは妻には言っていません。

妻のメモ。

つまみ。
カレイ
ヒラアジ
茶碗蒸し
赤むつの昆布締め
蛸の柔らか煮
カツオ
カレイの肝
帆立
焼き穴子
もずく酢

握り。
イカ
キス
ヒラメの縁側
めくりアジ
煮蛤
琵琶鱒
赤身
トロ

白エビ

赤だし
雲丹
帆立
穴子

いつも感じますし、何度も書かせて頂いていますが、城助のつまみも握りも常に味が違います。
同じくらいの頻度で伺っているバールチッチャも素材のクオリティがそのまま出るものは常に味が違います。
イタリアンではかなり珍しいことだと思います。

クオリティの極めて高い食材というものは恐らく多くの方々が想像されておられるよりも個体差がもの凄くあります。

旬に脂がのった魚を食べると美味しく感じますし、魚自体のクオリティが高ければ私も好きですが、理由はまさに脂の甘みや旨味にあります。
個人的には、普通の牛肉の脂は重くて食べられませんが、脂にはわかりやすい美味しさがあります。

私がよく食材のクオリティと申し上げているのは脂のことだけではありません。
肉でも魚でも野菜でも、その食材がその食材の特徴として持っている味や香りや風味のことを指しています。

味には、「甘味」、「塩味」、「酸味」、「苦味」、「旨味」の5つの基本味「五味」に「辛味」や「渋味」という刺激やしびれとして感じ取る感覚も入っています。
口の中で、特に口の上の奥と舌の奥で感じるこれらの感覚の総合的なバランスとして、その食材をどう感じるかということが私の申し上げている味ということになります。

何度も書いている酸味ですが、私は酸味が嫌いではありません。
むしろ好きかも知れません。
ただ、例えばしゃぶしゃぶで、牛肉にたっぷりポン酢をつけて食べたり、河豚の刺身にポン酢をつけて食べたりはしません。
ポン酢は、かなり良いものでも食材をそのままつけると酸味を一番強く感じるために、ファーストインプレッションとして、私の味覚が一瞬ですが失われるからです。
暫く咀嚼していると旨味を感じてきますが、食べ物の味を楽しむという過程として苦痛を感じるので嫌なのです。

城助の握りもニュイのピノ・ノワールも好きではない方からは酸っぱいと言われます。
シャリに砂糖が入っていなかったり、ニュイの場合は、フランスの南ではないので、果実味たっぷりで糖分が高いというわけではないからです。

人間は甘みに喜びを感じる方が多いので、甘いと料理全体を誤魔化すことが出来ます。

ということで、城助の握りやニュイのピノ・ノワールは酸味を感じやすいのですが、要するに問題はその酸味が他の味覚とどのようなバランスを取っているのかが重要なのであって、河豚にべちゃべちゃポン酢をつけてポン酢の味を楽しむことは全く次元の違う世界がそこにはあるのです。

そもそも、城助の握りは米でできているので糖分はかなりあります。
ニュイのピノ・ノワールも他の加糖ジャブジャブや温かいところで育った葡萄を使ったワインよりも感じにくいだけで、葡萄から作った飲み物なので、糖分は豊富にあります。

だから、城助の握りやニュイのピノ・ノワールからは私はかなり甘みを感じています。
勿論他の味覚や香りとの総合的な組み合わせで感じているのです。
そしてその甘みはとても繊細で心地良いものなのです。
嫌になる甘みも世の中には山ほどありますのでそれらは口の中に入れたくありません。
例えば、米で充分糖分は足りているのに、砂糖を混ぜたシャリの高級寿司の握り。

今日の米はどこどこ産の超高級レア米を使っていますと説明しておきながら、シャリには佐藤。

今年はグレートヴィンテージのピノ・ノワールになりそうです、数十年に一度の歴史に残るようなワインが作れますと言いながら、ジャブジャブ加糖をして超高級ワインを作る。

全く同じことなのにほとんどの人は何故かわからないので不思議に思う今日この頃です。

ワインは初心者なので、ヴィンテージの違いまでは経験がないのでわかりませんが、城助の握りはそれなりに経験を積んでいるので、毎回味が違うのを感じながら、今日の食材はこうだから、総合的にこのシャリにしたのかなとかを考えながら楽しんでいます。

特に禁酒期間は味覚が最初から最後まで変わらないので特にそのようなことを楽しむわけです。

このレビューを書いている今は飲んでいるので、城助ではピノ・ノワールを合わせています。
つまみには合わないものが当然ありますが、握りにはマリアージュレベルで合います。

日本一繊細な握りと世界一と言われるコート・ド・ニュイ、特によく出して貰っているシャンボール・ミュジニーの繊細なピノ・ノワール。

このお店のこの空間で、この二つが異常とも言える芸術的なハーモニーを奏でているのです。

わかって頂ける方が一人でもおられたら幸甚です。

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2023/08訪問122回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

感動しかない

妻ではなく、私の拙いメモです。

つまみ。

煮蛸

茶碗蒸し
赤むつ昆布締め
あん肝
鮪熟考
よこわ漬け
煮帆立
焼き穴子
もずく

握り。
イカ
キス
白海老
アシ
琵琶鱒
赤身の魚 凄い
鮪中トロ ジャバラ?気絶する
蛤 究極のもの
鰆 究極のもの
雲丹
帆立細切り
赤身
穴子
青柳

ある方とそのお店のスタッフお二人の計4人で伺いました。
8月のお盆前の真夏です。

とにかく、最初のつまみからアクセル全開。
城助スタンダードと比べても凄いものばかり。
いやー、通常はどうしても城助スタンダードからすると弱い食材もあるのですが、食材のクオリティがどれも高く、仕上げも完璧。
禁酒期間でなければ、シャンボール・ミュジニーと握りを合わせたかったです。
つまみには十四代か爾今。

いやー、感動という言葉では表現出来ません。
今年は、月に2回弱のペースで伺っていますが、この日まででは、今年1番か2番の凄さです。
8月7日ですよ。

年に何回か、全てがピタっと決まって脳が麻痺しそうになるほど美味しい時があるのです。

  • 寿志 城助 -
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2023/07訪問121回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

夏鮪の赤身の繊細な旨味

妻のメモです。

つまみ。

アマガレイ
ひらあじ
煮蛸
茶碗蒸し
赤むつ
帆立

焼き穴子
もずく

握り。

イカ
キス
赤身 きめ細かい
赤身

金目鯛

琵琶鱒
トロ
トロ
帆立
雲丹
あこう
白海老
小柱
穴子
穴子
雲丹


中々天然の魚は、トップクラスが手に入れにくくなっていますが、夏鮪なのに赤身が美味しいのには驚きました。

最近ある方から城助好きなので、濃い味がお好きですよねと言われましたが、逆です。
基本的には薄い味の複雑で繊細な旨味が大好きなので、真逆です。
だから、ニュイのピノが好きなのです。
特にジュヴレ・シャンベルタンが。

濃い味は嫌いで、だからフレンチやイタリアンの味を被せてくる料理が大嫌いなのです。
もちろん、繊細なフレンチやイタリアンも存在はしていますが、グランメゾンのような店だから、アホみたいに高いから、美味しいというわけではありません。
先日仕事で大阪で1、2を争う高級イタリアンに行きましたが、看板料理が1番不味かったです。
キャビアを沢山使っているのですが、キャビアに熱が入っているので、魚卵独特の臭みがハッキリ出ていました。
不味い!
この感性!
これが関西でも指折りのイタリアンの最も有名でその名を高めた料理?
だから、私は食べてみないと飲んでみないと、何も信じません。
経験しないことは一つもわからないのです。

お金持ちの方は、東京のグランメゾンで、ニュイのグラン・クリュのボトルを開けて、高価なコースを日々楽しんでおられると思いますが、私はそんなことはできませんし、例え、できたとしてもしたいとは思いません。

今の私にはボトルを買うことさえ難しいような貴重なワインは、ワインだけを飲みたいですし、凄いワインと凄い料理はペアリングも何もないというこもありますし、そもそも値段は高くても料理が偉大なワインに負けていたら邪魔だからです。

この時点では、禁酒期間なので城助でもお茶しか飲んでいませんが、今は飲めるので、当然、城助では握りにピノ・ノワールを合わせます。

明日はたまたま貸切になったので、しかも禁酒明けなので、当然、ピノ・ノワールを飲みます。
つまみの時は禁酒明けの時のためにとっておいてくれている日本酒があるので、それを頂きます。

日本酒は米をアルコールと糖に分解した飲み物なので、寿司屋のつまみや握りには合います。
和食には当然日本酒は合いますが、マリアージュまで感じたことがないのです。

城助の握りは、美味しくてクオリティの高いピノ・ノワールが1番合いますし、ネタによってはマリアージュがあります。
そのことに驚愕するのです。
合うというレベルとマリアージュでは全く意味が違います。
私が大嫌いな砂糖の入ったシャリの握りには合いません。
優秀な完成されたピノ・ノワールに、シャリにドサージュされているものを合わせたら、合う合わない以前にワインの魅力が引き出されなくなります。
論理的に考えてもわかることですが、世間では素晴らしいとなっていることがあるので、不思議なことだなあといつも思います。
完成された、極上の例えば、シャンボール・ミュジニーの村名でもプルミエ・クリュでもグラン・クリュでも飲む時に更にドサージュして飲む人はこの世にいるとは思いません。
しかし、砂糖の入ったシャリの握りとロベール・グロフィエのシャンボール・ミュジニー レ・ザムルーズを同時に口の中に入れるということは、論理的にはそのような偉大なワインに砂糖を入れて飲むということに等しいのです。

逆に言えば、砂糖の入ったシャリの握りと日本酒は同じものを食べて飲んでいるので、合わないと言うことは論理的にはないですが、マリアージュも論理的にはあり得ません。

合うということとマリアージュということは、本質的に違う話なのです。

その論理でいくと、何やら色々入っているフレンチやイタリアンのソースにニュイのグラン・クリュやプルミエ・クリュはもちろん、村名レベルでも素晴らしいものとその料理が合うかは食べてみないとわかりません。
よくこのワインには中華が合うとか、牛肉が合うとか、まあ細かくても鴨に合うとか言いますが、そんなことは100%ありません。
鴨?
それはフレンチのある方々が大好きな合鴨を使うのですか?
ビュルドー家のシャラン鴨を使うのですか?
どこ産の鴨ですか?
部位はどこですか?
ソースは?
塩だけ?
鴨に合うワイン。
そんな抽象的な話はありません。
どんな鴨料理にそのワインは合うのですか?
本当に合っているのですか?
マリアージュなんてあるんですか?
え〜。
いい加減極まりない!
なんでそんな話が世間ではまかり通っているのか不思議でしょうがないです。

あえて言うなら、合鴨ではない、鴨が持っているこのような味や風味にこのワインの開いた時のこのような味や風味や香りが合います、あるいはマリアージュになります。
と言う説明なら理解出来ます。
しかし、そんな説明は人生で一度も受けたことはありません。

であれば、ワインが決まっていて料理を作るのではなく、普通は決まったコース料理にワインを合わせるので、いやいやそれなら偉大なワインがピッタリ合うなんてことはかなり選択肢がないと無理でしょうということになります。
たとえ、アホほどヴィンテージワインのストックがあるとしても、その日のどの料理にどうワインを合わせるのですか?
全ての料理に合う偉大なワインがあるのですか?
ボトルを開けるのであれば、普通は1種類か飲んでも2種類のワインしかありません。
複数の料理にグレートヴィンテージをピタっと合わせるのですか?
一体おいくらするのでしょうか?

リーズナブルでまあまあ美味しい料理に、リーズナブルなワインを合わせるというのであればわかります。

チッチャのようにペアリングと料理を一体と初めから考えて、セットで高見を目指すというのであれば、意識と結果が完全に一致しているのでトータルでの美味しさや満足感があります。
チッチャが日本一のイタリアンかも知れないと私が思う理由は食材のクオリティの高さだけではありません。
そして、そのクオリティに対して値段設定はかなり安いのです。

どこやら有名なところで修行しました、山ほどレシピがありますということで自信満々にフレンチやイタリアンを始めて、適当なワインを合わせてペアリングとして売るという感覚こそ私が最も嫌うことです。
そんな店が例によって、あの食材のアレをやってくるわけです。
そして、私を激怒させる。
表には出しませんよ。
でも心の中では怒り心頭に発するです。

ということで、禁酒明けにたまたま貸切になったので、このレビューを書いている翌日は城助です。
とっておきの日本酒と秘蔵のピノ・ノワールを数種類用意してくれています。

心からの感謝しかありません。

偉大なワインと偉大な握りがマリアージュになるというお店は日本中探しても城助以外にはないと私は思っています。

その偉大さを何人の方が、、、。

  • 寿志 城助 -
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2023/07訪問120回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

説明をするのは粋じゃないけどね

何故、そこまで城助を良く言うのか?贔屓の引き倒しなどとご批判を頂きますが、それはとても奇妙な話だと思っています。

妻がオペラの大ファンなので、オペラ鑑賞に行きますし、最近は大学のOB会の枠があるので年に2回ほど宝塚歌劇団の観覧に行きますが、例えば、このオペラが大好き、このソプラノの人のファン、月組の誰だれのファンと言っても批判する人はいません。

そのことに興味がある方の人口が極めて少ないからです。
逆にファン同士は数少ない同じ趣味を持つ人ということで、好きな人が異なっても批判し合うということはありません。
また。数少ないとなると、例えば100メートル10秒台で走れると語った人を批判することもありません。

ところが食だけ批判されるのです。
それは食べ物や飲み物が生命維持のために必須であるからです。
100メートルを20秒で走っても生きていけますし、オペラを一生観ることがなくても生命には関係ありません。

同じニュイでも、ジュヴレ・シャンベルタンはミネラル感強いから好きではないけれども、ニュイ・サン・ジョルジュの方が好きというのは好みの問題だと思いますが、ニュイの経験の少ない人がピノは酸っぱいから美味しくないと言われると、うーん、となります。

妻のメモです。

つまみ。
カレイ
ヒラアジ、めっちゃ美味しい
赤ムツの昆布締め
あん肝
鰹、ちょっといつもと味のバランスが違う

サヨリの黄身和え
焼き穴子
もずく酢

握り。
イカ
キス
鮪の赤身
アジ
キンメ?
鮪の中トロ
琵琶鱒
煮蛤
カレイのえんかわ?
鮪中トロ
雲丹
赤だし
白海老
穴子
帆立


酸味が好きではないと繰り返して申し上げている私が、砂糖の入っていない握りやコート・ド・ニュイのピノ・ノワールが大好きと書くと矛盾していると言われそうですが、正確に申し上げると酸味そのものが嫌いなのではなく、舌を麻痺させるような酸味、食材の味をわからなくさせる酸味が大嫌いなのであって、酸味自体が嫌いというわけではありません。

城助で握りと一緒に頂いた、シャンボール・ミュジニーやモレ・サン・ドニは、素晴らしいマリアージュがありました。

他に趣味があるわけでもなく、このような至福の時のためだけに働いています。

  • 寿志 城助 -
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2023/05訪問119回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

お茶で頂く握り

しばらくレビューの更新をしていませんでしたので、当然、城助のレビューも溜まっています。
5月のレビューです。
1ヶ月に1回くらいのペースで伺っていますので、ブランニューに追いつくにはしばらくお時間を頂きます。

仕事の忙しさは相変わらずですが、移動中に仕事をする頻度が減ったので、時間を見つけてアップさせて頂きます。

妻のメモ。
つまみ。
アマガレイ
タコの柔らか煮
サバ
茶碗蒸し
のどぐろ
カツオ
あん肝
サヨリの黄身和え
穴子
もずく酢

握り。
イカ
キス
アジ
金目鯛
煮はまぐり
鮪中トロ?ジャバラ?
白エビ

ホールラディッシュ
鳥貝
鮪赤身
赤だし
雲丹
巻き物
ホタテ
穴子
玉子

春の鮪としては中トロ?蛇腹?の部分は旨みが凄かったですね。
鮪だけでなく、この日、このような究極の握りを食べられているのは日本で何人いるのだろうと考えてしまいます。
同じネタでも毎日微妙な調整と更なる進化があるこの握りと並び立つ握りはあるのだろうか?
スイカに蜂蜜をかけてもスイカの甘さは増しません。
糖分を多く含むシャリによって作られた握りに砂糖を混ぜて客に出す。
好みの問題では。ありません。
科学です。
医学かも知れません。

そもそも味覚だけが好みという曖昧な概念で評価されます。
同じ聴力を持つ人がこっちのオペラよりもあっちのオペラが好きだというようなことが好みであって、駆け出しばかりの方で構成されたオペラと一生に一度体験できるかというようなオペラに好みなどという概念は存在しません。

ジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミジュニー、同じニュイだから好きだけど、ジュヴレ・シャンベルタンの方が好みというのが好みです。
本湖月の自慢の鮎と比良山荘の安曇川の天然鮎を比べた時は、好みの問題など生じません。
そこには好みではなく、クオリティの違いがあるだけです。

城助の握りとはそのような食べ物です。

  • 寿志 城助 -
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2023/03訪問118回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

人間五十年


人間五十年、下天のうちをくらぶれば夢幻の如くなり。

ということで、色々な病気が発覚し、とりあえず暫くはアルコールを飲めなくなりました。

ただ、幸いにも今は食べるものの制限はなく、仕事の都合があるので入院しないでも治療を続けることが出来る選択肢を得ることが出来ました。

交通事故による首の痛みと手の痺れも緩和されてきたと思います。

美味しいものを食べたいという意味では、アルコールを飲まない方が味覚や嗅覚にとっては良いので、まあそれはそれでしょう。

私の場合、飲まなければ飲まないでいられるので、健康のために、禁酒です。
身体が良くなれば、ほどほどに嗜むようになるでしょう。

よって、今宵は温かい緑茶で最高の料理を楽しませて頂きます。

頂いたもの。

つまみ。
アブラメ
煮蛸
茶碗蒸し
カツオ
赤むつ昆布締め
煮帆立
あん肝
サヨリの黄身和え
穴子
もずく

握り。
いか
キス

金目鯛
煮蛤
トロ
赤身
帆立
赤貝
雲丹
アブラメ
白海老
穴子
赤だし
赤貝のひもとトロの巻き物

食材のクオリティは、毎日違いますが、やはりその時の食材との対話を強く感じます。

城助の素晴らしさはその一言に尽きます。
何回も食べているから分かるというだけの話ではありません。

初見の店であっても食材のクオリティは当然分かるので、その食材に対してどのような工夫がされているかいないかは一口食べればわかります。
クオリティが高ければ、そのクオリティの高さを最大限に引き出しているか?クオリティ的に弱ければ、その弱さをどのように補っているか?という問題です。
そして、食材のクオリティと料理の技術に対する料金設定は?

要するに値段に対して美味いか不味いかそれだけです。
複雑なことを考えて食べている訳ではなく、自分の独善的な判断において、美味しい、不味いを感じているだけです。
ただ、納得できることはほとんどないので、それをそのまま書くとアンチが増えるという負の連鎖が続いています。

終わり。

  • 寿志 城助 -
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2023/02訪問117回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

とっておきのピノ・ノワールに妻もご満悦

年初から友人とばかり伺っていたので、夫婦の間に不穏な空気が流れていました。

やっと、妻をお連れすることが出来ました。
先週の金曜日、とっておきのブルゴーニュのピノ・ノワールを飲んだことはもう伝えてありますので、今夜は正念場です。
ただ、他に友人二人もいますのでオーバーランはありません。
2巡目ですし、朝も早いので大丈夫です。

いつものように妻のメモです。

つまみ。
ひらめ
煮蛸

赤むつ昆布〆
あん肝
カラスミ
鮪湯引き
焼き穴子
サヨリの黄身和え
もずく酢

握り。
イカ
キス

鮪赤身
金目鯛
煮蛤
鮪トロ
赤貝
白海老
鮪トロ

帆立
雲丹
赤だし
巻き物(鮪と貝ひも)
玉子

つまみの時は日本酒。
今夜も結局、握りからはブルゴーニュのピノ・ノワールになりました。

シャンボール ミュジニー。

先週の金曜日に引き続き、とっておきのブルゴーニュのピノ・ノワールを出してくれました。
2016年なので、本当はもう少し熟成させる予定だったのかも知れません。

コート ド ニュイ では、ジュヴレ シャンベル、モレ サン ドニ、ヴォール ロマネと同じくらい優秀な村です。

とても美味しかったです。
ジュヴレ シャンベルタンのような力強い感じではなく、シルクのような舌触りの優しい感じで、タンニンは控えめです。
このような優しいピノ・ノワールが、城助の握りに合うようです。
ジュヴレ シャンベルタンは合わないかも知れません。

ワインの知識がないので、あまりの美味しさに、シャンボール ミュジニーのグランクリュであるミュジニーかと思いましたが、調べてみるともの凄く有名なドメーヌ(生産者)であるジョルジュ ルーミエのお孫さんのローラン ルーミエでした。
グランクリュではないようですが、かなり美味しいです。
ブルゴーニュは、ボルドーと異なり、道を挟むだけで畑の格付けが変わるので、格付け関係なく美味しいものはめちゃくちゃ美味しいですね。
もちろんクリマ(区画)が違えば、数メートル離れるだけでテロワール(ブドウが育つ環境)が異なるので、違う個性のワインになるのですが、飲ませて頂いたピノ・ノワールは、まさにグランクリュ級と思えるようなグランヴァン(偉大なワイン)と呼ぶに相応しいワインでした。

これ以上は望めない究極の握りとピノ・ノワールのペアリングで、翌日寝不足確定の妻も上機嫌で最近の立て続けの失点を少し挽回しました。

友人二人も感動の連続。

めでたし、めでたし。

ただ、一つだけ残念なことがあります。

翌日、妻と家でブルゴーニュのピノ・ノワールを飲みながら話したのですが、コートドールのワインを覚えるのが遅すぎました。
20代とは言いませんが、30代でリシュリュゥのようなワインバーと出会っていたら、当時は味覚も嗅覚も今よりはるかに優れていたでしょうし、経験としてもかなりの数のコートドールのワインを飲めたのになあと思っています。

いずれにしても、城助の握りとブルゴーニュのピノ・ノワールのペアリングやマリアージュを知るのはもっと後になったでしょうが、、、。

  • 寿志 城助 -
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2023/02訪問116回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

蛤の握りとブルゴーニュのピノ・ノワール

城助理想の常連である友人と伺いました。

つまみ。
ひらめ
煮蛸

茶碗蒸し
赤むつ昆布〆
カラスミ
あん肝
焼き穴子
さより
もずく

握り。
イカ

キス
最初からここまでずっと日本酒で
ここからからブルゴーニュのピノ・ノワール。
大トロ 大間

青柳
白海老
金目鯛
中トロ 壱岐
雲丹
赤貝
赤身
穴子
玉子

握りは大間の大トロと壱岐の中トロが抜群でした。
特に壱岐の中トロはこれまで食べたことがないようなもの。
鮪の脂の旨味と赤身の独特の旨みが融合した逸品で、今後も食べられるかわかりません。
運の良さですね、出会い。

鮪は当然ピノ・ノワールとよく合いますが、驚愕したのは蛤の握りとマリアージュがあったことです。
ピノ・ノワールの繊細な旨味が舌の上で開くと同時に蛤の握りの味がふわっと浮き上がりました。
何故、これほどのまでのマリアージュがあるのか想像がつきません。
蛤の握りはしっかりと仕事がしてありますからね。
勿論、ピノ・ノワールもこれまで飲んだことのない素晴らしいものを出してくれたのですが、このマリアージュには言葉を失いました。
食の世界は深く、終わりは終わりはありません。
ニカイノフランクで人生初の恐ろしいコーヒーを飲むようなこともあります。

ただ、こちらのマリアージュも本数の少ないピノ・ノワール出してくれたので、もう二度と同じ体験はできないでしょう。

つまみは、ひらめが抜群でした。
月1回ペースの訪問だと中々当たりを引かないレベルのクオリティです。
ねっとりと旨味が滲み出ていました。

ひらめはとても難しい食材で、かなりクオリティが高くないとしっかりと旨味を感じることが出来ません。
高級店でもなんとかのなんとか覚えで切って出して、ポン酢でハイどうぞです。
それは鮪を切って醤油でハイどうぞと同じくらい、私が一番食べたくない刺身です。

友人も大満足で、既定路線のバールチッチャへと向かうのでした。

  • 寿志 城助 -
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2023/01訪問115回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

城助の握りの凄みを噛み締めていると何故かあの六本木のお店を思い出してしまった件

1月30日の2回転目に友人と伺いました。
友人は本日31日も予約ありです。
1月末に2連投。
何度も書かせて頂いていますが、城助の凄みは2日連続で伺うと明確に分かります。
毎日、毎日、常に上を目指して、妥協のない仕事をしているのかを。
よって毎日毎日同じつまみ、同じ握りでも味が違うのです。
2日連続だとそのことがはっきりとわかります。

羨ましい。

さて、このレビューは昨日の訪問ですが衝撃的なことを思い出したので緊急アップさせて頂きます。

妻がいないので、頂いたものは正確ではないかも知れません。

つまみ。
ひらめ 部位で結構味が異なる
煮蛸
茶碗蒸し

赤むつ昆布〆
あん肝
縞鯵
焼き穴子

握り。
イカ 厚めに切ってある
キス

金目鯛
縁側

白海老
帆立
何か熟成
中トロ
蛇腹

赤貝
青柳
穴子

玉子

青柳の後は少しは抜けているものもあるような気がします。

100回以上食べても素晴らしいとしか表現が出来ません。

技術、進化、日々の変化、そして凄み。

日本中探しても並び立つ寿司屋はないと個人的には確信しています。
特に東京以外ではどうにもなりません。

東京は、金に糸目をつけないお店もあるので、それなりに対抗出来るお店がないとは申し上げませんが、やはり技術や日々の進化が違うと思います。

ただ、東京の凄いところは住宅地のなんでもない街のお寿司屋さんが美味しい場合があることです。

有名になり過ぎて都心に移転しまうパターンも少なくありませんが、とにかく寿司屋の平均値が他の地域とは比べることが失礼なくらい高いのです。

そして、この夜、城助の握りの凄みを噛み締めている時にあることを突然思い出しました。

東京の六本木には、東京の六本木だからこそ腰を抜かすほど驚くというお店があります。

東京の凄みです。

その名は、

松ちゃん

ご興味のある方は是非、私の東京時代の2005年3月のレビューをご覧下さい。

六本木の誰も通らないような裏路地を歩いていて、このお店を見つけた時、どんな高級店でも一人でバンバン入っていく私が足が震えて入れなかったのです。

そして意を決して後日出直しました。

仕事を終えて、ザギンでシースー、ギロッポンの超凄い、チック、グランクリュという普通の芸能人よりもカワイイ子しかいない(後に有名になった人多数、こちらもまた凄い。)と言う伝説のキャバクラ2軒ハシゴの後、やっと気持ちが整って朝の4時に一人で入った

あの

松ちゃん!

首都圏の方、地方から首都圏に行かれる用事のある方、夜中0時を過ぎたら、いらっしゃってみて下さい。

ザギンでシースー、ご興味のある方はギロッポンのチックで一息、そして誰も通らない裏路地を入って行くと老舗料亭の佇まい。

六本木の凄さに驚かれるでしょう。

ギロッポンの恐ろしい寿司屋で朝の4時に握りです!

あなたの飲食店に対する価値観が変わります。

本来の江戸文化の寿司屋はこのようなお店です。

信じる信じないはあなた次第。

城助とは違う次元の凄みを感じます。

追伸

私は本音をそのまま書くだけのレビューということをかなり強く心がけています。

ただ、日本語はとても良い言葉があります。

贔屓の引き倒し。

下衆の勘繰り。

邪推。

その点は、気をつけるように致します。

自由意思に根本的に関わることなので自分だけの問題であれば絶対に譲りませんが。

  • 寿志 城助 -
  • 寿志 城助 -
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2022/12訪問114回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

2022年 朝まで生城助

いつまで経ってもブランニューのレビューに追いつかないので今回は最新のものをアップさせて頂きます。

30日の夜、今年最後の仕事が終わり家に戻りました。
大晦日の0時半から毎年恒例の朝まで生城助です。
天才芸術家中山城助様には感謝の言葉しかありません。
2016年から毎年大晦日は連続7回目です。
平成から令和に変わるアニバーサリー朝まで生城助もやって頂いたので、それを含めると通算8回目です。

日付けをまたいで0時15分にお店に着くとまだ2回転目のお客がいらっしゃいました。
女性の笑い声が聞こえます。

0時半になりました。
開始です。

最初はつまみを少し出してくれると言うので、日本酒を飲みます。

握りからは、今や定番のプルゴーニュのピノ・ノワールです。

つまみ。
ひらめ

カラスミ
蛸の柔らか煮
あん肝
サヨリの黄身和え

握り。
イカ
ひらめ
キス
煮蛤
白海老
雲丹

赤貝
鮪赤身
鮪大トロ
赤だし
蒸し穴子
金目鯛
玉子

1本目に出してくれたのは
ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ 2015年。
なんとプルミエクリュを出してくれました。

プルゴーニュのピノ・ノワールの1級畑ですが、ペアリングというよりもマリアージュと言えるほど城助の握りに合っていました。
最初のイカの握りと合わせた時に、イカの旨味がフワッと浮き上がって口の中に広がった時に感動しました。
これは日本酒とのペアリングではないことです。
和食系には日本酒が合いますが、握りとのマリアージュがプルゴーニュのピノ・ノワールで完成するとは考えてもいなかったので衝撃を受けました。

うーん。
ワインは難しいですが、日本酒に比べて、良いものは複雑で繊細なので、針の穴を通すようなペアリングが成功すると恐ろしいことが起きます。

ワインのお好きな方には、握りにニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ 2015年を合わせるのはマストだと思います。
城助の握りの最終形態を教えてくれます。
至福の時が必ず約束されます。

朝まで最高のつまみや握りと十四代やプルゴーニュのピノ・ノワールを堪能させて頂きました。
終了時間は午前6時。

誠にありがとうございました。

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2022/11訪問113回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

最も年下の友人

最新レビューをアップしてしまったので、昨年の10月以降の溜まっているレビューを可及的速やかにアップして、次回最新との隙間を埋めなければなりません。

何故、こんなに下書きを溜めてしまったのでしょうか。

こちらは11月19日2回転目訪問時のものです。

最も年下の友人と妻との3人で伺いました。
友人はMBAで留学するので暫く会えません。
その前に数年前からの約束を果たさなければなりません。

つまみ。
ヒラメ
すじこ

茶碗蒸し
赤ムツの昆布締め、
天然のシマアジ
あん肝
焼き穴子
サヨリの黄身和え
蛸の柔らか煮
もずく

握り。
イカ

キス
煮蛤

赤貝
鮪中トロ
帆立
鮪赤身
雲丹
鮪大トロ
赤だし
穴子
白海老
白海老
鉄火巻き
巻き物
玉子

巻き物まで出して貰える完全フルコースでした。

弱い食材もなく、ビシッと揃えてくれたことがよくわかります。

凄く美味しくて、友人も喜んでいました。

いつもありがとうございます。

ところで、若い人と食事をすると、私個人の問題として、いつまで味覚と嗅覚が持つだろうかと考えてしまいます。
舌、口の上、頬の内側にある味蕾の数は20代にはもう減り始めているはずです。
あの頃と同じ感覚があるはずもなく、5年前と比べてもその能力は落ちていなければおかしいです。

城助の食材との会話やそれに対する仕事の微妙な違いが分からなくなった時が、私の食べ歩きの趣味が終わる時です。
趣味としての喜びがなくなるからです。
普通に考えれば、そう遠くない未来。
味蕾だけに。

食べログが趣味ですかと訊かれることがありますが、食べログは元々備忘録の個人的な日記なので趣味ではありません。
勿論、ビジネスでもありません。

食べ歩きと言う私にとっての最高の趣味の副産物が食べログのレビューです。
色々と嫌な思いをするので、副反応と言う方が正確でしょうか?

私は、法律事務所で毎日、起案という文章を書く仕事を5年もしていたので、文書を書くのがもの凄く早いです。
インスピレーションが沸いて書き始めたら長い文章でも15分くらいしかかかりません。
少しの時間があればいくらでも書けるのです。
スマホの時代になってからは。
また、個人の備忘録としての日記なので書いたら見直すことも一切しません。
そんなに暇ではないのです。

何故、世間にこれほどまで勘違いされている(食べログ命のように。なんたらawardは食べログからの連絡でその存在を初めて知りましたし、名前の横にメダルのようなものがついたのもフォロワー様からのご指摘で初めて気がついた程なのに。仮想空間に執着する癖は私にはありません。)のか不思議としか言いようがありませんが、誤記はまずいので、妻に指摘された時は全て直しています。
趣味やビジネスの世界ではこんないい加減なことはしませんが、そのような事情のため、誤字脱字、誤記が多いので穏やかな目でご覧頂けると助かります。

どうぞご容赦ください。

追伸

最近食べログのシステムが変わったようです。
たまに古いレビューにいいねをつけてくれる方がおられます。
評価基準も今とは違うので手直ししてアップすると自分のアップ順ではトップにきてしまっていました。
新しいレビューではないのに更にいいねを押してくれる方がおられて不思議に思っておりましたが理由がわかりました。
以前は古いレビューは上に表示されなかったのですが、どんなアルゴリズムにしたのでしょうか?

一応、説明させて頂きますが、古い以前のレビューは評価基準が標準1.5でしたので、何かの機会に自分のレビューを発見した時は、評価基準を今に合わせるのとともに、せっかくなので読み直して、誤字脱字、誤記、てにをは、句読点の位置、より正確な表現のチェックによる手直しをしてアップしていますが、他意はありません。

フォロワー様のみの公開も同様の手直しを経て、通常の公開として再アップさせて頂いておりますが、他意はございません。
一時期ややこしいことが多くなったので大量にフォロワー様のみにしましたが、ややこしいことに反応しているという自分自身に馬鹿馬鹿しくなったので、見つけたら普通の公開に戻しています。

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2022/11訪問112回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

久しぶりの2日連続

妻のメモです。

つまみ。

七味と唐辛子とかつおの内臓で味付け
ひらめ
えんがわ
あん肝
ひらあじ
焼き穴子
蛸の柔らか煮
サヨリの黄身和え
もずく酢

握り。
イカ
キス
ひらめ
金目鯛
白海老
煮蛤
鮪中トロ

雲丹
赤出し
青柳
穴子
玉子

妻と昨日との違いを確認しながら楽しんでいました。
同じ食材でも何一つとして同じものはありません。
かなりハッキリとわかるほどです。

何故か?
毎日必ず食材と会話をして、仕込みを微妙に変えているからです。

同じ日に届いた鮪があるとします。
今日と明日では違う仕込みになります。
当たり前のことです。
部位も違えば熟成度も異なるからです。
同じ仕事をする方が本来はおかしいのです。

まして、同じ鮪でも物が違えば尚更のこと食材との会話が必要で仕事もかなり違います。
切る厚みも違います。
全て変えていることがハッキリとわかります。
食材が強ければそれを最大限に活かすように、弱ければなんとかそこを補うように全て変えています。

そのことが2日連続で食べると出てくるものが同じでも違う食べ物の如く違うのがハッキリとわかるから感動するのです。

そんな当たり前のことすらしない高級寿司屋ばかりです。
そんな店に2万円も3万円も払うことなど私には出来ません。
まして京都のルブタンの草履に5万円とか。
馬鹿馬鹿しい。

しかし、この日は途中で味覚が無くなりました。
カウンターなので色々な話が聞こえてしまうのです。
本当に味覚が無くなりました。
突然、精神的な原因で味覚が無くなるのは人生3度目です。
城助の芸術的握りが台無しになりました。
素晴らしい空間と時間と味覚と嗅覚の饗宴が強制的に終わらされました。

洗其耳

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2022/11訪問111回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥30,000~¥39,9991人

貸切崩れの貸切もどき

久しぶりに日曜日の20時からの城助です。
妻と二人ではありません。
城助の大常連の友人とその親友と後輩。
城助にどうしても伺いたいというチッチャ、バールチッチャの常連の方とそのお連れ。
7人です。
他のお客もちょっと。

妻のメモです。

つまみ。
ひらめ
すじこ

茶碗蒸し

あん肝
赤むつの昆布締め
蛸の柔らか煮
焼き穴子
サヨリの黄身和え
もずく酢

握り。
イカ
キス
えんがわ

金目鯛
鮪赤身
煮蛤

白海老
雲丹
帆立
赤だし
穴子
玉子

この日は今年2番?3番?というほどの仕上がりでした。

素晴らしかったです。

気持ちが乗ったのでブルゴーニュのピノ・ノワールのフルボトル2本飲みました。

この日は雲丹にもピノ・ノワールを合わしました。
合っています。

モレ・サン・ドニ出してくれていますね。
エレガントな味だったので、北ではなく南の地域の畑だったのでしょう。

楽しかったなあ。

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2022/10訪問110回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

もずく酢

最近は、ブランニューをアップしているので、昨年10月以降年末までのレビューを暫くの間アップさせて頂きます。

ありがたいことに10月2回目です。

妻のメモです。

つまみ。

イクラ

茶碗蒸し
赤むつ
あん肝
焼き穴子

蛸の柔らか煮
サヨリの黄身和え
もずく酢

握り。
イカ
キス

赤むつ
鮪中トロ?
煮蛤
鮪中トロ?
鮪赤身

雲丹
赤だし
帆立
帆立軍艦
玉子
鮪巻物

日本酒は
くどき上手
東北いずみ
爾今
十四代
などだったようです。

以前、鯵の仕事に一番時間をかけているという話を書かせて頂いたと思います。
江戸前の寿司は鮪や雲丹や穴子に焦点が当たりやすいですが、私の場合はどの寿司屋に行ってもそれ以外のネタにもかなり注目して食べています。

お任せのコースで、基本的に私が不満になるのは、数合わせで出しているものがあるなと感じる時です。
高級店では、これはお客に対する侮辱行為です。
食べたくないようなものを出すというのは論外。
それを美味しいと思って出しているとしたらそれはそれで論外。
どちらにしても論外です。

私はもずく酢が嫌いです。
舌が麻痺するほどの酸味と食感だけで食べさせるもずく酢が大嫌いなのです。
何の意味がある食べ物なのでしょうか?

しかし、城助のもずく酢だけは大好きです。
絶妙なバランスで酸味と旨みが複雑に絡み合ってとても美味しいです。
このもずく酢に城助の志の高さを感じます。

妻はガリが大好きでいつも大量に食べます。
大盛で出して貰っています。

一事が万事。

勿論、良い意味の方です。

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2022/10訪問109回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

お誕生日おめでとうございます!

1回転目です。

城助の誕生日。

妹と1日違いです。

この日食べさせて貰えたのは偶然なのでしょうか?

妻のメモです。

つまみ。

すじこ
茶碗蒸し
明石の鯖
赤むつ

あん肝
穴子
タコの柔らか煮
サヨリの黄身和え
もずく酢

握り。
イカ
キス
アジ
煮蛤
赤むつ

白海老
赤身


赤だし
帆立
鮪トロ
帆立
焼き穴子
玉子

この日は特に鯛と明石の鯖が素晴らしかったです。
妻はめちゃくちゃ美味しいと言っていました。
あん肝は毎回かなり味が違うので、必ず妻は今日はどうとか何とか言います。
まあ、食材の問題ですが、それほど繊細な食べ物なのです。

こちらのお店は、日曜日、祝日も休まない時があるので、月に2回営業の休みがあるかどうかのようです。
しかし、仕込みがあるので、結局仕事を休めるのは、1年で元旦と1月2日だけのようです。
もう、40歳を超えているので、しんどいでしょうね。
弟子がおられないので、現状を維持するにはこのような生活を続けるしかありません。

とにかく、もう少し無理をしない状況にしてもらって、1日でも長くお店を続けて頂きたいです。

本当にご自愛下さい。

  • 寿志 城助 -
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2022/09訪問108回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

お任せ

今日はバイトの方の選択なのかいきなり爾今でした。
田酒
十四代のおりがらみ
荷札酒
飛露喜
とプレミア級の日本酒が続きました。 
飛露喜は久しぶりに飲みましたが、以前と味が変わったような気がします。
悪い意味で。

いつもの妻のメモです。

つまみ。
イクラ
サバ
茶碗蒸し
赤ムツ?
タコの柔らか煮

鰆のカラスミ
あん肝

サヨリの黄身和え
もずく

握り。
イカ
キス


白海老
煮蛤
帆立の軍艦

金目鯛?
雲丹
赤だし
帆立
穴子
イクラ
玉子
鮪の巻き物

城助の料理は完全お任せです。 
時間とタネに余裕が有れば追加はできますが、それまではお任せです。

お任せというのは日本特有の食文化でしょう。
海外の方からすれば信じられない世界です。

お任せというのは志ある料理人の場合は、店側客側双方にとって最高の利益をもたらせます。
料理人に志がなくプロフェッショナルではないとお客は一方的に不利益を被ります。

理由は簡単で、志ある料理人の場合は、その日のベストが極めてリーズナブルに食べられるのでお客は得するわけです。
志がなければ、適当な料理を高い価格で最後まで食べなければならないという悲劇が待っています。

また、バールチッチャで書かせて頂いたと記憶していますが、お任せはお任せなのでお任せです。

よって、城助の場合は、お客、お客によって微妙に内容が変わります。

どのような内容で、いくらの料金設定にするかは、基準があるのでしょうが、個々に違うはずです。

お任せが嫌いな方には向かないお店だと私は思っています。

  • 寿志 城助 -
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2022/09訪問107回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

仕上げの限界値

物凄い。

この時点では今年一番です。
恐らく年末も含めてここまで仕上げられた回があるかどうかというほどの凄さです。

ただ、このレビューは一度下書きの途中で間違ってアップしてしまった後の再アップなので多くの方々に読んで頂けないレビューとなるでしょう。
残念です。
新着表示されないのでちょっとだけよのレビューと同時にアップさせて頂きます。

妻がいない回なので私のメモ。 
最後の方の正確さは自信がないのでご勘弁を。

つまみ。

筋子
茶碗蒸し
戸塚あじ
赤むつ

カツオ
穴子
あん肝
さより

握り。
いか
キス
あじ
きんめ
さわら
青柳
帆立軍艦
煮蛤



雲丹
穴子
玉子
赤だし

物凄い。
同じ言葉を繰り返すしかありません。

9月に入ったとはいえ、まだまだ魚介類が難しい時期です。
この日に焦点を当てて仕上げてくれたことがよく分かります。 
接客は皿に表れる。
です。

逆に業界の教科書通り、修行先の仕事の通りで、日々食材と会話をしていない料理は一口食べたら分かります。
コースであればその後の料理のクオリティは明確に分かりますし、良い意味でそれが裏切られたことはただの一度もありません。
コースの危険なところです。
アラカルトであれば、最初に頼んだもの食べたら速やかに退散します。
お金も時間も無駄だからです。

この日は城助水準でも仕上げの限界値まで達していました。
抜群というタイトルのレビューが今年最高だと思っていましたが、この日はそれを超えて今年最高を更新しました。

一緒に伺った方も感動されていました。

感謝しかありません。

  • 寿志 城助 -
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2022/08訪問106回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

月3回はかなり久しぶり

少しイレギュラーな時間に伺ったので、つまみは少なめです。

いつものように妻のメモです。

つまみ。
穴子

あん肝
サヨリの黄身和え
煮蛸
もずく

握り。
いか
キス
金目鯛

蛇腹

鮪の中トロ
青柳小柱大星
雲丹
かれい
いくら
鮪の脳天
鮪の赤身
穴子塩タレ
帆立
玉子
いくら

このレビューは年末アップしましたが、まだ8月の時の内容です。
中々、ブランニューに追いつきません。
毎日同じお店を連続投稿するのも気が引けますしねえ。

月3回は久しぶりです。
本当にありがたいことです!

8月末ということで城助標準としては食材の凸凹はありますが、ベストを尽くしてくれていることがヒシヒシと伝わってくるので、それもまた楽しいです。
鮪は蛇腹や脳天を出してくれました。
嬉しいですね。
時期的にアレなので部位でのもてなしはいつものことですが、感謝しかありません。

接客は皿に表れる。

このレビューをアップしている今宵は、年に一度の朝まで生城助の日です。
大晦日はやはり城助です。
0時過ぎから始まる最高の宴。

夜の仕事がほぼ終わったので、下書きにしておいたレビューを今アップさせて頂きます。
今週はとても忙しくて疲れました。
今年はこれで仕事納めです。
新年は2日から仕事です。
4日からは昼の仕事も始まりめちゃくちゃ忙しくなります。

仕事の残りを終えて、家に帰ってひと休みしてから出掛けます。
城助で美味しいものばかりを頂けば、今年の疲れも全て吹っ飛ぶでしょう。

皆んなワインが好きなので、今回も握りにブルゴーニュのピノ・ノワールを合わせます。
楽しい仲間と最高の握り。

贅沢な空間と時間と天才芸術家の演出による味覚嗅覚の饗宴が日付が変わると始まり、朝まで楽しませて頂けます。

  • 寿志 城助 -
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2022/08訪問105回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

遂に!遂に禁断の世界に入ってしまいました

お盆直後です。

つまみ。
カレイ
筋子


茶碗蒸し
赤むつ昆布〆
カツオ
あん肝
焼き穴子
サヨリの黄身和え
もずく

握り。
イカ
キス
金目鯛
煮はまぐり

季節外れの大間のマグロ
さわら
由良の赤雲丹
青柳
鮪赤身
白海老
カレイ
鮪中トロ
穴子
赤だし
帆立
玉子

数年ぶりに美味しい由良の赤ウニを頂きました。

妻とある方と3人だったのですが、ご一緒させて頂いたKさんという方が、ワインがお好きで、握りに合わせてみたいと呟かれました。

以前、握りに合わせるワインはと言う話題があったそうで、ずっと試してみたかったとのことです。
白や泡は合わないけれども、ブルゴーニュのピノ・ノワールの中でもごく一部、このシャリに合うものがあるという話になり、私と妻もご相伴にあずかりました。

遂に禁断の世界に入りました。

3人とも同意見。
かなり合います。
シャリに合うので、シャリに合わせて仕事をしているネタにも合います。
一体感のある城助の握りと城助に置いてあるブルゴーニュのピノ・ノワールは合います。
抜栓してすぐでしたが、シャリの赤酢の酸味とブルゴーニュのピノ・ノワールの酸味との相性が良いです。
どうしても抜栓してすぐは酸味が勝つピノ・ノワールですが、このシャリだと酸味のバランスが良くなり、ピノ・ノワール独特の繊細な旨味とタンニンがバランス良く融和され、暫くすると心地良くなり、シャリと一体感のある握りとも響き合い、更なる一体感が生まれます。

赤ワインは生の魚に合わないと訳のわからないいい加減な情報に振り回させていたら本当の美味しい体験は出来ません。
赤は肉、魚は白とかステレオタイプの話ではありません。
個々のワインが何に合うか合わないか?
なんでも合うのか?
ボルドーのカベルネ ソーヴィニオンに合った料理がブルゴーニュのピノ・ノワールのジュヴレ シャンベルタンにも合うのか?
同じカベルネ ソーヴィニオンでもボルドーに合った料理がナパ ヴァレーにも合うのか?
違う畑、違う土壌、違う気候なので個々のワインの味や香りや熟成感は全く異なります。

繊細な魚介類の旨みをこのシャリで最大限に引き出しているのですから、このシャリは実はブルゴーニュのピノ・ノアールの繊細な旨味も引き出すのです。
細い細い一本道をミスなく渡り切る危険でもあるペアリングです。
どちらかのバランスが少しでも崩れたら、握りもワインも実力を発揮できずに終わります。
まさに真剣勝負。
究極を更に上げて、究極という言葉を陳腐にしてしまう世界。
ここまでくると勝負ではなく良い意味で遊びと言った方が正確な表現なのかも知れません。

ただ、雲丹だけは合わないだろうと想像した私は雲丹の時は日本酒を飲みました。
めちゃくちゃレアな十四代です。
本来、超高級店の超お金持ちしか飲むことが許されない十四代。
とても美味しかったです。

その話はともかくとして、妻とKさんはこのピノ・ノワールは雲丹の握りにも合っていたとのことでした。

今宵の赤ワインはモレ・サンドニ・レシュノー。

この日、城助の握りとピノ・ノワールのペアリングに目覚めて、その後も握りにピノ・ノワールを合わせることがバリーエーションの一つとなりました。
違う日には、ブルゴーニュのピノ・ノアールですが、違うワインも合わせてもらっています。

日本酒は米で出来ていますから、シャリに合うのは当然ですが、アルコールと糖分に分解されているので、飲んだ瞬間から糖分を感じます。
ピノ・ノワールの場合は最初に酸味を感じてからタンニンの苦味や葡萄の旨味を感じます。
城助のシャリにはどちらの方がより合うのでしょうかという話です。

知ってはいけない世界。
ブルゴーニュのピノ・ノワールと城助の握りなどと馬鹿馬鹿しいほどの異次元の世界です。
知ってしまった以上もう少しだけ馬鹿馬鹿しいほどの遊びの世界で昼寝をしたいです。
寝覚めたら恐ろしい世界が広がっています。
足を滑らしたら真っ逆様に落ちるだけの細い細い道です。
藤井聡太竜王の将棋のような世界。

食べロガーの城助常連の方々にはまさにこの究極の地雷だらけの道の世界を体験して頂いて、感想を聞かせて頂くことにより、色々とご教授頂きたいです。
この世界をどう感じて、どう表現されるのかを拝見させて頂きたいです。
ピノ・ノワールですからデキャンタージュしてませんが、どこでどう開いて城助の握りとマリアージュできるのか?
或いはできていないのか?

そもそも生の魚がのっている江戸時代の文化の握りにはフランスのブルゴーニュのピノ・ノワールが合うはずがないのか?
いや、日本酒よりもむしろブルゴーニュのピノ・ノワールの方が合うのか?
何故、ピノ・ノワールであってもジュヴレ シャンベルタンだと合わないのか?
アロマなのか?
奥深い熟成感なのか?
ミネラル?
タンニン?
村名レベルでも良いものは飲んだ後に舌の上で上品に開く感じがダメなのか?
良いのか?
何が合わないのか?

ピノ・ノワールはグラスによっても温度によっても抜栓後の時間によってもかなり味も香りも変わりますから、その辺のところを教えて頂きたいです。

そもそもブルゴーニュのピノ・ノワールは値段とは関係なくちゃんとしているものは、リーデルのCEOが勧めている内側にひだのあるピノ・ノワール専門のグラスで飲むと劇的に香りも味も変わりますからね。
ちなみに家のリーデルのワイングラスは葡萄の品種によって変えています。
デイリーで飲むようなピノ・ノワールもシャルドネも泡もグラスで恐ろしいほど香りと味が変わります。
それほど繊細なワインを江戸前の握りと合わせるとは?

奥の細道。

どなたかご教授ください。

知りたい!

  • 寿志 城助 -
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2022/08訪問104回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

進化

いつものように妻のメモです。

つまみ。
カレイ
トツカアジ
茶碗蒸し
生のすじこ
赤むつの昆布締め
赤むつの肝
カツオ
焼き穴子
あん肝
蛸の柔らか煮
サヨリの黄身和え
もずく

握り。
イカ
キス


煮蛤
白海老


鮪トロ
赤だし
白海老
焼き穴子
玉子たまご

カレイ
美味しかったです。

トツカアジ
かなり美味しかったです。
脂が綺麗で旨味が強いです。

赤むつ昆布〆
かなり良いです。

赤むつの肝
最高です!

十四代折がらみ
かなりの希少酒。
とても美味しかったです。

進化することは大変な努力が必要となります。
私は藤井聡太竜王が棋士になってから将棋を観るようになりました。
プロの将棋の世界は6年ほど前から本格的にAIと人間の脳のシンクロが生じてきていて、過去において50年かかったことが1年もかからずに進化しています。
今だと新しい手が出てきても半年で古くなります。
このレビューをアップしている現在は、居飛車の角換わりで8一飛車6ニ金腰掛け銀の先後同型が最新型ですが、居飛車は相掛かりも含めて、60手、70手くらいまでは定跡があるのでトップ棋士の対局になると開始1時間くらいでそこまで進むことが多いです。
今の将棋はAIの暗記だと言う方がいますが、そこまでの幾つもある複雑な定跡を知っていることを前提として、その後の研究を外れた終盤が勝負となります。
そこからは暗記ではなく膨大な時間をかけたAIによる研究によってシンクロされた人間の脳のその場の読みによって勝ち負けが決まります。
プロフェッショナルにとっては暗記など最低限のことなのです。
問題はその先です。

城助という天才を見ているとそのような過酷な将棋の世界でトップオブトップとして君臨する藤井聡太竜王を連想させられます。
今も進化のための努力を惜しみません。
これほど予約困難なお店になっても、今も東京の超有名店のハシゴをやられています。
独善的にならず、更に進化するためには常に他の優秀な握りを食べて研究するしかないのです。

業界の教科書や修行した店でのレシピをそのまま使う料理を出してくる高級飲食店の仕事はプロフェッショナルではありません。
自然の急激な変化で食材は日々変わっていて、調味料も変わっています。
値段だけでなく、中身もちゃんと高級なお店は日々その変化を感じ取って進化をしているのです。
どのような仕事もいかに進化を続けるかが課題です。

天才ですら努力して進化する。

少数の志ある料理人のおかげで、日本の食文化はまだなんとか守られています。

  • 寿志 城助 -
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2022/07訪問103回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

ちょっとだけよ

仕上げの限界値というレビューを一度間違ってアップしてしまい、思い入れの強いレビューにも関わらず、新着としてアップされないので、こちらのレビューと同時にアップさせて頂きます。
あちらのレビューの日は物凄かったので、多くの方々に読んで頂けないことが残念です。

たまたまほんの2回転目の最後の方でちょっとだけ伺うことができました。
時間の関係で早く帰られたお客がおられて、そのタイミングで私が連絡したので今まで一度も無いラッキーでした。

鮪と穴子メインに数貫。
贅沢な時間です。

神戸の飲食店業界は狭い世界なので色々な話が耳に入ってきます。
私はどなたとも連んでいないので影響はありませんが、まあ人間関係の複雑さはどの世界も同じです。

私は色々な仕事をしているので、今年もまだ半年ちょっとですが、色々なことがありました。

私は仕事自体が好きでは体質なので(無駄な時間を過ごすことが大好きです。)、仕事のことを考えずに最高の握りを頂くことが人生の究極の楽しみです。

自由な身になって、お金がたんまりあれば、大学院で憲法の研究をして論文(自由主義の本質とツールとしての民主主義)を書きたいのですが、夢は夢で終わるでしょう。

本当に美味いものを頂けるだけでも幸せな人生です。

  • 寿志 城助 -
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2022/07訪問102回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

抜群

抜群です。
夏なのに全体的に抜群です。

いつもの妻のメモです。

つまみ。
カレイ

茶碗蒸し
赤むつ
蛸のやわらか煮
サワラの卵のからすみ
カツオ
穴子
あん肝
サヨリの黄身和え
もずく

握り。
イカ
キス

白海老
金目鯛
煮蛤
琵琶鱒




白海老
赤だし
雲丹
穴子
玉子
由良の赤雲丹

由良の赤雲丹を出してくれました。
そもそも雲丹のクオリティが全体的に難しくなっている昨今に由良の赤雲丹が頂けるとは幸せ以外の何物でもありません。  

接客は皿に表れる。

ただ、感謝するのみです。

  • 寿志 城助 -
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2022/06訪問101回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

初夏の城助

1回転目です。

妻のメモです。

つまみ。
アマガレイ
タコの柔らか煮
茶碗蒸し

赤むつの昆布締め
赤むつの肝

あん肝
焼き穴子
ナスのカラシ漬け
サヨリの黄身和え
もずく

握り。
イカ
キス
カレイ


金目鯛

煮蛤


白海老
雲丹
赤出汁
穴子

玉子

初夏なので、鮪は赤身ではない部位を出してくれました。
鮪の弱い時期にいかにベストを尽くして握りを出すかということを毎日考えておられるのです。
毎日です。
2日連続で頂くと凄くよく分かりますが、今年もそんなチャンスがあったので後日レビューをアップさせて頂きます。
接客は皿に表れる、です。

つまみも握りも毎回全ての味が異なります。
そして、いつも思うことはつまみも握りも出す順番が変わります。
いつも申し上げている通り、食材との会話の結果、その日のベストを探ります。
ベストを尽くした上で、どのような順番で出すかも熟慮された上でその日の構成を決定しておられるのがよく分かります。

そのような努力や配慮や熟慮の結果が、接客は皿に表れるということになるのです。

日々、このようなハイレベルな接客を受けているといい加減に作っていい加減に出されたものを食べさせられるとはらわたが煮えくりかえるわけです。
勿論、その場では顔に出しませんが、、、。
ただ、ほとんどありませんが、お味はどうですかと訊かれると、この点が美味しくないとハッキリ申し上げます。
例えそれが超高級フレンチのアピシウスであっても、銀座の老舗の超高級寿司屋青木であっても。
料金設定に相応しいものを出さないのだから。

  • 寿志 城助 -
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2022/05訪問100回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

抗えない自然の変化

1回転目です。

妻のメモです。

つまみ。
アマガレイ
初ガツオ
赤むつ昆布しめ炙り
サバ
金目鯛のカラスミ
アナゴ
ナスのカラシ風味
茶碗蒸し
タコの柔らか煮
あん肝
もずく酢

握り。
イカ
キス

アマガレイ
金目鯛
蛤、
白海老


雲丹


赤出汁
帆立
鳥貝
穴子
玉子

珍しく鳥貝が出てきて驚きました。
美味しかったです。

妻が今日は雲丹が、、、と言いました。
致し方ありません。
昨年あたりから感じていましたが、今年はだんだん確信に変わってきました。 

城助云々ではなく、トップオブトップクラスの鮪と雲丹のクオリティが下がっています。
天然ものなので、数年前のレベルのものが採れないのです。
雲丹は私自身も仕入れるのでより実感しています。
高い値段がついたものでもイマイチのクオリティのものが少なくなくなっています。
雲丹という食材はクオリティが高ければあーだのこーだのいじることが出来ないので、一番下駄をはかすことが難しいのです。
城助も以前はやらなかった雲丹二種盛りをする様になったので、とても苦労されてるなあと思いながら大変ありがたく頂いています。 
鮪は雲丹よりは漬けの加減を変えるなどまだやれることはありますが雲丹はどうしようもありません。
豊洲で競りにかけられる鮪と雲丹は価格が絶対評価ではなく、相対評価になります。
競りだから当然です。
前日の5番手が出てきても、それが今日のピンであれば一番高い値段がつけられます。
逆も然り。
美味しいから高い値段がつくのではないのです。
神戸や大阪や京都の寿司屋で使われているようなミョウバンバンバンの雲丹よりもマシであれば、その時の状況によって5倍10倍の値がつくことがあるのです。

鮪と雲丹のクオリティにこれほどまでに拘る城助でちょっとと思う鮪や雲丹が出てきたら、同じ日に神戸や大阪や京都では凄いと思えような鮪や雲丹を提供している寿司屋や日本料理屋はないだろうなと私は思います。
鮪や雲丹は、徹底したヒエラルキーがあるので、トップクラスのものを仕入れられるお店は極めて限定されています。
超有名な仲買と取引していても、優先順位が明確なので良いものを仕入れることは不可能と言えます。
全ての魚介類はそうなのです。

天然ものの魚介類は、自然には抗えません。
天才芸術家中山城助にもできることとできないことがあるのです。

  • 寿志 城助 -
  • 寿志 城助 -
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2022/05訪問99回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

日本の食文化

4月は久しぶりに3回伺えました。
この日は5月の1回目です。

いつものように妻のメモのコピペです。

つまみ。
マコガレイ
タコの柔らか煮
茶碗蒸し

赤むつ昆布締め
初カツオ
焼き穴子
あん肝
赤むつの肝
サヨリの黄身和え
もずく酢

握り。
イカ
金目鯛
キス
煮蛤
白海老




帆立
鳥貝
赤出汁
雲丹
黒雲丹
雲丹2種盛り
穴子
トロ
明石のアマガレイ
トロ
赤貝
玉子

以前にもどこかで書かせて頂いていますが、私が食べログでレビューを書かせて頂いている理由の一番は備忘録です。
二番目は雑誌の提灯記事やテレビの飲食店ヨイショに腹が立つからです。
味、香り、風味を好みという嫌な言葉で逃げ口上として、本当のことを伝えないからです。
このような第四の権力であるマスメディアの恥部を白日の元に晒したいという思いです。
三番目は不遜ながら日本の食文化が衰退していくのを強く感じて、自己満足で良いので何か行動したいという激しい衝動が湧き上がってしまったということです。

最近、夜中にまた銀河英雄伝説を見ていますが、漫画やアニメなどの日本のサブカルは異常なほどレベルが高いです。
妻と今見ているのはSPY×FAMILYとチェンソーンマンですが、プロットが卓越しています。
チェンソーンマンは、呪術廻戦に似ているようで似ていないそうですし、今後が楽しみです。

サブカルは衰退の予感が今のところしませんが、日本の食文化は悲しい歩みを始めていると思います。

天候の変化によって、日本近海でクオリティの高い魚介類が漁れにくくなっています。
食材の問題に加えて、日本を食文化を壊していくような金儲けオンリー主義の経営者が増えていき、コロナ禍によってまともに経営をされておられる方々が店じまいをされておられます。
今年の年末に店を閉める方々が物凄い数になるでしょう。

城助のような芸術の世界が残って欲しいと思うことは勿論ですが、廉価な立ち飲みであってもずっと続けて欲しいと思うお店があります。 

私が日本の食文化を壊すと思っている店は、高い値段設定であるにも関わらず、レベルの低い食材を使ってプロフェッショナルとはとても呼べないような仕事をしているところです。
そして、最悪なのは嘘をつく店です。
ネットなのでハッキリ書けませんが、まあ酷いところが少なくありません。

私はこの上なく食を愛し、プロフェッショナルな料理人を芸術家として尊敬しているので、そのようなことが罷り通ることが我慢ならないのです。
そのようなやり方が経営として成功して、そのせいで本物が駆逐されるという事実を容認できないのです。

歴史に残る芸術家で死後評価される方は少なくありません。
本物の料理人であってもお店を閉めたら料理人としては終わります。
あまりにも悲し過ぎます。

経営と芸術を両立できる中山城助のような存在は極めて稀です。
多少才能があり少し成功すると調子に乗ってめちゃくちゃなことをする料理人は少なくありません。
私の知る限り、城助以外で経営と芸術を両立されておられるのはチッチャの青木さんくらいです。 
更に経営的に難しい他店舗経営を成功させながら芸術レベルを更に向上させておられます。

妻は今日のマコガレイは前回よりも弱いなあとつぶやいていました。
トップレベルの食材の宿命なので、毎日毎日食材のクオリティはジグザグします。
ある日、その食材の年間を通してのトップオブトップを食べてしまえば、他の日は全てそれよりは弱くなります。
そのことを前提として、今日の食材と会話をして、今日のベストをどう極めていくか、これが食の芸術性です。

需要と供給のラインを超えてしまっている日本の食文化の形骸化。
悲しむばかりです。

  • 寿志 城助 -
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2022/04訪問98回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

キス抒情

2回転目です。

妻のメモです。

つまみ。
アイナメ
煮タコ
茶碗蒸し
鯖サバ
赤むつ
サワラのたまご

あん肝
サヨリの黄身和え
もずく
初ガツオ

握り。
イカ
キス
小鯵
金目鯛
白エビ

煮はまぐり


雲丹
九日間寝かせたアイナメ

赤貝
赤出汁
縁側
玉子

言うまでも無く、アイナメは最高でした。
城助の握りは、鮪も白身も同じシャリで美味しいことが凄いのですが、1年でもほんの短い期間しか出てこないアイナメは本当に最高です。
白身なのに脂が多いのですが、それが上品で軽いので常連が絶賛される通りかなり美味しいです。

この日は鰆の脂がいつもに増して上質でとても美味しかったです。

鮪も時期が時期ですが、赤身ではない旨味を感じやすい部位を出してくれたので十分楽しめました。

珍しく鰻が出てきて驚きました。

滅多に出てこない小鯵はかなり美味しかったです。
鯵もトップクラスは驚くほど美味しいです。

城助と言えどもトップクラスの食材ばかり扱っていると昨日と今日ではクオリティがジグザグします。
よつてその日の食材と毎日会話をしなければならないので、常に味が変わります。

その中で一番味が変わらないのがキスだと思います。
ある程度変わりますが、変わる度合いが鮪や雲丹に比べると少ないです。 
それは仕事の比重が他のネタよりも大きいからでしょう。
鮪や雲丹や白身のように原価が高いものではありませんが、城助ご自身が仰っているように最も仕込みに時間がかかり、神経も使うネタです。
城助の握りの技術の高さが証明されている典型的な握りだと思います。

日本酒は、いつものように爾今や十四代を頂きました。

  • 寿志 城助 -
  • 寿志 城助 -
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2022/04訪問97回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

城助にあらずんば握りにあらず

ご本人が仰ったら不遜の極めとなるのでしょうが、私が勝手に呟くのは良いでしょう。
いつものように妻のメモです。

つまみ。
あん肝
赤貝ヒモ肝
天然しまあじ、胡麻風味
穴子塩
サヨリ黄身丼
もずく

握り。
いか
キス
アジ
アイナメ
白海老
帆立



穴子
巻物

アイナメの季節です。
関西ではアブラメ。
私の友人、知り合いの常連の方々の多くがこの季節を本当に楽しみにされておられます。
城助で提供される期間は短く、常連の間では風物詩となっています。

城助の握りは特別です。
握りとはかくいうものだと教えてくれます。
これほど他とは違うのに、城助に仕事のやり方を教えたとか赤酢のシャリを教えたのは俺だとか、有名になると色々なことを仰る料理人が出てくるので笑ってしまいます。
これほど唯一無二の握りだと断言できる握りは他にありません。
そのような方々は城助の握りを召し上がったことが無いのか、召し上がってもわからないのでしょうか。

城助の握りの凄さはいくらでも食べられるという点にも表れています。
思っ切り夕食を食べた後に、握りを目一杯頂いたこともありますし、フルコースを頂いてもまだ足りないと思います。
胃が活性化されるのでしょうか?
1回転目の予約で入り、同じ日の2回転目でドタキャンが出たので、そのまま残って食べ続けたという友人がいますが、不思議なことではありません。

しかし、、、話は戻りますが、シャリを教えたとか厚顔無恥も甚だしいですね。
その店の握りは全然美味しくありませんでした。
食材のレベルも低かったですが、好みとか好みじゃないとかの問題ではないほどの極めてクオリティが低い握りでした。
シャリを教えた、、、。
教えたならば、その握りは城助を凌駕していなければなりません。
高級店の値段にも関わらず、志しが全く感じられない料理人が出す料理は、いつもこの厚顔無恥シリーズが始まるから大嫌いなのです。
握りのレベルが極めて低い神戸だから通用しているということに気がつかないのでしょう。
知性や教養は天から降ってきません。

私の友人の永遠の名言。

接客は皿に表れる。

それ以外ありません。

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2022/03訪問96回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

バースデーディナーで食べたいものはひとつだけ

毎年、私と妻の誕生日や結婚記念日に近い日にはディナーで伺うことができていましたが、私の誕生日ジャストの訪問は久しぶりです。

もう誕生日だからどうこうという歳ではありませんが、その日に何が食べたいかと言えばひとつだけ。

城助の握りです。

つまみも美味しいです。
しかし、やはり握りです。

最近では比良山荘で鮎や松茸を頂いて、衝撃を受けましたがそのようなお店は人生でもほんの数軒。
たった5軒もないと思いますが、やはり城助の握りを初めて食べた時の衝撃が一番凄いですし、今もそれを超えるものはなく、今後もないでしょう。

とにかく、最初の白身の握りには驚愕しました。
妻も人生で一番衝撃を受けたのは城助の白身の握りだと言っています。

江戸前でいつもシャリと合わないと思っていた白身の握り。

思わず心の中で叫んだシャリとネタとの一体感。

言い古された言葉ですが、今もその言葉しか思いつきません。

今宵は、握りだけを本当に堪能させて頂きました。
どのネタも最高に美味しいです。

最後の晩餐も城助の握り一択です。
お酒は飲みません。
お腹がいっぱいになってはち切れる寸前まで握りを食べ続けたいです。

神戸にやって来て永住を決めた後に人生最高の握りと出会えるとは思ってもいませんでした。
握りは東京で食べるしかないと諦めていました。

私の人生は波瀾万丈で好きになれませんが、食運だけは誰よりも凄いと思います。
それだけで最高の人生でした。

我が人生、もう思い残すことは何もありません。

  • 寿志 城助 -
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2022/03訪問95回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

日本酒に対する昭和の価値観

あまりにもレビューが溜まり過ぎているので、予定を変更してアップさせて頂きます。

入籍記念日の前日です。
入籍記念日当日は、夜は家で、昼はディナーの内容でバールチッチャに伺います。

つまみ。
ひらめ
かなり美味しいです。
余韻が残るほどでした。
煮蛸
いつも安定して美味しい。
茶碗蒸し
赤むつ昆布締め炙り
美味しいですね、本当に。

少し弱いので工夫がされていました。
赤貝紐と肝ぬた
本来ぬたは好きではありませんが、味付けが絶妙で美味しいです。
焼き穴子
カラスミ
半生がまだあって嬉しかったです。
あん肝
サヨリ黄身丼
もずく

握り。
いか
キス
縁側
相当凄いです。
今までで最高かも知れません。
鮪赤身
まあまあでした。
3月ですから。
中トロ?
とても美味しいですが、細かい部位はわかりません。
赤貝
赤むつ
最高です。
常に安定の美味しさ。
白海老
穴子
玉子
中トロか?大トロか?

とにかく、素晴らしい内容で感動しました。
しかも、蔵が年に数本しか出さないという十四代も飲ませて貰いました。

鍋島と共に私の大好きな十四代ですが、若干鍋島の方が好きなのは、両方とも綺麗な味で雑味がないので感覚としては甘く感じるのですが、十四代の方がその傾向が顕著なためです。

この日頂いた十四代のおりがらみは、良い意味で日本酒っぽくありませんでした。
あまり甘く感じず、飲み飽きしない感じでとても美味しかったです。
十四代の良いところだけが抜粋されたような日本酒です。

ところで日本酒に関しては、未だに昭和の価値観が残っていることを知って驚いたことがあります。
あるところで、日本酒の一升瓶を開けたばかりのものを提供されて喜んでおられる方を拝見して、結構ショックを受けました。

日本酒は、開けてすぐ美味しいものと開けてからしばらくしてから美味しくなるものがあると言われています。
個人的には開けてすぐも美味しいけれども、ある程度日にちが経ってからの方が開いて更に美味しくなるものがあると思っています。

どうしてもほかに選択肢がなくて大量生産の日本酒を飲むことがたまーにありますが、そのような日本酒は数十分では味が変わりません。
個人的な予想では、空気に触れた後、開く開かないなどということは無くて、どこかで急激に劣化するのだと思われます。

鍋島や十四代は、開けたすぐも刺すような嫌な味や風味や雑味がそもそもないので、美味しいです。
勿論、空気に触れた後もすぐに劣化せず、かなり経ってからどこかでピークを迎えます。
日本酒の強いものはちゃんと保管すれば1ヶ月はピークアウトしません。

今回、コロナ禍で開けた後の鍋島が残ったままになったので、どれくらいもつか味見をしていましたが、1ヶ月ほどは劣化しませんでした。
ただ、流石の鍋島も劣化したら、もう不味くて飲めません。
捨てるだけです。
料理酒には使えるかな!?

さて、鍋島や十四代と言ったトップオブトップはともかくとして、そこそこ美味しいと言われている日本酒は開けたてはかなり不味いです。
刺すような刺激があり、その日本酒の悪いところばかりが目立ち、良い部分は目を覚ましていません。
日本酒もワイン同様に開かないとダメなのです。

最近、普通に売っていない日本酒ばかりを置いている酒屋を見つけて、そのお店のお勧めを飲んでみました。
ANAのファーストクラスで採用されている日本酒なのですが、開けたばかりはとても飲めるものではありませんでした。
スッキリしている日本酒なので、開けたてはびっくりするほどその日本酒の欠点が出ていて、試飲用にしてもとんでもないものを買ってしまったと思いました。
引くほど不味かったですね。
そうなることはわかっていたので、酒屋のご主人に購入時にこれはどれくらいで開きますかね?と聞いたら、1週間と仰っていたので予想はしていましたが、予想を超えて不味くて驚きました。

3日後飲むと美味しい部類に入る日本酒だとわかりました。
そして、このレビューを書いている今夜、ジャスト1週間経ってどんな味になっているでしょうか?

結果。
1週間後はまあまあ開きましたが、2週間後が一番美味しかったです。
その後は暫くしてピークアウトしました。

城助の日本酒は回転がめちゃくちゃ早いので、開くのが遅い日本酒は雑味が目立つ場合があります。
十四代や爾今だけを頂く訳にはいかないので致し方ないです。
そもそも、握りを食べに伺っているので、不味くて飲めないものでなければ問題ありません。
城助での食事はお酒無しでも楽しめます。
本当はその方が最後までしっかり味覚と嗅覚が維持されるので実はそれが正解です。
実際にその方が味がわかりました。
酔っ払っていると雲丹、穴子あたりの握りは本当に味がわかっているのか怪しいと思っています。

次回は3日後のバースデーディナーです。

  • 寿志 城助 -
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2022/01訪問94回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

握りとは即ちマリアージュ

2.5回転目。
握りからです。

ですが、まず半生カラスミを出してくれました。
最高です。
年末年始も家で食べましたが、普通のカラスミでも美味しいですが、半生のカラスミは更に絶妙な美味しさです。


サヨリ黄身丼
もずく

ここから握りです。

イカ
今日は特に美味しいです。

キス
美味しいです。

2回転目ですが、シャリの感じも良いです。

キス
違う部位ですが凄く美味しいです。

ヒラメ
いつもと違う部位でもの凄く美味しいです。

えんがわ
当然美味しいです。

ヒラメ

ヒラメ
全て部位が違いそれぞれ美味しいです。

白エビ



大トロ
凄い脂ですが、透明感のある軽さで異次元と言える大トロです。
抜群。

赤むつ 炙り
いつもながら最高です。

きめ細やかな赤身
初めての食感です。
鮪の美味しさはやはり赤身が一番です。

大トロと思うほどだけど中トロか?
赤身が美味しいのでどの部位も最高です。

鰆 燻
繊細なのでいつも具合が違いますが、今夜はかなり良いです。

赤貝
しっかりと旨味があります。

アジ

穴子塩タレ

玉子

特別な巻物

特別な巻物

握り中心でしたが、城助標準でも抜群でした。

握りとは温度管理されていないと意味がないという私見を以前書かせて頂きましたが、握りとはマリアージュでもあります。
シャリとネタを同時に食べた時にシャリの味もネタの味も良い意味で味が変わらなくてはなりません。
今までは一体感という言葉を使っていましたが一体感とは即ちマリアージュのことでもあります。
それぞれを単体で食べた場合と握りとして食べた場合では味が違うという意味です。
お互いの良さを引き出し合うという感覚です。

このシャリとこのネタを合わせる、それだけでは一体感もマリアージュもありません。
ネタにどのような仕事をするのか?
トップオブトップと言える食材の時にどうするのか?
いつもよりも弱い時にどうするのか?
一瞬一瞬が勝負のはずです。

それら全てにおいて、その日のベストを尽くした握りが常に出てきます。

一期一会の芸術。

それ以外、言葉が見つかりません。

  • 寿志 城助 -
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2021/12訪問93回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

今年も朝まで生城助

レビューのアップがやっと昨年のラストデーまで辿り着きました。
後、どれくらいあるのだろうか?
このレビューをアップした日の前日も伺っているので数えないとわかりません。

正確には31日の0時半スタートなので、日付も31日で登録すべきですが、食べログは、朝の4時に全てが切り替わるので、30日夜の登録にしています。

もう何年続けてでしょうか?
大晦日は毎年、朝まで生城助です。
年に一度の大イベント。
たった一度だけ、この大イベントが年に2回行われたことがあります。
平成から令和に切り替わる日。
この恐ろしい大イベントを、ノリで許してくれました。

私たち夫婦にとっては大晦日は城助です。

この日は貸切ですし、もう張り詰めた雰囲気は一才ありません。
城助もずっとニコニコしています。
たまに妻に変な情報を与えるので困りますが、初めてではない参加者は全員リラックス状態。

握りもこの日に焦点を合わせてくれるので、いつもに増して、抜群のものばかり出てきます。
普段でも量が多いお店ですが、それ以上に、アホほど食べます。
ネタがあれば、食べ放題。

日本酒もガバガバ飲んでベロベロになります。
個人的な貸切なのでそうなってしまいます。
今年は、もっとしっかり味わいたいのでベロベロにならない予定です。

妻も一緒なので、できる限り正確に何を食べたかを書くつもりです。
今日はお昼は食べませんでした。
私は基本的に空腹を満たすだけのためにはランチを食べらことはありません。
妻も夜まで仕事なので、このまま食べないつもりです。

さて、城助の握りを理解して頂けない方からは、褒めすぎというお声もお聞きしますが、私は最高の料理は最高の芸術と思っているので、コロラトゥーラのようなものと考えています。
夜の女王のアリア。
特に第二幕の「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」を本当の意味で歌える方が世界で何人おられるのでしょうか?

プロなら音自体は出せますし、単に歌うことならできるのかも知れません。
しかし、声とは言えないような声を出し、音程を全く外さず、完璧に歌える方は数えるほどしかいないと言われています。

料理も芸術なので同じです。
プロのソプラノであれば、コロラトゥーラは当たり前のこと。
その程度で、世の中から持ち上げられ、有頂天になって、志のかけらもなくなる料理人が多過ぎます。
普通に手に入るような食材を使ってクリスチャンルブタンを履いて料理を提供する料理人。
それを許して5万円、10万円を払うお客。
コロラトゥーラができるだけというだけで、需要と供給のバランスが取れてしまう。
だから、飲食店の世界しか知らない井の中の蛙が、一般社会の常識を知らないまま、奇才と呼ばれていつしかお客を見下していく。

日本の食文化は素晴らしいと思いますが、今やそんな喜劇を上演する高級店ばかりになってしまいました。
日本の食文化は終わろうとしています。
天候の変化によってトップのものでもこれまでの最高のものとはかけ離れたものしか入手できなくなり、ドンドン小手先のテクニックだけの料理が増えていき、それに大金を払うお客がいる。

世界一と言われる日本の料理ですが、確かに比較評価として平均レベルではそうなのかも知れません。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
化学調味料だらけの料理が評価されて、ネットで騒がれている店もあります。
冷凍の鮪を使っているにも関わらず、タイヤの星を取り、予約困難になっている店もあります。
簡単にどこでも買えるブロイラーの鶏肉を使って超高級店と言われている焼き鳥屋もあります。

味は好みという以前の問題なのに誰も問題提起しません。
このままでは日本の食文化から芸術性は失われてしまうでしょう。
個人ブログならばともかく、ある程度公共性を持ってしまったサイトでは本当のことは一切書けません。

モーツァルトが作曲した通り、ちゃんと「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」を歌える方がほんの一握りしかいないように、本物の料理人は何人おられるのかということを外食をするたびに感じます。

ほとんどの料理は、ネットの情報とコストを気にしないで購入した高級調味料の収集とそれなりに頑張って入手した食材によって、家でもかなりクオリティが高いものが作れます。
料理に関しては、家でもかなりのものが作れますので、
素人でもコロラトゥーラは可能なのです。
だからこそ、プロフェッショナルが飲食店において、これは家では食べられないと思わせるのはかなり難しいことです。
フレンチやイタリアンであれば、素人でも業界の教科書の内容を知ることができます。
その意味がわかっておられる料理人の方はほとんどおられません。
だからアフターコロナの世界では飲食店の生き残りは極めて低い%になるのです。
途中の面倒で時間がかかる作業も優れた電化商品によって、かなりのことができます。
更に、リモートワークや自動車の自動運転化が過疎化して、都心からオフィスが消えていき、喜劇を上演する飲食店ですらドンドン消えていきます。

芸術は、本物を味わなければ意味がありません。

今年の朝まで生城助は、いつもよりかなりつまみを出してくれました。

つまみ。
ひらめ
煮タコ
カラスミ
あん肝
土佐の天然のシマアジ
サヨリの黄身和え
イマイチ味が違う、

握り。
イカ
キス
ひらめのえんがわ
金目
アジ
サワラ
煮はまぐり
白エビイマイチ
鮪蛇腹
鮪中トロ
鮪赤身
鮪大トロ
ウニ
のどぐろ
赤だし
はてな❓
玉子
鮪の巻き物

天然しまあじは久しぶりなので嬉しかったです。
当然美味しいです。

鮪も良いです。

金目、ノドグロも良かったです。


  • 寿志 城助 -
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2021/12訪問92回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

人生最高の迷い鰹

城助をはじめとして、死ぬほど下書きが溜まっています。
放置すると細かい内容を忘れてしまうので早くアップしたいのですが、それほど暇でもありません。
今のペースだと来年、外食が極端に減っても、全部アップするのに数ヶ月かかるかも知れません。

このレビューのアップは2022年の5月ですが、伺ったのは2021年の12月です。
2022年は久しぶりに伺う頻度が増えているので、いつ最新版をアップできるのでしょうか?

フォロワー様限定も一般公開にするために筆を加えたいレビューも大量にあるので、いつになったらアップの作業が終わるのか想像も出来ません。

この日は、ある方が取っておられた枠に入れて貰いました。
12月下旬、1回転目の最初からです。

妻がいないので、細かく食べたものを書くことは出来ません。

しかし、つまみから握りまで抜群でした。
前回妻と伺った時は全体的に少し弱かったですが、この日はビンビン、凄まじいものが多かったです。 

滅多に食べられないものは、半生のカラスミ。
今年のカラスミは抜群でここ数年では最高だと思います。 
それを半生で頂くとは、最高です。

冬でもたまに弱いことがある鮪ですが、今宵は美味しかったです。
隣の知人は関西の鮪がウリのお店にも行かれたそうですが、鮪だけ比べても城助の方が美味しいと仰っていました。
まあ、そうでしょうねえ。
これだけハイクオリティの鮪を熟成させて良いところだけを選んで最高の仕事をしているのですから、これほどの鮪の握りを食べるのことができるのは、城助以外には考えられません。
トップオブトップの鮪を仕入れられる店は数軒ほどありますが、ここまでの握りの完成度はないと思います。

比べるという意味で同じ土俵にのれるのは、はしぐちくらいだと思いますが、もう何年も伺っていないので今はどうなっているのかわかりません。
はしぐちは、いつかまた伺いたいですね。

あとは、日本橋蛎殻町すぎた、鮨さかいの2軒だけは伺ってみたいなあとずっと思っていますが、何が何でもという気持ちは全くないので実現しそうにありません。
いずれにしても、どちらのお店もお弟子さんが握る可能性が高いので伺う意味はないのかも知れません。
そうなると同じ土俵にすらのりませんね。

今や地方も有名店キラ星の如くですが、札幌と金沢の寿司屋には全く興味がありません。
ゼロ宣言。
多分、あれだからです。
同じ土俵にはのらないでしょう。
移転前のさいとうも何度か伺いましたが、興味がありません。
移転前なので、当然ご本人が目の前で握ってくれましたが、私としては何故あそこまで有名になったのか理解が出来ません。
美味しい握りもありましたが、全然駄目なものもありました。

大阪の尽誠も誰かの枠に入れるなら経験として伺いたいとは思いますが、興味はありません。

私が神戸に来た時は、関西は寿司の砂漠地帯。
東京以外では握りは食べないと決めましたが、城助と出会って、真逆になりました。 
東京は行く機会が少なくはありませんが、遥か先の予約など予定がわからないので取れませんし、どうしてもどこどこに行きたいという気持ちにはなれません。

そうこうするうちに、高級寿司屋は儲かるということで、大阪に江戸前の高級寿司屋が乱立しました。
そして、最近は神戸にその波がやってきました。
城助曰く、こんな寿司ブームが来るとは思わなかった。 
という状況です。
最近できた、こことこことここ、行ってみて感想を聞かせて下さいと言われましたが、妻が鬼の形相になることが分かりきっているので伺うモチベーションが湧きませんでした。
一応調べたら、全て会社経営なので、全く興味が無くなりました。
大金を使って嫌な思いをして帰るだけなのがわかるからです。

さて、今宵感動したのは、鰹。
私は鰹があまり好きではありません。
城助では、しっかりと仕事がされて出てくるので、美味しく頂きますが、他の店で出てくると気持ちが落ち込みます。

あの鉄の味が苦手なのです。
初鰹はサッパリしているので、特に苦手です。
鉄を醤油やポン酢につけて食べている気分になるからです。
戻り鰹は脂が多いので、まだ食べられますが、たたきなどは、鉄をポン酢につけて食べている気分になるのでかなり苦痛になります。
更に血や水を感じるともうお手上げです。

今宵の鰹は、抜群。
城助でもここまでのものは食べたことがないと言ったら、城助が怪訝そうな顔をしたので、同じくらい凄いものを過去に頂いているようですが、とにかく驚きました。 
この時期なので、日本海の荒波で育まれた迷い鰹でしょう。
下の方に白い部分があって、これは鰹の中でも超特級品です。
城助でも、なかなか食べられません。

良い意味で、鰹っぽくないのです。 
私が鰹に感じる嫌な部分が全くなく、綺麗な鰹そのものの旨味となんとも言えない上品な脂の甘みがあります。
年末もこれ出てこないかなあ。
カラスミはもう半生はないでしょうから、この迷い鰹をまた食べたいなあ、と思ってしまいました。

ちなみにこの日の1回転目の終わりは21時。
特に飲みながら長居をしたのではなく、追加もしていませんのであしからず。
出てくる量が多かったのか、単に提供にそれだけ時間がかかっただけです。
会計も単に私たちが最後になっただけです。
意図的に2回転目の方々にご迷惑をかけた訳ではございません。
帰る時に待っている方の目が怖かった、、、。

  • 寿志 城助 -
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2021/12訪問91回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

酸味

下書きのままのレビューが溜まり過ぎているのでアップさせて頂きます。
今回のレビューは12月の初めのもの。
12月は3回伺っていて、今はもう4月なのでいくらなんでも溜まり過ぎました。

城助のレビュー数も100回が近づくと、大昔に書かせて頂いたことをまた書いてしまうこともあります。

ただ、城助の握りに関しては、誤解されていることがあるのではと思うことが多々あるので、また書いてしまうのです。

シャリについて、酸っぱいとか塩が強いとかよく言われますが、それはその通りです。
常連でなければ、そう感じる方が少なく無いと思いますが、正確には酸味や塩が強いと言うよりは、強く感じるという表現の方が正確なのではと思います。

他の店のレビューで8億回書かせて頂いていますが、私は強い酸味が大嫌いです。
死ぬほど嫌いです。 
理由も1兆回書かせて頂いていますが、舌の感覚が麻痺して食材の味がわからなくなるからです。

城助での人生最初の一貫目を食べた時から私はこの握りを酸っぱいとは感じませんでした。
塩が強いとも感じませんでした。
白身の握りでこれほどネタとシャリが一体化しているものを人生で一度も食べたことがなかったからです。

理由はそれだけではありません。
赤酢だからです。
城助の握りを初めて召し上がった方で、シャリが酸っぱいと仰る方が少なくありませんが、赤酢が酸っぱいのではなく、今まで召し上がってきたシャリとは本質的に異なるので酸っぱいと感じるだけです。
何故ならば、赤酢は一般的に寿司屋で使われている米酢よりも、酸味が少なく、刺激が柔らかくて、香り高く旨味が強いからです。
酸味が少なくて、刺激が柔らかいので、通常の握りで酸っぱいと感じない方が、城助の握りを酸っぱいと感じるのは論理的にはおかしいのです。
実際に酸味が強い訳ではないからです。

この矛盾については、数少ない私の読者の方はご存知でしょう。
砂糖が入っていないからです。
私が大嫌いな、甘みで料理の味を誤魔化すあのやり方が行われてないからです。
タイヤの超高級店でも大量の安い砂糖が使われています。
ここ数年、江戸前ブームで関西でもシャリを変えている店が増えてきましたが、特に関西では、私の脳がおかしくなるのではないかというほどシャリに砂糖が入っています。
赤酢がブームらしいとなると、赤酢に砂糖を混ぜるという暴挙に出た神戸の値段高級寿司屋もあります。
異常です。

砂糖が大量に入っているシャリを食べ慣れていれば、砂糖が入っていないと、酸味や刺激がかなりマイルドなシャリを酸っぱく感じるのは当然です。
しかし、感じるだけで酸っぱくはありません。
塩を強く感じるのも同様です。
砂糖が入っていないので、当然そのように感じるでしょう。

しかし、勘違いされると困りますが、砂糖が入ったシャリを批判しているわけではありません。
私個人は高級店で出されると痙攣して気絶しそうになるので苦手ですが、全ては需要と供給。
お好きな方は多いでしょう。
私は赤酢は米酢と比べて酸っぱく無いという事実と、砂糖が大量に入ったシャリは魚介類に根本的に合わないので、個人的に高級店で食べるのは大嫌いと申し上げているだけです。
誤解のないようお願い申し上げます。

ただ、お好きな方が多い理由は分かります。
砂糖と魚は合わなくても、砂糖と醤油は日本人の好きな味になるので、砂糖と醤油と米のハーモニーとなり、上にどんなクオリティが低い魚介類がのっていても美味しいとなるのです。
食材の味ではなく、調味料のハーモニーを食べるのですから。

私個人は高級店でそのようなものを食べるのは大嫌いなのですが、何故か?
誰でもできることだからです。
卓越した技術やセンスを感じさせないからです。
高級店で何故そのような料理を食べなければいけないのか?と言う問題です。

逆に手軽で昼行ける大倉山の伊賀富はランチでよく伺いますし、大好きなお店です。
そのお店で、この握りのシャリはなんとかなどと言うことは全く考えません。
値段から考えれば白身などは良いものを使われているからです。
なによりもご夫婦の誠実なお人柄が感じられます。
そのようなお店でコスパ的に美味しいと思えば通い詰めるのです。

だから、元町の名店金時食堂も頻繁に伺いますし、元町の角打ちの王者、赤松酒店にも伺います。
金時食堂では、食堂とは思えないようなクオリティの鯛の刺身が食べられますし、赤松酒店では、値段高級店で1合1000円の日本酒が500円で飲めます。
それはそれ、あれはあれ、です。
それぞれのお店が好きな理由があるのです。
それらのお店も日本の食文化のレベルの高さを支えておられると心から思うからです。

値段高級店だと食材やセンスのない調理方法が酷くて嫌気がさすだけです。
日本の食文化の破壊者ではないかと思ってしまうのです。
金時食堂で食べる鯛より不味い鯛が出てくる値段高級寿司屋。
赤松酒店で甘いタレのかかった焼き鳥を500円の日本酒を飲みながら食べる方が遥かに幸せだと感じさせてしまう食材劣悪な値段高級焼き鳥屋。

厚顔無恥。

この日も妻がメモをしているので、頂いたものを書きます。
完全に正確ではないかも知れません。

ひらめ
茶碗蒸し

鮪漬け
赤むつ
からすみ
あん肝
アジ
焼き穴子
サヨリの黄身和え
もずく

ここから握り
イカ
キス
ひらめえんがわ
煮ハマグリ
金目鯛
鮪赤身
鮪中トロ
鮪大トロ
白エビ
サワラ燻製
赤だし

むらさき雲丹
穴子塩
穴子タレ

玉子
巻き物

鰆の塩梅が最高でした。

淡路のむらさき雲丹は、食べる機会がほとんどなかったので嬉しかったです。
まあ、淡路は由良の赤雲丹のイメージが強いので、そこまでの旨味はありませんが、綺麗な味でした。

鮪は赤身が弱かったです。
と言うよりも、この時期の城助としては鮪が弱かったので赤身にそれが顕著に出たという感じです。

ひらめは弱かったです。
この時期に白身が弱いのは珍しいです。

ということで、いくら城助でも、白身や鮪や雲丹や穴子は天然物のトップクラスで揃えているので、逆にクオリティは安定しません。
トップオブトップは、その日により上下の差が激しいので、少し弱いとかなり弱いと感じてしまうのです。

それでも工夫して、城助標準に持ち上げます。

ある意味安定していないけれども安定しているのです。

それが城助の血の滲むような努力であり、センスなのです。

誰も真似が出来ません。

酸味。

単なる酸っぱい味ではダメです。
この城助のシャリの酸味が上質の魚の旨味をより引き出しているのです。
酸味ありきではなく、極上の魚の旨味を引き出すための酸味であり、温度管理であるのです。

後のレビューに書いていますが、このシャリは握りとして完成されてはじめて意味があり、シャリだけを食べたら、それこそ酸っぱいだけで美味しくありません。
城助の仕事をした魚と組み合わせてこそ真価を発揮します。

昔、シャリだけを食べさせて下さいと仰って実際に召し上がった方がおられますが、美味しくなかったと感想を述べておられました。

私も何度か残ったシャリを頂きました。
温度を上げるためにサランラップに包んでチンしましたが、サランラップから出した瞬間に猛烈な酸味が鼻をついて、とてもじゃありませんが単独で食べられるようなものではありませんでした。
しかし、、、。
それは後のレビューで詳しく書かせて頂きます。

城助のシャリはそのように諸刃の剣という側面があり、魚以外のものに合わせるのは至難の業です。
城助と同等のセンスと努力が必要となります。

形だけ真似ても、愚の骨頂。

追伸
このレビューのアップは4月5日。
明後日は、城助です。
4月2日に伺っているので間が4日。
4日もあれば、違う城助になっています。
魚の種類がほとんど同じでも2日の城助と7日の城助はかなり違います。
クオリティが高い食材は、個体差が激しかったり、熟成の度合いが違ったり、部位が少し違うだけで味が異なるからです。
その変化も楽しみです。
トップオブトップのお店での食事の贅沢な喜びです。

上質な時間の流れの中で。

  • 寿志 城助 -
  • 寿志 城助 -
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2021/11訪問90回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

温度管理

この日は2.5回転目からですが、何故か料理提供がめちゃくちゃ押していて、伺ったらまだ握りの少し手前からでした。

穴子。
あん肝。
ホタテの上に味噌ピリ辛。
サヨリの卵黄小丼
もずく。
大好きなあん肝やサヨリの卵黄小丼が食べられて、嬉しかったですね。

もずくが出たら、次は握りですが、生粋も同じですね。
どちらが真似したのでしょうか?

さて、握りの温度管理に関して世間で誤解されているのではと感じています。
数年前に、私が温度管理という言葉を食べログで使ってから、よく見かけるようになった言葉ですが、私が最初に言い始めたのか、前から言われていたのかわかりません。
ただ、ここ数年見かけるようになった言葉ですが、温度管理とはシャリだけの温度管理と誤解されているのではという疑問を持っています。

私の言う温度管理は、シャリだけの温度管理ではなく、握りの温度管理のことを申し上げています。
シャリの仕事、ネタの仕事、シャリの温度、ネタの温度、これらが最高の状態で組み合わされて、私がよく申し上げる、握りとしての一体感が生まれます。
この一体感があるから、握りは握りでいられるのです。

タイヤの高級店でも、温いだけのシャリに温度の低いイカや雲丹や鮪がのっけられて出てくることがありますが、それは握りではありません。
小さい暖かいおにぎりに冷たい魚がのった食べ物です。
食べられるので食べ物ですが、握りではありません。
酢飯に魚がのったものは、江戸時代に作られた屋台で食べる保存食であって、現代の食文化の握りではないのです。

江戸前風の硬めのシャリは嫌いではありませが、表面が乾いてしまっているようなシャリに自然な旨味が感じられない魚がのったものも握りではありません。

握りのシャリの温度のベストは何度か知りませんが、それも全て、シャリの仕事やネタの仕事と温度とのバランスであって、それを前提として温度管理された握りと言うものが存在するのです。
シャリの温度は必要ですが、単独にシャリだけの温度管理というものはあり得ないのです。

城助のシャリの温度も変わりますので、ベストの状態は長くは続きません。
1回転目と2回転目ではシャリの温度は違います。
よって同じ日でも1回転目と2回転目では握りの味は違います。
そもそも同じネタでも部位によって味がかなり違うので本質的に違うのですが、まあ、全体のバランスが違います。

それでも、1回転目のベスト、2回転目のベストが尽くされて握りが出てきます。
それを温度管理された握りと言うのです。

この日の鮪の握りも美味しかったですが、たまに鮪の温度を手で確認していることを見ることがあります。

温かいシャリに冷たいネタを平気でのせている高級寿司店がありますが、それを温度管理とは言いません。

全てバランスです。

  • 寿志 城助 -
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2021/11訪問89回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

飽きない

城助のレビュー数もやっと100近くになりました。
というか、このレビューをアップする日には下書きを含めると超えていますが、レビューが溜まっています。

実際に伺った回数はもっと多いですが、12月だけで10回とか異常なペースの時は都度下書きにすらしていませんので、本当の回数は誰にも分かりません。
感覚的にかなり前に100を超えていると思いますが、コロナ禍になってからは、予約困難になって数が伸びなくなっています。
どうでも良いことですが。

何が申し上げたいかというと、それだけ食べても飽きないと言うことです。
かなり前に書かせて頂きましたが、5日連続で食べても飽きません。
同じ料理や同じような料理が1週間に2回食べることがない私としては異常なことです。
若い頃にある子に付き合ってくれと言ったら、私は恋愛が結婚に繋がるタイプだからダメですと言われました。
何故、結婚できないとき決めつけるのと聞くと、以前、毎日の晩ごはんは、おかずの種類が5つないとダメと言ったでしょ。と。
5×7で35種類。
あり得ないと思ったのでしょう。
実際には独身時代は外食がほとんどでしたし、結婚しても子供が産まれるまでは外食が多いでしょうから、現実にはそうはならなかったと思うのですが、、、。
しかも子供が産まれたら私が料理したでしょう。
でも激務の時もあったから毎日は無理か。
なるほど彼女は正しかった。

城助な握りは飽きません。
毎日、1ヶ月でも。
私にとってそのような料理は、他にはロックンビリーS1のラーメンしかありません。
比良山荘の鮎でも松茸でも熊でも、毎日ならば飽きるでしょう。
他の好きなお店の料理でも月2回が限界です。
コースの中身を変えていても料理人の個性が色濃く出るので、食材が劇的に変わらなければ、週1回が限界です。

妻のメモ。

鯛。
いくら。
茶碗蒸し。
赤むつ昆布締め。
鮪。
帆立。
焼き穴子。
鮪。
帆立。
焼き穴子。
あん肝。
鯖。
鰯。
サヨリと卵黄の小丼。
もずく。

握り。
スミイカ。
キス昆布締め。
鯵。
赤むつ。
煮ハマグリ。
鰆。
鮪中トロ。
鮪赤身。
鯛。
鮪大トロ。
白エビ。
雲丹。
赤だし。

穴子。
玉子。

中々の迫力でした。
アテで、鮪は珍しかったです。

  • 寿志 城助 -
  • 寿志 城助 -
  • 寿志 城助 -
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2021/09訪問88回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

ビシッと揃う

妻との2巡目です。
つまみから、ビシッと良いものが揃っていました。


琵琶マス生鱒子
蛤茶碗蒸し

鰯の煮付け
のどぐろ

穴子白焼き
あん肝

サヨリ丼
もずく

ここから握り。
ハリイカ
キス

金目鯛


白海老
煮蛤
鱒?




雲丹
煮ホタテ
赤だし
穴子

鱒子
玉子

たまにはどれくらい食べているのか知りたくて、珍しくかなり正確に再現しました。

一つ一つのクオリティが高いのに、種類も量もかなり食べているのですね。
握りだけの時は、これよりも握りが多いということなのでしょうね。
それでもいくらでも食べられるのには驚きます。

全体的に食材のクオリティや熟成の塩梅などがビシッと揃っていて圧巻でした。

美味しい。

城助のレビューのアップが、まだまだあります。
今年中に全部は無理ですが、順次上げさせて頂きます。

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2021/08訪問87回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

城助が全て

比良山荘の鮎や松茸は日本一だと思います。
評価が甘いのではと言われるベックもパテドカンパーニュが人生最高と思います。
しかしそれはあくまでもそのジャンルでの話。

最も好きな食べ物である鮨に関しては、城助の次はどこという発想は私にはありません。

この世の食べ物で鮨が一番好きであるのですから、城助が唯一無二であって、他はあり得ないというのが私の判断です。
このレビューをアップしているのは10月末ですが、城助も1ヶ月に1回行くのがやったとになっているので、最近は妻のリクエストで阪神界隈の高級寿司屋に行っていますが、握りに関しては、やはり城助が全て。
同じ土俵で論ずべき寿司屋はありません。

今宵は握りから。
一人です。
まずは大好きなサヨリを出してくれました。

白身。
城助標準では少し弱い感じでした。

イカ。
熟成感はありますが、食材としては強くないと思いました。

キス。 
〆がきつく感じました。
山葵は意図的かわかりませんが、今宵は全体的に強いと思いました。
 
鱒。
味つけが少し強いと思いましたが、食材としては今まででは一番良いと思いました。

鯛。
皮に近い一番旨味の強い部位。
硬いが旨味はかなり強い。
一般的なの部位は普通です。

蛤。
いつもの美味しさです。

アジ。
こちらもいつもの美味しさです。

白エビ。
城助標準。

鰆。
熟成具合がちょうど良くて美味しいです。

鮪.大トロ2貫。 
珍しく大トロからです。
美味しいですが赤身が弱いのかなと予想しました。

ノドグロ。
とても美味しいです。

鮪5貫?
赤身は予想よりも美味しかったです。

由良の赤雲丹。
味の深さは城助標準としては少し足りないと思いましたが、流石に上品な旨みがあります。

また、鮪。
最後の部位は凄い旨味でした。
部位が特別なのかそもそも鮪自体が違うのかわかりませんが、最後の鮪はずば抜けていました。

穴子。
城助標準。

玉子。
常に味が違いますが美味しいです。
すり身の食材が良いもので、日々そのクオリティが変わるので、同じ味にはなりません。
不味いものは常に不味い。
美味しいものは常に美味しさのレベルが変わる。
数億年前から私が言い続けていることのエヴィデンスです。
城助では、玉子であってもそのようなクオリティです。
ただ、出すだけの高級寿司屋の玉子はクオリティが低いです。
ただ、カステラみたいぃー、的な。

城助と言えども、常に凄いものが勢揃いというわけではありません。
それでも城助標準は下回りません。

食材、技術、コスパ。
どれを取っても同じ土俵にのれる寿司屋すらありません。
余りにも次元が違い過ぎます。

兎にも角にも最後の鮪の握りがとても印象的な日でした。

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2021/07訪問86回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

久しぶりの由良の赤ウニ

妻と一緒にツマミからです。
城助と言えば握りですが、ゆっくりと過ごすにはやはりつまみからも楽しいですね。

由良の赤雲丹頂けました。
昨年は城助でも数日しか出せなかったそうです。
物がなかったようで、城助水準のピンの物となるとほとんどなかったのでしょう。

雲丹は北海道という方がおられますが、北海道のものが必ず良いわけではありません。
1箱、5万円、8万円で取引されるようなピン中のピンは確かに美味しいです。
しかし、ピンのピンを比べると個人的には由良の赤雲丹に軍配が上がると思っています。
恐ろしい値段で取引されるものは、とにかく旨味が濃くて深いです。
言葉で表現するのは難しいのですが、由良の赤雲丹には、旨味に透明感があるのです。

本日頂いた由良の赤雲丹は、凄い旨味の強さはありませんでしたが、やはり由良の赤雲丹独特の透明感のある旨味がありました。
数が少なかったのか、他の雲丹も出されていました。
同じ食材とは思えないほど違いがあります。

鮪は時期もあって弱めの感じでしたが、私たちが頂いたある部位は、旨味が凄くありました。
単なる部位の違いなのか、鮪自体が違うのかは分かりません。

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2021/07訪問85回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

久しぶりに握りから

今や半年先まで予約が取れないお店ですがなんとか変則で1ヶ月に一度は伺っています。

この日は久しぶりに握りからです。
最近はツマミからが多かったので、逆に新鮮です。

握りという食べ物に関しては、一体感がなければ意味がないと何度か書かせて頂いていますが、要するに小さなお握りの上に魚介類をのせただけのものは握りと呼ぶのは相応しくないという極めて個人的な持論です。

まして、醤油をつけて食べなければいけないとなればそもそも料理として完成していないものを出しているわけです。
回転寿司という握りとは違うジャンルであればコスパも含めてアリはアリなのでしょうが、個人的には握りという認識はありません。

それを前提として書かせて頂きますが、魚介類は鮮度が全てという方が世の中にはおられます。
別におかしな話ではありませんが、鮮度が良ければ美味しいという話にはなりません。
はるか昔から高級寿司屋ではイカは寝かしたものを握りますが、それはある程度寝かした方が旨味が増すからです。
イカに限らず白身魚も熟成させると水分が飛んでイノシン酸が増すので、旨味が増します。

ただ、ここで問題となるのは、そもそもクオリティの高い魚介類でなければ寝かしても美味しくはなりませんということです。
当たり前の話ですが、寝かせようが何をしようが不味いものは不味いからです。

魚介類であれば何でもかんでも鮮度の良さだけが言われて、全く味が感じられないような養殖の魚も鮮度が良いから良いものだと言う話はナンセンス極まりないと個人的には思っています。

さて、そうなると握りの一体感という視点からは鮮度の良い状態が必ずしも良いとなるか?という話になります。 

城助の握りは熟成させたものが多いですが、鮮度か熟成かという単純な話ではなく、シャリとネタの一体感とマリアージュのためにどうするのが良いかという観点から完成されています。

正に、毎日食材と会話している証拠で、鮪や穴子などが一番分かりやすいですが、食材とそのもののクオリティが常に違うので握りそのものの味が違います。
勿論、今宵の鮪の握りも穴子の握りもキスの握りも鰆の握りも全部味が一定ではないのです。

その意味では食材との会話をしない古くさいフレンチと寿司や日本料理とは対極の食べ物と言えるのです。

ところが、高級店であっても寿司屋や日本料理屋でも食材との会話以前に、ちゃんと食材を吟味をされたのですかと思わせる劣悪なものが数多くあります。
そもそも、旨みを感じない白身の魚を切っただけで出して、醤油をつけて食べろなどというものは料理でもなんでもありません。
勿論、その白身にしっかりと旨みがあれば真逆の結論となります。
そこまでしっかりした旨みがあれば、素材だけを食べたい、ほんの少しだけ塩をつけて食べたいということになります。

城助の鮪の握りは、ほんの少しですが鮪を漬けにしています。
しかし、物凄くクオリティが高い鮪の時はわざと漬けにしないで煮切りだけをつけて出します。
繊細な香りや風味や旨みが弱くなるからでしょう。

握りとはそのような繊細なものであり、高級料理店の料理とはそのようなものでなければ食べる意味が皆無と思っています。
城助の鮪の握りも漬けの具合を毎回変えています。
やはり鮪が弱い時はどうしても漬けが深くなります。

究極の握りを頂きながらそんなことを考えていました。

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2021/06訪問84回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

常に変えておられます。

その日のピンの食材と言えども、城助レベルでは標準以下ということもあります。
そこで、常に調整が入るわけです。
ツマミも握りも食材が同じでも調理の塩梅は違います。
最近は1回転目ばかりなので、つくづく思うのですが、1回転目のシャリの方が美味しいです。
6時半にピタッと合わ作っているのですから当然です。
2回転目では味がたれてきますし、禁断の3回転目など愚の骨頂です。
私がそんなことを言うのもなんですが、以前は3回転目が多かったですが、ダメだなあと反省しております。
城助の握りを楽しむには、1回転目でないとその凄さがわからないかも知れません。

さて、フレンチでも日本料理でも業界本というものがありまして、少し有名店で修行をして、めちゃくちゃ高価な業界本を買ってレパートリーを増やせば、技術的には高級店を始めることは誰にでも出来ます。
今は、ほぼ無料か月数百円で色々な料理の情報が無限というほど入るので、料理自体はそこそこのものは誰にでも作れます。

となると次に有名高級店を作るのに必要なのは、お金です。 
親に出してもらうのか、株で儲けるのか、銀行から受け継いだ不動産を担保に借りるのか、パトロンをつけるのか、それぞれどのようにお金を集めるのかは知りませんが、一等地に店を構えたり、京都であれば古い民家を手に入れて改装したりと、まず店構えを整えます。

次に必要となるのは、人です。
経営者としての才覚を持って色々な人にその人たちの能力を最大限に引き出して働いて貰えるかです。
これが一番難しいです。
難しいので弟子を取らずに給仕をしてくれるアルバイトだけをお願いするというやり方もあります。
但し、高級店でこれをやると寝る時間が無くなります。
遊ぶ時間が欲しい人は、弟子をいっぱい取って自分はほとんど料理をしなくなります、
そんなことができるのか?
簡単に誰でもできます。

ネットにもないような高価な料理の教科書からいくらでもレシピは作れますし、その店のパターンのようなものを作ってしまえば、元々ご本人ができたことなので、少し器用な弟子を取ればいくらでも高級店の料理は作れます。
時間と手間はかかりますが、ご主人本人がそんな時間のかかることをやる必要はないのです。
経営者として自分の時間を雇用という形で買うわけです。
これは経営にとって必要なことです。
経営者は24時間経営のことを考えてしまいます。
優秀な経営者は夢でアイデアを得ることがあるとまで言われています。
時間は貴重。
仕込みなどやっていないで経営のことを考えるか、頭を休ませるために美味しいものを食べて綺麗なお姉さんに囲まれる店でリラックスしなければなりません。
リスクを負うのは自分だけだからです。

お金をかけて素晴らしい店構え、内装にして、高価な食器を買い漁り、お金を使って多くの人を雇い、高価な教科書のレシピで料理を作らして、接客に気を使えば、有名でタイヤに気に入られる店は作れます。

1億円貯めればあとはドンドンお金が増えていくの法則と同じで、これらのことをして、ある一定のところまで行けば、やれるのです。

誰でもできることが、実際に誰にでも出来ていないのは、最初の圧倒的なお金がない人がほとんどであることと、ちゃんと勉強して最低限の経営感覚を身につける人が飲食店業界においては極めて稀だからです。

しかし、お金と接客や雇用や原価計算などを含めた最低限の経営感覚があれば、誰でもタイヤ好みの有名高級店は作れるのです。
あとはお客さんの数を絞るということも必要です。
予約が困難にならないと希少価値がつきません。
経営的にはそれでOK。
お客さんは千差万別。
今はあれですが、接待に使うことも多いですし、そもそも料金設定が高いお店が好きという方も多くおられます。
そのようなお店で常連としての特別待遇を受けられることがすべてという方もかなり多いです。
経営なのですからそのような多くのニーズにしっかりと応えて、きちんと安定的に利益を出して、雇用を維持して、更に高級食器を揃えて、銀座や新地で呑んで、お金もガツンと使って、経済を回していくことは、国民にとって恩恵をもたらす英雄の行為であることは間違いありません。
特に今のご時世は、お金のある人はとにかくバンバンお金を使って経済を回さなければ日本は沈没します。
コロナ禍特需でお金をいっぱい稼いだ人を批判する人がおられますが、それは理屈から言えば全く逆で、今大儲けしている人は、日本経済を終わらせないために死ぬほどお金を使うべきなのです。
経費を使うのはけしからんという方もおられますが、そのような方は日本に消費税が導入されたことをまだご存知ないのでしょう。
1000万円使えば、100万円の税金を払うのです。

さて、そんなわけで経営としてはそれをやられれば日本経済や日本の財政にとっては英雄と言うべきなのですが、料理人としてどうかという視点になると、そのような方が経営されておられる飲食店は個人的には大嫌いです。
私が自分のお金を払って行くのですから、私の価値観で決めます。
それを批判する方がおられますが、それはいくらなんでもお門違いでしょう。
己のリスク無しで人を批判したり、足を引っ張るというのは、人としてどうかという話です。

個人的な感覚として、ある程度の高級店、食べて飲んで一人1万5000円あたりからが高級店です。
一人3万円あたりからは超高級店です。
そのような高級、ましてや超高級店であれば、経営者の経営の歯車にはなりたくありません。
経営にとって一番大切なのは収入ですから、飲食店の経営者にとってはお客が一番大切なピースとなりますが、私は高級店には一期一会の芸術を味わいに行っていますので、経営の歯車になどなりたくないのです。
芸術とまでいかなくて、本物の料理人の職人芸は最低でも味わいたいのです。

高級店では、その価格に相応しい食材を使う。
天然物はクオリティが一定していないので、そこそこの時であれば、食材と会話をして、行けるところまでは行く。
料金設定に応じて、ピンの食材が手に入るのであれば、その良さをキチンと引き出して提供する、ピンの食材が手に入らないのであれば、手に入るよう全力を尽くす、どうしても手に入らないのであれば、その食材に相応しい料金設定にする、それがお客に対する最低限の誠意だと思います。

難しいのは、ピンの食材を手に入れることと、そこに至らない間は、その時点で手に入る最高の食材と毎日毎日会話をして、ベストを尽くせるかということです。

これが経営者と芸術家や優秀な職人との差です。

食材と会話するにはその食材のことを知り尽くしていなければなりませんが、教科書にはそんなことは一切書いてありません。
天然の良いものほど、毎日クオリティが違いますし、そもそも調味料や調理道具やもっと言えば、天気も湿度も違いますし、現代はエアコンがあります。
なんでも基本が大切です。
教科書には基本中の基本が書いてあるので、教科書は必要です。

しかし、芸術家や職人となるにはそこから血の滲むような努力とセンスと才能が必要になるのです。

食べること、飲むことは私の趣味ですのでその点を徹底的に拘ります。
経営者の高い料理など絶対に食べたくありません。

経営者の料理と芸術家の料理などどれがどれだかわかるはずがないと仰る方が少なくありません。
恐らく、その通りだと思います。
だから経営者の店が大成功して、弟子が更に増えたり、支店をいくつも出しているケースがあるのです。
経営者の経営に賛同する方が非常に多い証拠です。
今流行りの言い方をすれば、それこそがエビデンスです。

芸術家と経営者の違いは何か。
そんなに難しいことではありません。
価格に対してどのレベルの食材を使っているか?
食材によっては、ピンに近くなくても技術で補えるものもありますが、高級食材となるとほぼ無理です。
その点を勘違いされておられる方が少なくないようです。
高級食材は、素材の味が圧倒的であり、それを理解する人がおられるから、高級になったのです。
最初から高級な食材など世界中探してもありません。
その圧倒的な旨味や風味や香りが支持されて高級品になったのです。

ところが高級品は逆の現象が、特に日本では起きます。
ブランド好きがそのエビデンスです。
鮑が高級品となると、ピンは勿論のこと、キリのものでも高級品の値段になります。
よって、高級品になればなるほど、ピンとキリの差が激しいのに値段はそれなりに高くなるのです。
だから何度も何度も不味い鮪を刺身で出すのはやめて欲しいと書いています。
酸味が強くて水っぽい鮪などお金を貰っても食べたくありません。
出たら食べないのは失礼なので、かなり我慢して食べています。

とにかく、高級店でピンやピンに近いものでないと食べることが苦痛になるような高級食材で、まともなものを使っていなければ、一品目からその料理は経営者の料理だとわかります。

芸術家や職人だと、一品目がピンでない場合は、明らかに食材と会話をしたなと感じさせる料理として出されます。

以前は、有名な高級店は一度行っただけではわからないと思い、もう一度確認に行くことも多かったのですが、ことごとく最初の印象通りなので、馬鹿馬鹿しくて行かなくなりました。
今は妻と一緒のことがほとんどなのでダメだと思ったお店には二度と伺いません。
経営者の歯車にはなりたくないからです。

芸術家のお店は通えば通うほどその奥深さに驚かされます。 
同じ料理、鮨なら同じ握りが毎回違うからです。

城助の握りは3日連続で行っても毎日違います。
食材との会話の履歴が残っているのです。

本日の鮪も雲丹も穴子も鰆も何もかも前回とも前々回とも違う握りです。
天然物は、ピンであるほど毎日クオリティの差が激しいので、違わないとおかしいのです。

経営者の店が大繁盛なのは良いことです。
日本経済の救世主です。
お客が大金を払い、経営者が色々なところでお金を落として、どんどん経済を回す。
嫌味ではなく、心から必要だと思っています。

だだし、私と妻は大嫌いなので行かないというだけの話です。

経営者と芸術家の違いは、まさに「志」。
目指すところが真逆なのです。

城助。

彼の思いは二文字で表現されていました。

それに今頃気がついたのです。

寿志

まあ、女性にモテますわなあ。

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2021/05訪問83回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

何とか今月も来ることができました。

城助のレビューが溜まってしまっていますので、少しずつアップさせて頂きます。

1ヶ月に一回は城助に来たいと思いますが、その日の予定が直前にならないと決まらないので、1年先まで予約を入れるという芸当は私にはできません。
今は、半年先でも中々難しいという状況なので、来た時に死ぬほど予約を入れないと月1回も難しくなりました。

さて、先月ほどではありませんが、かなり良い夏鮪を頂きました。
東京の超高級店の多くが休業しているということもあるのでしょうが、この時期に続けて美味しいと思える鮪が食べられるのは幸せです。

ところで日本列島も亜熱帯になってしまって、段々、これまで獲れていた良い魚介類が獲れなくなってきています。
地理的に恵まれた日本という国の食文化はそのような良質の魚介類によって支えられてきたわけですが、あるレベル以上の魚介類が手に入らなくなったら、鮨や日本料理の心ある料理人は、イメージしている料理が作れなくなって包丁を置くでしょう。

すると、なんとも食材の味がわからなくなる味付けの寿司や日本料理のようなものが多くの方々に食されるようになるのでしょう。

城助のツマミも握りもしっかりと仕事がしてあります。
切っただけの魚を醤油で食べさせるなどという乱暴なことは絶対にしません。
イカにもアジにも鰆にもしっかりと仕事がしてあります。
しかし、それはあくまで食材の旨みや風味を最大限に引き出すものであり、味付けが食材の味を邪魔するなどということは絶対にありません。

この辺りのことが、フレンチやイタリアンならともかくとして、高級な日本料理や懐石や割烹のお店で全く理解されておられないと感じる料理が出てくると愕然とします。

先日も世界一のホテルの日本料理屋で、全く旨味も風味も感じない夏鮪に、信じられないほどの甘い味付けがされて、上に山椒がのせられて出てきた時にはショックを受けました。
このようなシロモノが本当に美味いと思って出しているのだろうか?
どのような味覚と嗅覚とセンスを持つとこのような鮪の握りらしきものを世界一のホテルで出せるのかと気絶しそうになりました。

日本料理系に多いのですが、食材が弱いとやたら味を甘くする傾向があります。
醤油に砂糖という日本人が大好きなみたらし団子の味で、何でもかんでも出してくるのですが、あれは異常です。
色白は百難を隠すと言いますが、高級店の料理人の多くの方々が、みたらし団子の味で出せば、誰もが美味しいと思って食べると考えていることは本当に異常です。

城助で甘いと感じる味付けの料理が出てきたことは一度もありません。
100回以上食べても一度もありません。
比良山荘でも一品もありませんでした。
あっ、月とスッポンは日本酒を大量に入れているので甘いです。

いずれにしても大阪のタイヤの星のついている寿司屋さんの奥に大量の安い砂糖が山積みになっているのを見てゾッとしました。
タイヤとはそのようなもので、高級寿司屋というものはそのようなものがほとんどだということです。

本物はごくごく少数です。

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2021/04訪問82回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

冬の本鮪、夏の本鮪

大昔前のレビューで夏の本鮪について書かせて頂きました。

夏マグロと言う言葉があります。
正式な名称ではありません。

天然の本鮪の旬は多くの方がご存知の通り12月から2月くらいまでと言われています。
なぜ旬と言われているかと言うと脂がのっていて、脂の旨味が強いからです。

廉価な個人的には食べたくないと思う鮪でも、大トロと言われる脂のかたまりのような部位は脂の甘さを感じるので高い値段で売られていて、実際に多くの方に好まれています。
私は大トロであってもそのような鮪の脂は重くて気持ち悪くなるので好きではありませんが、赤身よりは好まれる理由はわかります。

廉価な鮪の赤身はいわゆる酸味が強く、解凍物だと水臭くて元々少ない旨味が皆無になっているので、鉄分のようなものを感じる非常に不味い食べ物となっています。
鮪は美味しくないと仰る方のほとんどはこのようなシロモノを召し上がって感想を述べておられるのだろうと考えています。

美味しいと仰る方は醤油の味を楽しんでおられるのだろうと推察します。

さて、クオリティーの高い、本来の天然本鮪と言えるようなものの場合、私は赤身に魅力を感じるのはこれまで書かせて頂いている通りです。
いわゆる中トロと言われる部位と赤身の中間的な部位が私は一番好きです。
ちゃんとした本鮪には、赤身に独特な旨味があります。
脂の甘みではありません。
本鮪本来の旨味です。
これは他に似たものがないので、どのような味であるかは表現できません。
白身やフグとは全く異なる本鮪にしかない旨味です。
そして、独特の香り。
これらが揃っていなければ、本来の本鮪を食べたとは言えないと私は強く思っています。
平目も鯛もフグも鮑もとり貝も帆立も、どんな魚介類であろうと、トップクラスのものでなければ、その食材が持つ旨味や香りや食感や風味は感じられないので、その食材の本質を知ることができません。

本質を知らずに感想を述べることには全く意味がないと個人的には思っています。
更に個人の味覚や嗅覚の能力の差と言うのは視力や聴覚と同じかそれ以上にあるので個々の食べ物に対する評価はその方だけのものであって、他者を批判することは的外れという話は既に数兆回書かせて頂いているのでやめておきます。

話が逸れましたが、ホンモノの本鮪の赤身の旨味が私は本当の鮪の味であるとずっと主張させて頂いています。
これは私の個人的な意見でありますが、昔は鮪の大トロと言われている部位は捨てられていたと言う歴史的なエビデンスがあります。
脂が多いと脂の味ばかりで鮪の独特の旨みを感じられないから捨てるのです。
食べる部位ではないと言うことです。

ただ、クオリティーの高い本鮪であれば、私も大トロも美味しく頂きます。
脂が軽くて、当然分かりやすい甘みや旨味があり、気持ち悪くならないからです。
ちなみに私は加齢により、Aランクの死ぬほどサシが入った高級な牛肉は一口しか食べられません。
甘みは強いですが脂が重いので気持ち悪くなるからです。
イチボあたりの部位が好きです。

ということで、冬の本鮪が旬であり、美味いと世間で言われているのはそのような理由です。
ただ、本物の本鮪の赤みが美味しいと言うのと廉価なものの大トロが美味しいと言うのでは、感想の本質が真逆であることは前述させて頂いた通りです。

本題に入ります。
そのような冬の本鮪に対して夏の本鮪に対する夏マグロと言う業界言葉があるのです。
ちなみに北半球と南半球では季節が逆なので、インド鮪を召し上がって、夏のマグロも美味しいと言う方がおられますが、それは夏マグロの話ではありません。

春になる4月あたりから9月くらいまでは、鮪が弱くなると言う表現を食通の方は仰います。
要するに鮪の旨味が薄くなり、脂の甘みが少なくなるからです。
よって、夏の本鮪、即ち夏マグロは美味しくないと言われるのです。

この話は嘘ではありませんが、本当の話でもありません。
夏マグロでも非常に数は少ないですが、冬の本鮪にはない素晴らしい本鮪があるからです。

幻とも言えるホンモノの夏マグロの赤身には香ばしいような独特の旨味と何よりも芳香と言うべき香りと風味があります。
これは美味しい。
ある意味本鮪の旨味ではないのですが、香ばしいような旨味のある食べ物。
白身やフグの旨味とも違います。
究極の鮑やトップクラスの由良の赤雲丹とも違います。
そんな鮪があると言っても信じない方がほとんどでしょうが、あるのです。
城助に1年で良いので毎週通って頂ければ、このような本鮪の話は、分かる方には分かって頂けるでしょう。

ただ、いかに城助であっても、旬と言われるている時期ではないと、スカスカの鮪しかない時もあり、流石に仕入れを断ったこともあるようなので、どうすることもできない時はどうすることも出来ません。
その意味では確かに夏マグロは不味いと言うのは嘘ではないのです。

実は書かせて頂きたいことは以上の話ではありません。
基礎知識として以上のことをご存知ないと、本論を書いても意味不明なので書かせて頂きました。

この日は私が人生で食べたことのない本鮪を城助で食べさせて貰いました。
4月の本鮪は味が垂れてきて、どこまでその垂れが食い止められているかということを想像しながらいつも頂きます。

旨味の落ちがギリギリ許容範囲で城助の腕によって、美味しいと感じる握りになっているかと言うある意味究極の勝負の握りを経験しに行くのです。

しかし、この日は違いました。
良い意味で食べたことのない本鮪。

本鮪の赤身の本当の旨味も夏マグロの究極の香ばしさも経験したことのない方にはどうにも説明がしようがないのですが、王の風格がある気品に満ちた旨味があるのです。
かなりの数頂きましたが、最初の握りは赤身と中トロの中間くらいの部位でした。

うーん、とにかく表現が出来ません。
冬のマグロと夏マグロの良いところだけを取ったマグロと思わず言ったら、城助はウンウンと頷いていました。
この表現は実は正しくないのですが、そうとしか言えなかったのです。

冬の究極の本鮪の赤身より旨味が薄いわけでなく、少し究極の夏マグロ寄りの感じがして、王の風格と言うか、言ってしまえば上品な味の旨味。
しっとりと気品のある旨味。
そして、冬の究極の本鮪にはない香りと風味。

究極の春マグロ。

冬も夏も究極の本鮪は何度か食べたので、もう違う味や香りのする本鮪を食べることはないと不遜な気持ちを持っていましたが、己の傲慢さを強く反省したところです。

天然の食材の奥の深さに驚愕した夜でした。

と言うことは、平目も鯛もフグも鮑も由良の赤雲丹もこれ以上はないと言うものは食べていないのかも知れません。
流石に由良の赤雲丹は、あの時食べさせて貰ったもの以上はないと思っていますが分かりません。

加齢で年々味覚も嗅覚もそれこそ垂れてきているはずなのに、このような本鮪を食べさせて貰えるとは私の食人生は幸運に満ち溢れています。
人生そのものは困難の連続なので、食だけでも良くないと生きていけません。

今夜は、鮪だけでなく、ツマミも他の握りも城助標準で考えても高いレベルのものばかりで弱いものは一品もありませんでした。
いくら城助の腕でも天然との戦いなのでベストを尽くしても弱いものは弱いです。
その意味でも幸運でした。

妻も今夜は美味いを連発して大満足でした。
日本を代表する独身の女優さんを拝見して、その意味でも喜んでいました。

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2021/03訪問81回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

なんとか伺えました。

3月5日は私の誕生日なので、週末の金土曜日キャンセルが出たら行っても良いとの妻からのご許可が降りまして、連絡をしたら、なんと4日の1回転目でキャンセル。
1回転目なら、木曜日でも良いとのご許可が出たので、超久しぶりに1回転目の最初からとなりました。
最近は一見さんの予約を受けないので、キャンセルもほとんど出ないそうで、本当に運が良いと思いました。
何か良いことがある予感がします。

さて、かなり久しぶりのアテからの食事だったのですが、やはり握りが凄いなと言う感想です。
アテも当然美味しいですが、握りの凄みが際立ちます。
例えば、あん肝やサヨリの卵和えなどアテでも凄く好きなものはありますが、アテから握りに移ってより一層それを感じました。

鮪も雲丹も城助クオリティで、特に鮪はいっぱい頂けてお腹がいっぱいになりました。
今回、食材の特徴に合わせて変えたのかなと思ったのは穴子の握りです。
通常は塩とタレをつけて二つに切るのですが、今回はいつもより大きい穴子でかなり脂がのっていて、塩のみでした。
あの脂だとタレが負けてしまうからなのかも知れません。

少しだけClubhouseの話をしていたら、隣におられた方が前日に私が居たルームで話を聞いておられたようで、昨夜は私のとんしのClub(公認のサークルのようなもの)で楽しくお話をさせて頂きました。
Clubhouseの人脈の広がりはジェット機並みでビジネスでも知り合ってわずか数時間であるジャンルで日本一の方と新しいビジネスを始めることになりました。
本名と経歴の真実性がベースにあるからそんなことが起きるのです。
個人的にはもうこれからの時代は匿名の情報に価値は全く無くなると思っています。
ですから、私はかなり前から本名も経歴も全てこちらでも他のSNSでも公表しています。

もう、既に時代は変わってしまったのです。
一般的に浸透していくのに1年くらいはかかるでしょうが、価値観は180度変わってしまったのです。
政治も経済も経営も趣味も何もかも。

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2020/12訪問80回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

今年も城助の一番長い日です。

日付が変わった31日の午前0時30分。
今年も城助の一番長い日、そして最後の3回転目が始まりました。

最初のひらめの握りから素晴らしかったです。
うーん、今日のこの会に全ての焦点を絞ってきてくれたなとわかりました。
彼と私は常に握りを通して会話するのです。
高レベルの城助水準がある中で、何回かトップオブトップを食べさせて頂いているので、私自身の中で、勝手に引いている線があります。
その異次元とも言える世界に入っている握りは、城助であっても数回に1回しか経験出来ません。
そのような握りが何貫あるのかが、私の城助での満足度になってしまっているのです。
人間の欲望とは恐ろしいもので、脳が覚えているそのトップオブトップを期待していつも握りを食べてしまうのです。

タネのクオリティという調整が難しいものもあります。
ただ、普通の寿司屋と異なり、城助では熟成されているものが多いので、この日のこの時間帯と数日前から焦点を当てているとかなり調整が効きますが、天然のものは常にピンがある訳でなく、平均した標準値がその店の実力ということになります。
それでもなんとかして技術で高レベルの城助水準を維持しているのですが、標準が高ければ高いほど、逆にかなり凸凹を感じてしまうのです。
トップオブトップを知ってしまった悲しさでもあります。

タネのクオリティとシャリの仕上がりと最も重要なその一体感。
トップオブトップの時はそれが恐ろしいほどピタッと合致していてまさに誰も到達できない異次元の空間が口の中に広がります。
それは他の店では味わえないものです。
どんなにタネのクオリティが良くても、この空間だけは城助でしか体験出来ません。
ただ、それを感じておられる方が何人おられるかは分かりません。
かなり少ないと思っています。
タネが弱い時の城助の工夫や攻め方や逆にピンのタネがある時の一体感。
だから私にとっては、あらゆる店の中で、城助の握りにはその日によって、一つ一つの握りによって、全く違うものを感じずにはいられないのです。

これだけのひらめの握りを出すのだから、他もかなり自信のあるものを出してくれるのだろうなともうその時点でわかってしまうのです。
それが彼と私の会話です。

そして、あー、この握りが最初に出てくるのだから、恐らく異次元空間が数回、いや、もしかしたら10回以上経験できるのかなと分かってしまうのです。

案の定、その後も圧巻の異次元空間が続きました。
キスなども〆が強いなあ、シャリが強いなあと感じることがあるのですが、ピタッと一体感。
さわらも燻してあるのに非常に繊細で上品な仕上がり。
イカも素材の甘みとシャリの味が融和して一つの食べ物になっています。

鮪も城助で食べた中でもかなり上の方で、今年は伺った回数が少ないこともあり、私の体験では今年一番でした。
とにかく、赤身が美味しい。
何度か書かせて頂いていますが、鮪は赤身の旨味が命。
少しでも弱いと鉄分臭さが口に広がります。
解凍ものだとそれに水臭ささが加わりかなり不味い食べ物になります。
だから、それにアホほど醤油をつけて食べるのです。
握りにしても同じ。
鮪の漬けも同じです。
これが江戸前の仕事だと醤油の味しか感じさせなくするほど深く漬けた握りを出すところがありますが、論外。
鮪の味がなく、水臭くて鉄分の味がするから、死ぬほど醤油漬けにして出す店がありますが、そんなものを本気で美味しいと思って出しているとしたら、客を愚弄していることに気がつかないということになります。
漬けも昆布〆も絶妙な塩梅で食材の旨みを引き出すためにするものであって、ひらめをアホの一つ覚えで〆まくるのは愚の骨頂です。
しかし、ほとんどの寿司屋はそれを堂々とやっているのです。

醤油をつければ全て同じ味ということ。
昆布で〆れば全て同じ味ということ。
だから食材のクオリティは関係無くなるのです。
そんなものは料理とは言えません。
プロが客からお金を取って出すものではないのです。
ところが不思議なことにそんなものにお金を払う方が大勢おられる。
そうやって経済は回っているのでしょう。
社会にとっては大変良いこととなるのです。
世の中に食通が増えるわけです。

城助に出会うまで日本一と確信していたお店に初めて伺った時に漬けと昆布〆の絶妙な塩梅とタネのクオリティの高さに驚きました。
本物の握りとはこのようなものなのかと感動しました。

しかし、そのお店であっても、食べログの評価が高く、日本一と言われている何軒かのお店でも、城助の異次元空間を体験することは一度もありませんでした。

城助の本当の凄みを知る人は世の中に何人おられるのだろうか?
異次元空間の意味を理解してくれる方はおられるのだろうか?

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2020/12訪問79回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

またも2.8回転目、1週間に2回は久しぶり

前回の2.8回転目から1週間もしないうちに、今日も10時半から11時頃、二人いけますよ、連絡が。

ある方をお誘いすると、是非と言うことなので、二人で伺いました。

頂いたのは握りだけです。
アテも美味しいですが、やはり城助は握り。
アテが美味しい寿司屋は東京にもありますが、握りは城助の独壇場。
私のなくではダントツで日本一です。

たまには頂いた握りを書き留めておきましょう。

えんがわ
えんがわ
キス
赤身
あじ
白エビ
さわら
煮はまぐり
いくら
ジャバラ
中トロ
赤身
ジャバラ
ホタテ
鉄火巻
穴子塩
穴子タレ
たまご

前回は食材のクオリティが全体的に弱かったのですが、今回は正に城助標準。
どの握りも美味しかったです。

12月、2回目。
3回目は確定しているので、更にもう1回。
久しぶりの月4回はあるでしょうか。

毎日食べても飽きることのない握りです。

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2020/12訪問78回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

究極の裏技2.8回転目

2.8回転目で入れました。
なんと妻は約1年ぶりです。

本当に予約が取れないお店になってしまいました。
基本的に一見さんの電話での予約はほぼ不可能です。
一見さんお断りではないようですが、あまりにもドタキャンが多いなので、電話での予約は空いていたとしても1ヶ月以内しか取れませんが、常連が次の予約を入れて帰るので、2、3ヶ月先まで予約がびっしりになっています。
よって電話での予約は事実上不可能です。

さて、2.8回転目は2回転目の方々に握ってから始まるので、あん肝やさよりの黄身和えなどをアテにして日本酒を頂きながらゆっくり待ちます。

23時半過ぎ頃から白身の握りが出てきます。
城助の握りは出されてから0.3秒以内に食べなければなりません。

2.8回転目や3回転目で入ることが多いですが、伺う前に時間調整で飲むことは厳禁です。
一度、オーデュテームでスパークリングを飲み過ぎて、酔っ払って城助で寝てしまい、出禁寸前になりました。
2回転目でも20時半からですので、皆さん、時間調整にはくれぐれもお気をつけ下さい。

実は城助では常連だけが享受できる裏技がいくつかありますが、今後はしないようです。
「これからは、他人のために生きない。休みも取って旅行に行く。」仰っていました。

城助ラヴァーとしては残念ですが、身体のことを考えればそうされるのが良いでしょう。

年末年始の楽しみが減りましたが、一部の裏技は残るので、それで楽しませて頂きます。

今年はあと最低あと1回は伺うことが決まっていますが、その前に伺えるのかな?
7ヶ月伺えなかったので、12月は最低3回は伺いたいですね。

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2020/11訪問77回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

幻の3回転目

4月から9月くらいまでは、基本的には夜の外食はしませんでしたので、なんと半年以上、人生の全てとも言える城助に伺うことができませんでした。

そのためか、城助の常連の間では、私が新型コロナに感染したという噂が立っていたようですが、極めて体調が良いです。
低酸素ジムでミトコンドリアが激増して、マスク、手洗い、消毒を徹底しているので風邪をひくこともなくなりました。

さて、外食再開をしたのは良いのですが、城助はもはや予約がかなり難しいお店になってしまいました。
元々取りやすい訳ではなかったのですが、ドタキャンなどが続き、新規の電話での予約は基本的に不可になり、常連も伺った日に次回、次々回の予約を取らなくては難しい状況になりました。
元々、事実上の会員制にはしたくないと言う意向のあったお店ですが、心ないドタキャン客のために、新規の方は常連と伺うしかほとんど予約が取れないと言う状態になってしまったのです。

そのため、信頼されている常連客ばかりの予約になり、ドタキャンがほとんど無くなったことはお店としては良いのですが、私としては、外食を再開をしてから、しばらくドタキャン待ちをしましたが、キャンセル空きで伺うことは出来ませんでした。

暫くして、親しくさせて頂いている月3回ペースの常連の方から、ドタキャン待ちだとほぼ不可能なので今予約を受け付けていない先の月で予約をして貰うしかないとの伝言を貰いました。

なんとか、22時半の裏技とか、どこかに入ることはできないかと連絡すると、では3回転目やりましょうと言って貰いました。

と言うことで、11月某日、2回転目のお客も引いた午前0時に7ヶ月ぶりの再訪となりました。

ちなみにこの幻の3回転目については、食べログに書くつもりはなかったのですが、城助ご本人が面白いから書いて下さいと仰ったので書いていますので、ご批判は受け付けません。

さて、最初はひらめの握り、次は鯛の握りだったと思いますが、最初に城助の握りを食べた時と同じくらいの衝撃を受けました。

こんな白身の旨味が引き出された料理は他にはありません。
つい最近もミシュランの星が沢山付いている日本料理のお店に伺いましたが、ひらめの旨味が皆無でした。
何か仕事をして、ミシュランの腕を披露して頂きたいところでしたが、旨味がほとんどないひらめをなんと醤油をつけて食べさせられました。
私が全くミシュランの星を信用しない、むしろ内装や食器の美しさだけが取り柄の異常にコスパが悪いお店が非常に多いと感じさせる所以はそこにあります。
味がないひらめを醤油をつけて食べるのであれば、立ち飲み屋でも出来ます。
鮪も然り。
旨味が抜け切ったようなスカスカの鮪を醤油をつけて食べさせるのです。
そんなものは阪急や大丸で買ってきた3割引のひらめや鮪の刺身を超クオリティの高い醤油で食べた方が美味しいです。
食材など関係なく、醤油を食べるのであれば、めちゃくちゃ高くて美味しい醤油を使えば良いだけの話です。
そして一般的に買える醤油は他のものより高いと言っても知れています。
伊豆の甘みの強い山葵と超高級醤油が有れば、少なくてもミシュラン星に輝く日本料理屋よりは美味しく刺身を頂けます。
食べることが苦痛になるような鮪やひらめは刺身では出すべきではない、特に高級店でそれをやるのはお客を愚弄していることであり、それを美味しいと言って召し上がる常連に褒められているだけのことで、今般の飲食店の厳しい状況の中では、何があっても生き残る高級店とすぐに閑古鳥が鳴き、消えていく高級店がはっきりと分かれますと経営の仕事をして立場から申し上げます。
あと数ヶ月でそのことが証明されるでしょう。

他では食べられない超ハイクオリティの料理の真価を理解し、他には代替品がないと味覚と嗅覚で分かっている方は、何がなんでもそのようなお店に通います。

しかし、ミシュランを取ろうが取らまいが、内装と食器と少し優しい接客だけが売り物では、本物を求めていないお客は来なくなります。

そんなことを考えながら、いつものように握りを頂きました。

鮪は気候が暖かいのでこの時期としては弱かったです。
しかし、一番旨味の強い特別な部位を出してくれて、それは抜群に美味しかったです。
数ヶ月ぶりに鮪の味がする鮪を頂きました。

穴子も季節的に弱かったですが、それこそ城助技術で美味しい握りに仕上げてありました。

反省しました。

有難いことに城助レベルを100回以上頂いていたために、悪い意味で城助慣れをしていました。

Amazonでスーパーテイスターのキットを購入し、更に1リットルの水に対する砂糖の甘さを感じるグラム数で味覚に関しては全人口の上位1%未満には入るであろうことを確認して、歯ブラシではなく、専用の舌ブラシで毎日入念に舌をクリーンにして、できれば低酸素ジムでミトコンドリアを増やした方であれば、城助の凄みを経験して頂けるでしょう。

ロックンビリーS1でも詳しく書きましたが、視力2.0の人が遠くに見える看板の内容を話している時に、視力0.1の人が看板の存在すら見えないのに、その話の内容を非論理的に批判するのはやめるべきです。

馬鹿にしてる訳でも上から目線でもありません。
視力は2.0と0.1くらい違えば全く見えているものが違うことは小学生でも知っていますが、味覚もそれと同じかそれ以上感じているものが全く違うのです。
信じない方はスーパーテイスターキットで調べたり、水の中に何グラムの砂糖があると甘みを感じるかのテストをご自身でやってみればわかります。
自分に対しては嘘をつくことは出来ません。
その事実を思い知ることになるでしょう。

だから好きな味は好みで分かれるのではありません。
味覚や嗅覚の能力で分かれるのです。
同じ能力の人同士であって初めて味の好みは分かれます。
しかし、上位にいけばいくほど同じ能力の人と出会う可能性は低くなります。

味の批評を他人とすると言うのはそもそも論理的には無意味なことであり、そこで得られる結論は正しいはずがありません。

まして、会ったこともない人や親しくない人のお店に対する評価を批判することは完全に間違っています。
食はそれぞれの味覚と嗅覚と経済力によって、好きなものを食べ、自分が美味しいと思えば美味しいのです。

私は心から美味しいと思えるものが極めて少ないです。
だからこそ究極の料理やお酒に出会うと感動するのです。

そのかわり、一度究極を知ってしまったジャンルのものは、ほとんどのものを美味しいとは感じません。
旨味が抜けてるとか雑味が多いとか、まず最初に感じるのはそのようなことで、その後でこの価格でこれなら良い方かな、この価格ではあり得ないほど不味いなと感じるだけです。

私は食に関しては、究極の幸せと究極の不幸せが、常に同居しているのです。

そのような鬼のような人間も存在していると言うことを許容して頂ければと存じます。

視力はコンタクトレンズによって、0.1を2.0にすることが出来ますが、味覚にはコンタクトレンズのようなものはありません。

いくら言葉で語っても理解して頂けない方には理解して頂けないのです。

なお、この日は思いがけずご馳走して頂いたので料金は分かりません。

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2020/03訪問76回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

日曜日の貸切

レビューを書いていませんでしたね。
日曜日の夕方から10名で貸切をさせて頂きました。
通常は9名のカウンターですが、10名でも余裕で入れるので貸切はいつも10名になります。

初めての方が多かったので、アテからのフルコースです。

握りだけの時も出してもらいますが、やはりさよりとあん肝は突出した美味しさです。
最初に出してくれる白身の刺身の美味しさにも仰天しますが、刺身で美味しいものは基本的には握りの方が更に美味しいです。

握りと無化調ラーメンが好きな私としては、握りが長期間食べられないのは拷問に近い状態ですが、緊急事態宣言の4月から第二波が収まる秋まで夜の外食は控えておりました。

ドタキャン待ちもほとんど出ないほどの人気ですが、やはり最低でも月に1度は頂きたい握りです。

なんとか工夫して、月に1度は伺うつもりです。

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2020/02訪問75回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

キャンセルが出たので久しぶりに最初から

久しぶりに20時半からのパターンで伺いました。 
キャンセルは困ります。 

2月なので当然、白身が美味しいです。
つまみで金目鯛やカツオが出ましたが、最高でした。
握りだけでなく、つまみからも本当に楽しいです。 
あん肝とさよりがありますしね。

鮪の握りもいつものクオリティ。
何故か5貫出してくれました。

穴子も美味しかったですが、2月3日に家で食べた穴子は物凄かったです。
妻は城助史上最高の穴子と感動していました。

あとイカも美味しかったです。

ほかの高級寿司屋にはもう何年も伺っていませんが、今食べたらどう感じるのでしょうか?
興味はありますが、馬鹿馬鹿しいので行きません。 
3月には貸し切りをお願いしましたが、その前に何回伺えるでしょうか。
確定申告もあるし、忙しいですが、なんとか伺いたいですね。

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2019/12訪問74回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

ということで今年も城助最後の日です

12月31日0時15分集合。
今年も城助最後の日に貸し切りをさせて頂きました。
ご案内の通り、かなり予約が取りにくくなっているので、なかなか伺うことが出来なくなっています。

この会は、握りが本当に好きな人の集まりという趣旨ですので、基本的には握りだけが出てきます。
ただ、新たにシャリを炊くので、宴が始まるのはいつも1時近くになります。

そこで、最初にカラスミを出してくれました。
今年のカラスミは非常に繊細です。
購入して家でも食べましたし、まだ封を開けていないものがありますが、真空状態から封を開けて空気に触れるとすぐに味が変わります。
もちろん、今までのものも時間と共に味も風味も変わりましたが、それが極端です。
開けてすぐにはこれまで以上に繊細な旨味がありますが、数時間経つと酒の味と風味がとても強くなります。
そして、更に時間が経つと酒の風味が抜けて落ち着いた味になります。

お店で食べたものはちょうど酒の風味が強くて苦味も少しあったので、今年のカラスミはどうなのかなあと思いましたが、家で何度も食べたら、その理由がよく分かりました。

握りは定番のものが出てきました。
鮪の数が多かったと思いますが、細かいことは忘れてしまいました。

こちらのお店、貸し切りの時はいつもと全く雰囲気が変わります。
城助ご本人もよく喋りますし、お客も自由に普通に楽しくワイワイ話ます。

実は緊張感溢れるいつもの雰囲気も好きですが、年に一度の店全体がリラックスした雰囲気も大好きです。

いつもありがとうございます。

週に1回伺いたいですが、最近は月に1回か多くて2回です。
2020年は何回伺うことができるでしょうか?

異常気象の関係で、天然の魚介類の極上品を手に入れるのがますます難しくなっています。
私の店は大きな影響はまだありませんが、少しずつ難しい状況になっていきそうです。
天然の魚介類の極上品は数が極めて少ないので、今後、その数は更に少なくなるでしょう。

城助標準が維持できているうちに1回でも多く伺いたいですね。
状況が突然変わるかも知れません。
本当です。

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2019/11訪問73回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

急遽

またもドタキャンということで、伺えました。
危うく出禁になるところでしたが、許してもらいました。

21時半過ぎに握りからです。

いかが甘い。
食材のクオリティももちろん良いのですが、やはりこの握りとしての一体感が凄いです。
江戸前は、鮪に合わせるので、白身といかが、シャリから浮いてしまうことが多いのですが、ピタッと合っています。

似たようなシャリを作っても、このネタとの一体感は他の店では感じたことがありません。
彼だけが持つ技術です。

平目も凄かったです。
もちろんえんがわも握ってくれました。
超一流の白身の旨味とシャリのマッチング。
江戸前の名店と言われるところでも、白身とシャリがベストマッチングしているところを知りません。
従って、平目は昆布締めにするところが多いです。
しかも、強めに締めると赤酢に合いやすいので、そのような店が多いですが、あれは個人的には苦痛です。
あそこまで強く締めたら、もう平目の味などしません。
いや、平目の味がしないから強く締めている部分もあると思います。

二億回書いていますが、鮨の醍醐味は白身だと思っているのですが、白身が美味しい握りは世の中にほとんどありません。
特に関西では知る限りでは全滅です。
更に鮪も穴子も雲丹も美味しい握りは皆無なので、握りを食べる店が無いのです。

今宵も鮪も穴子も美味しかったです。

12月中に何回伺えるでしょうか?

あの日、以外に2回が目標です。

  • 寿志 城助 -
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2019/10訪問72回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

ものがあるのだろうか?

10月10日、14日にキャンセル2席出ましたとのメール。
先日、由良の赤雲丹ラストの日は1席キャンセルが出ましたが、伺うことは出来ず、無念の思いでした。

いつもご一緒するTさんのご都合も良いと言うことで、2巡目、いつもの握りからの2.5巡目に伺うことにしました。

台風19号が来ましたが、それ以前から、海がしけていることが多いのか、豊洲にトップクラスの魚介類が少なくなっているように感じます。
少なくても10月に入ってから貝に関してはトップクラスのものの欠品が少なからずあり仕入れに苦労しました。

さて、14日、12日は飛行機が飛ばないので豊洲からの仕入れは不可能です。
それ以前に準備は抜かりないと思いますが、どんなものを出して貰えるか楽しみにして伺いました。

ところが、時間調整で、友人とオーデュテームで泡を結構飲んでしまい、寝てしまうという失態をやらかしてしまいました。

当然、ほとんど頂くことは出来ずに、最後、無理を言って、鮪と穴子と雲丹を頂きました。

美味しかったですが、なんと申し上げれば良いのやら。

大変申し訳ありませんでした。

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2019/09訪問71回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

快心の握り

金曜日ですが、2巡目キャンセル2席出たと言うことで、21時半握りからTさんと入ることができました。

ご自身が今夜のシャリは凄いと仰るように、旨味が際立っていました。
このようなシャリの時はタネの旨味が強いと言う証拠です。

白身は鯛だったと思いますが、部位を変えて3貫。
シャリに負けない旨味がありました。
普通のお店で頂くと鯛の旨味と風味が足りないので、鯛の握りが好きと言う話はあまり聞きません。
皮の近くの脂のあるところなら好きと言う方がおられますが、究極のものであればやはり腹の部分が美味しいです。
握りでなければ目の周りも美味しいですね。
このシャリとこの白身というのは、単純に考えると喧嘩してしまうのですが、そこは城助の握り、一体感が凄いです。

鰆も3貫出ました。
普段は食べられないトロのような部位があって、そこを2貫出してくれました。
今年、これ以上の鰆を食べたかな?

鯵も旨味が深くてシャリに負けていませんでした。

イカは熟成がベストの具合ということもありこちらも新イカ以外ではここ最近では一番美味しかったと思います。

由良の赤雲丹。
小ぶりでしたが、旨味がかなり強かったです。
このような旨味が強い雲丹は滅多に口にすることは出来ません。
今年頂いたものでは、2番目かなと思いました。
味の濃さは1番だったかも知れません。

穴子も塩とタレを2貫ずつ。
しっとりとした旨味のある美味しい穴子でした。

鮪は4貫。
9月の鮪としては秀逸。
部位を変えて頂きましたが、どれも美味。
赤身とか中トロたか大トロとか言いますが、部位による味の違いはそんな大雑把には分けられません。
赤身に見えるけれども中トロのような部位もありますし、トロとか赤身とかに分類できないような希少部位もあります。
ただ、個人的には鮪は赤身の究極の旨味が好きです。
まあ、感動するような赤身に出会うのはなかなか難しいですが、分かりやすい脂の旨味ではなく、鮪そのものの味が楽しめるのは赤身だと思っています。
先程の鯛もそうですし、ヒラメも更に言えば牛肉や鶏肉もそうだと思います。
ロックンビリーS1の比内地鶏もそうですが、胸肉であれだけの鶏の旨味があるものが本物でしょう。
話は変わりますが、ロックンビリーS1のラーメンは鶏の味がしないと書いてあるのをネットで拝見してショックを受けました。
恐らく日本で一番ストレートに鶏肉の味が感じられるスープに対して鶏肉の味がしないとは、、、、。
もしかしたら、チキンラーメンが一番鶏肉の味がするとか、、、、。

先日、三宮の高級和食店らしきところで5000円程の造りを妻と頂きましたが、自信満々で出された鯛などの高級魚は、一つ足りとも魚の味がしませんでした。
そのかわり、旨味たっぷりの醤油とゆず塩のタレ。
なるほど、世間ではこれを刺身の味と言うのかと悲しくて涙が出てきました。
東京でたまにあるタイプの高級店ですが、愛する三宮にもあるとは、、、、。
ここ十数年、生活のほぼ全てを三宮と元町で過ごしている者としては残念でたまりません。
神戸や明石の市場には確かに良い魚は入りませんが、その中でもその日の良いものを仕入れて、いかに美味しく食べさせるかが料理人の技術だと思うのですが、安易に誤魔化す方向性に走るとエリア全体のイメージも悪くなってしまいます。
内装、値段、器、醤油。
高いと言う意味では高級店なのでしょうが、クオリティは極めて低いです。
下の下の下でした。

城助のようにクオリティの高い食材をシャリに合わせて一体感を出すのは努力と才能のなす技なので誰も真似ができないでしょうが、もう少しなんとかならないものでしょうか?
味のない食材に旨味の強い醤油を使えば、醤油が美味しいから美味しいということになるのでしょうか?
噛んだら、調味料の味ではなく、食材の味を感じるはずです。
調味料の味は噛めば噛むほど消えていきますが、良い食材の味は、本来の味がどんどん溢れ出てきます。鼻に風味が抜けていきます。
調味料を食べて楽しむのか、食材の味を楽しむのか?
食は好みと言いますが、その楽しみ方の違いも、食は好みと一括りにされているのです。

蕎麦もそうですが食材の味を確認する方法は簡単です。
調味料をつけずに食べてみればわかります。
塩を少しだけつけても良いでしょう。
良いものと普通のものとダメなのものの違いは分かるはずです。
それでも同じならば味蕾の数や嗅覚の問題なのでここで語っても意味がありません。

旨味の素晴らしい醤油をネットで取り寄せて、スーパーの魚をそれにつけて食べれば、先日の高級店の5000円の造りと同じ味がします。
SOGOで2000円の刺し盛りが半額になった時に買えば、5分の1の値段で2倍の量が食べられます。
最高級の伊豆の山葵があれば、味自体も高級店よりも美味しいと感じるでしょう。

そんなものを高級な雰囲気と器で食べさせられる屈辱感は他に例えるものがありません。
高級寿司店のような内装でブロイラーを比内地鶏だの名古屋コーチンだのと言って出す店もあります。

訳の分からない店が経営として成り立つということは支持する方が少なくないのでしょう。
その意味では気に入った寿司屋があるにも関わらず、寿司屋の新規開拓をすることは最高の道楽だと言えるでしょう。
お金が余って困っている方がすることです。
私は不味い高級寿司屋に最後までいる自信はありません。
ご馳走して貰っていたとしても、席を立つでしょう。
精神的にも肉体的にも苦痛なのです。

本物はごくごく僅かです。

  • 寿志 城助 -
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2019/08訪問70回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

2巡目握りから、なんと新イカがありました!

2巡目に入れる時も友人が握りから入るので、私も握りからにさせて頂きました。
5名の予約。
他の3名の方々は私の店にも来られておられていて、一緒に城助に行きたいと仰ったのでなんと2ヶ月前に予約しました。
今まで最長でも数日前の予約だったので、いよいよそれなりの人数で予約するのは難しいなあと感じました。
このような状況で、お店だけでなく、常連にも迷惑をかけるドタキャン大好きな方々の心が分かりません。
酷い場合は3、4種類の料理の高級店を予約して、接待の相手に選ばせて、他のお店は連絡もしないでドタキャンをしている輩がいますので、キチンと警察に取り締まって貰いたいものです。
同業者からの嫌がらせのドタキャンもよくあることです。
営業妨害など明らかに犯罪となります。
事実上の一見さんお断り状況になってしまったので、初めていらっしゃっりたい未来のお客さんにも多大な迷惑をかけています。
本当に心から握りを愛する方々には是非この凄みを感じて頂きたいのですが、犯罪者のせいで悲しい状況になっています。

さて今夜は特に素晴らしかったです。
何もかも城助標準で考えてもベスト、ベストに近いものばかりでした。

つまみで出していた甘ガレイを握りで頂きましたが、白身マニアにとっては最高の逸品でした。
驚くほど一体感がある握り。
超高級鮪を得意とする東京のセレブ御用達店でもこのように一体感がある白身の握りは頂いたことがありません。
芸術品。
一期一会の最も崇高な芸術品です。

新イカ(しいいか)。
スミイカの子供です。
夏の終わりのほんの一瞬しか食べることが出来ないものです。

かなり前に一度食べたような気がするのですが、今宵の新イカは極上中の極上。
城助の握りはいつものスミイカも美味しいですが、これは私が人生で食べたイカの握りで一番美味しいと感じました。
柔らかくて、上品で深い深い綺麗な旨味があります。
高級鮪にシャリを合わせている他のお店の握りはイカに合いませんが、これほどの儚い極上品にもシャリが完全フィットして最高の握りに昇華させられています。

アジも今宵は特に良かったです。
綺麗な旨味がいつまでも口の中に広がりました。
今年、頂いたアジで一番美味しいと感じました。

そして、由良の赤雲丹。
いやー、前回が今年最高の品と聞いていましたが、個人的な感想としては、今宵の逸品がこの2年間で最高の由良の赤雲丹だと感じました。
普通の由良の赤雲丹よりもぶりが大きくて驚きましたが、味も凄く綺麗な旨味が強くて、ミョウバンだらけの板雲丹と同じ食べ物と言ってはいけないでしょう。
握りの完成度も合わせて、他の雲丹の握りのようなものとは比べるのは失礼です。
東京に行くものなので、なんとか5枚確保したと言っていましたが、まだ少しあったので、今夜のお客さんは召し上がることができるかも知れません。
このクオリティのものは余程運が良くないと二度と食べられないかも知れないから、今夜も行きたいなあああ。
新イカもあるとしたらもう一度食べたいなあああ。

夏鮪も終わり、ちょっと中途半端な季節の鮪でしたけれども、美味しかったです。
赤身は恐ろしいというものではありませんでしたが、中トロでもない特別な部位を握ってくれて、やはりこの部位は赤身と中トロの良いとこだけが凝縮された味で最高でした。
ある時には握ってくれるのですが、このようなものを頂くとやっぱり鮪も美味しいなあと思います。

低酸素ジムでのトレーニングでミトコンドリアが増えたためか、加齢によって味覚や嗅覚が落ちてきたかなと感じていましたが、若い頃のような感じが戻ってきました。
味覚は食材が常に違うのでなかなか判断ができませんが、臭みに対しては昔のように物凄く敏感になっているので嗅覚は間違いなく若い頃に戻っているのがわかります。

低酸素ジムでのトレーニングのおかげで、もう少し城助の握りを楽しめそうです。

今日のこの日に焦点を合わせてくれていたと感じました。
いつも、最高のパフォーマンスありがとうございます。

でも、私と友人は頻繁に城助に伺えているので幸せですが、他の3名の方々は、もうイカや白身の魚や鮪や雲丹を召し上がっても他では不味いと感じてしまうでしょう。
今後は不幸かも知れませんね。
中々敷居が高いと仰っておられますが、だんだん素晴らしい天然食材が取れなくなっていますので、通い詰めて頂きたいです。
回数を重ねるほどに凄みを感じさせられるのが「寿志 城助」という至高のお店の特徴です。
2、3回ではわからないでしょうね。

  • 寿志 城助 -
  • 寿志 城助 -
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2019/07訪問69回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

今年最高の由良の赤雲丹

NHKの出演や食べログの点数が4.0を超えたことからか、大変予約が取りにくくなっています。
月に4、5回伺っていた頃が懐かしいです。
来週伺いますが、その予約は一緒に行きたいと仰った方がおられて2ヶ月前にしたものです。
その間は、キャンセルや貸切の人数が減った時や今回のように特殊な2.8巡目にしか伺うことは出来ません。

今日も握りだけです。
この2年間で最高の由良の赤雲丹が入ったということで、2.8巡目に潜り込みました。

由良の赤雲丹はとても瑞々しくて美味しかったです。
一昨年、頂いた中でのベストとセカンドベストの方が個人的には凄かったと思いましたが、昨年はそこまでの衝撃的なものが無かったと思っていたので、久しぶりに由良の赤雲丹を堪能させて頂きました。
由良の赤雲丹も段々良いものが獲れなくなっているようです。
シーズンなのに、由良の赤雲丹自体がない日もあるようです。
来週はあるのかな?

赤ムツや金目鯛は安定の美味しさです。
万人受けするでしょう。
ただ、私は、カレイやイカがより好きです。
特に城助の握りは白身の握りの美味しさが他と比べて際立っているので、唸ってしまいます。
江戸前の最高級店は、高い鮪を仕入れているので、もうそのクオリティだけでそれなりに握りは美味しいです。
特に中トロは鮪のクオリティが高ければ、誰もが美味しいと思います。
勿論、そのクオリティのものは関西ではほとんど食することは出来ませんが、東京で5万円出せば、余程酷い寿司屋でなければ食べることができます。
しかし、白身の握りに関しては城助に準ずるものすらすらありません。
その日一番の明石の鯛や目が飛び出るほどの値段のヒラメを仕入れていたとしても、城助の握りには遠く及びません。
白身のクオリティが高ければ、それだけで握りが美味しくなるわけではないのです。
意外とイカも難しいと思っています。
穴子も旬の時は高級店で不味いところはほとんど無いでしょうが、旬から少し外れた時期になると職人さんの力量がストレートに表れます。

以前全く同じ日に、城助と城助よりも有名な某ミシュラン店で穴子の握りを食べたことがありますが、某ミシュラン店のものは、もう二度と食べたくないと感じたほど酷いものでした。
もうとにかく酷かった。
城助は素材の弱さを技術で補っているのが分かりましたが、美味しく頂くことができました。

お金に糸目をつけずにピン中のピンのみの食材を使う寿司屋もあります。
美味しいです。
ただ、それだけだと凄みを感じることは無いのです。
あてとして食べれば、凄みを感じることはありますが、握りとして頂いて凄みを感じるのは城助だけかも知れません。

コストパフォーマンスも含めて日本一のお店だと個人的には思っています。

全国で寿司を食べ歩いておられる方でもそう断言させる方は少なくありません。

凄みを感じる握り。

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2019/06訪問68回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

日曜、昼の貸切のおこぼれ頂戴

日曜日の昼の貸切で人数が減ってしまったようで、私と妻と友人の3人でおこぼれ頂戴のランチを楽しませて頂きました。
ランチと言っても普通のフルコースの内容です。
握りだけを頂くことが圧倒的に多いですが、アテも当然美味しいので日本酒が進みます。

貸切ということもあり、色々遊んで楽しみました。
妻と友人の女性に3種類食べた鮪でどれが一番値段が高いかとか訊いてみたりして、普段では無いようなことをしていましたね。
ちなみに、お二人とも一番、二番、三番、正確に当てていましたね。
同じ時期なら、魚介類は値段と味が綺麗に比例します。
仕入れ日がかなり離れるとそうとは限りませんが。

しかし、良い鮪が獲れなくなっているのに、よくこんなに凄い夏鮪が仕入れられるものだと驚かされます。
三番でもこれほどの夏鮪を仕入れているお店は神戸界隈、阪神界隈では無いでしょう。
しかも前回書かせて頂いたように、その極上のネタをシャリに合わせて仕事をして、唯一無二の握りを完成させています。
その一体化した最高の握りを今も日々進化させているのです。

いかなる料理であっても評価は分かれます。
この握りも100人が100人、日本一とは評価しているわけではありません。

でも私たち超『城助』ラヴァーにとってはダントツで日本一なのです。
あまりにも奥深い握りです。

寿志。

その志には終わりがありません。
中山城助最後の握りが生涯最高の握りになるのでしょう。

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2019/05訪問67回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

平成最後 令和最初

前回が平成最後と思っていましたが、平成から令和に変わる4月30日から5月1日にかけて夜中の0時から記念すべき宴をやって頂けるということで伺いました。
最初は私と友人と妻の3人でしたが、当然、人数は9人に増えました。

100回以上伺っているお店で下書きも含めると80近くレビューを書かせて頂いているので美味しいとか凄いとか睡眠が足りなくて40歳までに倒れてしまうのではないかという危惧しか書くことが無いので、下書きも増えていってしまいます。

ただ、ある城助の今や常連であり、私の店にもよく来てくださる友人から一つのことを聞いて、なるほどと思ったことがあります。
それは雑誌に載っていた天才中山城助のたった一つの言葉です。

握りはシャリにネタを合わせている。

全ての答えがここにありました。

何度も書いていますが、握りは美味しいと思うお店でもネタによって合う、合わないが顕著に表れるということを何度も書かせて頂いています。
だから、最近の流行りは、ネタによって、シャリを2種類か3種類用意して使い分けます。

ところが城助の握りは最も難しい白身にも鮪にも合うという魔術のような握りなのです。
何故、誰一人真似できないそんなことが出来てしまうのか、ずっと不思議に思っていました。
だから芸術品だと思うのですが、何かを基準にして今の握りを完成させたはずなのです。

分かったとしても真似出来ないことですが、それにしてもまさにコロンブスの卵の発想です。

しかし、この芸術品は誰かに継承されることはないでしょう。

天然の魚介類は年々良いものが獲れなくなっています。
私自身も加齢により味覚の能力は後10年もしないうちに極端に落ちてしまうでしょう。
今、30歳代でこの握りを堪能できる方が羨ましいです。

一期一会の芸術。

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2019/04訪問66回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

もしかしたら今夜が平成最後の城助かな?


仲良くして頂いている方から、ご一緒する予定の方が行けなくなったということで、たまたま私も調整がついたので、ピンチヒッターとして2.5巡目の握りから伺いました。

この日はどのタネも抜群でした。
城助標準自体が極めて高いレヴェルなのですが、どれも食材としてのクオリティが高く、熟成具合もベストだったので、全てがとろけるが如くの美味さがありました。

私は日本酒が好きなので、つまみも美味しいし、楽しめますが、城助では可能な限り握りを食べたいので、握りのみで頂くのが好きです。
鮨屋は握りを食べるところなので、握りを堪能できなければ意味がありません。

アブラメは、今年食べた中で一番だったかも知れません。
この日の後も食べていますが、この日が私が頂いた中では今年一番でした。
このような抜群のものはいつまで頂くことができるのでしょうか?

鮪も夏鮪としては濃厚な味わいで、赤身がちゃんと美味しいと鮪を頂いて良かったという気持ちになります。
水臭くて鉄分を感じるような鮪は絶対に食べたくありません。
苦痛です。

アブラメにもイカにも燻した鰆にも鮪にも合うシャリ。
城助の握りは魔法のようです。

しかし、魔法ではありません。
今も進化を続ける高い志と毎日の努力の賜物です。

あらゆることを含めて日本一のお店だと心から思っています。

ご馳走して頂いたので料金の表示はしません。

平成最後の城助は、先延ばしになりました。
この日4月22日。

次回は、、、、。

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2019/04訪問65回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

なんと初の1.5巡目

キャンセルが出たということで、ある方となんと19時から握りのみで伺うことになりました。
1.5巡目?
流石に初めての経験です。
ご一緒した方は、翌日も予約を入れておられたので、明日で2日連続ということになります。
城助は2日続けて伺うと真価が分かりやすいのでお薦めしました。

アブラメ

イカ

キス

アジ

さわら

白えび

赤貝

小柱

帆立

赤身

トロ

雲丹

穴子

赤ムツ

巻物
マグロと赤貝ひも
干瓢

とこんな感じだったような。

鮪は夏鮪としては良いものでした。

恐らく、以前書かせて頂いたように、トロの方を好む方が多いでしょう。

最近のさわらはかなり良いと思います。

小柱も良かったです。
流石に小柱はこちらのお店でも軍艦巻きで出てきます。

数日前には穴子がいよいよダメで鰻が出たと聞いていたので、鰻かなと思っていましたが、穴子でした。
穴子の厳しい時期ですが、上手く城助標準にまで技術で引き上げられていて美味しかったです。

平成最後の月。
あと何回伺えるでしょうか?
平成最後の日は満席のようですが、、、、。

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2019/03訪問64回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

2巡目頭から

下書きのままのレビューが大量にありますが、あまり覚えていないものもあるので、最新のものをアップさせて頂きます。

先週も2巡目頭からで2回連続でつまみからと言うのは初めてかも知れません。
一緒に城助に行きたいと仰る方が多くて、たまたまこのようなパターンになってしまいました。

先週と今日とでつまみも握りもそれほど種類としては違いがありません。
しかし、1週間ちょっと経つとものがかなり変わります。
即ち味もかなり違います。

頂いたもの。

まずはつまみ。

アブラメ。
やはり凄みを感じる旨さです。

初鰹。

あん肝。

煮ホタテ。

さより黄身丼。

蛤茶碗蒸し。

子持ちやりいか。
究極の技です。

のどぐろ昆布〆炙り。
いつ頂いても美味です。

もずく。

以下は握りです。

いか。

キス。

鯵。

白海老。

雲丹。

赤身。
先週ほどの迫力はありませんでしたが、夏鮪としてはかなり良いです。
爽やかな酸味が特徴ですが、冬鮪のような脂の旨味はありません。
しかし、通中の通の方は冬鮪よりも夏鮪の方が好きと仰る方もおられます。

トロ。
夏鮪は、脂の多いトロの方が美味しく感じます。
しかし、夏鮪でも究極のものは、やはり赤味が美味しいです。
脂ではなく、極上の鮪にしかない独特の旨味と風味があり、それは冬鮪では感じられないものだからです。
特に鼻に抜ける独特の風味は極上の夏鮪特有のものです。

穴子。
この時期の穴子としては十分です。
この辺りが季節ハズレに死ぬほど不味い穴子を出す高級寿司屋とは違います。

赤貝。

アブラメ。
通常はツマミで出ますが、今日は握りでも出してくれました。
やはり城助のシャリは白身にも鮪にも合います。
握りの方が美味しく感じました。
これが天才中山城助の真骨頂です。

鮪と赤貝ひもの巻物。

かんぴょう巻き。

玉子。

赤だし。

写真を撮ったりメモをしたりしないので忘れているものもあるかも知れませんが、こんな感じでした。

毎日食べても飽きない美味しさです。

また、1週間、毎日連続をやってみたいですね。

ネットラジオSPOONやっています。
生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
最近、あまり生配信していませんが、聴いてくださっている方の生のお声を聞くので、たまにやらせて頂いています。
お聴き頂ければ幸甚です。

  • 寿志 城助 -
  • 寿志 城助 -
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2019/03訪問63回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

抜群の春鮪

予約が取れにくい城助にそんなに多く行けるはずがないと仰る方がおられるとかなり前に聞きましたが、それは飲食店の情報に関してネットに依存し過ぎておられるからなのでしょう。
自分自身が個人経営している飲食店があり、企業として複数の飲食店経営をしている立場からすると、ネットの情報は形式的なもの以外は、真偽が分かりませんし、情報量においては、何万分の一にも満たないと申し上げておきます。
食べログに投稿している私が申し上げるのもおかしいのかも知れませんが、質も量も実態とは合っていません。
勿論、私のレビューもそうです。
個人が感じたことの事実、真実でしかありません。
客観性において100%担保されているという情報など皆無です。
私の店も城助もそうですが、ヘヴィーリピーター、大常連の方は、基本的に食べログに投稿しません。
理由は簡単で気に入った店に何十回、何百回といらっしゃるからです。
勿論、グルメサイトへの投稿者は実際のお客さんの何千分の一もおられません。

例えば、城助の大常連さんはかなりの数がおられます。
週1度はいらっしゃる方は10人くらい、月2回いらっしゃる方も10人くらいはおられます。
月1回となると、もう凄い数です。
私が城助を紹介させて頂いた方だけでも10名以上いらっしゃるので、100名以上は確実におられます。
その中のかなりの数の方々は基本的に城助以外では鮨を食べたくないとお考えです。

いずれにしても実は月2回から4回であってもお一人でいらっしゃる方はそれが可能なのです。
城助のカウンターは9席。
2名様が圧倒的に多いので、1席余ることが多いのです。
そこに上記の20名ちょっとの大常連さんが入るわけです。
その20名ちょっとの中に私も入るのかも知れませんが、物理的にはそれは可能です。
まして今は無くなりましたが3巡目があればもっと物理的に可能になります。
ただ、必ず22時半には帰られる常連さんとか色々とイレギュラーの時間を過ごす方も少なくありませんから、そうなると所謂2.5巡目に入ることが可能なのです。
更に当日のドタキャンも少なくありませんから、その点でも大常連になることは可能なのです。
但し、そのような細かい情報はそれこそ大常連にならなければ得られないので、そこに至るまでは少し日数がかかるかも知れません。

さて、今回は2巡目の頭からなのであても全て頂きました。
5名での予約。
たまたまですが、私も含めて4名は飲食店経営者です。

以下あてです。
全ては覚えていません。

アブラメ。
城助ファンの多くの方々が白身の魚で一番好きと仰います。
1尾○万円の原価です。

鰹。

あん肝。

煮ホタテ。
素晴らしい仕事です。

さより黄身丼。
私の大好物の一つです。

蛤茶碗蒸し。
うちの店と同様に調味料使っていません。

子持ちやりいか。
先日よりも更に良かったです。
火入れが完璧。
1秒でも長さが前後すると臭みが出たり、硬くなり過ぎたりするそうです。
究極の技です。

のどぐろ昆布〆炙り。
本日のあては、究極のものばかりでした。
のどぐろと子持ちやりいかとアブラメは、城助においても年に数回しか出てこないハイクオリティのものでした。

もずく。
これが出たら握りになりますという合図です。

以下は握りです。

いか。

キス。
いつもながらの完璧な仕事。
シャリとのマッチングが素晴らしいです。

鯵。
最近食べたものでは、最高のクオリティでした。
物凄い迫力の究極のものでした。
このレヴェルの鯵を召し上げれる機会は城助の常連でも難しいでしょう。

白海老。
たまに少しエグミがありますが、この日はほとんどありませんでした。

雲丹2種類。
濃厚なものと爽やかなもの。
ミョウバンが入ってないものだったので嬉しかったです。
これもかなり原価が高いですね。
一枚○万円。

赤身。
一般的には冬鮪と夏鮪に分けられるので、春鮪という言葉は一般的ではありませんが、冬鮪ではない春の鮪です。
この時期のものとは思えないほど、鮪の赤身本来の旨味がしっかりありました。

トロ。
3月18日、春鮪でこれほどのものを出せる鮨屋は日本中探しても数軒しかないのでは?
ご一緒した方のうちお二人は、城助初めてでしたが、これが基準になると、もう普通の鮪は醤油を死ぬほどつけて、醤油を飲むつもりで食べないと鮪が嫌いになるでしょう。

トロ。
違う部位のトロで熟成の状態も異なりました。
どちらのトロも甲乙つけがたいレヴェルでした。
本当に美味いもの。
としか表現出来ません。

穴子。
この時期の穴子は酷いものしかないので、鮪とともに諦めていましたが、この時期としては卓越したものでした。
最高のものに比べれば旨味が少し弱いですが、この時期ということを考えれば、豊洲にもほとんど入っていないレヴェル。
城助はいつも真剣ですが、この日は特に気合いが入っていました。
なかなか個人的にはタイミングが難しいですが、やはり城助は数日前に予約して行くべきと感じました。
月に一度は店を休みにしてでも、命を懸けて頂くべきでしょう。

いかめし。

赤貝。

鮪と赤貝ひもの巻物。

かんぴょう巻き。

玉子。

赤だし。

写真を撮ったりメモをしたりしないので忘れているものもあるかも知れませんが、こんな感じでした。

城助のクオリティに慣れ切ってしまっていたようです。

うーん、食事をして久しぶりに凄みを感じました。

中山城助。

士は己を知る者のために死す。

やはり恐ろしい男です。

ネットラジオSPOONやっています。
生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
最近、あまり生配信していませんが、聴いてくださっている方の生のお声を聞くので、たまにやらせて頂いています。
宜しければどうぞお聴き下さい。

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2019/03訪問62回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

久しぶりに妻と二人で

私は少ない時でも月に3回は城助を訪れていますが、妻は12月30日以来です。
私はかなり久しぶりという妻の愚痴を聞きながら、深夜タクシーに乗って不動坂に向かいます。
今月はあることがあって久しぶりに20時半からの予約を入れていますが、妻と一緒となると禁断の時間に伺うしかありません。
3月は妻の誕生日と私の誕生日と入籍記念日があるので、どうしても一度は妻と一緒に城助に来させて頂きたいのです。

しかし、今後3巡目は無くなりました。
まあ、当然です。
これからは2.5巡目や21時半からの握りオンリーコースを狙います。

最後の晩餐。

ではありませんが、少しつまみも出してくれてセミフルコースを楽しませてくれました。

子持ちいか
最高でした。

あん肝

サヨリ黄身和え

ここから握り。

えんがわ

平目



いか


特に良かったです。

白えび

ホタテ



雲丹2貫

赤身

トロ


熟成のものだったような。
記憶が確かではありません。

赤貝

穴子
塩とタレ。

何か白身

つまみの玉子

もう少し食べたかったですが、満足しました。

いつも素晴らしいクオリティです。

今月、あと1回予約を入れさせて貰っていますが、なんとか更に最低もう1回は伺いたいですね。

ネットラジオSPOONやっています。
生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
最近、あまり生配信していませんが、聴いてくださっている方の生のお声を聞くので、たまにやらせて頂いています。
宜しければどうぞお聴き下さい。

  • 寿志 城助 -
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2019/02訪問61回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

3巡目がっつり

久しぶりに3巡目、23時過ぎから握りをがっつり頂きました。
当然握りだけです。
芸術。
ただただ、生きるために食べることは芸術とは言えないでしょう。
絵画を見たり、オペラを聞いたりしなくても人は死にません。
食事をとらなければ死んでしまいます。
そして料理は食することにより無くなります。

よって料理を芸術と言う人は少ないです。
しかし、私は素晴らしい料理は芸術だと思います。
一瞬で消え去る一期一会の芸術。
城助の握りやロックンビリーS1のラーメンやル・サロンのカクテルにはそれを感じます。
美味しいだけではありません。
見た目にも拘ります。
そこには美学を感じるのです。

何度も書きますが、白身の握りは城助の真骨頂。
大きさ、仕事、シャリの温度。
どれも素晴らしい。
だからこそ、その日の魚のレヴェルが明確にわかります。
魚の旨味を最大限に引き出す仕事がされているからです。

多くの料理は食材に味を被せます。
だから、あまり食材のレヴェルに影響されないものが多いのです。
要するに、食材を味わうのではなく、ソースや調味料を味わっているのです。
だからほとんどの方は食品偽装に気がつかない。
オージービーフを神戸牛と言われても、ブロイラーを比内地鶏と言われても、その嘘に全く気がつかないのです。
だからボッタクられる。

食材の良さを最大限に引き出す芸術と言える料理にはそれがありません。
食材のレヴェルがストレートに感じられるからです。

いつも偉そうに書いていますが、やはりある程度酔っ払ってくると繊細な感覚は無くなります。
城助ではなくあるお店で極めて重要なことに気がついて、愕然としました。
まあ、一言で申し上げればわかってないということです。
随分旨味の強い塩だなあと思っていましたが、、、、。

さてこの日は3巡目でもあり、雲丹もないし、種類もありませんと言われていましたが、いつものように白身も三種類出してくれて、鯵も鰆も堪能できました。
勿論、鮪も3貫。
普通であれば、真夜中に食べさせて頂けるような握りではありません。
このお店の握りはいつも高水準で美味しいです。

いつまでも元気で高い志を維持しながら頑張って頂きたいです。
神戸の食の誇りですからね。

なお、ご馳走して頂いたのでいつものように料金表示はしません。

ネットラジオSPOON始めました。
生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
最近、生配信していませんが、時間を見つけて、またやります。

いずれにしても申し上げたいことは1つ。
飲食店で自分にとってのナンバーワンがあれば、同じジャンルでナンバーワンが2つも3つもということはあり得ないと言うことです。

中山美穂も歌っています。

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2019/02訪問60回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

またもドタキャン発生

高級店でドタキャンがあると大変です。
特に城助はカウンターは広いですが、9席しかないので、営業に物凄く影響があります。

仕事がちょうど終わった時間、8時39分に城助から電話です。
2巡目、2人ドタキャンすわ。
9時半過ぎからの握りから行けますが、2名のキャンセルなのでもう一人一緒に行く方がおられないと、妻の逆鱗に触れるので行けません。
常連のある方に連絡すると、10時からなら可能ということで、晴れて伺うことができました。

私は9時半からです。
まだ握りタイムに入ってなく、年に数週間しか食べられない、子持ちヤリイカを初めて頂きました。
握りからのパターンがほとんどなので、これは城助に来ていても初めてでした。
美味。

子持ちのヤリイカ
あん肝
さよりの黄身あえ
カラスミ

他の方には握りが出始めましたが、ご一緒する方と同時に始められるように、私に対してだけはつまみで調整していました。
いつもより遅いペースで日本酒を飲みながらご一緒する方を待っていると、早く着きたい、10時5分にはお店に着きます、と矢継ぎ早にメールが来ました。
実際に10時4分30秒に待ち人はいらっしゃいました。

握りの開始です。

握り

ヒラメ
えんがわ

キス
スミイカ
ハマグリ
白えび
アジ
雲丹
2種類あったような。
一つが抜群に美味しかったです。
比べられるように2種類出してくれました。
赤貝

3種類だったかな?
穴子
塩、タレ
巻物
3種類だったかな?
あと何故か何も言わないのに、巻物の後に更に白身とか3種類くらい出たような?

城助は何も言いませんが、ドタキャンの穴埋めありがとうというのが握りの出し方に出ていました。
そういう男です。
握りは天才的だけど生き方は不器用なのかも知れません。

この日はどれも城助標準より更に良かったと思います。
鮪も城助標準以上のものでした。
相変わらず凄いのは白身。
えんがわ最高でした。
シャリもこの日は私の好みの味でジャストミート。
白身系の握りはまさに唯一無二。
至上の宝玉。

私もご一緒した方も大満足でした。
私は日本酒を結構飲んだので、これで2万円は激安です。

ネットラジオSPOON始めました。
生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。
最近、生配信していませんが、時間を見つけて、またやります。

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2019/01訪問59回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

なぜ握りだけを食べるのか

「今日、2巡目キャンセルになりましたわ。」
「何人?」
「二人っすわ。」
「9時半からの握りには行けるかな。誰と行けるか電話します。」

といういことで、ドタキャンがあったのである方をお誘いして、2巡目の握りから伺いました。

どんな握りを食べたかは大体いつもと同じなので細かくは書きません。

さて、私は2巡目、8時半から入れる時でも基本的には9時半から握りだけを食べます。
お酒もそれなりに飲むのでつまみが嫌いなわけではありません。
もちろん、城助のつまみが不味いわけではありません。
つまみにもきちんと仕事がしてあります。

それでも握りだけを食べるのは、芸術的な握りを少しでも多く食べたいからです。
つまみは、食材の原価に糸目をつけなければ、美味しいものが食べられるお店は他にもあります。
関西では凄いと思ったお店はありませんが、東京ではお金さえ払えばいくらでも食べられます。
以前は築地、今は豊洲には、日本国中から高い値段で売れる魚介類がほぼ100%と言ってよいほど集まります。
明石の鯛は、日本一美味いと言われますが、良いものは全て豊洲です。
そこを洩れたものが大阪の中央市場。
神戸の中央市場や明石の市場には一番安いものが置いてあります。
明石の鯛と言えどもピンキリがあるのであって、キリは美味しくありません。
広島に牡蠣を食べに行かれる方がおられますが、全く無意味で交通費を損します。
そもそも、広島は99%が養殖もの、しかもそれは全国に流通しています。
近所のスーパーや百貨店で買える牡蠣をわざわざ広島に食べに行くことはナンセンス以外のなにものでもありません。
牡蠣の最高級の天然ものは北の方で捕れて、全て豊洲に行きます。
このように豊洲には魚介類のトップクラスのものが全て集められ、ほんの一部の仲買にそれが売られて、本当にほんの少しの飲食店にだけそれを買うことが許されます。
基本的には料亭に行きます。
銀座の寿司屋でも必ずしも全ての魚介類がピンということはありません。
鮨屋であれば、食材のクオリティの高さと異常なまでのこだわりは、今もはしぐちが日本一でしょう。
食材のピンばかりであれば、松川が日本一かもしれません。
鮪を除けば、京都の鈴江も凄いでしょう。
いずれにしても、そこまでいかなくても、ピンに近いものを揃えるお店は東京であればそれなりにあります。

つまみはやはり、食材のクオリティとほぼ正比例します。
極端な話、刺身は食材のクオリティが99%反映します。
昔のフレンチのシェフは食材は腐った物でも美味しくするのが料理だとおっしゃいますが、食材を活かす日本料理はそうではありません。
しかし、握りも同じ人が握れば、食材のクオリティの影響を強く受けますが、握り手が変われば、同じ食材を使っても恐ろしいほど味が異なります。
そこには、シャリそのものやシャリやネタの温度やネタに対する仕事というものが全てを決めるのです。
関西の寿司屋は握りというものを理解していないお店が99.99%ですが、実はそれこそが技術とセンスと努力の結晶なのです。

つまみは東京でお金を出せば物凄いものが食べられます。
しかし、お酒を飲んでも2万円未満で、これほどの握りが食べられる鮨屋は東京であっても私の知る限りありません。
少なくても私が東京を離れる10年くらい前まではありませんでした。
3万円、4万円、5万円出せば、評判の良い新興店はあるようですが、お酒を飲んで1万円台というのは恐らくないでしょう。

その芸術性とコストパフォーマンスの凄みを鑑みた時に私としては日本一の握りとしか表現できないわけです。

居心地に関しては、9.5回目から自分にとっては良くなったとおっしゃる方もおられますので、個々の差はあるでしょう。
ちなみに私は、誰かと伺う時はずっと話をしていますし、結構日本酒も飲んでいます。
喋り倒していますね。
ただし、握りが出る時は手を出して構えていて0.3秒で口に運びます。

写真を撮ることが主たる目的で高級店で大金を払うという高貴な趣味もありません。
よって、お約束ごとはそれだけです。
それと他のお客に迷惑をかけないという社会人としての最低限のルールを守れば、少なくても嫌な思いをすることはありません。
歌を歌い出すとか、箸で皿を叩いてまだかなと言うとか、強い香水で握りの風味を消し去るとか、非常識なことをしなければ、注意もされません。
あとは、なにをもって飲食店で楽しさを感じるのかというのはそれこそ個々の個性の問題なので、それを世間では相性と言います。

いつも褒めてばかりだと店の関係者だろうとか、月に何回も行けるのは影のオーナーじゃないかと邪推する方がおられるようですので、たまにはマイナスのこともあえて書きましょう。
今宵の鮪のづけ具合は今まで感じたことがない強さでした。
濃いということです。
私だけの意見ではありません。
理由はわかりません。
彼の体調のせいだったのかも知れません。
なにか意図があったのかも知れません。
理由を聞かなかったので真実は分かりません。
そのようなこともあります。
シャリの味が酸っぱいと感じることもあります。
やはり、このお店は最低3回、できれば10回前後いらっしゃって初めて真価が分かるお店だと思います。
味や居心地や楽しさやコスパなど全てを含めて。

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2019/01訪問58回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

鮪初競りの日のもう一つの真実

怒涛の5連続レビューの最後です。
仕事が始まります。
なんとかアップできました。

いつものように昼前に電話です。
「今日、○○さんがキャンセルがあれば入りたいおっしゃっていて、ちょうど二人分キャンセルになったんですよ。」
「○○さん、是非ご一緒したいな。伺います。いつものようにあの方は握りからだよね。」
「そうです。」
ということで伺いました。

正月初競りで鮪3億3000万円で史上最高と大騒ぎになっていましたが、実はもう一つの真実をご存知ない方がほとんどです。

実は、例年、初競りの値段は6000万円とかそんなもので、1億円になるとニュースになっていましたが、今年の二番札(二番目に高値のついたもの)は、結構いきました。
具体的な値段は支障があるので書けません。

それがこの日の城助にはありました。
高価な二番札。

また、鮪の話になりました。

握りはどれも城助水準で美味しかったので、割愛させて頂きます。

高価な二番札。

美味しかったです。
間違いなく美味しかったですが、年末食べた2018年の城助仕入れ最高値の方がかなり美味しかったです。

何兆回も書いていますが、良いものが少なかったり初競りとなると鮪は異常な値がつきます。
だから、同じ日のセリのものであれば、値段と味は間違いなく比例しますが、一日でも変われば昨日と今日と明日では、値段では比例しません。
雲丹もセリにかかるので同じです。

安くて良いものはありませんが、高いだけが美味いものの条件ではありません。

まあ、食品偽装に高いお金を払う方が少なくないので、そんな風潮になるのはしょうがないですね。
とても残念ですが。

良い鮪は全体的に少なくなっていますが、中山城助ご自身はうちに入ってるものは変わっていないと仰っているので、昨年は特別な時以外は私とのタイミングが上手く合わなかったのかも知れません。

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2018/12訪問57回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

今年も恒例の城助最後の日

一部ではプラチナチケットと呼ばれている、恒例の城助最後の日です。
30日の深夜、正確には31日の0時頃から一年で最もプレミアムな宴が開催されます。
遅い時間に食事をするのを嫌がる妻もこの日だけは特別です。
今年は今までの最高のイベントとなりました。
鮪と雲丹は、今年城助の仕入れ値で最高額です。
私は同じ鮪を既に入荷した日に食べていますが、雲丹はこのプラチナ3巡目にとっておくということなので、初めて頂きます。

正確には31日の0時過ぎに宴は始まりました。
「城助が最近、ネットラジオやっているそうじゃないですか。」
と言うので、
「じゃあ、今から生中継していい?」
「いいっすよ。」
と言うので、ネットラジオSPOONで生中継して、それがキャストとして残っているので、ご興味のある方はそちらをお聞きください。

ネットラジオは1時間半強で強制的に切れるので、鮪と雲丹について書きます。

鮪は2日前に頂いているので、そちらのレビューに書いている通りです。
前回の高値更新の時の鮪は妻も満足していませんでしたが、本日のものは満足したようです。
2日前にもご一緒した方は、やはりこの鮪は舌触りが違うと私と同じ感想を述べておられました。

雲丹。
人生で食べたことがない雲丹。
普通の箱雲丹は小さくて薄い箱に綺麗並べられていますが、少しどす黒い分厚い雲丹が箱の上に山盛りになっていました。
かなり濃厚な味で水分が少なめです。
私はちょっと苦味を感じましたが、たまたまそのような部位に当たったようで、他の方は旨みというか甘味だけ感じたようです。
どこのどんな雲丹ということにはあまり興味がないので聞きませんでしたが、こんな雲丹をまた頂くことができるのでしょうか。

無理かもしれませんね。

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2018/12訪問56回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

鮪高値再更新

久しぶりの2巡目のレビューからこの日までの間にも伺っていますが、印象の強い日だけをとりあえず更新します。

「前回、今年うちとしては最高値の鮪が入りましたが、それよりももっと高いものが入りました。」
「いやー、それは大変だねえ。」
「30日の3巡目にも出すつもりで置いておきますが、今夜どうですか。」
「二人でもいけるの?」
「大丈夫です。」
「じゃあ、一人か二人で行きます。人数はあとで電話します。」

2018年の秋、冬はいろいろな意味で鮪に焦点が当たりました。
鮪話はこのあとも続いていくのですが、とりあえず、今宵の話を書きましょう。

伺ったのは2.5巡目。
2巡目の握りから入るパターンです。
そういうことができる時がたまにあるのです。
だから、5回とか行けるのです。

平目、平目の縁側、鯛。
いつもながら、白身の握りは抜群です。
白身は鮪と異なり、まだ良いものがそこそこ捕れるのでしょう。
良い意味で、城助標準をキープしていますし、シャリとの相性もあるのでしょう。
とにかく、城助の握りの凄みは白身にあります。

その他にもいつものように鯵や藁で燻した鰆などを頂いて、いよいよ鮪です。

さくを見ましたが、もう見た目から違います。
今まで人生で見たことがないようなきめの細かい脂の入り方です。
見た目だけでも食感が想像されるような凄い鮪です。

赤身。
美味しいです。
マイ城助ベストではありませんが、今年頂いた赤身ではダントツで美味しいです。

中とろ。
、、、、、、、。
人生で食べたことがないものでした。
もちろん、かなり美味しい中トロですが、脂が凄い。
もう、脂を感じさせないほど軽いです。
そして、驚いたのが食感。
絹のような舌触りです。
絹を舐める人はほとんどいらっしゃらないでしょうから、表現は不適切かもしれませんが、そんな食べたことのない食感でした。

これを30日にも食べられる。

幸せですね。

この日は、通常料金では無理なので、フルコースのお客さんからはいつもより+1万円をお願いしたそうです。
おそらくそれでも赤字でしょう。
何億回も書いていますが、鮪仕入れ問題はいよいよ深刻な状況になりました。

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2018/12訪問55回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

何故かレビューをアップしてしまった

2018年の12月12日訪問なのに、全く内容のないレビューを間違えてあげていたようです。
いや、アップしたら最新になったので、もしかしたら非公開なのに今のAIのシステムでレビューを連続投稿しませんかの指示が出るので、それを押してしまって、非公開のままにも関わらず、無意味な公開と勘違いしてアップしたようです。
間違えて、内容を書いてないレビューをアップしてしまったことがあるので、勘違いしました。
違うお店をアップしようとしていたのに、変なことになってしまいました。
すいません。

アップしてしまったので書きます。
今宵は2.5巡目です。
もはや、この日何を食べてのか覚えていませんが、握りで必ず出るのが、鮪、穴子、雲丹。
鯛かひらめかカレイか、必ず白身も王道のものが出ます。
キス、さわら、白海老もほとんどの場合出ますね。
だから、それらの握りは必ず食べています。

今更ですが、2.5巡目というのは2巡目の握りから入店することを意味します。
ツマミも美味しいですが、城助は握りがメインです。
城助ご本人も握りを食べて欲しいと仰います。
その握りについて、2022年の3月の私の誕生日の翌日に恐ろしい事実を知りましたが、このレビューに書くのはおかしいので、また近いうちにアップさせて頂きます。
正に衝撃の事実です。
私も妻も腰を抜かしました。
ほんまにホンマの衝撃の事実です。

「早く、レビューを上げたい、早く、レビューを上げたい。
もう書いていますが、城助連続アップになるので
あげられない。
早く、衝撃のレビューを上げたい。」
100回以上伺っているのに、その恐ろしい事実を2022年3月6日まで知りませんでした。

食材さえ良ければ、東京に美味しいつまみを食べさせるお店はかなりありますが、この握りの完成度に関しては城助と比較の対象になるお店はありません。
はしぐち、さいとう、すきやばし次郎であっても。
天才城助の握りとは、、、。

  • 寿志 城助 -
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2018/12訪問54回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

久しぶりの2巡目

あるお二人の方が初めて城助に行きたいとおっしゃったので、予定をやり繰りして久しぶりに2巡目の頭から伺いました。
初めての方なので、つまみからのフルコースにお付き合いしたわけです。

毎年、もう握りだけの店にするという中山城助の言葉を聞きますが、今尚つまみからのスタートになっています。
私は、どちらにしても、通常は握りだけを頂くのであまり関係ありませんが、あん肝の練ったものなどは大好きなので多少残して貰うと助かるなと思っています。

最初は、白身の刺身でした。
忘れてしまいましたが、おそらく平目だったと思います。
そのあとは、いつもの定番のつまみが出てきました。
城助標準の美味しさです。

握りはいかからだっけなあ。
白身だっけなあ。

城助の握りの凄みは白身の握りにあります。
もう何回も書かせて頂いている通りです。
白身にバチッと合うのに、鮪や穴子や雲丹にもバチッと合います。

魔法のようなシャリです。
おそらく、高いレベルで仕事をされている寿司職人の方は初めて召し上がった時に驚愕されるでしょう。
だから、全国から寿司職人が勉強のために訪れるのです。

さて、本日の握りでの心配ごとは鮪です。
前回の一番高値の鮪の時に書いたように、鮪は値段が上がっているのに質が落ちています。
良いものがほとんど捕れなくなっているからでしょう。
質は多少落ちても絶対数が少ないので、セリにかかるとクオリティがそこまででなくても高値が付きます。
雲丹も同様です。
高級寿司屋さんとしては苦しいところでしょう。

鮪。
さくを観ました。
前回の高値の時とは全く違うものです。
他の二人に言いました。
今日の鮪は城助標準としては良い方ではないと。

初めて城助の鮪の握りを召し上がったお二人は美味しいとおっしゃっていましたが、今宵の鮪は赤身もトロも前回よりもかなり落ちました。

杞憂は杞憂で終わりませんでした。
もう鮪は高いわりには、本来のクオリティを保てなくなっています。

中山城助から何度も聞かされている、もう鮪はやらない。

いよいよその時が来たなと私は思いました。


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2018/12訪問53回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

今年一番の高値の鮪

城助は一番行っているお店なので、更新が追いつきません。
印象がかなり薄くなっている日も多々ありますが、更新をしないと最近来ていないのと言われるそうなので、5回分ほどをがんばって更新します。

なん天で妻と食事した後で、家に帰って眠りかけていると23時前に電話がありました。
「今年の仕入れで一番高値の鮪が入りました。どうですか。」
「3巡目?入れるの?二人でも。」
「大丈夫ですよ。」

妻に聞くとなぜかオーケーが出たので、急いでタクシーに乗って伺いました。

いつものように白身などを数貫食べてからいよいよ鮪です。

まずは赤身。
うーん。
美味しいです。
もちろん、美味しいですが、今まで城助で頂いたベスト5に入る赤身よりは弱いです。

中トロ。
脂がものすごく綺麗で軽いので美味しいです。

どの握りも城助標準を下回るものはありません。
ただ、2018年は秋、冬になっても鮪が弱い印象があります。

私だけの意見であれば、私の体調や舌の能力の問題と考えるべきなのかも知れませんが、妻も含めて何人かの城助常連の方々に聞いても同じような意見を聞きます。

これは、実は城助の仕入れの問題ではありません。
極上の鮪というものが、ほとんど捕れなくなっているのでしょう。

これまででは考えられないような高値の鮪が入っても、2017年までの良い時のものと同じくらいです。
極上のものには負けていると思います。

もうこの傾向には歯止めがかからないでしょう。
鮪だけではなく、天然の魚は良いものがどんどん捕れなくなっています。
よって、3年以内に寿司屋を辞めるという方も増えています。
そして、実際に辞めて他の形態で成功して良かったとおっしゃる方もおられるようです。

最近、東京の鮪の凄いお店には行っていませんが、城助でもだんだん難しくなっているので、そのようなお店でも同じ傾向になっていると思います。

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2018/11訪問52回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

白身の旨味

なんと!
書きかけのレビューをアップしてしまっていました。
少しだけ加筆します。

大昔に書いたかも知れませんが、龍宮城で鯛と平目と鮑が踊るとあるのはなるほどと思わされます。
要するに魚介類の中で価値が高いのが鯛と平目と鮑だろうと言うことです。
鯛、平目、鮑。
どれも高級食材と言われていますが、実はこの高級食材というのが曲者なのです。
鮪もそうですが、高級品として認識されていて実際にキロ単価が高い食材がそれなのですが、そのこととその食材が美味しいかは全く別問題です。

むしろ、クオリティが低くて、旨味がほとんどないようなものでも、基礎価格が高いので、クオリティに対して著しくコスパが悪いというものが山ほど溢れています。

まあ、鮪はクオリティが低くても脂が強ければ、醤油をたっぷりつけて食べても味がありますが、鯛や平目や鮑は味がありません。
クオリティが低いものは脂がのっていないので、刺身の場合、本当に醤油の味しか感じません。
河豚も同じです。

大変、難しい食材です。

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2018/11訪問51回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

久しぶりに夫婦で

妻の膝の手術後の回復が順調で8割くらい良くなったので快気祝いで伺いました。
夜、妻と外食となるとなかなかスケジュールが合わず、申し訳ないですが、3巡目となりました。
金曜日だったこともあり、23時半からの予定で23時25分頃ル・サロンを出ましたが、結局待ち合いで待って開始は24時になりました。
12月は9日と31日以外は無休となるのでまた死にそうになるでしょうから、3巡目はまた封印します。

この日は当日の3巡目ではなく、数日前にお願いしたので、ネタもシャリもしっかり残しておいてくれました。
禁止なのでネットでは公表しませんが妻が写真を撮っているので、たまには食べた握りを全て書きましょう。
通常は、真剣に食べるので、自分では写真を撮りませんし、メモなど取ることはないので、それが出来ませんが、晩秋のネタを紹介させて頂くことも情報として重要です。
私は基本的に城助では芸術的な握りだけを頂くので以下は握りです。

平目

烏賊


鰆燻製
白海老

中とろ
違う部位の中とろ
雲丹
穴子 塩とタレ
赤貝

他に
貝ひもととろの巻物
雲丹いくら丼ミニ
玉子
3年熟成カラスミ

以上です。
なんとなくお腹がいっぱいにならないというイメージでしたが、やはり少な目でしたね。

日本酒は二人で5合くらいだったでしょうか?
妻は生ビール飲んだかな?
日本の大量生産の生ビールのうち、マスターズドリームだけは美味しいと思っていますが、こちらのお店の生ビールはマスターズドリームです。
ちなみに私の店も貸切宴会で事前にご希望があった時のみ生ビールを提供させて頂きますが、当然マスターズドリームです。
生ビールを通常提供しないのは、開封したら3日間くらいしかクオリティが保てないからです。
1日2組までなので、3日で全部無くならないので置いていません。

ここ最近、秋になったのに鮪がそれほどでもないと思っていましたが、この日は良かったです。
ただし、今のところ年に何回食べられるかというピンのものは今秋まだ頂いていません。
脂ではなく、鮪の赤身の独特の甘み、それを感じさせるものはほぼ食べることができません。
神戸界隈では城助だけです。
関西でも少ないです。
仕入れ先を知っているお店があるので、皆無ではありません。
大阪にはあることはあります。

平目も安定の美味しさです。
城助の握りの凄さは白身で顕著に出ます。
鮪だけ美味しいお店は東京に何店舗もありますが、白身の握りが美味しいお店は稀有です。

非常識なドタキャンがあるので初めての方はますます予約が取りにくくなっていると個人的には感じています。

12月上旬に聡明で美人な芦屋のお嬢様を城助にお連れしますが、その前に何回来ることができるでしょうか?
2回は来たいなあ。
素敵な嫁の監視をかいくぐるのは至難の技です。

ネットラジオSPOON始めました。
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今この文章はロックンビリーS1のカウンターで待ちながら書いています。
お店を出たら生配信します!

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2018/10訪問50回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

真夜中の贅沢

本当に食べたくて、11時半に伺いました。
この時間でも最高です。
久しぶりの三巡目です。

まあ、中山城助を殺すのはお前だと言われているので、極力特殊な三巡目は避けているので、伺う回数が減ってしまいましたが、月に数回は伺っています。
10回とか5回とかはなくなりましたが、それでも月3回位は伺っていますので書いていなくても来てないと言わないで下さい。

この日は、私のお店の常連の方で、城助にもいらっしゃったことがある方がどうしても食べたいとおっしゃるので、禁断の三巡目に伺いました。

まあ、よほどの常連ではないと三巡目は入れてくれません。
前にも書きましたが、中山城助という男はより多くの人に自分の鮨を食べて欲しいと本気で考えているので実は来るもの拒まずなのです。
ただ、握りをずっとほっておいて食べないとか、わかったようなこというお客におべっかを使わないので、好きな人と嫌いな人に分かれるだけなのです。
他のお客に迷惑をかけずに握りを真剣に食べてくれる人であれば誰でも受け入れます。

こんなことを書いていいのかわかりませんが、このような方は出禁にしたほうがという方でも純粋に鮨が好きで、他のお客に迷惑をかけなければ、受け入れています。
その意味ではへんこではないのです。

今宵も美味しい握りを真夜中にいただきました。
鮪が最近ちょっとと思いますが、それは獲っているサイドの問題だと思います。
一時期があまりにも良すぎました。
これを書いているのは11月14日ですが、まあ近いところで予約を入れているので、どうなっているのか楽しみです。
いずれにしても、鮨の楽しみは鮪だけではありません、関西の寿司屋の鮪は元々食べられるようなものではないので、総合的に楽しんで頂ければと思います。
世の中の旬ではない時期でもアジが死ぬほど美味しいこともあります。

この日は、kさんにご馳走になったので金額は書きません。
城助のあとも楽しいひと時を過ごさせて頂いてありがとうございました。
また、ご一緒できれば光栄です。

ネットラジオSPOON始めました。
生配信の時間はtwitterで告知します。
過去の録音されたものはとんしで検索して、castの欄を開くと全て表示されます。

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2018/10訪問49回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

2.8巡目の奇跡

今日は後半早く帰るお客さん2名様がおられるので、3巡目水野さん一人ならいけますよ。
2巡目、水野さんの知り合いが多いから面白いですよ、とのお誘い。
鮪も大間の良いのが入りましたし、この時期に奇跡的に由良の赤雲丹も入りましたとのこと。

これは仕事の後に伺うしかありません。
妻は膝の手術で入院していますが、知り合いが多いのであれば伺うしかないでしょう。

10時45分から11時に入店が良いとのことで、2.8巡目です。
ちなみに、私は、10時から10時半過ぎの入店をを2.5巡目、10時半から11時までの入店を2.8巡目と言っています。
4日前は2.5巡目です。

城助では8時半から入れても握りだけを召し上がりたいということで、9時半から握りだけを召し上がる常連の方がおられます。
私もよくやらせて頂いていますが、こちらは握りの2巡目と言っています。

3巡目という言葉は城助の公式専門用語になりましたね。

さて、今夜は大間の鮪と由良の赤雲丹がメインです。
この時期に由良の赤雲丹が食べられること自体が確かに奇跡なので美味しかったです。
4日前頂いた蝦夷バフン雲丹とは全く異なった濃厚な旨味があります。
大間の鮪も赤身が美味しいと思ったので流石だと思いましたが、大間の鮪標準で考えたら普通ですかねえ。

抜群だと思ったのはアジの握りです。
これほど香り立つアジは頂いた記憶がないです。
独特の風味が良いですね。
旨味も十分あります。
いやー、素晴らしかったです。
鮪も雲丹も恐らくこの日これほどのクオリティのものが食べられた寿司屋さんは関西には存在しないと思います。
それでも鮪や雲丹で驚くことがなくなったのは恐ろしいことです。
人間は慣れてしまうんですよね。
高水準であっても慣れてしまうんです。
そんな状況でもアジの握りで感動するということが正に奇跡です。

全く飽きることのない城助の握り。
シャリの味も微妙に異なります。
従って、城助の握りは3日以上続けて召し上がって初めて真価が理解できるのだと思います。

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2018/10訪問48回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

キャンセル出ました

またまた、キャンセル出ましたということで伺うことにしました。
8時半の部、9席中5席キャンセルです。
今日の今日ということで色々お声がけしましたが、ほとんどダメということで、仕事の後に一人で伺おうかなと考えていたところ、ある方からOKを頂きました。

私は仕事の後なので10時くらいからしか入れませんが、8時半からつまんでいて貰えますかとメールするとOKだったのでそのようにさせて頂きました。
結果的にその方のお友だちがキャンセル出ましたということで同じ時間に城助に来られていたので、助かりました。
城助は慣れないと一人で行くのは怖いという方もおられるので。

この日は久しぶりに握りからでしたが、イカが抜群に美味しかったです。
白身も相変わらずの美味しさでしたが、他は城助標準という感じでした。
鮪は10月に入りましたが、この日は赤身が弱かったです。
他の部位は美味しかったのですが、城助云々というよりも仕入れた日には築地に抜群の鮪がなかったのかも知れません。

天候が異常気象なので安定して抜群の食材を手に入れることが年々難しくなっています。
こんなに美味しいものが食べられる幸せはあと数年で終わるかも知れません。

雲丹は蝦夷バフン雲丹に切り替わっていました。
美味しいですが、由良の赤雲丹と比べるとどうしても不満になります。
しかし、無い物は無いのでしょうがありません。

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https://twitter.com/Tonshi

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2018/09訪問47回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

この日もご一緒

城助を紹介して欲しいと仰る方がまたおられたので、スケジュールを合わせて、また8時半から伺いました。

8時半から入れるのであればつまみからスタートも良いかなあと思う今日この頃です、

この日のシャリはいつもよりもマイルドな気がしました。
ただ、味覚というのは体調とか鎮痛剤を飲んでいるとかちょっとしたことでかなり変わるので私の言うことなど当てにならないでしょう。
しかし、本当に毎回、シャリの味が少し異なると思います。

人の味覚についてあまり書くと怒られますが、舌にある味蕾の数が異なるので感じているものというものはかなり人によって違います。

500mlの水に3グラムの砂糖を入れて甘いと感じる人をスーパーテイスターと言うそうですが、全体の25%いるそうです。
経験からすると500mlの水に1グラムの砂糖でも甘いと感じる人がいると思いますが、そこまでいくと1%未満でしょう。

いずれにして味蕾が多い人は当然ながら他の人よりも味を濃く感じます。
物理的に味蕾の数が多いので当然です。
そして、苦味と旨味を特に強く感じるそうなので、いわゆる雑味には非常に敏感です。
また、通常の人では薄いと感じる味でもそこに綺麗な自然の旨味がちゃんとあるとそれを敏感に感じるそうです。

味は好みとよく言いますが、好み以前に感じているものがそもそも根本的に異なる人がいるので、それを前提にしなければ、所謂グルメサイトはなんの役にも立たないと思っています。

飲食店経営者としては、75%の人を対象にするのか、25%の人を対象にするのか、1%未満の人を対象にするのか、まずはそれを徹底的に分析して経営戦略を考える必要があるでしょう。

また、本当のことを書くと怒られますが、日本でこれほど食品偽装が行われるのは、調味料、特に科学調味料をたっぷり使って料理すれば、ほとんどの人には分からないと考えている悪い奴がいるからです。
比内地鶏や名古屋コーチンと言ってブロイラーを出してもわからないとかね。

同じことばかり書いていますが、この時期にも常に鮪が安定しているのには驚かされます。

冷たい味のない鮪がのった甘いシャリのおにぎりはもう二度と食べられません。
苦痛になるからです。

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2018/08訪問46回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

今年一番の由良の赤雲丹

キャンセルが出たということで、夜の仕事はなかったので伺いました。
また8時半からです。

つまみで水茄子が出たのには驚きました。
城助では初めて頂きました。
実はほんの短い期間とか年に数回しか食べられないものがあります。
例えば、イカのこども。
私は一回しか食べたことがありません。
他に、鮑や鰻が出ることがあるそうですが、私は一度も食べたことがありません。

この時期のものとしては、相変わらず鮪が素晴らしいです。
鮪はやめたいとご本人は仰っておられますが、常に安定してトップクラスの鮪が入ってきているのは皮肉なことです。

由良の赤雲丹。
私が食べた中では今年最高だったと思います。
旨味が凝縮されていました。

鰆や鯵の握りは常に安定しています。
穴子も安定していますね。

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2018/08訪問45回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

久しぶりの8時半から

8時半からはかなり久しぶりなのかもしれません。
一緒に城助に行きたいと仰る堂源の大常連のYさんという方がおられたので、キャンセルで入れる日を聞いたら、この日が空いたということで伺いました。

たまたまこの日は城助に行ったことがないので紹介して欲しいと仰った他の方3名様もおられたので私の知り合いばかりの宴となりました。

抜群でお願いしますと言っていたからか、つまみはどれも城助レベルにおいてもかなり良い方でした。
白身はどれも抜群でしたね。

鮪はこの時期としては全国で考えてもトップクラスのものだったと思います。
赤身が抜群だったので、他の部位も全て抜群でした。
握りが美味しいのは当然ですが、つまみがどれも素晴らしかったので、つまみから食べるのもいいなぁと思いました。

紹介させて頂いた方ばかりだったので本当に良かったです。

そして、なんと、お会計をYさんが5人分して下さいました。
ご馳走様でした。
ありがとうございます。

堂源の東野さんが私もご馳走して欲しいと言ってましたよ。

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2018/08訪問44回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥6,000~¥7,9991人

ちょっとだけ

大量の城助の下書きがありますが、時間がある今日、許される限りなんとかアップします。

なん天で書きましたが、この日は雲丹が良いとのことでしたが、妻と一緒だったのでそちらに伺いました。

しかし、今年は昨年ほどの凄い由良の赤雲丹を食べていなかったので、どうしても食べたくて、妻をタクシーに乗せた後、結局一人で伺いました。

シャリがもう無かったのかな?
まだまだ10貫以上食べられましたが、雲丹を含めて5貫ほど摘んで、日本酒を一合だけ頂いて帰りました。
滞在時間30分以下。

美味しい雲丹の握りが食べられて満足しました。

いつもありがとうございます。

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2018/06訪問43回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

久しぶりのつまみから

2018/06訪問42回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

満腹

なんと、こちらも完成させずにアップですか!
流石に覚えていません。
ただ、
この時期の鮪としてはかなり良い。
とだけ書いてあるので、正にその通りだったのでしょう。

この後、春鮪というべき、時期的にはあり得ないクオリティの高い鮪について書いていますので、よろしければそちらを読んで頂ければと思います。

伺ったのが6月なので、かなり鮪が弱い時期です。
感覚的には夏鮪だったのでしょうが、夏鮪のクオリティの高いものとは異なり、この時期は非常に中途半端です。

それを考えて、この時期の鮪としてはかなり良いと覚書したのでしょう。

そして、恐らく、握りの数も多かったので、満腹なんでしょうね。

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2018/05訪問41回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人
2018/05訪問40回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

スーパーテイスター

2018/05訪問39回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

赤酢が酸っぱいは完全なる間違い

大量の下書きがありますが、一言感想が書いてあるだけで日付のみ正確なものばかり。
思い出して書く時間もないのでどんどん溜まって、どうにもならなくなっています。
最近、城助に行ってないのではという噂が立っているようですが、3巡目のショートタイムを含めれば月に3〜4回は握りを楽しんでいます。
城助とロックンビリーS1以外にどうしても書きたいお店があるのですが、できません。
本当に忙しいのです。

さて、本当のことを書くとひんしゅくをかうのでずっと控えてきましたが、いよいよ今回は本当のことを書かせて頂きます。
とんしの本当に美味いもの。
全ての原点はその文言にあります。

赤酢は酸味が強いというのは嘘です。
赤酢でも物によって酸味は異なります。
普通の酢とその点において変わりはありません。
ただ、一般論から言えば赤酢は酸味よりも旨味が強いので感覚的には酸味は感じにくくなっています。

ところが赤酢と塩だけで勝負しているシャリは酸っぱいとか塩っぱいと言われることがあります。
これは明らかな間違いです。
赤酢の酸味が強いのではなく、砂糖を大量投下していないから、酸味や塩味が緩和されていないだけなのです。
砂糖は最上級の食材の旨味を徹底的に邪魔します。
塩は旨味を引き出します。

城助の握りの一体感は酸味というよりも塩がトップクラスの食材の旨味を引き出しながら赤酢の旨味が食材の旨味と融和されて昇華するので独特の一体感が生まれるのです。
砂糖大量投入に舌が慣らされているとその一体感は感じにくいでしょう。

世の中は間違いに溢れています。
日本酒で雑味がないと甘いと言われてしまう。
日本酒は米で出来ているのですから甘いのは当たり前。
雑味がないコーヒーは味が濃いと言われてしまう。
雑味がコーヒー本来の味を邪魔していないのだからコーヒーそのものの味と風味のみ感じるのは当たり前。

科学的な明確な根拠がありますが今日は書きません。
人は好みの問題ではなく、そもそも同じものを食べても感じることはかなり異なるのです。
舌にある味蕾の数が重要なのです。
あとは、タバコと鎮痛剤ですね。

城助の握りのシャリの味は結構変わります。
まずは温度によって全く変わります。
米によっても変わりますし、赤酢と塩の塩梅によっても変わります。
当然、日々微調整しているからです。

段々と夏鮪の季節になってきましたが、鮪の安定感が凄いです。
赤身が美味しいと感じる鮪は関西の寿司屋さんにはまずありません。
増して夏鮪となると尚更です。
白身も美味しいものはありませんが、、、、。

握りの技術はクオリティの低い食材をなんとか食べさせるレヴェルまで持っていくものではなく、クオリティの高い食材を極限まで引き上げて持っていくものです。

勿論、それなりの食材を握りの技術で美味しく食べることは素晴らしいと思います。
しかし、その場合はかなり料金設定が低くなければなりません。

デパートの地下でも買えるような食材を砂糖を大量に入れた甘酸っぱいおにぎりにのせて、城助より高い寿司屋が関西には多いので私は関西では寿司を食べないのです。

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2018/04訪問38回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

有名人御用達

世の中には有名人御用達と言われているお店があります。
個室があって秘密が守られるというのが原則ですが、まともな寿司屋は握りをすぐに食べないといけないはずなので、カウンターのみとなると有名人も顔を晒して食べなくてはなりません。

テレビを見る時間がない孤高の天才は、お客が有名人かどうかもわからないことが多いですし、芸術品である握りをちゃんと食べてくれるかどうかだけが問題なので有名人が来たからどうこうと言うことは全くないようです。
と言うよりも興味がないのです。

かなり前にさすがに有名人とわかった人は誰と訊いたら、日本で一番有名な俳優兼歌手の方と神戸出身の美人女優の方が一緒にいらっしゃったと言っていました。
彼にとってはどうでもいい話なので訊かないと教えてくれません。

実はそれ以外にも有名人はたまに来るようで、意味がないからか私には話したことがないのですが、他の常連にはいろいろ話すことがあるようです。

お行儀が良くて他のお客に迷惑をかけない方、逆に馬鹿騒ぎをして連れてきた方が今日は残念でしたと言われる方、いろいろなのは何も有名人ばかりではありません。

何度も書いていますが、孤高の天才のお客に対する判断は二つしかなくて、他のお客に迷惑をかけないことと、つまみも含めて出されたものはすぐに食べるということだけです。
睡眠1時間で命を削って作ったものをベストの状態で食べて欲しい、それだけです。

そうでない方には確かに冷淡です。

その空間に相応しくない方は、店側にとってもお客側にとっても不幸です。

お客の立場からすればそんな愛想もない大将の鮨屋は行きたくないとか、命を削っているのは自分の勝手だろと言う話になるのかも知れません。
お金を払う立場なのでそう考える方がおられても不思議ではありません。
だからそのような方は嫌な思いをするので城助には絶対にいらっしゃるべきではないのです。
ロックンビリーS1も同様です。

常連も真剣に出されたものと向き合っているのでそれを邪魔するお客がいたら気分を悪くするでしょう。
空間や時間や中山城助のホスピタリティを楽しんでそれに対してお金を払っているのですから当然です。

城助やロックンビリーS1に限らず、真剣に食と向き合うお客が大半を占めるお店では店主だけではなく、お金を払っている他のお客の楽しみや喜びを奪わないという不文律があるはずです。
しかしそれを守らない、或いは自分だけはこの店で特別扱いだと周りに主張したいがためにあえて他のお客を不快にさせるということは城助だけの問題ではありません。
どんな飲食店もそれぞれに方針というものがあります。
有名人のわがままや振る舞いを許す店もあります。
それで他のお客が離れても良いという方針です。
それも一つの経営。
成功すれば良し、失敗したらアホというだけの話。

こんな実話があります。
日本を代表する名優が自宅の設計を依頼した後で建築士と一度食事をしたそうです。
それが設計料。
私と食事出来たのだからそれで十分でしょというわけです。

芸能界やスポーツ界は特殊です。
きちんと教育を受けて教養や社会の常識を身につけた方は問題ないのでしょうが、一芸に秀でるためにそれらを犠牲にしてこられた方は他者に迷惑をかけるという感覚が欠けているので問題を起こすのです。
そうであればこのようなお店にはどのような人を連れて行くべきかをキチンと考える必要があるでしょう。
だから祇園は一見さんお断りなのです。
連れてきた人の責任を問い、代金の連帯保証までさせるわけです。
砂糖大量投入の寿司が好きな人以上に連れてきたらダメです。

さて本日は妻の希望でオペラ魔笛を観賞してきました。
もう二度と日本では見られないかも知れないと言うことで高いチケットを買ったようです。
いつもより早起きして店で築地からの食材を受け取り、ロックンビリーS1に伺い気絶するほど美味しい東京塩を頂き、西宮北口駅構内のタリーズでコーヒーを飲み、オペラ魔笛を観賞して、着替えのために家に帰りアンリシャルパンティエのイチゴショートケーキを食べながらバニラティーを飲み、夜店で仕事をさせて頂き、そのあと違う仕事もして、妻と2.8巡目に伺いました。
ちなみに神戸SOGOのアンリシャルパンティエで対応してくれた女の子の接客が素晴らしかったと妻が感動していました。
また、魔笛の夜の女王のアリアは噂通り凄かったです。
極めて高いソプラノの技術が必要で、世界でも数人しか歌うことができないそうです。
妻はオペラに夢中になってしまいました。

握り。
さよりの黄身和え以外は今宵も握りです。
握りでは出さない極上の魚があると刺身も出してくれる時があります。

イカ。
最近あまり頂く機会がないのですが、煮切りの味が変わったような気がします。
久しぶりだったので気のせいかも知れません。
美味しい。

アジ。
4月ですが美味しいです。
これから最高に美味しい季節です。

鰆。
燻製は本当に絶品です。

穴子。
もう美味しいものはないはずですが、城助仕事で十分美味しくしています。
これが他の関西の超有名店では出来ないのですよね。
ただ、ただ、クオリティの低いものを出してきます。

鮪。
三種類。
最後のトロともなんとも言い難い部位は美味の極め。
この鮪独特の綺麗な透明感のある旨味を知ってしまうと鮪は本当に美味いなあと思ってしまいます。
づけの醤油の味が美味しいのではありません。
脂の甘みが美味しいのではありません。
鮪の旨味は濃厚であると世間では勘違いされていますが、そのような旨味ではありません。
このクラスの透明感のある旨味を経験すると解凍の生き返り鮪が出てくると怒りは頂点に達します。
穴子も雲丹もそうですが良いものがなければ出さなければ良いのです。

雲丹。
これはある意味この日一番面白かったです。
見た目がいつもの蝦夷バフンウニとは全く違うと思い食べたら、食べたことのない雲丹でした。
何かと思い訊いたら由良の雲丹。
えっ、由良の雲丹、あの極上のものとは全く別物というほど違うねと言ったら、
あれは由良の赤雲丹。これは由良の黒雲丹。まだ赤雲丹が解禁にならないからそれまでは黒雲丹を採るっんすわ。
魚介類に関しては、知らないことが無限にあります。
由良の黒雲丹。
飲み込んだ後、独特の苦味が残ります。
赤雲丹はそのようなものは皆無でいつまでもこれまた鮪や平目や鯛とは異なる綺麗な旨味が残ります。

ハマグリとホタテ。
この2種類の握りは貝のクオリティではなくて、江戸前の仕事を更に昇華させた仕事で食べさせます。
あくまでも個人の考えで実際に訊いたことはありませんが、これらは基本的に大阪か神戸の市場の仕入れでしょう。

今宵の発見。
飲んだことのない日本酒で素晴らしいものと出会いました。
十四代とかプレミアム酒の新しいものではありません。
美味しい不味い以前に今まで経験したことのない味で魚介類と一緒に飲む日本酒としては最高だと思います。
鍋島や十四代や爾今などの名酒は口に含んだ瞬間に米の旨味甘みが感じられますが、この日本酒は口に含んだ瞬間は綺麗な水のようで、飲み込んだ後に米の旨味が口の中に広がるのです。
日本酒もまだまだ凄いものがあって私の勉強不足で知らないだけなのですね。
私が孤高の天才中山城助、不可能を可能にするスープの魔術師嶋崎順一さん、この二人の天才と共に最も舌を信頼している水野嫁にも確認したら同じ意見だったので自分の店で採用することをその場で決定しました。
よって名前は企業秘密とさせて頂きます。
とにかく凄い日本酒です。
手に入らなくなるかも知れません。

今宵も大変お世話になりました。
ご馳走様。

昼はロックンビリーS1、世界一のオペラ魔笛、夜は城助。
食も芸術も本当に凄いもの、本物と呼べるものは世の中に僅か0.01%しか存在しません。
夜の女王のアリアを歌えるのは世界で数人。
何十万分の一の確率でしょうか。
そうなると0.001%です。
握りとラーメンも然り。
それを最愛の嫁と1日で全て経験してしまいました。
なんという確率。
私は心から日本一幸せな人間だと思います。

やったーやったーヤッターマン!

思い残すことは何もありません。

おっと、一つ書き忘れました。
今宵初めて頂いた握りがありました。

かすごの上に昆布がのった握りです。
何故食べたことが無かったのだろう?
味は美味しいに決まっています。

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2018/04訪問37回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

城助の握りをあと一度だけでいいので食べたかった

私の店のご予約がない日、あることがあり、この日3名で伺いたかったのですが、当然2巡目は満席。
3人のスケジュールがピタッと合うのは奇跡に近いです。

ところが突然日曜日に孤高の天才から電話が。
月曜日、後半の方3名様が前半に変えて欲しいということで前半は空きがあってそちらに移ったので後半3名いけますわ!

奇跡。
私とある方はオーケー。
もう一人は?
残念、こちらが調整できませんでした。

うーん、2巡目に入れる時にこの枠を放棄するのは余りにも勿体無いと思いました。
城助経験者の方に2件ほどかけましたが、今日の明日では予定は合いません。
他にも私の店の常連で今は城助も常連の方は二桁の数おられるので、声をかけようかなと思いましたが、ほとんどの方は既に次回の予約を城助に入れておられます。
この奇跡のプラチナシートを誰かのために最大限有効に使う方法はないか?
灰色の脳細胞を働かせました。

私の店の常連で城助にまだ行かれていない方で、恐らく城助の価値を十分わかって頂けそうな方は誰かと考え抜いてある方に絞って電話をしました。
ほぼ即答でいらっしゃるとのこと。
プラチナシートが最大限に生かされました。

シャリの合う合わないはどうしようもありませんし、独特のシャリに慣れるまでは、東京のいくつかの有名店の酸味の強い砂糖を使っていないシャリが大丈夫な方以外はリスクはありますが、どうせならば喜んで頂けそうな方にプラチナシートを使って頂きたいと強く思いました。

何兆回も書かせて頂いていますが、関西に多い、大量の砂糖投入のシャリがお好きな方は絶対に城助にいらっしゃるべきではありません。
業界のレジェンドである、すきやばし次郎や新ばししみづほど酸味が強いシャリではなく白身にも鮪にも合う旨味の方が際立っているのが城助のシャリなのですが、あの途中で食べるのが嫌になる砂糖大量投入のシャリしか召し上がっていないと城助のシャリでも必ず酸味が強いという話になります。
皆さんご存知ないと思いますが、関西のあのシャリは信じられないほどの砂糖が入っていますよ。

米には糖分がかなりあります。
うちのあさとでも知っていることです。
だから辛口の日本酒など世の中に存在しないという話は以前書かせて頂きました。
同じことなのでシャリは基本的には甘いはずです。
しかしその甘さは旨味を伴うものです。
安い砂糖の甘さとは全く別ものです。
そんな意味のない、食材の旨味を徹底的に邪魔する砂糖をシャリに入れる根拠は本来ありません。

何故入れるのか?
これも何度も書いていますが、砂糖は味をマイルドに感じさせます。
素材の味が皆無なのに安くて美味しいと言われている料理の多くは大量の砂糖が入っています。
特に醤油の角を取ったり、酢の酸味を緩和する方法としては一番安易で効果も大です。
しかし、副作用として食材の本来の味を徹底的に邪魔します。
食材の旨味を引き出すのは塩。
食材の味を分からなくするのが砂糖です。
だから、食材本来の味がしない食材に味付けするには砂糖と醤油の黄金律が最強なのです。
全く味がない魚を砂糖たっぷりのシャリにのせて、なんとそれに醤油をつけて食べるのですから、最高に美味しい訳です。

日本人にとっての黄金律。

解凍鮪も美味しい醤油を使って味付けしたら、なんとみるみる間に大間の生の鮪に大変身。
鮪本来の味を感じていないから、美味しい味付けのづけが一度冷凍されたはずなのに何故か目の前で生き返るのです。
ミシュラン星の店での生き返り鮪。
オオタニサーンを上回る奇跡。
なるほど世界一食通のフランス人が星をくれるはずです。

従って、そのような黄金律がお好きな方は絶対に城助の握りは召し上がるべきではありません。
2万円近くのお金を払って嫌な思いをすべきではないのです。

さて、初めての方なので久しぶりにつまみから20時30分のスタートです。
お連れした方はこの芸術品を気に入って下さるでしょうか。

結論。
大変気に入って頂いたようで良かったです。
一人で鮨を召し上がるのは大丈夫そうなので、城助の新しい常連となられるでしょう。

つまみで出たもので特筆すべきは、アブラメです。
一尾28000円のアブラメ。
9人分なので一人の原価は3000円強。
ある場所に限定して、そこで獲れたものしか買わないと仲買に言ってあるアブラメ。
隣に並んでいるものが4800円でも必ずこのアブラメしか買わないという逸品です。
このような食材をいつも食べていれば、調味料の味に誤魔化されなくなるはずですが、、、。

穴子も良いのはないと言っていましたが、今宵は城助標準のものがつまみでも出ました。
いつものように握りでも塩とタレで出してくれたのでたまたまちゃんとしたものが入ったようです。
つまみは白焼きにしたものをタレにつけるという技を使って味付けが濃くならないようにして素晴らしい塩梅になっています。

私は鰻も好きですが、関西ではこれまでまともな鰻は食べたことがありません。
大阪一の評価のお店は化学調味料を大量に投下していて、途中で食べるのが苦痛になりましたが、何故か世間の評価は関西一です。
何故皆さんそれほど化学調味料がお好きなのでしょうか?
家庭に腐るほど化学調味料などあるはずです。
なんでもかんでもそれを大量にかけて食べれば外食で大金を払う必要がないのに何故そのような店に行列ができるほど人が集まるのか不思議でたまりません。
いずれにしてもどうしようもない鰻本来の味がしない鰻が食べられないのであれば、私は美味しい穴子が食べられればそれで満足なので関西では決して鰻は食べないと決めました。
鰻の味がしないのですから、秘伝のタレをご飯にかけて食べても同じ味です。

握りで凄かったのは、いつもながらで申し訳ないのですが、鮪です。
赤身もトロもなんかわからない部位も抜群でした。
私的城助史上ベスト3に入ります。

ちなみに多くの方は神戸牛のような霜降りトロが美味しいトロと思っておられるようですが、そんなものはまともなトロではありません。
私は食事中写真は撮りませんし、城助は握りの写真はネットにあげるのが絶対禁止なのでお見せできませんが(妻は写真を撮ってネット掲載禁止ではないお店はインスタにあげています。城助の握りも写真はありますが当然のことながらネット上では掲載はしません。)、熟成してづけにしていることもありどす黒い色です。
赤身は、づけでも綺麗な赤色です。
世間の霜降りは食べたら気持ち悪くなる最悪の脂が神戸牛の如く見えていますがあれは本物のトロではありません。
どなたもご存知ないからか仰りませんが、超一流のトロは口の中でとろけません!
とろけるわけがない!
あの気持ち悪い霜降りは劣悪な脂だらけなのでとろけます!

話がそれましたが、特に最後に食べた部位は、鮪本来の綺麗な旨味がこれでもかと凝縮されていました。
このような逸品を経験していれば、通常は解凍した生き返り鮪のづけなど不味くて食べられないはずですが、ほとんどの方は騙されるでしょうという話です。
私にはどうしても信じられませんが、私の想像を遥かに超えて多くの方は食材の味ではなく調味料の味を楽しんでおられるようです。
だから私は批判しかしないと世間に怒られるのでしょうが、どんなに素晴らしい技術で味付けがなされていても個人的には鮪の味がしない鮪は、お金を払う対象と考えていないのでそんなものをなんたらの星がついているような城助よりも料金が高い店で出されたらはらわたが煮えくりかえります。
雲丹や穴子もそうです。
ミョウバンだらけの雲丹などはっきり申し上げて、口に入れた瞬間に気持ち悪くなります。
城助も由良の赤雲丹の時期でなければ板雲丹を使っていますから私の嫌いなミョウバンの風味は感じますが、程度の問題です。
ほとんど感じないけどわずかにというものだと、箱3万とか7万だったりします。
赤字。
由良の赤雲丹の最高のものが夏には食べられるので普段はそれで十分満足していますが、これはミョウバンの味しかしないじゃないかという安い雲丹を堂々と出してくる星店もあります。
権威を盾にしてやりたい放題です。
城助よりも高い店、星の多い店なら何をしてもお客は大喜びというわけです。

個人的には赤字ばかりになるので城助では由良の赤雲丹以外の板雲丹はリスクが高過ぎるのでやめた方が良いと思っています。
もちろん、一度やめたらトップレヴェルのものは二度と仕入れられなくなりますが。

前述した日本全国どこの高級寿司屋に行っても年に数回しか食べられないような鮪は仕入れ値も高いです。
しかし、以前に書かせて頂いた◯◯万円の鮪ほどは高くないはずです。
わざわざ値段は聞きませんでしたが、そこまではしないと思います。
産地も意味がないので聞きませんでしたが、いずれにしても下田産◯◯万円の鮪とは比べようもないほど美味しかったです。
このクラスは城助でもこれからの1年で食べられるか分かりません。
例の鮪は城助標準の真ん中より少し上のレヴェルでした。

毎日築地でセリにかけられる鮪と雲丹は極めてリスキーな食材です。
モノがなければ美味しくないものでも値段は高くなるのです。
場合によっては仲買が赤字で出さなきゃならないのです。

この日は十四代が飲みたいと言ったら本当に出てきました。
十四代独特の強い甘味がかなり抑えられた飲んだことのない不思議な十四代でした。
米が違うのか、このお酒だけ作り方を変えておられるのかわかりません。
甘味が強すぎると握りには合わないので、握りと一緒に飲むのであればこちらの方が良いと思うのですが、本当に不思議な十四代でした。

芸術的な握りと日本酒。
今宵も堪能しました。
お会計は2万2千円。
珍しく2万円を超えましたが、高い日本酒もガバガバ飲んでつまみも食べて、いつものように特別なものを追加したので、本当は最低でも3万円なのでしょうね。
プラスの二千円は今日は赤字でしたのサインでしょう。
私にはわかります。

本当に申し訳ありません。
城助の経営を苦しめている元凶の一人です。
回数を多く来たいし、妻の恐ろしい目があるので甘えてしまっています。

本当に申し訳ないです。

天然魚がなくなるという業界で言われているXデーは5年以内。

睡眠1時間の孤高の天才が突然入院してしまうと私が勝手に思い込んでいるXデーは2年以内。

卑しい私は一回でも多く、この芸術的な握りと空間と時間と孤高の天才のホスピタリティを経験して脳裏にしっかりと焼き付けておきたいのです。

そしてあの世に旅立つ時に、城助の握りをあと一度だけでいいので食べたかったと言いたいのです。

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2018/04訪問36回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

二番などあり得ない

料理としてのカテゴリーが異なるならともかくとして、鮨やラーメンのように個人の嗜好性が極めて強く出るもので、料理人が何かを極めた場合には二番という概念は存在しないと思っています。

そこそこ美味しいというものをあっちが美味いけどこっちも美味いしそっちも魅力あるというのはわかります。
しかし、己を信じて突き詰めて、今もなお精進して更に上を目指そうというものは、それが一番と思えば、二番などありようがないのです。
突き詰めたその究極の1点が自分にとって最高の食べ物だと思えば、その1点を少しでもずれたらもう最高に美味しいとは言えないはずなのです。

あくまでも私個人の主観ですが、城助の握りとロックンビリーS1のラーメンは頂点を極めて、更に己を超えていこうと常に進化している料理であり、言葉としては同じ握りやラーメンであっても他のものと同じ土俵にのせて比べるものではないと思っています。

どこのミシュラン店とは具体的に書きませんが、安い解凍鮪をづけにして出されたら、美味い美味いと食べるから平気で出す。
個人の嗜好なので私には関係ありませんが、権威があると回転寿司と同じ値段の雲丹も美味いと言ってくれるので、セリにかかるようなまともなものは絶対に仕入れない。
個人的にはこれを城助よりも高い値段の超高級店で出すの!と思う穴子を使う。

そもそも城助の握りと同じ土俵に上げて比べるものだとは思えません。
勿論、二番云々などという話は論外です。

この日はアブラメや鮪をかなりの数出してくれました。
一番自信があるものだったのでしょう。
しみじみと美味いなあと思いました。
この握りと同じ土俵にのるものなどあるのだろうかと思いながら頂きました。

このタネとシャリの一体感。
完全に良さを引き出された最高レヴェルのタネ。
中山城助という孤高の天才の心遣い。

全てが超一流であり、空間も時間も全てが至高でした。

私にとってこの全てに準ずる寿司屋など存在しません。

私にとっては城助だけが鮨屋。握り。

他は私とは関係のない違うカテゴリーの飲食店であり、料理です。

褒めすぎると贔屓の引き倒しになるのかな?

自分の中の真実を書いているだけなのですが、世間からは邪推されることもあるので大変恐縮に存じます。

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2018/03訪問35回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

会員制?

ある方を3巡目にお連れしたかったので、禁断の3名で11時半に伺ってしまいました。

最近はかなり世間のイメージが変わってきているようですが、今でも孤高の天才中山城助は、かなりへんこだと思われているようです。
寿司職人がニコニコするのはおかしいという考えもありますし、最初にいらしたお客さんに対してはちゃんと握りを食べてくれるか心配して様子見をしますし、ちゃんと食べないお客さんは嫌いなので無愛想になります。
それに加えてフルコースで3時間かかるので、イラチのお客さんには嫌がれます。

しかし、何度も書いていますが、ちゃんと食べてくれればどなたでもウエルカムです。
ドタキャン攻撃でいつも涙を流しているので、これだけ常連に愛されているのだから、会員制とか一見さんお断りにしたらと私が何度か言っているのですが、本人としては一人でも多くの方に城助の握りを知って欲しいのでそれはやらないと言います。
実際に初めてのお客さんも多いようです。

私は感じませんが、確かに何回も来ておられる方でもこのお店では緊張するという方は少なくありません。
常連が少ない時にはいつも以上に張りつめた空気が漂うようです。
他のお客さんに迷惑をかけず、握りを放置することなくちゃんと食べていれば、緊張する要素は全くないので、初めていらっしゃる方々にはそのことだけを知っておいて頂ければと思います。
ちゃんと食べないと確かに露骨に態度に出ますが、、、、。

この日は私だけ何も食べていなくて他のお二人はかなり召し上がった後だったので、私ばかりが握りを頂きました。
穴子は良いものが入らないと嘆いていましたが、出し方を工夫してちゃんと城助標準のものが出てきます。
雲丹もちゃんと城助標準でした。
鮪はかなりの数頂きました。
通常は2貫か多くて3貫なのですが、もっと頂いたと思います。
タネの種類が少なかったのだろうと思います。
鮪美味しかったです。
部位も一番良いところを出してくれたのでしょう。
このような鮪の握りを頂くと無くなってしまうのは寂しいですが、これまでに何十回も書かせて頂いているようにそろそろ鮪問題には決着をつけないといけないでしょう。

日付を超えて4月。
4月は何回伺えるのでしょうか。

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2018/03訪問34回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

仲買が赤字で出す鮪

仲買が赤字で出した鮪。
いつもの倍。
◯◯万円ですわ。
26日、27日なら1席空いてます。
27日は、〇〇さんと〇〇さんもいらっしゃいますよ。
鮪は27日までは有ると思います。

うーん、27日がベストだけど仕事もあるし、嫁の誕生日祝いのディナーがまだだから、一人で行くのは無理だなあ。
また電話します。

妻は一応23日、24日、27日なら3巡目でもオーケーでしたが、24日は翌日早いのでベストは23日とのこと。

やっぱり二人じゃないと行けないから、まあ、27日はあれがあれだから、23日が24日で二人で入れる日はないかなあ。

うーん、遅くなりますけど土曜日ならなんとかなりますかねえ。
まあ、11時とか。

僕たちはいいけど、遅い時間に入ってもいいの?

うーん、まあ土曜日のご予約ということで。

3巡目は孤高の天才の体調の問題があるので封印していましたが、そこまで言ってくれる鮪ならば妻も食べておきたいでしょう。
しかし、鮪はやめたいと言いながら、仲買が超ド級の鮪をバンバン送ってくるのでやめられないのです。
一度断ったら、もう二度とトップクラスの鮪は仕入れることができないからです。

さて妻のバースデーディナーの始まりです。
厳密には私の誕生日祝いも一緒にはしていません。
入籍祝いは28日にします。

この日は大変珍しく鮪の握りからです。
◯◯円ではない鮪からです。
違う部位を1貫ずつ。
城助標準の味です。
ただ、赤身よりもトロの方が美味しいレヴェルです。

次は◯◯万円のの鮪。
血合い部分は捨ててしまうので、1人前1万円の原価。
諸経費や人件費を考えると赤字ですね。

味はというとねっとりとしていて美味しいですが、城助史上最高ではないです。
やや良いという感じですね。

魚がないっすわ。
もうあと5年で天然物がほとんどなくなるので、鮨屋はやれんっすわ。
今日の◯◯万円の鮪も下田のものです。
下田で◯◯万円!

下田は冷凍ものが多いよね。

聞き間違えたのか、えっ、冷凍と生の違いも分からんのですか!

いやいや、そんな高い値段がつくのが冷凍ものばっかの下田というのに驚いたということ。

あー、そうですね。

鮪も良いものが獲れなくなっていますね。
5年後には天然物がなくなるというのは本当かも知れません。
良い鮪ではありしたが、下田産のそこそこのものを大間産の倍の値段では出せないので仲買も泣いて赤字にしたのでしょう。
鮪は今後もこのようなことが続くでしょうね。

寿司屋は完全に二分化するのでしょう。
とにかく安くて何を食べているのかわからない店と全て時価で5万10万を払う店。

城助はどちらにもならないので、そうなったら辞めるっしかないですわというのは本音でしょう。
この卓越した天才の技術が継承されないのは悲しいことだけどしょうがありません。

雲丹も城助標準ですが、値段との釣り合いになるのでしょうね。
個人的には由良の赤雲丹の極上品は頂きたいですが、そうではない1箱6万も7万もする板雲丹は食べたいわけではありません。
アジとかイカとかを多めに頂いた方が嬉しいです。

城助は数年後、伝説のそして幻の鮨屋となるのかも知れません。

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2018/03訪問33回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

限界までの攻め

食前酒としてバールサロンで芸術的なカクテルを2杯頂いた後に、21時20分にお店に入りました。
今回はある方にご招待頂いたのですが、その方は21時15分から30分の間にお入り下さいと言われていたようです。
席に着くと。早っすわ。絶対早いと思っていたら思った通りと言われてしまいました。
孤高の天才の段取りとしては、25分くらいを想定していたのでしょう。
ルーティンの中でイメージトレーニングをしながら握りだけのお客さんのことを組み入れているので5分の狂いは全てを微妙に狂わせます。
そこがまさに芸術家の芸術家たる所以です。
芸術を理解している人は驚きませんが、初めての方や芸術を理解されておられない方には誤解されるのでしょう。
ネットの情報ではなく、生の情報としてへんこと言われている理由はその辺に理由があるのでしょうが、そもそも私を筆頭にして城助マニアはへんこが多いと言われているようなので、似た者同士が集まったサロン、それが城助というお店なのかも知れません。

鮨ルサロン。

たまたまですが本日は私の誕生日です。
妻との都合があるので今夜は特にお祝いの宴を想定していませんでしたが、色々と良いこともあり、偶然にも誕生日を城助で祝って頂けることになりました。
最高です。

基本的に握りからですが、あん肝わ練ったものとさよりの黄身和えは出してくれます。

シャリは毎回微妙に違います。
常に試行錯誤を繰り返しているということなので、当然のことですが、食はこれで正解、終わりということはないので追求すればするほど、繊細でセンシティブになっていきます。

ご招待下さった方も仰っておられますが、ギリギリまで攻めた食べ物は諸刃の剣と言えます。
堂源の蕎麦もそうですが、出されたものをすぐに食べないと乾いてしまい、蕎麦同士がくっついて美味しくなくなります。
孤高の天才の握りも何億回書かせて頂いているように時間が勝負です。
そしてギリギリまで常に攻め続けているので、万人に支持されるというものにはなりません。
ロックンビリーS1のラーメン同様、恐らく1回食べただけではその真価はわかりません。
どちらも美味しいと思いつつもたまげたのは2回目で、日本一と思ったのは、他のそれまで一番美味しいと思っていたお店に複数回行ってみて確認をしてからです。
城助の握りは最低3回召し上がらないとわからないと申し上げているのはそうしたことを考慮しているからです。

鮪や雲丹だけでなく、鰆もイカもアジも何もかも鮨はタネのクオリティに大きく左右されます。
毎日味が違います。
変わらないとしたら4流以下の食材を使っているという証拠となります。
穴子は季節的にかなり落ちてきました。
それでも同じ時期に某タイヤ星店で食べたものとは雲泥の差です。
タネも城助クオリティを維持しながらシャリも攻めるのです。
米が変われば当然全体の味も硬さも変わりますから調整は極めて困難です。
それでも攻めているのでこれが100点とご本人が納得されているものは年に何回あるのでしょうか?

それらのことを全て極めても限界まで攻めた握りはお客さんの5%の方にも理解されないかも知れません。

凡人が天才の真価を知ることはできないのかも知れません。
凡人である私は考えます。
せめて回数を重ねるしかないのだと。
それだけでは埋めることができないと分かっていても、、、、。

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2018/02訪問32回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

孤高の天才の苦悩

飲食店で日本酒を出す立場から申し上げて一番困るのは辛口のものを下さいと言われることです。

日本酒は米をこうじ菌で分解して糖にして、更に酵母によってその糖分をアルコールと酸に変えた飲み物です。
水とアルコールと酸と糖分で構成されている飲み物が日本酒です。
そこには味覚として辛いと表現すべきものは一切ありません。
その意味では世の中に辛口の日本酒などあり得ません。

しかし、世の中ではCMなどの影響もあり淡麗辛口の日本酒というような表現がされます。
そこで一般的には辛口というのは糖分が少なくて甘くない、酸によってキリッと締まっていると感じるものを辛口というようになりました。

これには戦後に普及した三倍増醸酒の影響があります。
米不足から、醸造アルコールを大量に足して糖料や酸味料、グルタミン酸ソーダを添加して作られたもので、日本酒とは呼べないものです。
ぶどう糖や水あめを添加しているので、甘ったるさが極端に残りますし、雑味が凄くなります。
雑味の塊と言っても良いかも知れません。

このような飲み物に比べたら、真面目に作られた日本酒は、酵母がしっかりと糖をアルコールと酸に変えるので、甘ったるくないという意味で甘さが控えめになります。
これが辛口です。

そしてその後真面目に作った日本酒の間でも甘口、辛口という表現が使われるようになりました。
日本酒度がプラスのものを辛口、マイナスのものを甘口と言うようになるのです。
日本酒度というのは酵母がどれだけ糖分をアルコールや酸に変えたかという基準で、変えている割合が高いほど日本酒度はプラスになります。
プラスが大きいということは、糖分が少なくなって、アルコールや酸が増えていることをいることを意味します。
それだけでは表現が難しいので酸度という概念が出てきます。
酸が強いとキリッと引き締まった味に感じるのでこれも甘口、辛口の概念として使われるようになりました。

以上のことから科学的には、日本酒度のプラスが高くて、酸が強いものが辛口の日本酒ということになります。

しかし、実際に感じる味というものは科学的な数値では決まりません。
個人が甘いと感じれば甘口、甘いと感じなければ辛口という主観で決定されるわけです。

ただ、私が個人的に感じていることは他にあります。
日本酒は糖とアルコールと酸と水で出来ています。
間違いなく甘い飲み物です。
よって孤高の天才中山城助と同じく辛口の日本酒などあるわけねえだろと言いたいのですが、違う観点も持っています。

それは大量に機械で作っている日本酒についてです。
糖分を少なくすれば甘みは無くなりますが、機械で大量に作られたものは個人的には飲み込めないほどの雑味があります。
これは日本の大量生産のビールの雑味が苦味と勘違いされているのと同じで、この雑味を辛味と勘違いしているのです。
雑味は米の綺麗な甘みを邪魔するので甘みは抑えられます。
この雑味が多くて個人的には飲むことが出来ない日本酒もどきを辛口の日本酒と仰る方が多いのです。

鍋島や爾今、十四代などは雑味が極限まで抑えられていて、綺麗な糖分をはっきりと感じます。
科学的には日本酒度や酸度で辛口と言われるものであっても、雑味がない日本酒は当然ながら糖によって甘みをしっかりと感じるのです。

広島の宝剣は辛口として有名です。
城助でも私の店でも出すことがあります。
甘みが抑えられていて酸味を感じるので日本酒マニアの間でも辛口の酒ととらえられていますが、飲めば当然のことながら糖の甘さを感じます。
雑味を辛口と勘違いされておられている方は、恐らく、宝剣も甘いと感じられるでしょう。
経験則からそのように申し上げることができます。

このように辛口の日本酒と言われるとどのような日本酒を望まれておられるのか全く分かりません。
だから困るのです。

城助でも私の店でも、上述したような辛口の日本酒は一切置いていません。

この日は何故か数日前には2巡目の席がかなり空いていました。
私の店に来て頂いている方からご一緒しませんかと誘われたので確認すると数席空いている上に、他にも複数私の店に来て頂いている方が予約されているということでした。

私の仕事もありましたが、21時には城助に入れるので握りだけなら大丈夫でした。
ところがお誘いを受けた方が行けなくなったということで、妻の許可がおりるのかわからずにいました。

すると夕方、孤高の天才からの電話です。

今日どうしますか?
たまたま近くにいた妻の顔を見ました。
普通の表情です。
今日はネタが抜群ですわ!
あーそう。
また妻の顔を見ます。
現時点で何席空いてるの?
もう1席だけっすわ。
◯◯さんはいらっしゃらなくなったよねえ。
そうですね。
まあ、9時頃には入れると思うけど、むにゃむにゃむにゃ、まあ、握りとあん肝があればいいけど、、、。
あん肝もすごいっすわ。
じゃあ、9時過ぎかな。
いらっしゃるのですか。
はい。
妻の顔は大丈夫です。
パックをした時にうちの犬が激しく吠えましたが、怒っていない時の顔は綺麗です。
じゃあ9時過ぎにお願いします。
はい!お願いします。

ということで21時過ぎに城助に着きました。
今日は昼ロックンビリーS1、夜城助の日本一の食事です。

まだ、つまみが終わっておらず、水野さん早すぎますよと言われてしまいました。
段取りがありますからね。

最初に電話で話したあん肝。
いつもの練っているものとは違います。
美味しいです。
昨年頂いたものもかなり美味しかったですが、今回のものは少し違う味付けでした。
漬けのように味が染みてる感じでした。

早過ぎたので、茶碗蒸しや穴子の白焼きやサヨリの黄身和えなどを頂きました。

握りです。

イカ。
最近あまり食べていませんでしたが、極上。
私はイカか大好きなのです。
美味しい。

他はいつもの様にいろいろ頂きましたが、同席された方が詳しく書かれておられるので割愛しますが、鮪の安定度は凄いです。
関西では群を抜いているでしょう。
大阪の有名店でも私からすれば鮪の味がしないものを出しておられるので比べるのも失礼なくらいです。
孤高の天才が僕ほどサービスしている人はいないと言うのがよく分かります。
こんなに鮪が安定して入るということは原価が物凄いと言うことを意味します。
しかし、料金は上げていません。
厳しいでしょうねえ。

この日は城助で初めて食べたものがあります。

ミョウバンが入っていない無添加の蝦夷バフン雲丹。

やはり雲丹は無添加が最高に美味しいです。
由良の赤雲丹の一番札クラスが人生最高に美味しいと思っていますが、それに次ぐ極上品でした。
甘みが凄いです。
私の店で無添加の蝦夷バフン雲丹を召し上がった方はデザートみたいに甘いと仰る方が多いですが、まさにミョウバンの風味がない雲丹は綺麗な独特な甘さだけを感じます。
雲丹が嫌いな方のほとんどはミョウバンなどの保存料が添加されているとその風味や安いものになると変な雑味があるからそれが嫌なのです。
だから、3兆回書かせて頂いていますが、1箱7万円の板雲丹でも、もう一つだなあと感じてしまうことがあるのです。

ミョウバンが入っていない無添加の蝦夷バフン雲丹は流石に城助にも初めて入ったそうです。
保存技術の進化で塩水雲丹の状態にしなくても無添加の蝦夷バフン雲丹が食べられる様になったのですね。
但し、数は極めて少ないようなので、城助でもいつ食べられるか分かりません。
6月から9月の初旬までは由良の赤雲丹は食べられます。
もちろん無添加です。
あたりの時はもう板雲丹は食べられなくなるほどの衝撃を受けます。
城助には由良の赤雲丹に関しては特殊な仕入れルートがあるので、常にその日の日本一レヴェルのものが頂けます。
雲丹が好きな方は由良の赤雲丹の時期、特に7月、8月は出来れば毎週いらっしゃれば、この世の食べ物とは思えない極上の雲丹を召し上がることが出来ます。
最低でも月に2回、計4回いらっしゃるとあたりを引く確率がかなり高くなるでしょう。

次回、あの無添加の蝦夷バフン雲丹はあるでしょうか。

でも鮪と共に雲丹も孤高の天才の経営を圧迫することになってしまいます。

やっぱり鮪は無くすべきかなあ。
ただ、一度仕入れをしなくなれば、今の優先順位トップクラスから落ちてしまうので二度と日本一クラスの鮪は手に入らなくなります。

苦しいところでしょう。

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2018/02訪問31回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

抜群 終わりの始まり そして美し過ぎる晩餐

木曜日に妻と二人で来れる日はと聞いたら土曜日なら可能性ありますわ。
金曜日の夕方に再度確認すると土曜日の1巡目ならいけそうですわ。とのこと。
オリンピックの影響なのか土曜日なのに自分の店のご予約がないので1巡目でも行けます。

昼過ぎに確認の電話がかかってきました。

握りだけがいいんだけど。
何時に行けばいいですか。

つまみを含めたコースだと17時半からですが、握りだけを頂きたいので18時過ぎに伺うことになりました。
妻にも最低月に1度は城助で握りを食べて欲しいですからね。
しかも5時半のシャリです。

男子フィギュアスケート金銀独占、藤井5段朝日杯優勝6段昇段という可能性がある日だったためか、1巡目で入れることが出来たのでしょうか。

再度電話があり、もう少し早くから握りに入れそうだということで18時14分に到着。

まずは焼き穴子。つまみです。
次はあん肝。これもつまみ。

平目。
木曜日ほどではありませんが、旨味がしっかりあり美味しかったです。
とにかく、私は白身の独特の綺麗な旨味が大好きです。
平目、鯛、河豚。

アジ。
本当に最近アジが凄く美味しいです。
城助標準と比べてみても間違いなくレヴェルが高いです。

鮪が全然入ってこなっすわ。
鮪だけ?他の魚は?
他はまあまあですわ。でも今入っている鮪は抜群。
前に嫁が食べて一番と言ったやつよりも?
頷きながら、
抜群!と孤高の天才。

鮪。
2種類。

一つは城助標準。

一つは抜群。

私の食人生史上最高の赤身。
口に入れた瞬間、通常はすぐに噛み始めるのですが、舌に乗った途端に経験したことの無いような旨味を感じたので少しの間噛み始めませんでした。
これほど濃厚な味の赤身が存在するとは知りませんでした。
年に一度レヴェル?
いや、あと数年は再び巡り会うことができないかも知れません。
妻にとっても人生最高の赤身。
まさかこの味が今後の鮪の赤身の基準となってしまうことはないと思いますが、そうなってしまったら、私の鮪の食人生は終わってしまいます。
もう何を食べても不満になります。

私の食人生の終わりの始まり。

なのでしょうか?

鰆。
熟成も燻製もほぼベスト。
城助標準と比べてもかなりの高レヴェル。

雲丹。
城助標準。

穴子。
良い意味で城助標準。
良い意味と言うのは常に高レヴェルだからです。
シーズンの終わり頃以外はいつも素晴らしいです。

他にもサヨリの黄身和えやキス、とり貝など。

初めての1巡目。
シャリも抜群でした。

1巡目は会計を終えて20時半には店を出なければなりません。
追加を言わなくてもお腹が一杯になるように時間内に目一杯出してくれました。
1巡目は時間が押すので巻物を出さなくなったと聞いていましたが、2種類も出してくれました。

いつもありがとう。

20時29分に店を出ました。

色々な意味で完璧な2時間15分。

何も言わなくても、孤高の天才の流れと私たちの流れがあうんの呼吸でピタリと合い、味覚と嗅覚と視覚と空間と時間が芸術的に溶け合いました。

美し過ぎる晩餐。

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2018/02訪問30回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

魂を揺さぶられるもの

先日、最近妻が大好きだと言うテレビ番組を見ました。
素人の方が歌の上手さを競うものでした。
ディフェンディングチャンピオンの高校1年生の女の子琴音さんが明日への手紙を歌っていました。
スタジオの全員が魂を揺さぶられて泣いていました。
何故か私も涙が溢れてきました。

孤高の天才の料理もやはり魂を揺さぶられます。
この日はロックンビリーS1でサラダ革命にヒントを得たチーズソースが入った童謡味噌らーめんを頂いて魂が揺さぶられていましたが、夜は珍しく城助の2巡目席があいているということで、仕事が終わってから伺うことにしました。
魂2連チャンになるでしょう。

以前から一緒に城助へ行きましょうと約束していた某有名飲酒店のオーナーの方もたまたま休みを取られていらっしゃったので一緒に10時に伺いました。

ずいぶん久しぶりじゃなっすか。

先週の月曜日以来なのでやや久しぶりですが、妻の恐ろしい監視状態に置かれているので今日のようにどなたかとか妻とかと一緒じゃないと伺えません。
一人で伺うのは禁止されているのです。
おこずかいもくれませんしねえ。

最近は気に入ったラーメン屋さんばかりに行ってました。と答えておきました。

この日は握りにあん肝と私の好きなサヨリの黄身和えをお願いしました。

最初の平目。
圧巻でした。
久しぶりに城助で平目を頂いて魂が揺さぶられました。
平目独特の綺麗な旨味が凄かったです。
城助でも4回に1度くらいしか食べられません。
私は平均月に4、5回城助に伺いますが、今回のレヴェルは昨年の12月以来という感じです。
縁側ももちろん美味しかったですが、ここまでのレヴェルのものは身の方が美味しく感じます。
最高レヴェルの鮪は赤身が一番美味しいのと同じです。

雲丹。
本日も孤高の天才を泣かせた板雲丹。
原価7万円。
1貫の原価が5000円以上。
味もかなり美味しかったです。
それでも真夏の由良の赤雲丹の良いものには遥かに及ばないところが悲しいところです。
鮪と雲丹は良いものを入れ続けようとすればするほど、恐ろしい原価のものが築地から送られて来ても使い続けなければなりません。
高いものは要らないと言えば二度と最高レヴェルのものは手に入らなくなるからです。

東京の高級店では時価としてお任せの料金を上げても文句を言われませんが、神戸ではそれが通用しないから辛っすわ。

いよいよ、鮪と雲丹は無くすしかないかもね。

アジ。
最近はアジが安定して美味しいです。
魚の種類がないっすわあとのことでしたが、大体いつも通り出てきたように思います。

鮪。
赤身は城助の平均レヴェルでしたが、かなり熟成された特別な部位を出してくれたと思うのですが、それはもの凄く美味しかったです。

本日、更に魂を揺さぶられたものがあります。
最後の方でつまみで出してくれた熟成された赤ムツ。
別名のどぐろ。
超高級魚です。
旨味が凝縮されていて美味、至極美味。

本日は豪華巻物を2本お願いしてしまいました。
流石に2本目をお願いした時は引いていましたが、いやいやながら超豪華巻を出してくれました。
魂が揺さぶられた。

本日も誠にありがとうございました。

今月中に妻を連れて来ないと殺される。

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2018/02訪問29回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0

奇跡が起きた!

ほんの数日前も握りを頂いていました。

来週の月曜日、8時半から◯◯さん3名で予約入っているでしょう。
はい。
◯◯さんは神戸の大学の公認OB会の先輩でとても私を可愛がってくださっておられる方です。
私が紹介して今や城助の常連です。
あの電話うちの店からかけたから知ってるんだけど、まさか、月曜日の8時半、僕が入ることはできないよね。
そうっすね。あの3名様も数分差だったんすよ。
4名は無理だよねえ。2.5巡目、握りからだけの参加でも無理?
あー、その日は無理っすねえ。
新規のお客さんはいる?
それはいます。
ということは、一応ドタキャンのチャンスはあるよねえ。
そっすねえ。

◯◯さんの親友で私の先輩である△△さんが私に城助をご馳走して下さると言うことでしたが、全く予定が合わずにいたのですが、一度も城助にいらっしゃったことがない△△さんと◯◯さんともうお一人がとりあえず月曜日の8時半に奇跡的に予約が入れられたのです。
キャンセルでもない限り、数日後の8時半に3名の予約が入れられるなど奇跡です。
9席なので一人なら数日前でも予約が取れますが、3名だとかなり難しいです。

昼頃スマホが鳴りました。
城助。
水野さん、今日8時半からいけますよ。
マジ!キャンセル?
一人のお客さんが来週に延びました!
なっなっなんと。店も休みだし奇跡。
つまみからでいいっすか。
もちろん、久しぶりにつまみからでがっつり食べたい。

オーマイゴッド!

妻の不満ビームを受けながら、20時20分にお店に到着しました。

アテからゆっくりと頂くのも楽しいです。
当たり前ですが、刺身も仕事がしてありそのまま頂きます。
平目美味しいです。
久しぶりにハマグリの茶碗蒸しを頂きました。

握りはいイカから始まり巻き物が3種類もありましたが、長い時間滞在させて頂いてかなり飲んだため細かいことは覚えていません。
鮪2貫。
鰆。最高でした。
アジ。
キス。
穴子。
雲丹。
コハダ。物凄く久しぶりです。
おぼろづけの海老。江戸前ではよくありますが、城助では初めて食べました。
普通の時間帯はやはりシャリがまだまだもっていますね。
しかし、センシティブなシャリであることは間違いありません。
みなさん、出された握りは早く食べましょう。

先輩たちはサッと帰られたのですが、✖️✖️さんがおられたので酔っ払ってうだうだと話してしまいました。
申し訳ありませんでした。
✖️✖️さんとはこの後カレーうどんまで。
すいません。
香港出張9時のフライト大丈夫だったでしょうか。

1週間で3回伺いましたが飽きません。

しばらくするとまた禁断症状が出るでしょう。

なお、先輩にご馳走して頂いたので今回は金額の表示はしません。

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2018/02訪問28回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥10,000~¥14,9991人

鍛錬

鍛錬。
貴乃花親方がよく使われる言葉です。

現状を維持することの難しさを思い知ったことがあります。

大学に入って数ヶ月も経つと赤本が発売されます。
本屋で赤本を見つけて、大学入試はきつかったなあと思いながら、自分が受験して合格した年の問題を見ました。
私の大学は私立なので3科目の試験です。
英語、国語、社会。
社会は選択なので私は日本史の方が好きでしたが、漢字を書き間違えるリスクを避けるために世界史を選択していました。
入試問題自体はほとんどがマークシートでしたが、そうではない問題もあり、高校時代の試験はマークシートではなかったので受験は世界史と高校時代から決めていたのです。
合格の難易度はともかくとして、当時、私の大学の入試問題は単に難しさだけを見れば、国語と世界史、或いは日本史は日本で一番難しいとされていました。
高校の世界史の教諭が試験問題を解いたら3割しか正解しなかったという言葉を聞いた時に、この高校に通っていたら大学に合格しないのだろうと思ったことがありますが、普通の進学高校の教諭では5割も解けない問題でした。
合格基準は大体6割、国語と社会は5割取るのが難しいので配点比率の高い英語で8割以上できれば9割取って貯金をしなければなりません。
ところが私は論理的でない言語の試験が大嫌い、すなわち英語が極端に苦手でした。
英語よりも数学や化学の方が得意でした。
入試科目で得意なのは、国語の中でも現代国語と世界史の中でも狭い一定の分野だけで他は嫌いでした。
国語も漢文はともかくとして、古文は英語と同じくらい苦手。
頭が良くないのでめちゃくちゃ苦労しました。
それでも必死に勉強して一応合格したのですが、合格からほんの数ヶ月後に赤本に記載されている自分が合格した年の問題を見ても全く解けませんでした。
問題を見た記憶すらありません。
英語は入試問題よりも大学に入ってからの前期試験の方が簡単に感じたほどなのでなんとなく解ける問題がありましたが、国語と世界史は1問も解けませんでした。
最も得意な現代国語ですらそもそも問題の前提となる文章を読んでも何が書いてあるのかさっぱりわかりませんでした。
というよりもあまりにも難解な文章で読む気力が失せました。
重箱の隅をほじくり返したような異常に細かい知識を問う世界史などそんなこと一度でも記憶したことがあるのかしらというレベルでした。
制度としてそんな入試問題を作る大学側に大きな間違いがあるのですが、何れにしても小学校からの積み重ねである大学受験向けの能力が、受験から数ヶ月の夏頃にはほとんど失われていたのです。
もうこの時点から勉強を始めても、自分の一年後輩が受かる試験には絶対に受かりません。
個人的には二年後輩が受かるであろう試験にも合格する自信がないと思い、愕然としました。
死ぬほど勉強したことは合格という一つのチケットを得るためのもので、それを維持するための努力を続けなければ一瞬で無くなってしまうのです。
小学校からの積み重ねたものがほんの一瞬で!
その意味では英語と現代国語の読解力と語彙と文章力は、合格後もある程度鍛錬を続ければ、社会に出ても大きな武器になるので貯金にはなります。
私の場合は、英語は嫌いなのでその能力は跡形もなく消え去りましたが、大学に入ってからもずっと続けた読書によって、読解力と語彙と文章を書く能力だけはなんとか維持されました。
年間150冊ほどの読書がなんとかそれを維持させたのです。
しかし、その程度では維持はできても進化はさせられませんでした。

どんな分野のどんなことでも全て同じです。
孤高の天才中山城助は言います。
1日握らないとダメになる。
音楽家のお客さんが言っていたことは鮨職人にも当てはまる。
1日楽器に触らないと同じ感覚に戻るまでに何日もかかるように1日握らないとすぐには感覚が戻らないと。

この日は2.6巡目に入りさっと帰りましたが、努力する孤高の天才中山城助の握りを食べながらそんなことを考えていました。
この握りをお客さんに出すために彼はどんな努力を重ねてきたのだろうか。
どのような分野でも死ぬほどの努力をした者にしかわからない感覚というものがあります。
極限まで努力してそれでも得られなかった人は、それを得た人の本当の凄さを知ります。
オリンピックで金メダルを目指して銀メダルに終わったというのがその極限かも知れません。
死ぬほどの努力をしたことがない者には絶対にわからない。
大学入試などというものは社会に出たら努力のうちに入らないものだと気がつかされます。
大学入試は所詮試験なので自分だけとの戦いです。
社会に出てからはお金を稼がなくてはならないので、自分以外の人間の占めるウエイトが極端に高くなります。
努力するにも正解がわからないので努力の仕方がわからないのです。
相手があることは、相手に認めて貰わなくてはお金が貰えません。
仕事に絡んだ人間関係は先に進めば進むほど複雑になります。
その中で努力し続けなければならないのです。
何が正解なのかはどこまでいってもわからないにも関わらず。

本日の平目は数日前よりも旨味が多かったです。
久しぶりにうーんと唸るような白身の握りでした。
この食材を手に入れるまでの彼の努力、その最高レヴェルの食材を握りとして更に昇華させるための努力。
燻製の鰆。
絶妙な仕事。
ここまで来るために何千回、トライアンドエラーを続けたのだろうか。
鮪のづけの具合。
どうやってベストの状態を探ったのだろうか。
1貫、1貫、口に運ぶたびに考えさせられました。

最後の方、巻物の前に出てくる穴子が終わってから2貫。
通常と違う出し方です。

のどぐろ。
久しぶりに物凄く美味しかったです。
クオリティも凄いですが熟成もベスト。

次の金目鯛も熟成がベスト。

なるほどこれが食べさせたかったのだなとわかりました。
気持ちが伝わります。

孤高の天才はこれからある仕事のために完徹です。
睡眠ゼロでの明日の営業。
また命をすり減らします。
私は殺人犯になりたくないのでサッと帰りました。
また明日⁈

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2018/01訪問27回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

コストパフォーマンスの誤解

今宵も2.5巡目です。

私の店の大常連の方とやっと一緒に伺うことができました。
今週も来週も予約がぎっしり。
ドタキャンがなければ、2.5巡目しかチャンスがありません。
深夜の3巡目は孤高の天才の体力の消耗を考えて一人の時だけと決めています。
できれば0時過ぎには店を出れる時のみです。

魚入ってきた?また大寒波でうちも頭痛いけど。
鮪も入ってきましたし、そこそこっすわ。

鮪の熟成は浅いだろうと予想されますがそれはそれで楽しみです。

めちゃくちゃ楽しみにしてるわ!
任せて下さい!

今夜も、一期一会のベストオブベスト。
芸術作品を堪能させて頂けます。

ところで最近ネットでコストパフォーマンスの意味が間違えて使われているという内容の記事を読みました。
食べ物の種類で単純に比較してコスパが良いとか悪いとか言うことは明らかに間違えだと言うのです。
私と同じことを考えておられる人がいらっしゃるのだなあと思いました。

寿司屋で飲んで2万円。
コスパは良いのか悪いのか。
ラーメン1杯1400円。
コスパは良いのか悪いのか。

分かりません。
寿司屋で飲んで2万円は神戸界隈では高級店の部類に入るでしょう。
実際に神戸界隈の高級寿司屋は1万5000円から2万5000円くらいです。
同じ量を食べて飲んであるお店は1万3000円。
あるお店は1万7000円。
あるお店は2万3000円。
どちらもカテゴリーとしては高級寿司店。
1万3000円がコスパが良くて2万3000円がコスパが悪い。
ってなことあるはずないのです。
クオリティに対して、どうなのかが問題です。
食材、酒、接客、空気、空間。
そのクオリティと値段のバランスが重要です。

だから、1万3000円が一番コスパが悪くて2万3000円が一番コスパが良いということはよくある話です。
はしぐちで3万5000円払ってもコスパが悪いとは思いません。
某高級寿司屋で1万5000円払った時は死ぬほどコスパが悪いと思いました。
そもそも不味いと思えば、どれだけ安くても不満になるのでコスパもヘッタクレもありません。
場合によっては自分でお金を払っていなくても気分が悪くなります。
飲食店としてよくこーいうことをやるなあと腹が立つ時があるのです。
店主の考えは言葉が無くても伝わるものなのです。
特に私の場合は、魚貝類の原価が大体わかるので、もっとシビアにコスパを考えます。

普通のバーのカクテル700円。
ル・サロンのカクテル1700円。
恐らく私はル・サロンのカクテルの方がコスパが良いと思うでしょう。
不味いカクテルは飲むことが苦痛になるので例え300円でもコスパは悪いです。

化学調味料たっぷりのある意味美味しいラーメン500円。
ロックンビリーS1の塩の全部のせ1400円。
明らかに1400円の方がコスパは良いです。
化学調味料たっぷりの美味しいラーメンはそもそも食べられないので、コスパが悪いというよりも私にとっては食べ物ではありません。

城助の凄いところは神戸界隈、大阪界隈、京都界隈の高級寿司店、タイヤ星店の中でも絶対的な料金設定が安いところがです。
中山城助の料金設定に対する拘りがあり、弟子がいないからそんなことが可能となるのですが、まあ驚かされます。

基本的には握りのみですが、最近は最初にあん肝を出してもらいます。
奈良漬と一緒に練ったあん肝。
同行した方に蜂蜜を混ぜているのですかとよく聞かれるのですが、奈良漬です。
なぜか忘れてしまうのでまた今日も聞いてしまいました。

孤高の天才渾身の握り。
今宵は種類も量も多かったですね。

平目3貫。
かなりの熟成、えんがわ、やや浅めの熟成。
何度か書かせて頂いていますが、私は白身が一番好きなので、寿司屋の良し悪しは白身でまずは判断します。
ちゃんと独特の透明感がある旨味があるか否かが重要です。

いか。
いかも私は大好きです。
熟成したねっとりした甘みが美味しいです。

鰆2貫。
いつものように燻製と熟成。
やや浅めでしたが美味しいです。

煮はまぐり。
やや久しぶり。
煮はまぐりは、クオリティよりも江戸前の仕事が前面に出るので、城助では一番味が変わらない握りです。
ホタテもかなり仕事がしてあるので同様です。

白えび。
定番です。

赤貝。とヒモ。
良いものが入らないと出しません。
出したということはもちろん良いものです。
だだし、赤貝に限らず恐ろしいクオリティのものを食べた経験があるので、常に最高のものと比べてしまいます。

雲丹。
もちろん板雲丹。
ミョウバンが入っています。
良くも悪くも本日のメインイベント。
一箱7万円。
鮪と雲丹は築地でもセリにかかるので仕入れるたびに値段がいくらになるか分かりません。
一度3万円のものが来たと嘆いていましたが、遂に7万円のものが来ましたか。
城助ではありませんが私が聞いた中では最高額は8万円です。
1貫にすると原価が5000円以上。
味は?
ここが鮪と雲丹の怖いところ。
普通です。
もちろん、城助スタンダードで普通。
夏の由良の赤雲丹の良いものと比べれば天と地。
普段出されている同じ板雲丹としては本当に普通くらいです。
飲食店経営者、特に魚貝類メインの店の辛いところです。
孤高の天才は鮪も雲丹も仕入れたくないと言っていましたが、まあそうなるでしょうね。
無くても成り立ちます。
ただ、お客さんから文句は出るでしょう。
でもその日の利益は吹き飛びます。
城助は安くてコスパが良いので。

鮪2貫。
当然熟成は浅めですし、城助スタンダードからすればやや弱いです。
だだし、ちゃんとした本鮪なのでトロになれば美味しいです。
93兆回書いていますが、本当に凄い鮪は赤身が一番美味しいです。

あじ。
熟成が進んでいて美味しかったです。
城助スタンダードとすればやや良い感じ。
城助スタンダードでやや良いは、他の店なら飛び切り良いです。

キス。
城助スタンダード。
もちろん美味しいです。

穴子。
穴子も城助スタンダードかな。
凄い時はたまげますが、そこまでではありませんでした。
時期が終わる頃は流石の城助でもかなり旨味が弱くなります。
自然のものはそうです。

サヨリと黄身。
大好きなので最近は言わずとも出してくれます。
つまみのメニューですけど。

あー、金目鯛。昆布締め熟成。
久しぶりでした。
今日は、自信があるので出してくれたと思います。
恐らく自信がない時は出さないので、チラッと見えても出して欲しいとは言いません。
いいっすよと言った通りかなり美味しかったです。

玉子は復活していました。
巻物に使うものと最後に出すものは違うものです。
わざわざ分けています。

巻物。
いつものように特別バージョン。
鮪と雲丹と貝ヒモだったかな?
正確ではないかもしれません。
金曜日に食べた海苔のない穴子巻きをもう一度食べたかったのですが時間も遅くなってきたのでやめました。

2月は何回伺えるかな?
同行された方は本日が2回目ですが、感激されて来週の2巡目にお一人で予約を入れておられました。
羨ましい。
普通に2巡目に入るのは叶わぬ夢。
久しぶりにつまみからのコースで存分に食べてみたい!

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2018/01訪問26回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

2.5巡目

城助でしか通用しない言葉を創出します。
昨日は私の店の常連さんと早めに入れるのであればと思い、業界人御用達のかね辰で待機しましたが、遅くなりそうだったので、彼の身体を考えて断念しました。
どこかで2人早めに入れる日はないかと電話したらなんと今日。

2.5巡目の日だったのです。
これは、私のようにごく一部の常連で基本的に握りしか食べない方がおられるので、2巡目の8時半に入られると10時半くらいに帰られて席が空く日があるのです。
金曜日に2.5巡目の日があるとは最高のチャンスなので伺うことにしました。

18時過ぎ電話が鳴りました。
水野さん、今日仕事ですか。
そうだけど、ドタキャン?何人?
2名っすわ。
酷いねえ。○○さんなら来るんじゃない?握りの時間帯に間に合えば大丈夫でしょ。
でも昨日の今日ですよ。
いや、来ると思うよ。

ということで昨日昼はロックンビリーS1でつけ麺と童謡味噌らーめんを召し上がり夜は城助の1巡目にいらっしゃった○○さんにメールをすると帰る途中だけど来るとのことでした。
良かった。
ドタキャンは本当に迷惑です。
本当に。

その後○○さんにメールすると結局もう1席も埋まったそうです。
その方は3日連続だそうです。
良かった。
本当に良かった。
常々城助は2日連続、3日連続で来ることに意味があると私は考えているので、良い経験をされたことでしょう。

結局この日は妻と10時半に伺いました。
つまみであん肝だけお願いして、残っておられるお客さんの食事が終わられるのを待ちます。
この日のお客さんはほぼ同時にさっと帰られて私たちだけになりました。

あかんすわ。
あー大寒波ね。
築地にものが入らんすわ。空輸もダメっすわ。
昨日の玉子は史上最高だったんでしょう。
今日は最低っすわ。海老が全然あかんすわ。
残念。
鮪も来てないので火曜日から鮪がないっすわ。

ロックンビリーS1のレビューに書きましたが想像していた通り、大寒波は大きな影響を与えていました。
最高の食材を扱うということは自然に商売を預けてしまうことになるので辛いです。
私も遠いアラスカで地震があるだけでぞっとします。
大津波でなくても日本に津波が来ると漁ができなくなるので仕入れが大丈夫だろうかと心配になるからです。
もちろんクオリティに拘らなければ、ご予約をお断りする羽目には至りませんが、クオリティ勝負だとある基準以上のものしか出せないので困るのです。

さて握りです。
平目は3貫。
うーん、まあ凄いものに比べれば確かにあれですが、当然のことながら平目の味はしますし、縁側は特有の脂の甘みがありました。

赤貝と鯵。
○○さんは昨日より今日の方が美味しいと言っておられましたが、昨日が云々は分かりませんが十分美味しいと思いました。
まあ、凄いものに比べたらねえ。

雲丹2貫。
通常の握りと珍しく軍艦。
まあ、確かにいつもより旨味の深みが足りませんが、通常関西の高級寿司屋で出てくる食べると気持ち悪くなってしまうものとは異なる食べ物です。

鮪3貫?4貫?
特に鮪は城助で頂いても上下の差が物凄くあるので確かに赤身は弱いなあ、いつもの鮪の赤身独特の旨味が薄いなあとは思いましたが、ほかの関西の高級寿司屋で出てくるスカスカの味がないものとは明らかに違う食べ物です。
また、赤身は弱くても脂の多い中トロなどの部位は脂の旨味が強いので十分美味しく頂けました。
39兆回書いていますが、昔は捨てられていたトロの部分が有難られる理由はそこにあります。
これは鮪と呼んではいけないというものでも脂の強い部分は脂の甘みがあるので誤魔化せるのです。
まあ、そのような鮪の脂は重いので美味しいとは言えませんが、一応旨味はあるのです。
そのレヴェルの赤身だと口に入れるのも嫌なので醤油をベトベトにつけないと食べられません。
もちろん、今日の鮪は赤身でも食べられるレヴェルなので脂があれば重くない綺麗な旨味が感じられるわけです。
ところで鮪が数日間無くなるようですが、ほかの関西の寿司屋では間違いなく出ます。
一応江戸前の寿司屋で鮪を出さないなどということはあり得ないからです。
但し、クオリティが関係ないから出せるのです。
値段だけにしても高級店とかタイヤ星とか言われる店でよもや出されないと思いますが、冷凍ものや海外ものを使えば出せます。
生の本鮪でもクオリティの低いものなら出せます。
元々クオリティの低い鮪しか出さない寿司屋がほとんどですから、影響はないと思われます。

鰆。
ずっと凄かったのでそれに比べればとなりますが、旨味もしっかりあり美味しかったです。

穴子。
これも城助における標準レヴェルでした。
タイヤの某星店で出すような恐ろしくレヴェルが低いものは出て来ません。
有名店は食材を捨てる勇気を持たなければなりません。
江戸前で穴子がないのはおかしいと言われても駄目なものは出さない。
仕入れ値が桁違いに高い鮪であっても出さない。
捨てる。
分かる人には分かります。
築地から送られてきたものがうちでは出せるレヴェルではなかったので捨てました。
そう仰れば良いのです。

ほかも握りを食べたと思いますが忘れました。

いつものように特別な巻き。
本日は2種類。
タネが云々と言っても美味しかったです。
特に2つ目は城助でも初めて食べたとても面白い巻きでした。
海苔がなく握りのように上に穴子がのっているのです。
話に夢中になっている時だったのでどんな風に巻いているのか見ていませんでした。
これはまたいけないものを覚えてしまった!
次回から頼んでしまう。

玉子。
食べました。
確かに海老の殻のような風味が出ているのでいつもとはかなり違います。
海老ラーメンにある風味です。
妻は海老が突出していていつものとは全然違うと言っていました。
芸術作品としては出したくないのでしょう。
しかし初めて食べた人にとっては普通に美味しいと感じると思います。
城助の常連で極上のものを知っている人にとっては確かにいつもと明らかに違いますが、自分で作らない店は市場で完成品を買ってきてそのまま切って出すだけですからねえ。
流石にタイヤ店高級店は店で作られますが、市場のものよりはマシというレヴェルのものを出してくる店もあるので美味しいと思いますが、孤高の天才は嫌で嫌でしょうがないようです。
いつもなら海老に余裕があるので気に入らなかったら捨てるんですが、海老がないので捨てることもできんと嘆いていました。

妻にとっての今年初めての城助。
最も厳しい条件の中でもベストオブベストを頂いたと思います。

最後は1組になったので彼とかなり突っ込んだ話をいろいろとしました。
知性溢れる人だと思っていましたが、深い話になると更に頭の良さが伝わってきます。
情にも厚い。
しかし冷静に見ているところはかなりシビアに見ています。
私もかなり冷静だと言われることがありますが、たまに我慢していることがあると爆発します。
アルバイトスタッフの不手際を叱っている様子だけを見ると感情的な人間に見えますが、コアの部分ではかなり冷静にシビアに物事を見て判断しています。
ドタキャンがあるともうやる気なくなったと口に出すので恐らく誤解されているでしょう。
AB型の典型かも知れません。
凡人には理解されない天才肌。
まさに努力する孤高の天才の真骨頂です。
改めて中山城助という人間には驚かされました。
そしてこれだけ魅力的な人間もそこらにいないなあと思いました。
私の仕事は人を見極めるというところが最も重要ですし、採用の面接も凄い数担当してきたので、多くの人を見てきましたがこれほど魅力的な人間と出会ったことがあったかなと考えさせられたほどです。
誤解される理由はわかります。
余計な愛想はしない。
受け入れる人と受け入れない人を分ける。
経営者としても優秀なので実は受け入れたフリもしますが、明らかにこれはあかんと思ったら拒否します。
誤解されるというよりも理解されないのかも知れません。
彼が嫁と結婚した理由は頭がいいからですわと言った言葉が印象的でした。
実は私と同じだからです。

ロックンビリーS1の嶋崎さんも強面で気難しいと思われていますが、私はかなり優しい方だと思っています。
城助でのようにほかのお客さんが帰った後にゆっくり話をするということが出来ないですが、進化しなければ現状維持できないという仕事に対する真摯な姿勢だけでなく、彼の優しいお人柄はちょっとしたことから物凄く感じています。

一つのことを天井知らずに極めようとする方は強い信念と明確な価値観があるので世間の多数からは理解されません。
本当に理解するには同じ土俵にまで上がらないと分からないでしょう。
その意味では兵庫県が世界に誇れる二人の孤高の天才を私が理解しているとは言えません。
お二人がそれぞれもう一人の孤高の天才の握りを、つけ麺を召し上がる姿を見てみたいです。
何も語らずも食べただけでお互い分かりあえるような気がします。
凡人の私が自分では経験出来ない二つの太陽が触れ合う瞬間に立ち会ってみたいのです。
実現する日が来るのかなあ。

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2018/01訪問25回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

結局また無理を言ってしまいました

私の店をとても気に入って下っておられる方が城助に行ってみたいと仰ったので今回は当日ねじ込みではなく、営業休業前の貴重な土曜日の真夜中の3巡目に4人で伺うことになりました。
生粋も行ってみたいと仰っておられたのですが、城助の方がかなり料金が安くて、握りの技術は数寄屋橋次郎の小野次郎氏を遥かに凌駕するという話をしたら、流れとして一緒に行きましょうということになりました。

いつもと違って事前に予約したのでネタもシャリもそのようにしておきますと木曜日伺った時に言ってくれたので20貫以上食べれるかも知れません。
だだ、木曜日は平目の熟成が浅く、クオリティ的にも凄いというものではなかったので最初の握りのインパクトがあるかが心配です。
私や妻が食べる時は、自然のものだから、いくら城助と言えどもある程度の凸凹、当たり外れがあることはわかっているので十分満足出来ますが、初めて召し上がる方には、これぞ城助と言えるもので感想をお聞きしたいので心配なのです。
ただでさえ城助の魅力を知るには最低3回握りを食べる必要があるので尚更です。
3兆95億回書いていますが、トップクラスの食材は毎日の仕入れでクオリティがかなりジグザグします。
皇帝ナポレオン時代の頭のフレンチのシェフの方なら、本気で腐ったものでも美味しくするのが料理だと仰って、食材の凸凹は当たり前だからこそ、同じ味で安定させるのが技術だと仰るのですが、そのような方に限って凸凹するほどの良い食材を使っておられないのには驚かされます。
いずれにしても鮨というものは神技ほどの技術があっても食材のクオリティがストレートに出るので、同じお店で何十回と食べていると毎日食べても毎日味が違うのがわかるのです。
まあ、木曜日からお願いしてあるので、今のベストを彼は出してくれるでしょう。
4人分の席が空くのはなかなか難しいので11時半スタートは無理で0時になるかも知れません。
頼んだ私が言うのもなんですが彼の体調が心配です。
土曜日に備えて金曜日はいつもより多く睡眠を取ると言ってましたがどうでしょうか。
もう、12月30日以外は大人数で3巡目を頼むのはやめにします。
一人で握りだけなら最短で30分で終わるので良いですが、4人となると2時間近くはかかるでしょうね。

今は22時30分です。
今宵は何時にスタートできるでしょうか。

予想よりも早く23時半のスタートとなりました。
4名のはずが5名の席が用意されていました。
誰が来るのでしょうか?
最初にあん肝のつまみ。
私だけの時は特に欲しいと言わなければないのですが
初めての方が3人おられるので出してくれたのでしょう。
これは日本酒が進みます。

平目といかも木曜日のものとは違います。
特にいかは甘みが少なかったのですが、本日のものはぐっと甘みがあり美味しいです。
もしかしたら平目は熟成が異なるだけだったかも知れませんが、木曜日よりも美味しかったです。
鮨という料理は孤高の天才が握っても食材のクオリティがどうしてもストレートに出るので毎日味が変わるので食材によって当たり外れがあるのは致し方ありません。
堂源でも書いていますが、この日のお昼は妻に年に数回あるかどうかの蕎麦を食べさせたくて伺いましたが、私が食べた蕎麦粉はその日の前半で売り切れて、違う蕎麦粉になっていたので全く違う味でした。

鰆。
最近鰆が凄いレヴェルです。
ただ、追加をお願いしたら無いと言われたので、熟成が極限だったのかも知れません。
この後、月曜日からの分を仕込むのでしょう。

鮪は年に数回レヴェルではなかったですが、トロの超希少部位を残しておいてくれてそれは物凄く美味しかったです。
ただ、原価が凄く高かったでしょう。
1貫5000円くらいだったのでは?
見たところ10貫ちょっと分の大きさで原価7、8万と言っていたのでそうなるでしょうね。
美味しいし、安く食べさせて貰えるので城助では嬉しいですが、鮪は不味いものでも天然の生だとかなり高いので普通の寿司屋では食べたくありません。
不味くて高いものは二重の苦痛を伴うからです。
まあ、値段だけが高級な普通の寿司屋に入ることはもう無いでしょうが。
むしろ、行ったことがない回転寿司のくら寿司や富山や金沢の回転寿司の名店と言われているところの方が興味があります。
高級店は、城助を知る前まで日本一と思っていたはしぐちと金沢の乙女寿司とまだ行ったことのないほんの数軒は伺おうと思っていますが、他のお店はご馳走してあげると言われても行きたくないですね。
特に鮪と雲丹と穴子は日本でもトップクラスのものではないと不味くて口に入れるのが嫌だからです。
鮪は関西でのかなりの超高級店でも鮪の味がしません。
雲丹はへんな苦味や苦痛となる風味がある上に雲丹の旨味がほとんどありません。
穴子は臭みがある上に穴子の味がありません。
独特の食欲を誘う風味もありません。
味付けした調味料の味があるだけです。
特に雲丹はトップクラスでないと薬のような風味があるので口に入れると気持ち悪くなってしまいます。
城助よりも勘定が高い店でもそんなものが出てくるので関西の高級寿司屋にはお金を払わなくても入りたくないのです。
例えば、いかや車海老などは大阪の市場でもそれなりにちゃんとしたものがありますから関西の高級店でも食材としては美味しいですが、多くのお店はいわゆる大阪寿司で握りのシャリに大量の砂糖を使うので食べるのが苦痛になります。
醤油の角を取るのに砂糖を大量に使うのは邪道だと何回も書いていますが、握りのシャリも砂糖を大量に使うと食材の味を誤魔化し易くなります。
ところが砂糖の味はすぐ飽きるので途中で食が進まなくなります。
今回初めて来られた方が城助の握りはなるほど、どれだけでも食べられると仰っていましたが、実は食材が最高レヴェル、握りの技術が高いというだけではなく、砂糖を使っていないから際限なく食べられるのです。
某常連の方は城助で8時半から食べ始め、追加追加で先日午前2時までおられたのですが、関西の多くの高級店、所謂タイヤの星がついているお店でも大量に砂糖使っているのでそんなことは不可能です。
食べられません。
大阪や京都や神戸の市場で仕入れた本来の味がない食材を砂糖を大量投下したシャリを使った下手くそな握りの上にのせて出されたものが美味しいわけがありません。
だから東京のちゃんとした鮨屋でちゃんとした握りを食べ慣れた方は全員、関西の高級寿司屋は値段が高くて死ぬほど握りが不味いと口を揃えて仰るのです。
食べるのが苦痛になるからです。
当然逆のケースもあります。
砂糖が入っているとシャリがまろやかな味になり、食材が悪くても美味しいと感じられる方もおられるからです。
砂糖大量投下のシャリに慣れていると城助のシャリはトゲトゲしく感じるでしょう。

その意味において城助の握りは世間では評価が真っ二つに分かれます。
城助の握りは個性的過ぎて二度と食べたくないか、城助の握り以外は本物の握りではないので城助の握り以外は食べたくないか、どちらかです。
あの砂糖だらけのシャリがお好きな方は城助のシャリは嫌いなはずです。
私は後者ですし、浮気者ではないので基本的には城助以外の高級寿司屋は行きません。
後者でもお金が余っておられる方は城助の凄さを再確認するために全国の有名店を回っておられます。
勿論、数は少ないですが、城助は城助で好きだけど、◯◯も好きということは、好みの問題としてはあるでしょう。
例えば、個人的には東京ですし、料金設定も高いので、長い間再訪していませんが、はしぐちならば伺いたいですし、違うハイレベルの仕事として握りを食べたいと思います。
しかし関西のタイヤ高級店は食材が悪い上に握りがめちゃくちゃ不味いのでもう食べたくないのです。
今や関西ではレヴェルが高いと思っている摂津本山の生粋の握りも食べたいとは思いません。
意味がないからです。
時間とお金の無駄。

ということで初めていらっしゃった3名様は、人生初というほどの握りの最高峰を堪能された上に安い勘定に仰天しながら帰られました。
シャリが無くなったのでやや早めに帰りましたが、まだまだ食べ足りなかったので、シャリがあったら中山城助という孤高の天才を過労で殺してしまうところでした。
土曜日に備えて金曜日はいつもより睡眠時間を増やすと言っていましたが、本当のようでした。
3巡目、かなり久しぶりにフラフラではない彼を見ました。
安心しました。
3巡目はもう大人数では伺いません。
本当に。
妻は連れてこないといけないので、多くて二人。
妻に内緒で一人で来る時は、たまにやっていた日本酒は1合だけ、握り12貫の30分勝負のみにします。
午前0時にはお会計を済ませて店を出る。
鮨は本来ファストフードなのですから、優等生の江戸っ子客になります。

また、いつもながら当日予約ではない時は万全の状態で迎えてくれてありがとうございます。
ベストオブベスト。
常に感じています。

追伸
実は城助に関しては伺っている回数が半端じゃないのでアップしていない書きかけの下書きが大量にあります。
古いものはもう記憶がないので全て削除して、昨年の11月、12月分で記憶が残っているものだけは早々に仕上げてアップします。
ご興味のある方にご覧頂けると幸甚です。

城助に通い始めたのは一昨年の12月。
まだ1年と1ヶ月半。
レビュー25回。
今のシステムになる前の分もあるから実際のレビュー数は27回。
書いてない方が多いので、1年ちょっとで50回以上城助に行ってるのですね。
でも月4、5回ペースです。
月10回以上の時が複数あるから、60回以上行っているのですかねえ。
なるほど1週間以上間が空くと禁断症状が出るはずだわ!

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2018/01訪問24回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥10,000~¥14,9991人

遅ればせながら今年初めて

年初は東京に行ったりとかなんとかでバタバタしていて、連休明けは仕事が忙しくて城助行けてないなあと思いつつも1月中旬になってしまいました。

私の店のお客様が城助に一緒に行きたいということで禁断の土曜日の遅い時間に4名の予約を入れさせて頂きましたが、その前にチャンスがあったので今年初めて伺いました。
土曜日の予約の件をねじ込んだ時に、今年まだ来てくれていないというキャバ嬢のような嘆きを聞かされたので、行ければ行きたいけど妻の鬼形相もあり無理だなあと思っていたら、たまたま今宵伺うことができました。
なんと幸せなことでしょう。

握りかなりの数頂きました。
白身やいかはまだ熟成が進んでいませんでしたが、最近いつもすごいサワラが素晴らしかったです。
雲丹、鮪、穴子は最近はかなりの高水準で安定しています。
もちろん、彼の握りの技術云々ということだけでなく、このあたりのタネの仕入れがもはや日本でも有数になった証拠です。
東京のタイヤのなんだ神田御茶ノ水のお店でもろくでもないものが出てくることがありますからね。
特に古い、江戸前というよりも江戸時代の握りを出す店は、寿司が保存食だった時代の仕事をしてこれが江戸前ですと寝言を言うから困ります。
もう平成も終わりですよ。
いつの話をしているのでしょうか。
そういう仕事だと味が物凄く濃いので食材のクオリティをある程度ごまかせますが、それはあかんでしょ。
食材の味が全く分かりません!

より持続性が強くなったシャリと安定の高水準のタネ。
小野次郎を超えた握りの技術。
美味しい。

しかし。
人間は愚かだ。
愚か過ぎる。
これが普通になってしまった。
普通の味ということではなく、ごくごく当たり前の水準になってしまいました。
もう年に一回とか数回というものでなければ震えるような感動は得られません。
これが人間の悲しい性です。
脳の悲劇です。

大好きな赤だしの味噌汁の味がいつもと違っていました。
深いコクがないのです。
味噌汁の味が違うねと言ったら、魚の骨のなんとかがまだなんとかなんですと言っていました。
よく聞こえませんでしたが、要するになにかの魚の骨の出汁がしっかりと出ていないのでしょう。
なんともセンシティブというかちょっとのことで大きく味のブレができるほどの繊細極まりない料理のオンパレードです。
からすみは、今年のできは凄いです。
家で毎日のように食べているのでこの日は食べたいと言いませんでした。
でも、土曜日の秘密の会には出して欲しいです。
私以外の方々に召し上がって欲しいのです。
人生最高に美味しいからすみ。

卵も焼き方を変えて更に進化しています。
究極のスウィーツと言っても良いかもしれません。
まあ、とにかく握り以外にも死ぬほど進化にこだわっていますね、中山城助という天才は。

捕手でプロ野球史上唯一三冠王を取られて、選手兼監督で優勝もしておられる野村氏がイチローについて仰っている言葉があります。
天才が努力したら、凡人にとってははるかに遠い存在になってしまう。

まあそういうことです。
いずれにしてもシャリの延命策は功を奏していますね。
シャリのレヴェルが落ちにくくなっています。
ただし、初めてらしき方がお土産を作って欲しいと仰っておられましたが、それは無理です。
シャリやタネの温度が命の握りでお土産はありません。
すいません、シャリの温度があるのでお土産はやってないのですと丁重にお断りされていました。
まあ、多くの方はシャリの温度やタネの温度は気にしておられないのでしょうね。

城助の魚の熟成に感銘を受けて、スーパーで魚を買ってきて、3日、5日、8日、10日、2週間と実験をして城助の凄さを体感しよう、腐ったものを家で食べてもしょうがないと、城助に来るたびに命を懸けで食べておられる方もおられますが、そのような方は超レアケースです。
私も一応真剣に握りを食べていますが、家でその真髄を知るために腐った魚を食べても構わないとまでは思わないですからね。
仕事に影響するから。

40歳までの命。
弟子はいない。
最近の三巡目はふらふらで握っている。

誰か彼に匹敵する才能の持ち主が、命とお金をかけて、この仕事を盗んでくれないですかねえ。
城助というお店を引き継がなくても良いので、そして城助のコピーであるべくもないので、この魂だけを引き継ぐ人は現れないでしょうか。
ロックンビリーS1の島崎さん?でしたっけ?のご主人が今から城助の握りを研究したら、いつかは味は違っても同じような境地に至るかも知れませんが、彼のほうがかなり年上ですし、もはや究極のラーメンを作っておられるので、やられるはずもありません。
でも、今もラーメンを進化させようとされておられるところは非常に似ています。

芸術家は死ぬまで自分の芸術作品に満足しないものです。
その真の能力に表現されるものが追いつかないからです。
もっと凄いものをというイメージは常にありますし、それを追い求めているから進化しようとするのです。
凡人には理解できません。
しかし、芸術に対する評論家がいるように、世の中に0.01%も存在しない天才の理解者はいることはいるのです。

昨年の12月24日、クリスマスイヴの日。
待合は某有名人が待たれておられたので、珍しく玄関の椅子で席が空くのを妻と待っていました。
御夫婦らしき方々が前を通られたのですが、奥様らしき方がスキップをして帰りたいと仰っておられました。
その御夫婦は年が明けて私のお店にもいらっしゃたのですが、私の店はクオリティだけの勝負で料理とは無縁なのですが、まあ理解される方はされます。
いろいろ言われても、少し前まではアホほど食べログの点数が低くても、理解される方は理解され、彼を愛する方は彼を愛し、そして彼自身もそれに必死になって応えようとするわけです。
このあたりの真実は誰もご存知ありません。

一見お断り、完全紹介制にしてしまえば良いのに、それはやりません。
つい最近も6名のドタキャン連絡つかずのスペシャル攻撃にあっているというのに、そうしない。
経営的にはなんら問題がなく、そうしたほうが彼自身が救われるというのにやらない。
常連に一円の得にもならないような仕事を頼まれても断らない。
ちなみに週休二日にしたらと言ったら、いいっすねえと言っていましたがやらないでしょう。
常連にやめてと言われたやらないのです。

ロックンビリーS1のご主人も相当世間から誤解されていると思いますが、中山城助という男もかなりまだ誤解されていますね。
今度の土曜日には中山城助が怖くて城助に行くのをためらっていたという方を城助にお連れしますが、その方は理解されるとしても、世間的には半永久的に誤解は溶けないまま終わるのでしょうね。
仕込みがしんどいからある年齢になったら蕎麦屋をやると彼は某蕎麦命の常連の方に語ったそうですが、それだけはやめてと堂源の東野さんが叫んでいました。
世界一を目指して臼を蕎麦粉によって変えてみたり、あれをしてみたり、それをしてみたりと結局寝ないで研究し、時間を費やすでしょうから、どんなに優れた同業者でも嫌でしょう。
某常連さんは、そうなったら自分も城助さんと一緒に蕎麦屋をやると本気で言っておられましたが、地位も名誉もある東大卒の彼が本当に蕎麦職人になるのでしょうか?

分かりました。
弟子がいない、城助とロックンビリーS1の魂は、両方とも私が引き継ぎます。

続く。

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2017/12訪問23回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥20,000~¥29,9991人

城助の一番長い日

城助の一番長い日に備えて3日前から禁酒していましたが、昨日ニューキタノザカで大飲みしてしまい、全て台無しになってしまいました。

集合時間は午前0時なので正確に言えば31日になっています。
今年は3回転目のためにわざわざシャリを炊いてくれました。
所謂、城助で言うところの5時半のシャリです。
私たちは妻と友人で3人。
午前0時半を過ぎると多くの方々いらっしゃって、いつもより一つ椅子を多くして10人での真夜中の晩餐会になりました。

私の大好きなさよりに黄身をあえて酢飯の上にのせたつまみから始まり、今日のこの時間に焦点を合わせたという城助渾身のコース内容は逸品ばかりでした。
握りの最初は平目でしたが、いつもながらに美味しかったです。
私は白身の握りが一番好きなので、白身の握りが美味しいのは本当に嬉しいです。
しっかりした味の鮪や穴子ももちろん美味しければ好きですが、とにかく白身といかが大好きです。
逆に申し上げれば、江戸前の握りで白身やいかが不味いお店は大嫌いなわけです。
基本的に江戸前は鮪や穴子にシャリを合わせるので白身やいかには合いません。
酸味が勝ちすぎるのです。

さて、本日のメインイベントでもある炊きたてのシャリですが、仕上げてから30分は米がパラパラ過ぎて上手く握れませんでした。
5時半のシャリは、5時に仕上げて、開店後握りに入る頃に使うからちょうど良いようです。
従って30分過ぎてもちょっと握りにくっすわと言っていました。

この日のさわらは抜群でした。
全体的に高レベルであったのですが、特に今まで城助で頂いたさわらでは一番美味しかったですね。
これほど綺麗なさわらの旨みがあるものは城助でも食べたことがなかったので、これは凄いねと言ったら、流石っすねえと言っていました。
本当に美味しかった。
でも究極というものを一度経験してしまうと今後はさわらの基準がそれになってしまうので辛い面もあります。
この日は築地で一番札がついた大間の鮪の極限まで熟成したものを出してくれて美味しかったのですが、これまで頂いた中で最高の龍飛崎の赤身などかなり凄いものを城助で経験してしまっているので、同じレベルのものではないと大満足にならないところが辛いです。
雲丹も本日のものはかなり良いものでしたが、由良の雲丹の極限を食べてしまっているので、それには全く及ばないなあと思ってしまうところが悲しいところです。

炊きたてのシャリですが、物凄く美味しかったです。
城助のシャリは尖っているとか酸味が強いと言われることもありますが、炊きたてのものは酸味などほとんど感じません。
むしろ、白身にも鮪にもフィットする優しい旨みが引き立ちます。
炊きたてのものは、シャリがパラパラ過ぎて妻は城助握りの特徴である一体感が無くなっていると言っていましたが、味のバランスは最高だと思いました。
当然、時間が経つにつれベストな状態になり一体感が出てきたのですが、極限のベスト状態というのは長く持たないような気がします。
ある意味、非常にセンシティブなシャリなので、ベストの状態を保つことが難しいと改めて思いました。
ベストに近いものを一度食べていれば、そこまでの状態でなくても良いところばかりを感じるようになるのでいつでも美味しく頂けますが、一度食べただけではベストの状態を知ることは難しいので、その魅力を知ることができないという可能性があるなと感じました。
また、何十回も頂いている中で、2回だけ酸味を強く感じたことがありました。
常に試行錯誤を繰り返しているので、何かの加減で酸味を強く感じるシャリになってしまうことがあるのかも知れません。

食べ慣れて常連になれば、どのような状態の時でも楽しめますが、あまりに芸術性が高いと言うか、センシティブ過ぎるために、1度や2度食べただけではその真の実力に気がつかないというケースは有り得るでしょう。
それは、どんな寿司屋、料理屋にも言えることですが、食材のクオリティと同じで、レベルが高過ぎる料理や握りというものはちょっとしたで微妙な変化でもはっきりと分かってしまうということになるのでしょう。

顔面に傷があったので、もしかしたら倒れたのと訊いたら、一昨日お客さんが帰られた後、意識がなくなって倒れたようで、あまりに顔面が痛くて意識が戻ったそうです。
まあ、私はあまり行けなくなりますが、秘密の三回転目をやめるか、週休二日にしたほうがいいんじゃないと言いました。
年末の後半は日曜日も祝日もフル営業で休みを取っていない上に、なんとこのあとまだ頼まれている仕事があって、まだまだ仕事を終われないということでした。

途中で眠りそうになったり、妙にハイになったりして、いつもより時間がかかり、この日は午前5時過ぎに店を出ました。
お疲れ様でした。
いや、まだ終わってないか。

少し寝たあとで昼過ぎに妻と味勧屋(百屋の2号店)におせちを取りに行く途中で、ふと頭に浮かんだことがあって、城助に電話をしてお店に行ったのですが、このことは妻が書かない方が良いと言うので書きません。

具体的なことは書きませんが、中山城助という男は芸術家であり、鮨職人は笑いながら仕事をしたらあかんという信念があり、自分の芸術を台無しにする人間は大嫌いなので誤解されやすいですが、逆の視点で申し上げれば、芸術を理解して自分の握りを愛してくれる人は大好きですし、一度懐に入れてしまうと実は人情深いところが丸出しになってしまいます。
だから、頼まれると断れずに年末は無休にしたり、利益にならないような仕事も引き受けてしまうのです。
育ちが良いからかなあ。

私が言うのもおかしいですが、深夜三回転目はその時間にしかこれない有名飲食店経営者や大常連の方々もいらっしゃるので断ることはできないのでしょうが、せめて週休2日にしたらと思うのですが、恐らく入院するような事態にならない限り、今のような24時間仕事体制は止めないのでしょうね。

一期一会の芸術品を楽しませて頂いている者としてはなんとも複雑な気持ちになります。

城助が存在する限り私が東京に戻る可能性は0%です。
私にとってこんなに素晴らしい鮨屋は日本国中探してもないですし、今後も現れることは絶対にないでしょう。
彼の芸術作品だけでなく、彼の知性や人間性が大好きなのですから。

一年間ありがとうございました。
また来年もよろしくお願い致します。

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2017/12訪問22回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

常に進化

年末は日曜日も営業です。
クリスマスイヴです。

昼、私の店も城助も常連になられている方々が私の店にいらっしゃっていて、妻も挨拶をしにきたら、今日は城助やってるから3回転目行こう!というノリになりました。

妻も入れて5人。秘密の3回転目に5人は無理と思いながらも電話してみました。
ネタが無いっすわ。
僕以外はめちゃくちゃ食べてるから、他の人は5貫でいいんじゃない?
ほんますか?
まあ、酔ってるから本当に行くかどうかもう1度確認するけど、僕と妻は必ず行くので。
また、すぐ電話します。

もう眠くなってきたとか、本当はこれから東京に戻って彼女に会うとか、池上のとんかつ屋のラストオーダーに間に合うのかなとか、1時間近くグダグダの話の後に、お二人は眠いということになり、結局、彼女よりも城助さんを取る!と宣言したKさんが行くことになりました。

深夜11時半過ぎ。
Kさんは東京ではなく京都の自宅に戻って仮眠した後、クラフトビールのお店で飲んでから新幹線で新神戸に戻り、ル・サロンで待機です。
彼はいつもル・サロンでカクテル2杯飲んだ後に城助にいらっしゃるというのがルーティンです。
お店で待ち合わせ。
クリスマスイヴなので結局始まるのは0時になりました。
こんな日の真夜中に他に1組、3回転目にいらっしゃった方がおられたので驚きましたが、なるほど、城助常連の神戸の超有名店のオーナーの方です。
眼鏡が違うので最初は気がつきませんでした。

真夜中の5人。
先日、一番札、すなわちその日セリで一番高い値段がついた大間の鮪が手に入ったようです。
遂に城助は鮪の一番札が入るようになったのですね。
うーん。
東京の何十軒もある高級寿司屋を差し置いて、神戸に大間の鮪の一番札が送られてくるとは!

最初の握りは平目。
いつもと味が違います。
シャリの旨味が更に増えているのです。
あれ、今日は体調が良いのかな?
いつもより美味しく感じると呟くと、感じるじゃなくて美味しいんですよ。と城助さん。
でもシャリの味が違うじゃない。
旨味が増してる。
炊き方を変えたんすよ。
どんな風に?いつも試してるの?
そうっすね。
今日のはシャリのレベルがこんな時間になっても落ちないんすよ。
だからこんなに旨味を強く感じるんだ。

その後、一番札のギリギリまで仕事熟成させた鮪を頂きましたが、それよりも感動したのは今も常に進化のためのトライを続けているのです。

鮪はかなり美味しかったです。
ただ、妻が言うように少し前に頂いた竜飛岬の鮪の赤身の方が凄みがありました。
大間だから最高、一番札だから最高という訳ではないのです。
何度も書いていますが昨日の一番札と今日の一番札と明日の一番札はかなり味が異なります。
産地も異なることが多いでしょう。
確かにブランド化されている産地のものは高い値段がつきますが、必ずしも味とは正比例しません。
最高級の食材とはそのようなものです。

しかし、食材もより凄いものが入って来てますが、驚くべきは中山城助という孤高の天才の努力する側面です。
もはや、ここまで仕事を好きになれるのが羨ましくなりました。
食べ歩きと多くの寿司職人の動画を何億回と見て築き上げた進化し続ける握り。
今まで誰も語らなかった彼の真実です。

完成された料理などこの世に存在しません。
進化のために食べ歩きをしない料理人には死んでも理解出来ないことでしょう。
ただ、食べるだけでも意味がありません。
そこに命がけの目的意識があるか否かが重要です。

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2017/12訪問21回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥10,000~¥14,9991人

城助都市伝説の真実

伺っている回数があまりにも多いので下書きのままのものや他のお店で下書きになっているレビューが多くありますですが、ちょっと書きたいことがあるので一昨日のことをとりあえずアップします。

12月いろいろとタイミングが合い、週2ペースで伺っています。
月10回はどうだろうか?
城助で1年で一番大切な日、仕事納めの12月30日、秘密の3回転目は確定していますが、それまでに何回伺えるでしょうか。
今年最後のお客は私たちになるだろうとバイトスタッフの間で噂されているそうです。
昨年の12月30日は伝説の仕事納めとされています。
今年は3時半とか4時にはならないと思いますが、、、。
30日はシフトに入っているスタッフの方々も覚悟していらっしゃるそうです。
家に帰れるのは5時?6時?
でもシャリの温度が持つのかかなあ。

今宵も深夜の3回転目ですが、0時少し前まで1席も空きませんでした。
やっと空いたのですが、店に伺った時もまだ残りの方は話に花が咲いて、握りを追加されておられました。

中山城助。
40歳で死ぬと医者から言われている孤高の天才。
都市伝説が一杯ありますが、直接ご本人から聞いている真実を今宵はお話しましょう。

睡眠時間、2時間未満。
本当です。
現在37歳。40歳で死ぬと言われている所以です。
そのため、休みの日以外は基本的に朝ごはんしか食べません。
空腹でないと眠ってしまうからです。
仕込みなど作業中にも座りません.
寝てしまうからです。

何故寝ることが出来ないか?
弟子を取らずほとんどのことを一人でするからです。
予約の電話も自分で受けます。
弟子を取らないのは、城助という店は一人で完成させる芸術の世界だからです。

修行先。
ネットではいろいろな情報がありますが、寿司の修行はしていません。
行くべき全国の寿司屋のリストに従って食べ歩いた経験と独自の感性だけで作り上げた世界、握りです。
よって師匠はいません。

家にはほとんど帰らない。
本当です。
睡眠時間2時間未満じゃ無理です。
お子さんが入学した中学も知らなかったそうです。
仕事だけが全てです。
寿司屋巡りは趣味と言えないこともありませんが、仕事です。
私も食べ歩きは全て仕事になってしまいました。
どんな機会、どんな理由であれ、外食は全て例外なく仕事です。
家での食事も9割は仕事です。
意味のない、目的のない食事などありません。
外食の場合は食べるだけでなく、接客、気遣い、雰囲気、システム、教育、全て仕事の対象です、
まあ、経営者の場合は飲食に限らず、365日24時間が仕事で、夢から仕事のヒントを得て利益に繋げることが出来て初めて一人前となるのですから、今日、今のように昼間京都の街を一人で歩くのも仕事です。
彼は寝る時間もほとんどないほど仕事をしていますが、そこまでしなくても本来経営者に仕事をしていない時間などありません。
例えキャバクラや高級クラブで飲んでいても常に仕事のヒントを探していなければ本物ではありません。

鍛錬。
これは知られていないことです。
彼が店に全くいないのは元旦と2日だけ。
奥様の実家に泊まるそうですが、握りの練習が出来ないので、箱根駅伝を見ながらキッチンペーパーを使って握りの練習をしているそうです。
1日握りの練習をしないと感覚が鈍るので、必ず毎日練習します。
僕は1日1日、鮨を握るのが上手になっていますとたまに仰いますが本当です。
昨日よりも今日、今日よりも明日、必ず握りの腕は上達しています。
城助の握りは常に進化し続けるのです。

本当の意味で命を削って完成させた芸術品。
握りを30秒以上たっても食べて貰えない場合は、捨てるしかありません。
シャリの温度が下がって酸味が強くなった酢飯に魚が乗っただけのものは彼の芸術作品ではないのでこの世に存在してはならないのです。
また、常識的に考えておかしな方が出入り禁止になるのはこのお店に限らない話です。
他のお客の迷惑になるとか、箸でカウンターを叩くとか、人としておかしい方は駄目に決まっています。

今宵の握りも最高。
午前1時に食の芸術品を楽しむことが出来る至高の時間。
今宵の握りは熟成したイカが美味しかったです。
来るのがわかっていてギリギリまで熟成したものを1貫分だけ残しておいてくれたようです。
白身も旨味の強いところを残しておいてくれました。
いちいち言わなくても食べればわかります。
他の方と伺った時はたまにこれは何々と仰いますが、私一人の時は何も言いません。
食べればわかる、それだけです。

真夜中に二人だけの芸術空間。
この日はずっと話したかったことを話すことができました。
彼は人間としても超一流です。
職人バカ、芸術家気取りの人ではありません。
芸術を無理に理解して貰おうとは思っていません。
しかし、人として素晴らしいです。
飲食業界では珍しく常識をきちんとわきまえておられます。
物事を冷静に客観的に見ておられます。
私自身にとっても数少ない心を許せる友人の一人です。

城助の1年で最も大切な日。12月30日。
今日は22日、30日までにあと何回この芸術空間を楽しむことが出来るだろうか?

30日までにあと何回これるかなあ。
ふと呟くと彼は答えました。

何回も来てください。

25日過ぎると30日以外は入りやすいのかな?

城助は仕事で命を削られ、私は妻に命を削られることになるでしょう。

ヴィトンのユタのリュックの新作欲しいけど買ってくれないなあ。

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2017/12訪問20回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥10,000~¥14,9991人

抜群の10貫

下書き完成後アップシリーズです。
他にも11月12月は城助に行っていると思うのですが、細かい記憶がないのでこれがこのシリーズの最後です。

この日はまたまた自分の店のお客さんと一緒に真夜中にねじ込みで入りました。
計4名。
最新のレビューで書きましたが、孤高の天才の生命危機なのでもう真夜中の大人数でのねじ込みはもうやりません。
一人で30分12貫か妻と二人で3巡目でも比較的早めに入れる時だけ来るというスタイルに変えます。
12月30日以外は午前0時には帰ります。

流石にこの日はシャリもタネもほとんどないとのことで5貫勝負で良いのでお願いしますと言いました。
白身、鮪、雲丹、穴子を食べて貰えば城助の凄みは分かる人には分かって貰えるからです。

孤高の天才はシャリがねえと言ってましたが、そこまではシャリは落ちていませんでした。
温度もなんとかギリギリいけてました。
これなら初めての方に出しても大丈夫でしょう。

平目。
12月は凄い日が多かったのでこの日もかなりのレヴェルでした。
あとキスとアジも出してくれたと思います。

そして、鮪。
関西の某ミシュラン寿司屋の常連の方をお連れしたのですが、これが本物の鮪の握りですと申し上げたら、ご夫婦で頷いておられました。
一番札の鮪が入るお店ですからね。
常に高レヴェルがもう普通です。

雲丹。
城助レヴェルです。
ということはこの日、日本の全ての寿司屋の中でもトップクラスの雲丹です。
関西ではこちらとさえきだけかも知れません。
由良の雲丹の季節は城助が雲丹日本一です。
常に一番札、二番札ですから他のどんな寿司屋も真似出来ません。

穴子。
城助の看板握りの一つです。
特に塩が秀逸です。
季節が悪いとかなり落ちてしまうことがありますが、一番底の穴子でも某関西の超有名タイヤ星店の穴子よりも遥かにマシでした。
ほぼ同時期に、もしかしたら昼夜の同じ日に最悪の季節の穴子を食べ比べましたが、城助はちゃんと食べられました。
某タイヤ星店は商売として出すレヴェルの穴子ではありませんでした。
築地の仕入れということですが、築地だからまともなものが手に入るとは限りません。
こんな仕入れしかできないのであれば高コストをかけて築地から仕入れる意味がないですし、実際に送られてきても使わないという判断をしなければなりません。
城助よりも料金設定も高くタイヤの星も多い寿司屋がこんなものをお金を取って出すから、関西には鮨屋は城助以外に存在しない、本物の握りなど皆無だと書くのです。
本当に関西の、、、、、。
考えられない。

嫌々ながらも本当は優しくて人情家の孤高の天才は10貫ほど出してくれました。
シャリのレヴェルが落ちるので初めての方には出したくないのです。
嫌々でこのレヴェルは凄いからと真夜中のねじ込みをついついやってしまいます。
でも、何度も言いますがもうしません。
孤高の天才が灰になってしまいます。

0時までに帰れる時限定にします。
他にも夜中に常連の方がいらっしゃる時はご相伴にあずかるかも知れませんが。
私の手では孤高の天才を終わらせたくありません。

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2017/12訪問19回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥10,000~¥14,9991人

妻と真夜中の握り

下書き完成後アップシリーズです。

これだけの鮪を食べてしまったら、妻にも食べさせないとまずいです。
また、孤高の天才の命を削る真夜中に夫婦でノコノコと城助にやって来ました。

一番札の鮪。
業界で認められたほんの数件だけに仕入れることが許される鮪。
毎日入るわけではないので、一番札の鮪を食べるチャンスは全人口の何百万分の一。
人生で一度でも一番札の鮪を食べられる人は恐らく1000人はおられないでしょう。
流石に100人ということはないでしょうが、500人いるかなあ。
業界が認めたその数軒のかなりの常連じゃないと確率的に無理ですから、200人とか多くて300人?

勿論、ある日食べた一番札よりも違う日に食べた数番手の方が美味しいということは結構あります。
日本人は食のブランドが好きなので、大間の鮪が一番札になることが多いですが、大間だから常に凄いとは限らないので違う日の竜飛崎のものがある日の大間の一番札よりも遥かに美味しいなどということはしょっちゅうあります。
ただ、一番札が仕入れられる鮨屋で食べないと鮪の本当の美味しさは分からないだろうとは思います。
雲丹もセリにかかるので似たような状況だと思います。

そうなると鮪と雲丹の本当の味をご存知の方は日本に300人ほどしかいらっしゃらないのでしょうか。

とするといつも私が鮪の味がしない鮪とか雑味がありへんな風味の雲丹とか、鮪に限らず鶏肉の味がしない鶏肉とか書いていることはほとんど方には理解して頂いていないのでしょう。

いずれにしても一番札の鮪を妻に食べさせることが出来て良かったです。
これだけでも私と結婚した意味があるでしょう。
世の中の99.99%の方はその存在すら知らず味も分からず亡くなるのですから。
私の父も母も食べられなかった。
妻の父も食べられなかった。
お元気なうちに妻の母にだけは食べて貰いたいですね。

あらら?
他のレビューを見ると一番札に関しては整合性がないですね。
一番札はこの後?
この日は妻が人生で一番美味しいと言った鮪だったかも知れません。
記憶が錯綜してすいません。
何れにしても凄い鮪でした。

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2017/12訪問18回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥10,000~¥14,9991人

真夜中の握り

下書き完成後アップシリーズです。

この日も鮪が凄いということで妻に内緒で仕事の後に来ました。
12月の下書きアップは上に表示されないので妻が読むことはないので安心です。
店の常連の方と伺うのは仕事上の付き合いなので一応許されていますが、一人で城助に来るのは禁止されています。

今宵はかなり遅い時間からのスタートです。
これは食べて欲しいということだったのでまた遅い時間に悪いなあと思いながらもご好意に甘えてしまいました。

何故ここまで凄い鮪が仕入れられるようになったのでしょうか。
初夏にはスカスカの鮪しか入らない時期があったというのに。
今や一番札の鮪が入る時があるのです。

この凄さは業界人じゃないとわからないでしょうね。
雲丹は淡路ご実家が雲丹の仕事をされておられるので由良の雲丹の一番札が仕入れられるのは珍しいことではありませんが、それも実は凄いことです。
さえ喜である日、今日の雲丹は二番札だとご主人が得意げに仰っていましたが、関西一の寿司の超有名店でも得意げになるほど入手することが困難なのです。

鮪の一番札が仕入れられる寿司屋は日本に何軒あるでしょうか?
20年くらい前までは3軒だけでした。
その後1軒が閉店されたので2軒しかありませんでしたが、今はもう少し増えているようです。
5軒?10軒はないと思います。
その中に城助も入ったということです。
何故そんなものが手に入れられるようになったか、ご本人から直接聞いたので理由を知っていますが、差し障りがあるのでネットでは公表しません。

まあ、何れにしても業界では5本の指に入る鮨屋と認められているわけです。
東京以外ではもちろん城助だけです。

そんな鮨屋が自宅から徒歩圏内にあるとは!
神戸に仕事でやってきたのは、妻との結婚よりも城助と出会うことが運命だったのですね。

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2017/12訪問17回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥10,000~¥14,9991人

禁断症状

麻薬。
相変わらず芸能人が麻薬で逮捕されています。
テレビを見ていたらワイドショーで覚醒剤と大麻の違いをやっていました。
覚醒剤は食べなくても眠らなくてもよくなるそうです。
大麻は五感が物凄く敏感になるそうです。
だからミュージシャンに逮捕者が多いそうですが、実は味覚もかなり敏感になるそうです。
特にジャンクな食べ物が異常に美味しく感じるようです。
有名な料理人の逮捕者が出ないのはそこに理由があるのでしょう。
なんでも美味しく感じるようになったら繊細な料理が作れなくなるからです。
風邪薬や痛み止めを飲んだだけでかなり味覚が変わるので麻薬などやったら通常とは全く異なる味覚になるでしょうし、それは戻らなくなるのかも知れません。

城助の握り。
城助ラバーは異常に城助の握りが好きなので依存症と言えるかも知れません。
麻薬は体を蝕みますし、五感が異常な状態になりますから依存症にならないように法律で禁止され、バレたら逮捕されます。
城助の握りは体に良いので逮捕されませんが、余りにも通い過ぎると流石にお金もそこそこかかりますし、普段家で食べる魚介類を死ぬほど不味いと感じながら食べなくてはならなくなるので、数時間の快感と引き換えに殆どの食事が苦痛となります。

時間がある時のランチであれば、もう一人の孤高の天才嶋崎さんのロックンビリーS1や神戸元町で本物の蕎麦を提供し続けてくれている東野さんの堂源がありますが、夜はほとんど家で食べるのでなかなか大変です。
特別な穴子やカラスミが手に入ったりすれば楽しいですが、比較的美味しいイカリの惣菜にも飽きましたし、ポートピアホテルのおつまみセットと極上のチーズでワインを飲むのもいつものことですし、オーガニックの野菜はちゃんと甘みがあるのでドレッシング無しで食べられますが健康のために食べているというのがメインですし、名古屋コーチンは週に3回は食べているので感動はありません。
打出のなかすじの超一流の牛肉でしゃぶしゃぶをしても、平沼商店の牛タンを特別な塩で食べても嬉しいとは思いません。
時間がある時に妻が作ってくれる手料理だけが美味しいです。

城助に1週間以上行かなくなると禁断症状が出てきます。
ある東京の鮨屋の常連の方が、毎週土曜日、このお店で食べることを楽しみにして1週間働いていると仰っていました。
完全なる依存症。
城助のお客さんが今日も美味しいお鮨が食べられた。
これで明日からまた働けます。と仰っておられるのを聞いたことがあります。

関西では口にすることができないトップクラスの鮪。
夏の由良の雲丹は当然としても、それ以外でもトップクラスの雲丹がほぼいつもあります。
関西でこのような雲丹が手に入るのは城助とさえ喜くらいしかないのではないでしょうか。
トップクラスの雲丹は築地のたった二つの仲買しか手に入れることが出来ません。
それらのお店とのかなり太いパイプがないと買うことができないからです。
築地でも鮪と雲丹だけはセリにかけられます。
トップクラスのものが最も入手困難な二つの食材です。

雲丹は元々城助は凄かったでしょうが、鮪の高いレヴェルでの安定感とたまに入る一番札、二番札というものが神戸で食べられるということには驚かされます。

この二つの食材がトップクラスで安定して入る寿司屋は東京でもほんの少ししかありません。
一箱7万という板雲丹もありますからね。
一貫の原価5000円以上。
一番札の鮪はもっと高いです。

このような鮪や雲丹に慣れてしまっているのは危険極まりないことです。
禁断症状と戦うのが益々困難になっています。
最悪なことに城助で食べても完全には満足できない時が出てきてしまっています。
36億回書かせて頂いていますが、トップクラスの食材は毎日凸凹があるからです。
年に数回というトップオブトップを脳が覚えてしまうと自然と比べてしまうのです。

あー、全く新鮮な気持ちで城助の鮪や雲丹の握りを食べてみたい!

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2017/11訪問16回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥10,000~¥14,9991人

またもや鮪そしてシャコ

こちらも少し前で覚えている時の下書きからのアップです。

11月、12月は、恐ろしいほどレヴェルの高い鮪が入っていました。
この日は11月ですね。
祝日ですが営業されておられるので妻も一緒に行けるということでいつもの如く真夜中の3巡目に夫婦で入れて貰いました。

妻は私以上に美味いものが好きです。
城助などと言う日本一のお店に私が一人で行くことを許しません。
自分だけ美味しいものを食べて贅沢をしてお金を使うのは人間じゃないと言うことになるのです。
夫婦で月に何回も城助に行けば、お金もなかなかのものになることもありますが、どちらにしても夜二人で外食に出かけるチャンスが無いのです。
妻は翌日休みの日以外は外で食事をするのは原則禁止ですので、金曜日か土曜日か祝日前か休みを取った日の前日かのいずれかしか城助に行けません。
そのような日はまず私は夜仕事が入っているので城助の1巡目、2巡目は物理的に入れないのです。

この日は祝日ですが、翌日妻は休みを取っていましたし、3巡目からなので二人で城助に伺うことが出来ました。
出来れば3巡目に二人で伺うのは負担になるので避けたいところですが、妻にどうしても食べて欲しいものがあったので無理矢理伺いました。

一つは前述した鮪ですが、鮪は妻も最高レヴェルを食べたことがあります。
だから一番食べて欲しかったのはシャコです。
シャコ。
この日はつまみだったかな?
つまみと握りだったかな?
忘れてしまいましたが、とにかく私が大嫌いな固く茹でてみたらし団子のタレをべっとりとつけたシャコとは全く違う食べ物なので妻に食べて欲しかったのです。
この奇跡のように美味しいシャコは2回しか食べられませんでした。
来年は5回は食べたいです。
ということは2週間に5回来ないといけませんね。
一度は妻と。
あとは妻に内緒で4回伺うしかありません。

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2017/11訪問15回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

シャコ

下書きのままのレビューが実はかなりあるので少しアップさせて頂きます。
いつものように長々とは書きません。
あまりにも古いものはもう記憶がないので下書きから削除しました。

この日印象に残ったのはとにかくシャコです。
固く茹でて甘辛いタレがのったシャコは大嫌いです。
江戸前と江戸時代の寿司の違いをご存知ない寿司屋では必ず出てくる不味いシャコの握り。
シャコの味がないものにあの江戸前だと言い張る濃い味の甘辛いタレ。
最悪です。
みたらし団子ですか?

城助は特上のシャコが入った時だけシャコの握りを出します。
勿論、みたらし団子にはしません。
シャコの味と風味が全く感じられなくなるからです。

シャコの本当の美味しさをご存知ない方がほとんどでしょう。

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2017/11訪問14回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

温度管理についての誤解

握りの温度管理について世間では大きな誤解があるような気がしています。
そもそも人肌の温かいシャリであれば温度管理がされているとは言えません。
色だけ赤酢になっていて温かいだけではなんの意味もありません。
タネとの一体感を目指した上でどのような温度が最適かを追求したものでなければならないのです。
ただ、シャリを温かくしたものを温度管理というのは間違いです。

そして一番気になるのは、ある程度シャリ自体の温度は管理していてもタネの温度を管理していない場合です。

例えば、摂津本山の生粋は、ある程度シャリの温度管理はされていると思うのですが、タネの温度管理がしっかりと出来ていません。
だから、突然人肌のシャリの上に冷たいタネがのっていて、一体感どころかヒャヒャヒャと思ってしまうのです。
これは本当に不味い。

私はいろいろな意味ですきやばし次郎が好きではありませんが、流石に世間から絶賛されているだけのことはあって、シャリだけではなく、握りの温度管理はされています。
鮪と車海老の握りはかなり美味しいと思っていますが、ピタッと一体感があるのです。
その意味では城助と同じ価格設定であればまた伺いたいとは思っています。
城助に2回行けるので絶対に再訪はありませんが。

関西でシャリが温い寿司は何度か頂いていますが、握りの一体感という意味で温度管理がされたものは頂いたことがありません、城助以外では。
シャリが温い握りと温度管理された握りが同じものとされているのはかなり悲しいことです。

城助は提供に時間がかかると批判される場合がありますが、これは弟子がいないからだけではなく、タネとシャリの温度を調節しているからです。
城助さんの所作を見るのが好きな方は鮪などを切った後にしばらくまな板の上に置いているのをご覧になったことがあるはずです。
温度を確認している。
芸術家の芸術はその芸術性を愛する人にしか理解されません。
私は鰻屋で注文してから鰻が10分、20分で出てきたらもうその時点で食べる気が無くなります。
それと全く同じことです。
そんな鰻屋が人気店であると真剣に食を楽しむ人は世間に少ないんだなあと非常に残念になります。
私は飲食店には切磋琢磨して欲しいからです。

より良い状態で本当に美味いもんを食べる。
これを望まない方には城助は合いません。
絶対にいらっしゃらない方が良いでしょう。

「今日、明日はどうですか。」
「まあ、◯◯と一緒じゃないとねえ。どうして?」
「鮪が今日、明日、いいっすわー。」
「そんなにいいの?大間?」
「龍飛崎すわ。最近は大間より龍飛崎がいいんですわ。」
「二人今日、明日入れるの?」
「遅い時間ならいけますわ。」
「じゃあ、◯◯と相談してまた電話するわ。」

ということでなんとか妻を説得して今日伺うことになりました。

ワクワクしますね。
ここまでは伺う直前に書きました。
さあ、城助劇場の開演です。

食べたものの詳細は妻が書いたので細かくは書きません。
やはり鯛、平目という白身の握りの迫力が凄いですね。
温度管理がされていると塩が強いとか酸っぱいとか感じずに赤酢の旨味が強く感じられ白身の魚とパーフェクトにフィットします。
この温度管理のお陰で強く感じる旨味と魚の本来の味と一仕事した煮切りなどが相まって唯一無二の芸術的な握りが完成するわけです。
これが鮪やスミイカやサワラの燻製ともジャストフィットするのです。

龍飛崎産の鮪。
凄かったです。
赤身の美味しさは今年最高かな?
中トロも美味しいですがとにかく赤身が飛び抜けて美味しかったです。
このような鮪の味を知ってしまうことはもはや不幸としか申し上げられません。

鮪以外は普通です。まあいつも通りですわ。
と城助さんが電話で仰ってましたけど、鮪が無くても大満足の内容でした。
平均値の高さには驚愕させられます。
恐ろしい。
握りについては世の中で空気を多く含んだもの、口に含むとホロリとなるものが絶賛されていますが、私がこだわるのはタネとシャリとの一体感だけです。
まあ、中毒性の高い麻薬のような握りです。
貴方も三度召し上がれば虜になりますよ!
逆に城助の芸術的な握りは3回召し上がらないと真価は分かりません。

今夜も食べたい。
妻に内緒で行って後から土下座して謝ろうかな。
マジで。

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2017/10訪問13回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

予約が取れるとワクワクする

予約が取れるとワクワクするお店というのはほとんどありません。
世間の評判が物凄く高くてやっと予約が取れたとなるとワクワクするのかもしれませんが、東京での独身時代ならばそんなお店の予約を取ることにも挑戦していましたが、今はもうしません。
取れたは良いが食べたら期待はずれというリスクは常にありますし、今は夫婦二人で行くので(結婚したのに結婚したのは嘘だと何年にも渡ってストーカーによりネットでデマを流され続けられ、それを信じている方が実際におられたのには腰が抜けるほど驚きました。エヴィデンスがないネット情報は全て嘘です。)2倍のコストになるため単にお金がもったいないということもあります。

また、東京に住んでいる時には予約が取れるとワクワクするお店がありましたが、神戸に来てからはありませんでした、城助と出会うまでは。

最近はペースが落ちているとは言え何十回とリピートさせて頂いているお店で今も予約が取れるとワクワクするというのはある意味異常です。
私がこのお店を紹介した方が、城助はある意味麻薬だと仰いましたが脳科学で考えれば実際にそうなのだと思います。
城助の握りは一度ハマると中毒性があります。
最初食べた時は個性的だけど美味しい程度に思いましたが、2度、3度と食べるともしかしたら日本で一番美味しいのではと思い始め、10回目にはもう城助以外では鮨は食べたくないと思い始めました。

従って実際に1週間毎日食べても全く飽きませんでしたし、今も許されるのであれば週3回は食べたいと思っています。
毎日でも飽きないのは美味しいからだけが理由ではありません。
毎日味が違うからです。
今日頂いた鯛もさわらも鮪も穴子も何もかももう二度と同じものは頂くことは出来ません。
極上のものは3兆33回書かせて頂いていますが、極上であるがゆえに個体差が際立つので同じ味のものはないのです。
増してこのお店では熟成をさせるので1日違えばかなり味は変わります。
熟成は度合いが増す場合もありますが、ピークになれば次の日は一番若くなります。

麻薬は単に脳の構造を壊して思考力も味覚も嗅覚もなにもかも衰えさせ廃人へと導きますが、城助の握りは脳に常に新しい喜びをもたらすとともに明日への活力を与えてくれます。
また城助に来れるようにがんばろうと。

土曜日金曜日は満席で入れず、月曜日は妻の都合でどうしても伺えず、やっと今日伺えました。
急に気温が下がり鼻がつまり気味だったので、城助さんに万全の体制を整えたのにその鼻じゃ残念と言われてしまいましたが、私が一番残念でした。
妻は私が感じているよりも更に美味しく感じていたはずです。
本当に美味しいものは噛んだ時に鼻から抜ける風味によって更に美味しくなるので。
お店に着いたら急に悪化してしまって本当に残念でした。
後半は良くなりましたけど。

100貫食べると宣言したので鮪の色々な部位を何種類も出してくれました。
脂の少ない大トロ、とても美味しかったです。
実は脂ベットリのところだけが大トロではないのです。

鮪はいつかはやめたいと城助さんは言っていますが私は賛成です。
確かに関西では鮪の味がする鮪は城助でしか食べたことがありませんし、鮪の味がするのであれば私は鮪も好きです。
しかし、コストが高すぎます。
鮪自体が異常に高い上に城助では熟成をするので通常よりも捨てるところが多く、全体のコストのバランスを鮪が崩してしまっているのです。
また、城助でさえ夏の一時期あったそうですが、鮪は当たりハズレが激しいのでハズレが来ると終わります。
不味くても天然の鮪は非常に仕入れ値が高いのでダブルパンチで最悪になるのです。

鮪を出すことはこのような芸術家のお店では難しいのです。
場合によっては、一貫のコストが最も高いにもかかわらずその日一番不味いもの、自分自身が納得できないものを出すという地獄を強いられるからです。
関西の他の寿司屋なら鮪の味がしない鮪を平気で美味いだろと出してきますが、芸術家には耐えきれない苦しさなのです。
私も耐えきれない。
あれは拷問です。

大昔のどこかのレビューで数回書かせて頂いていますが、鮪の味がしない鮪は本当に不味いので寿司屋で出して欲しくないのです。
鮨屋ではなく寿司屋だから平気で出してくるのでしょうが、本当に不味い、不味い、不味い。
鮪の味がしない鮪は身の毛がよだつほど不味いです。
江戸前で鮪がないのはあり得ないのでしょうが、あらゆる面でリスクの高い鮪は最も扱うのが難しい食材です。
時には拷問の道具と化します。

そんな話を城助さんとしていたら、今日から鮪を出すのはやめましょうと言い出しました。
とりあえず今日は目の前にあるからやめてと言ったら、前述したように物凄い種類の鮪の部位を出してくれました。
もしかしたら鮪とのお別れの儀式だったのかも知れません。

本物の鮪を召し上がったことがない方は早めに城助にいらっしゃった方が良いと思います。
城助から鮪が消えれば関西から本物の鮪は消えます。
城助なら鮪なしでも極上の鮨、握りを楽しむことができるので、鮪に拘る必要がないのです。

本当です。

  • 寿志 城助 -
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2017/10訪問12回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥8,000~¥9,9991人

浮気はダメよ

仕事をしている時にお客様によく城助の話をするので、私に教えて貰ったということでこちらのお店にいらっしゃる方が少なくないようですが、最後のお客様の場合は、入れればご一緒して深夜に芸術的な鮨を頂くことも少なくありません。
私とご一緒した方で、はしぐちが日本一だと思っていたけど神戸に日本一の鮨屋があったと定期的に通っておられる方もおられます。

今宵もお客様とワインバーに伺ったあと、なんとか城助の鮨をたべられないか、次回神戸に来るまで待てないということだったので、握り5貫分のたねがあるかどうかということでしたが、半ば無理矢理伺わせて頂きました。

入った瞬間いつもの笑顔はなく、水野さん勘弁してくださいよおという雰囲気でした。
と言いながらも結局、15貫以上出してくれました。
私はこちらのお店のお味噌汁も大好きなので、それも出してもらってご一緒した方も大満足で顔が立ちました。
ありがとうございます。

深夜に握りを食べるのは通常はやってくれませんのでご注意ください。
シャリの温度が下がってしまったりして、ベストの状態で出せないのでやってくれないのです。
私の場合は基本的にはそのような時間にしか行けないので無理矢理伺っています。
通常のベストのものも何十回も食べているので、まあこれはこれでということで理解するので出してくれているのだと思います。

その意味では芸術作品としては、ベストの状態ではありませんが、そこはそこで天才ですからまさに城助の握りというべきものを維持したものを出してくれました。
鮪は先日、城助で食べたもののベストと思われる恐ろしいものを食べてしまっているので、もちろんこの日はそれほどまでのものではありませんが、関西でこれだけちゃんとした鮪が食べられるお店はないなと改めて思いました。
タイヤの星の関西の複数の寿司屋さんで恐ろしくクオリティの低い鮪を食べているので、独断と偏見でそう思っています。
あじもかなり良かったと思います。
とても綺麗な脂がほんのり感じられました。
飲み込んだあとにも風味が残りました。
さわらも美味しかったです。
すじこも珍しく軍艦にして出してくれました。
クオリティの高いすじこです。
そして、真夜中にも関わらずベストの状態で出してくれたのは穴子の握りです。
これぞ城助の握りと言うべき、まさに芸術品でした。
ご一緒した方もこんな穴子は今まで食べたことがない、価値観が変わったとまで仰っていました。
私はもう食べ慣れてしまいましたが、極上の魚介類は仕入れるたびに味が違うので、城助においてもベストと思われる穴子の握りを召しあがればどなたであってもそう思われるでしょう。

さて、よく聞かれることなので鮨屋の利用の仕方について少し書かせて頂きます。
城助の握りのように温度管理されたものは0.3秒で食べるのは当たり前のことですが、実はもう一つ大切なことがあります。
城助云々というよりも鮨屋一般についての話です。

浮気はダメよ。

この一言に尽きます。
良いなと思った鮨屋があれば、3回通ってみて、自分にとってはベストだと思えば基本的には浮気をしないことが大切なのです。
もちろん、物凄いお店があるということを聞いて行ってみて、結果的に乗り換えるのは良いのですが、二股、三股はお勧めしません。
もちろん、週に3回鮨屋にいらっしゃる方であれば、三股もオーケーですが、月に1、2回であれば浮気はダメです。

単に常連になれば良いということでもありません。
例えば、城助であれば、芸術と呼ぶべき握りのその芸術性を深く理解しなければなりません。
どうすればわかるのか。
これは個人個人の問題なので、ある程度寿司を食べ慣れた方がこちらの握りを頂ければ理解できるでしょうとしか申し上げようがありません。
もちろん、赤酢と塩が強く、攻めまくっている握りなので合わないという方はおられると思います。
だから、城助云々ではなく、気に入った鮨屋が見つかればそこに通われれば良いのです。
私は城助が日本一と心から思っているので、城助に通っているだけです。

いずれにしても気に入った握りを愛すれば良いのです。
私も飲食店経営をしているのでわかりますが、お客様のその食べ物に対する愛は確実に伝わります。
芸術的な握りを提供される方は、派手にお金を使ってくれる人が好きなわけではありません。
もちろん、経営ですから頻度多く通ってくれる方はありがたいですが、重要なのはその握りを愛しているかどうかです。

ここから本題です。
例えば城助であれば、カウンター9席ですが、同じ時間から食べ始めた9名のお客さんは、実は同じものは食べていません。
それぞれが異なるものを食べています。
つまみ系で同じものを食べることはありますが、魚についてはそれはありません。
部位が違うので味は必ず違うはずなのです。
鮪の赤身といっても、どの部分を赤身として出すかで味はかなり違います。
99億回書いていますが、クオリティの高い食材は、同じ日に同じ場所でとれたものでも味が異なりますし、鮪のような大きな魚であれば、同じ鮪の一般的にトロと言われているところでも味は異なるのです。

また、例えば数名分の量しかない部位というものがあることもよくあります。
希少なだけでなく、場合によっては一番美味しいとも言える部位はあるのです。

そのような素晴らしい希少部位を出したい相手がいないとバイトの賄いにしてしまう方もおられるようです。
城助さんではないですよ。
でも、芸術家は自分でもこれはと思った芸術作品はそれを深く理解してくれる人にしか出したくないだろうと私は推測します。

浮気は相手に分かります。
己の芸術を愛してくれている人か否か。
頻度や使ったお金には比例しません。

鮨に限らず、食の究極の芸術作品を楽しむ極意はそこにあります。

それしかありません。

そんなのおかしいと怒る方もおられるかも知れませんが、魚介類に関してはその流れで最終的にはお客の口に入るのです。

日本一レヴェルのそれぞれの魚介類を獲る漁師は決まっていて、その方がそれを売る元請け築地の数社と決まっていて、セリにかかる鮪と雲丹もそれを競り落とす仲買はほんの少しの数社と決まっていて、その仲買がそれを売る飲食店はほんの数店と決まっていて、その先、その魚介類に部位による味の違いがあれば、数に限りがあるので、それを召し上がるお客はある程度決まってくるのです。

その奇跡的な確率で日本一の魚介類を召し上がるにはどうすれば良いかは浮気をしないで、その命を削って作った芸術作品を心から愛するしかありません。

その気持ちは人間同士なのですから、必ず相手に伝わります。

犬でも愛情は敏感に感じるのです。
芸術家は想像を絶するほど敏感にそれを日々感じています。

想像を絶するほど、、、、。

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2017/09訪問11回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

鮪の優先順位

貸切の宴を楽しんできました。

前回のように全てが横綱大関級という奇跡は年に1度もないでしょうから、そこまで揃い踏みではありませんでしたが、何十回伺っても安定しています。

由良の雲丹も良いもので嬉しかったです。
もうシーズンは終わりですね。
今年最後の由良の雲丹になったかも知れません。
日本人は食材もブランドが好きなので由良の雲丹が美味しいと言うとなんでもかんでも由良の雲丹であれば美味しいと勘違いされますが、一番札、二番札というトップクラスでなければ美味しくありません。
究極の話をすれば、一番札でも、日によっては満足できないものもあります。
私はこのお店で由良の雲丹を頂くまで由良の雲丹は美味しくないなあと思っていました。
良い雲丹の旨味がほとんどなかったからです。
また、たまにこちらのお店以外のレビューで由良の雲丹はあっさりとしているという評価を散見します。
それはトップクラスの由良の雲丹を食べたことがないからだと分かりました。
世の中の99.99%の方が鮪の本当の味をご存知ないのと同様に私も由良の雲丹の本当の味を知らなかったのです。
年に数回というような究極の由良の雲丹は、脳天に突き刺さるほど濃厚です。
あっさりなどしていません。
うちの店で出させて頂いたエゾバフンウニをデザートみたいと仰ったお客様がおられますが、究極の由良の雲丹となるとそれを遥かに凌駕します。
とにかく濃厚。
但し究極の由良の雲丹でなければダメです。
普通に食べられるものはむしろ不味いです。
私が以前頂いた普通の由良の雲丹は良いエゾバフンウニの足元にも及ばない代物でした。
雲丹本来の旨味が全然無くて、ミョウバンや薬の味や風味がないだけというものだったのです。

ほとんどの方が口にすることができないようなトップクラスの魚介類はそのようなものなのです。
逆にそうでないものは、その魚介類の本来の味はしません。
鮪も雲丹も穴子もイカも鯛も鮑もヒラメもアジも鯖も秋刀魚もイワシもいくらも河豚もタコもホタテも牡蠣もハマグリもサザエもとり貝も鰻もありとあらゆる魚介類、世に出回っている99.99%はその食材の本来の味がしないのです。
そんなものが高級店で提供されるから腹が立つのです。
食材本来の味は世界一の天才シェフが何をしても補えません、絶対に。
自然に存在する旨味は人の手ではどうすることもできないからです。
だからコンセプトを変えて、比較的良い食材を型にはまった調理方法に囚われず、そこそこの値段設定で提供して貰えると凄いお店、凄い技術と感動するわけです。
逆に料理だけで1万円を超えるようなお店で普段食べているものよりクオリティが低い食材を自分が修行したお店のマニュアル通りで出されれば怒りは頂点に達します。
料理に対する真摯な気持ちが全く伝わらない見かけだけの有名店での修行という陳腐なプライドが横たわっている料理。
資格があるだけで通り一遍の訴訟しかできない弁護士に多額の報酬を払うようなものです。
訴訟など一般的なものは真剣に勉強すれば誰でも本人訴訟が出来ます。
自分でできないことに対して報酬を払うことに意味があるのです。
今実を結んでいない有名店での修行という肩書きだけに対してお金を払わなくてはいけないのでしょうか。
一体何に対して1万円払うのでしょうか?

鰆が凄く美味しかったです。
旬は春だとか真冬だとか言われてますが、以前に書かせて頂いているように、トップクラスのものは、旬など関係ありません。
旬とされていない時期でも築地には物凄いものが来る時があるのです。
ただし、築地の仲買において優先順位が最上位クラスに入っていないと手に入れることは出来ませんが、、、。

9月末の大間の鮪。
凄みさえ感じました。
極上でした。
もしかしたらこの時期に頂いた鮪では人生最高だったかも知れません。
赤身、中トロ、大トロ。
極上の鮪は赤身が一番美味しいと何度も書かせて頂いていますが、本日のものは中トロも大トロもものすごく美味しかったです。
勿論、一番美味しい部位を出してくれたのですが、それにしても予想を上回る凄いものでした。
脂が上品で良い意味で脂を感じさせないのです。
本物を追求しない高級寿司屋で出てくる霜降りのような大トロは本物の鮪の大トロとは異なる食べ物です。
鮪本来の味がないので霜降りのような重くて透明感が全くない脂で美味しいと錯覚させるのです。
誰も本当のことをご存知ない。

以前にも書きましたが、特に鮪の入手は仲買での優先順位が決定的に品質を決めてしまいます。

私が少し前に予想した通り、城助というお店の仲買での優先順位がトップクラスに近づいてきたのかも知れません。
いや、かなり上がったと思います。

9月末にこのような大間の鮪が手に入るのですから。
更に凄いことになってきました。

握りは0.3秒は無理としても3秒以内に召し上がって下さい。
極上の食材と城助さんが泣いてしまうので。

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2017/09訪問10回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

横綱大関そろい踏み

城助の営業時間だと言うのにスマホに電話が入っていました。
私も仕事中で音を消しているので気がつかなかったのですが、一息ついた時にふとスマホをみると履歴に出ていました。
こんな時間に電話が入ることは今まで一度もなかったので、何事が起きたかと思って、折り返しの電話をしてみました。

「どうしました?」
「いやー、今○○さんがいらっしゃっているのですが、今日のタネはどれも凄いから水野さんに知らせて下さいと言われたのですよ。」
「そうなんですか、今日はけっこう忙しいから伺えるかなあ。」
「9時以降1席だけならいつでも入れますよ。」
「そんな食材が良いのなら、嫁といっしょじゃないと殺されるなあ。まあ、どちらにしてもまだ仕事中なのであとから電話します。」

しばらくしてから、また一息ついている時にスマホを見るとまた電話が入っていました。
またこんな時間に電話が入っているんだとかなり驚きました。
「どうしました?」
「いやー、今開けた由良の雲丹は物凄いですわ。」
「年に一度食べられるかどうかのレベルなんですね。」
「そうっすねえ。」
「分かりました、嫁を説得して遅い時間でも良いなら伺います。」
「お待ちしております。」

さて、たまたまうちの店で夕食を食べ終わっていた妻ですが、年に一度かどうかの由良の雲丹となればまだまだ食べられるということで遅い時間に伺いました。

筋子。
年に一度入るかどうかという筋子は透き通るような綺麗な旨みがあるものでした。
○○さんはまずこれに感動されたようです。

小イワシ。
ここまで脂が上品なイワシはなかなかありません。
滅多に口にすることは出来ないでしょう。

かつお。
八丈島のものだったと思います。
こちらも上品な旨みがありました。
もしかしたらかつおは握りだったかな。

握りの最初は鯛でした。
これもすごかったです。
9月という時期の鯛でこれほどちゃんと鯛の甘みがあるものは初めて頂いたかも知れません。

他の握りも全て良かったです。
年に一度か二度という横綱級や大関級のクオリティーのものが目白押しでした。
熟成度もベストに近いものが偶然揃ったのでしょう。
個別には凄いものを頂いたことがありますが、9月のこの時期にこれだけ揃っているのというのは初めての経験でした。

鮪も9月のものとしてはかなり良かったです。
仲買における鮪の優先順位が凄く上がったのでしょうか?夏なのにここ最近ずっと安定して良いようです。
このような鮪の味がちゃんとする鮪以外は食べたくないとしみじみと思いました。
世の中の99.9%以上の鮪は鮪の味がしないのでいつも食べることはできませんが、、、。

そして、由良の雲丹。
まあ、凄かったですね。
もちろん、一番札ですが、味に関してはこれ以上のものはないでしょうと城助さんに申し上げると、大きさはもっと大きいものがありますが、味に関しては仰る通りですと言われました。

妻もこんな雲丹は食べたことがないと言っていましたが、私も人生で食べた雲丹で最高の味だったと思います。
食べ物に関しては、実際に経験しなければ絶対にその味に対する感動を得ることはできません。
最高レヴェルの雲丹を何度も食べていると思っていましたが、上には上があるものです。
由良の雲丹の究極のものはこういうものだということを思い知らされました。
この味をご存知の方は世の中に何人おられるのでしょうか。
1000人未満だと思います。
食べる機会がないからです。
仕入れることができないからです。

ちなみに妻はお腹いっぱいだったはずなのですが、握りを18貫くらい食べていました。
城助の芸術的な握りは別腹になるのです。

今夜は○○さんの城助貸切の日です。
仕事の都合がついたので、私も今夜城助に伺います。
この日のようなオールスターというわけにはいかないでしょうが、常に新しい発見があるので楽しみです。
日本酒を飲みすぎないように気をつけます。
十四代あるかな。

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2017/08訪問9回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

旬と産地

頻繁に伺っているので都度は書かせて頂いておりませんが、感じたことがある場合は更新をさせて頂いています。

寿司屋や日本料理屋で全ての食材の産地を告げるところがあります。
そのためかお客側もそれを詳しく知りたがる方がいらっしゃいます。
個人の自由の話ですが私はあまり意味のないことだと思っています。

確かに魚介類には旬があり、良いものが取れるという有名な産地があります。
鮪であれば大間が有名で既にブランド化していますし、神戸界隈では明石の鯛や蛸や由良の雲丹が有名です。
旬というべき時期もあります。

ただ、その日頂く食材が日本一とかそれに準ずるものである場合は関係がありません。
例えば、昨日、私の店でお客様に提供させて頂いた天然の牡蠣は旬のものではありませんでした。
牡蠣は英語のRがつく月に食べるものだと言われていますし冬のイメージがあり、真夏に天然物を頂く機会はほとんどありません。
夏は天然物は岩牡蠣が出回ります。
しかし、仕入れの当日の日本一となれば、冬のトップクラスと同じレヴェルのものもあります。
昨日の牡蠣は厚岸のものでした。
夏は厚岸とその周辺で天然物の牡蠣がとれますが、厚岸のものであっても当然のことながらピンキリがあります。
そして、こんなお盆の季節であっても、単に厚岸産ということではなく、その日の日本一となれば、人生で一度も食べたことがないと言うような牡蠣を食べることは不可能ではないのです。

この日、こちらのお店で頂いたあん肝は素晴らしいものでした。
基本的には私はこのお店では握りしか頂きませんが、城助さんが私にどうしても食べて欲しいものがあると握りにはできないものなどは出してくれるのです。
大変上品なあん肝でもちろんこのような最高級のものはポン酢などでは絶対に食べません。
ポン酢で何かを食べると食材の味がポン酢の味で覆われてしまうので、食材そのものが最高級であればポン酢など使わないのです。
鯛もひらめもそしてふぐも最高級のものにポン酢などは使いません。
ちなみに真夏の鯛としては、この日頂いたものはかなり良いものでした。
前述の物凄い牡蠣も当然ポン酢など使いません。
なにもしないでそのままが一番美味しいと思います。
ちなみに私の店では生は出したくないので少し火をいれたものを提供させて頂いています。
話がそれましたが、真冬のイメージが強いあん肝でもお盆の季節に素晴らしいものが食べられることはあるのです。
もちろん、運は必要です。
そのような年に一回か二回というようなものは仕入れてみなければわからないからです。
そして、そのような食材を仕入れることができるお店に行かなければ食べることは不可能です。

魚介類の仕入れの仕組みは非常に特殊な世界となっています。

日本国中どこでとれたものでも、高い値段がつくものは全て築地にいきます。
明石の鯛もトップクラスは全て築地に行くので、神戸中央市場や明石の市場にはありません。
ないものは買えないのでそのような市場でしか仕入れをしたことがない料理人の方は、日本一クラスの食材の存在すら知りません。
私の店にも料理人の方が多く来てくださっていますが、例えば帆立を召し上がるとこんな味の帆立がこの世に存在していることすら知らなかったと仰る方もおられます。
北海道には美味いものがあると勘違いしておられる方が多いですが、北海道では素晴らしい食材がとれますが、とれたものは即日築地に行くので、北海道には北海道でとれたトップクラスの食材はありません。
前述の帆立は、北海道産ですが、北海道では食べられませんし、東京に行ってもほんの一部の高級料亭でしか食べることはできないのです。
だから、この世に存在していることすら知らなかったという話になるのです。
日本中の料理人の0.1%もその存在をご存知ないと思います。

そしてトップクラスの食材は単に築地に行けば買えるものではありません。
鮪だったらこことこことここ。雲丹ならこことここ。
というようにそのようなものを扱える仲買は決まっているのです。
従って、まずはそのようなトップクラス食材を扱う仲買と付き合うことができなければ、そのようなものを買うことができないのです。
そして一番重要なのはそのような仲買のリストのどこに自分が入るかということです。
トップクラスの食材は数に限りがあるので、売る相手が決まっていて、その中で明確な優先順位が決められています。
それは仲買の社長さんの頭の中にあるのでしょうが、信じられないほどはっきりと順位が決まっています。
倍のお金を払うといっても絶対に売ってもらえません。
10倍のお金でも売らないでしょう。
そこには、仲買と飲食店との絶対的な信頼関係があるからです。
余ったものはいくらでも売りますが、行き先が決まっているようなトップのものは絶対に手に入れることはできません。

明石の日本一クラスの鯛は、神戸や明石では買えません。
築地に行ってもそれを扱えるような仲買と付き合いがなければ買えません。
付き合いがあっても、リストの上位に入っていなければ買えません。
仲買と高級料亭との付き合いは200年以上ということもあるので、そのリストで上位に入ることはほぼ不可能です。

だから何度も書いていますが、全財産をつぎ込んで、大借金をしてでも、死ぬほど食べ歩きをしていない料理人を私は信用しないのです。
自分では手に入れられない、自分が修行をされたお店でも手に入れられない、そのようなクオリティの食材が実際に存在しています。
その味の凄さを知るには、お金に糸目をつけずに死ぬほど食べ歩くしかないのです。

私が中山城助という男が大好きで、料理人として最もリスペクトしている理由はそこにあります。
彼は、これだけお店が有名になり、予約を取るのが困難になっても、今もそして常に握りを食べ歩いておられます。
まだまだ進化したいからです。
このような時代は料理も常に進化しますから常に研究をしていなければ必ず陳腐化していきます。
また怒られるのでしょうが、進化するための努力を惜しむようではプロではないと私は個人的には思っています。

食べ歩きによって自分が出会ったことがないようなレヴェルの食材と出会うことができます。
アテ一つとってもこれまでと同じ食材をさらに美味しくすることはできないかを考えます。
こちらのお店であれば、由良の雲丹は日本一クラスのものが手に入れられますが、鮪は日本一まではいきません。
もちろん、私の知る限りでは関西の寿司屋ではかなり上質な鮪を手に入れておられると思いますが、東京には食材がもっと凄い寿司屋があります。
仲買との関係やコストの問題でトップの食材が手に入らないのであれば、手に入るもので更に握りを美味しくするにはどうしたら良いかを考えるしかありません。

ゼロから考えるのは不可能です。
ヒントが必要なのです。
そのヒントを得る方法は死ぬほど食べ歩くことしかありません。
100軒の寿司屋に行って300万円を使ってもたった一つのヒントが得られれば良い方でしょう。
300万円が全て無駄になるかもしれません。
自分が提供している料理よりも美味しくないものに300万円を使う可能性の方が高いからです。
500万円を無駄にするかも知れません。
いや1000万円を無駄にするかも知れません。

それでも進化のためには食べ歩き続けるのです。
その姿勢をひしひしと感じるからこそ、私は中山城助が日本一の寿司職人だと断言できるのです。
大体有名な方のお店には行かせて頂いていますが、それを感じられる寿司屋は他には一軒もありませんでした。

中山城助とはそのような職人であり、城助という鮨屋はそのようなお店なのです。
そのことは、築地の有名な仲買の社長さんにも必ず伝わります。
いや、もう伝わっているでしょう。
すると200年の付き合いをしている高級料亭と同じ順位になるという奇跡が起きることもあり得るのです。
超一流のものを扱う人は、やはり進化し続ける超一流の料理人に日本一レヴェルの食材を使って欲しいと思うものです。

近い将来、彼は、鮪などのトップクラスを入手することが極めて困難な食材についても日本一レヴェルのものを手に入れることができるようになるでしょう。

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2017/08訪問8回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス5.0
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

一番札と二番札

築地では、雲丹と鮪だけがセリにかかります。
他の魚介類も良いものは毎日値段が変動しますが、セリにかかる雲丹と鮪はその変動が特に大きいと言えるでしょう。

先週の金曜日、由良の雲丹が美味しかったのは当然としても、この時期の鮪としては秀逸とも言えるものを頂くことが出来たので、食べられるうちに食べておこうと月曜日に予約を入れようとしたのですが遅い時間は貸切ということでダメでした。

「明日お願いします。」と言われたので、「明日は8時半以降は空いてるの。」と聞いたら、「大丈夫です。」ということだったので予約させて頂きました。

実は、私の母は人生の終焉を迎えておりまして、最近は頻繁に名古屋へ行っているのですが、7月いっぱいと言われていたのが誕生日である8月まで頑張ったので、この日、妻を連れて名古屋へ行くということで二人共仕事を休みにしていました。
8時半であれば、妹とのいろいろな打ち合わせのあとで神戸に帰って来れるので、予約させて頂くことができたのです。
ちなみに昨日昼ご飯としてアップさせて頂いたいば昇は母と最後に食事をしたお店です。
妻も連れて行きたかったので伺いました。

さて、本日の宴は妻の他に私の店にもいらっしゃって頂いている食通の方お二人もおられてとても楽しいものになりました。
金曜日よりも熟成が若いものもありましたが、総じてどれも美味しかったです。
ただ、由良の雲丹は金曜日頂いた二種類の方が味が濃く、透明感があったので雲丹は金曜日の方が美味しかったと呟くと城助さんが、「水野さんもわかってないなあ、最初のは今日の一番札、次は二番札ですよ。」とのこと。
築地だけではなく、由良の雲丹も非常に人気があるので当然セリにかかります。
本日の雲丹は一番高い値段がついたものと二番目の値段がついたものだということです。
「いや、でも個人的にはどう考えても金曜日の二番目に食べたものが一番美味しかった。」と言うと、「あれはあの日の二番札だったんですよ。」とのこと。
「金曜日の二番札の方が今日の一番札や二番札よりも美味しいということは普通にあり得るからどう考えても金曜日の方が美味しかった。」とここまで言うと、「そっすねえ、金曜日の方が良かったです。」と言いました。
常連の食通の方もご一緒していたので、私で遊んだのですね。

何回も書いていますが、魚介類のトップのものは毎日クオリティが変わります。
不味くて安いものは安定して不味いですが、トップクラスとなると年に一度か二度というようなものがあったりするので、その日、その日のトップの味はかなり上下するのです。
私も築地でトップ、すなわち日本で一番クラスの貝のみを仕入れて毎日商売していますが、トップクラスのものは毎日ものが違います。
普通にすごいものもあれば、年に一度か二度と思われるものもあるからです。
食材のクオリティはトップのものになると料理人の技術とかなんとかでどうにかなるものではないので、味がかなり変わるのです。
個人的にはなんたらかんたらと言う世界一の握りを提供するという伝説の寿司職人をすでに超えているのではないかと思っている中山城助という努力する天才をしても、それはどうしようもないのです。
ただし、彼は一日一日握るの上手くなっているようですので、与えれた食材の中でベストを尽くすという意味では、昨日よりも今日、今日よりも明日の方がその握りの芸術性は増しているでしょう。

伝説とされている数寄屋橋のお店や新橋のお店や数寄屋橋の高名なお弟子さんのお店とは全く異なる次元の握りの世界に入っておられると思います。

ちなみに金曜日とは異なる良い鮪が入ったということで本日頂きました。
これも夏鮪としてはずば抜けていました。
宮崎のもののようですが、3日も予約を入れておられる本日同席させて頂いた食通の方が羨ましいです。
夏鮪の美味しいものは冬の大間のトップクラスとはまた違った風味や味わいがあってとても好きになりました。
城助で食べさせてもらったおかげです。
ただ、逆に普通の夏鮪はますます嫌いになりました。鮪の味がしないからです。

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2017/07訪問7回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.8
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

由良の赤雲丹

城助には昨年の冬に初めて伺ったので、今や神戸ではほぼ食べることができないという最高級の由良の赤雲丹を頂かなければなりませんでした。

店の団体様のご予約が日にちが変わったのでチャンスは少ないと思い、金曜日に無理やり妻と二人の予約を入れさせて頂きました。

妻は最初のマコガレイにやられました。
鮪にも白身にもジャストフィットするシャリは唯一無二、城助だけです。

この日はどれもほぼ完璧。
鮪が酷いと城助さんご本人から聞いていましたが、食べたら夏鮪としては秀逸だったので、なーに〜、鮪凄く良いじゃないとと言ったら、あまりにも酷かったからもう鮪はいらんと言ったらこれを送って来たんすよ〜。とのこと。

水曜日の夜中に予約したから、もうあったはず。
驚かせたかったのでしょうか。
この時期にたまたまこのような鮪が食べられたのは最高の幸せでした。
赤身と中トロと希少部位を出してくれましたがなるほど希少部位が特に美味しかったです。

由良の雲丹は、2種類頂きましだが、最初のものはいわゆる一般的な雲丹で味が濃厚なもの、二つ目は妻は生まれて初めて食べたと言ってました。
濃厚ではなく、爽やかな風味なのですが、旨味だけが浮かぶように感じる不思議な雲丹でした。

まだまだ食べたことがないものがあるものです。
穴子も味がかなり濃くなっていました。
今夜は仕事がないので、軽く昼飲みしていますが、予約が取れたら、今夜も伺いたいです。

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2017/04訪問6回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.8
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

生まれて初めての体験

いやー、まだまだ本当に美味いものを食べていませんね。
痛感しました。
それなりに食べ歩きを趣味としてきて、入手が不可能に近いような食材ならばともかくとして、普通に食べられる食材の究極に近いものは大体食べたのかなと思っていました。

年齢的にもそろそろ舌の能力が落ちてきていると思っていますし、何かを食べて唸るほど感動するということは、数年に一度となっています。
昨年は、城助のひらめの握りを食べた瞬間に衝撃を受けて、異常なほどの城助ラヴァーになり、同じような城助ラヴァーの方々と毎日グループLINEで食の情報をやり取りしていますが、城助で同じような感動を味わうことはもうあまりないかなと思っていました。
夏の由良雲丹は物凄いようですが、7月まで待たなければなりません。

この時期はとり貝も美味しいですし、金目鯛の熟成も美味しいですが、感動するまでは至りません。
慣れてしまうのです。
それでも、城助の握りは毎日食べても飽きないので、いつか1週間毎日の自己記録を更新したいと思っていますが、7月までは人生初という経験はできないと思っていました。

夏鮪。

夏鮪は旨みが足りず、小笹やはしぐちで頂いても美味しいとは思いませんでした。
漬けなどで味を足して握りにすれば、まあ食べられるかなとしか思っていませんでした。
冬の大間のなにもつけずに食べても驚く程の旨みがある赤身は本当に美味いと思いますが、夏鮪ではそんなことを感じたことはないのです。

しかし、昨日の夏鮪は違いました。
いやー、初めて城助の握りを頂いた時と同じくらい、いやそれ以上に感動しました。

関西の方は鮪は美味しくないとおっしゃる方が少なくありませんが、大阪の市場やましてや神戸の市場には本当に美味い鮪は入荷されません。
本当に美味い鮪は、いや魚介類に関しては最高級のものは全て築地に集まります。
超一流のものは一部の店にしか回りませんが、それを食べて初めて鮪を食べたことがあると言えます。
鮪の味がしない鮪を食べても鮪の美味しさはわからないのです。
大トロだと脂の甘みがあるので、トロの部分が高値で提供されていますが、逆に言えば、食べるのが苦痛になるような赤身が世の中の99%以上を占めているのでそんな逆転現象が起きているのです。
本当に美味い鮪を召し上がったことがある方は、ほとんどの方が鮪は赤身が一番美味しいと仰います。
私も同じ意見です。
脂が軽いので極上の中トロも美味しいと思いますが、王道は赤身だと思っています。

さて、話がそれましたが、そんな鮪も夏鮪は個人的には好きではなかったのですが、価値観が変わりました。
冬の鮪とは全く異なる美味しさがあるのです。
城助の握りが美味しいということもありますが、食材としてクオリティーが物凄かったです。

夏鮪ですから、全体的にフレッシュな味わいがあるのですが、咀嚼していると綺麗で透明感のある冬の鮪とは異なった旨みが口の中に広がります。
冬の鮪は噛んだ瞬間に重厚な旨みが襲ってくるのですが、極上の夏鮪は清楚で上品な旨みが口の中にじわじわと広がっていって、飲み込んだあとでも口の中にその旨みがしばらく残っています。
極上の白身もそんな感覚があるのですが、それとも少し異なります。
個人的には人に説明するのに白身のような鮪と言っていますが、超一流の白身よりも口の中に旨みが残るのです。
冬の鮪のようなドカーンとくる旨みではなく、本当に本当に透明感がある旨みに味覚がしばらくの間支配されてしまうのです。

城助さんに聞いたらここまでのものは、年に一回か二回入るかどうかだそうです。
恐れ入りました。
昨日、今日、明日まではあるということでしたので、妻にどうしても食べさせたくて今日も予約を取りました。
なんと予約が取れたのです。
私も食の運が良いと思っていますが、妻もかなり食運が良いですね。

魚介類が好きな方、握りが好きな方が、あの夏鮪を食べずに人生を終えることは悲劇以外のなにものでもありませんね。
私自身は、昨日、今日と食べられますが、次は来年になってしまうかも知れません。
ここまでの夏鮪が今年また食べられるとは思えないからです。


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2017/03訪問5回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥3,000~¥3,9991人

芸術と経営

芸術と経営は基本的には一致しません。

芸術家は己の芸術を追求し尽くしたいわけですから、根本的な話としてコストは考えません。

経営者はまずはコストのことを考えます。
経営はゴーイングコンサーンであり、継続しなければ何も始まらないからです。
東芝もそうですが、なんであんなめちゃくちゃなことをするかと言うと、理由は一つしかありません。
会社を潰したくないからです。
ましてや日本を代表する上場企業です。
先輩たちが血の混ざったオシッコを出しながら守って来た日本を代表する会社を自分たちの代で潰すことなど絶対に出来ない訳です。
赤字になりやすい要素は徹底的に排除したいのです。

城助という店がどんなあつらえなのか皆さんご存知でしょうか?

まあ一応私は寿司に限らずかなりの高級店に行っていました。
特に神戸に来る前の東京の独身時代、アメリカ的プロの経営者として、なんたらの社長、どこかの副社長、あそこの常務などと言う仕事をしている時は接待ではなく、自腹で週に4回は今思えばアホかと言うほど食にお金を使っていた時代があります。
ランチ5000円、ディナー3万円と言う毎日が普通だったこともあります。

自慢の話をしたいのではありません。
そんな時に伺っていた数々のお店のほとんどよりも城助のあつらえは高級感が満ち溢れています。

店の外装、内装はまあ、芸術家らしく、ご自身の理想を徹底的に追求しています。
まずはアプローチ。
扉を開けると京都のお店のような廊下があります。
そしてすぐには見えないカウンター。
広く長いカウンター。
普通であれば13席は取れるところをわざわざ9席しか入れないようにしています。
正面には物凄い金額をかけた壁があり、天井もかなり高いです。
カウンターの席の後ろには効率を考えれば必要のない廊下があり、通常ならば個室として使うべき空間は待合いになっています。
効率や多くの人を入れられると言うことを考えれば後ろの廊下と待合がなければ、個室二つは確保できるでしょう。
そうすれば、セレブや芸能人が来やすいですが、それはしません。
無駄と言える空間こそが一番贅沢であり、高級感があることを知り尽くしているからです。

そして個室を作らない本当の理由は、もうお分りでしょう。
シャリの温度を管理しているからです。
昨日、内装が変わった生粋に伺った時に、個室があったので、この個室も含めれば〇〇名様入れますねと言ったら、個室は使っていませんと仰っておられました。
まああの温度管理が徹底されたシャリをテーブル席で出すはずがないのですが、なぜ個室を作られたのか謎です。

何れにしても城助はあつらえにおいて効率は100%無視です。
まさに芸術家。

ところがこの方は単なる芸術家ではありません。
お客に対してはなぜかへんこを貫いておられますが、世界一の握りを提供すると言うことに関しては、徹底的に経営者なのです。
一般的なアホな職人気質、芸術家肌はあるところまでいくと食べ歩きをしません。
己の才能に溺れ、莫大な収入で生活も安定するからです。
なんでこんなに凄く、有名人も押し寄せる店のオーナー大将が他の店の寿司を食わなあかんのやと言う訳です。
しかし、彼は違います。
今も少しでも時間があれば食べ歩いています。
彼自身が寿司マニアなのです。

理由は一つ。
何か新しいアイディアのヒントになればと言うことなのです。
もう3兆865億回書いていますが、食べ歩きをしない料理人は終わっています。
これだけ世の中の価値観が変わる時代に命がけで食べ歩きをしなければ、己の技は世間から見れば退化していきます。
食べ歩きをして常に進化を模索すると言う姿は真の経営者の姿です。
そこにはクソみたいな偽物のプライドなど微塵も存在しないのです。
これは優秀な経営者の特徴です。
過去の成功に溺れないと言うのは経営者にとって1番重要なファクターです。

しかし、彼の経営者としての本当に素晴らしいところはそこだけではありません。
価格戦略です。
城助はとにかく安い。
もちろん、なんとかの牛丼ではないので500円で食べられるものではないですが、クオリティからすると常識外れに安いです。

アテを含めたフルコースでかなり飲んでも一人18000円まで。
二人で4万を超えるにはシャンパンのボトルを開けるしかありません。
これだけのあつらえの高級店で私の価値観の中で世界一のクオリティを持つ握りを出すお店の料金設定がこの安さです。
実は城助さんはこの料金設定に物凄く拘っておられます。
一つは本当に握りを愛する人にはあまり敷居が高く思われたくないからです。
逆の視点で申し上げれば握りを愛さない人には来て欲しくないのでしょう。
ただ、私の視点から見ればそこには経営者としての冷静な判断があります。
流石AB型です。
料金の割安感はリピーターを増やします。
飲食店経営で一番大切なことは二つです。
ランニングコストを下げることとリピーターを増やすことです。
外装、内装は初期投資なので実は好きなだけお金をかけても資金力があればやっても良いのです。
資金力がある程度あったとしてもランニングコストの重圧は店を潰します。
そして、割安感がなければいつまでたってもリピーターは増えません。

では、アホみたいにコストが高い食材を使いながら、何故、高級店として破格の安さが実現できるのでしょうか。

仕入れです。
私は食材は最高級でなければ、食材本来の味がしないとか、どこどこの食材は弱いと言っていますが、握りとして食べさせるのであれば、高度な判断での取捨選択は納得できます。
マグロや雲丹やその時の凄い食材は築地の、しかも数少ない特定の仲買からしか仕入れることができません。
どうしても築地から買わなければいけないものがあるのです。
もちろん、その日一番高い値段がつくものとかそれに準ずるものは基本的に築地にしかありません。
食材として使いたいものに対して、あるクオリティを求めるのであれば築地から仕入れるしかないのです。
そのためには築地の仲買との人間関係や諸々のことに常に気を使って良好な関係を保たなければなりません。
職人気質一本では出来ないことです。
経営者としての感性が必要なのです。
また、関西だからと言って大阪の仲買を通して築地のものを仕入れると言うアホ丸出しのことはしません。
間に余計な存在が入るのでコストが高くなる上に、クオリティに対して文句が言えなくなります。
コストが高く、クオリティの低いものしか入らなくなるのです。
まあ、関西のなんたら星がついているところでもそんな寝ぼけたことをやっているからまともな食材が手に入らないのです。

しかし、彼の凄いところは、送料やなんやらでそこまでのコストをかけるべきではない食材に関しては大阪の市場で仕入れている点です。
時期の利点や己の力量によって、握りにすれば築地の金に糸目をつけない食材でなくても己が求める芸術的な握りが作れると判断したものは大阪の市場のものでも使うのです。

ここが経営者として物凄いところです。
職人気質馬鹿、芸術家肌一筋では到底出来ないことです。

芸術と経営の融合という不可能を可能とする人。
それが中山城助です。
しかし、不可能を可能としているのは才能だけではありません。
血のにじむような努力です。
経営の勉強です。
日本中の寿司屋について詳細が書かれているノートです。
ガラケーの彼にはパソコンもスマホもないので昭和のノートしかないのです。
そこに天才の誰も知らない努力が詰まっています。
そのことこそが彼を極めて優秀な経営者にしているのです。
世の中の誰も知らないことです。

もう知ったか!
ちかにゃん喜んじゃうね。

ところで3月に入ってからの城助訪問連続記録が本日途切れました。
妻もこれを読むので回数は書けません。
今日の土曜日は、入れてくれなかった。
その理由はわかっていますが内緒です。
最終訪問は生粋に伺ったあと、3月10日の金曜日です。
お腹いっぱいで5貫ほどしか握りを食べなかったので表記の料金となりました。
通常このような食べ方、このような料金は絶対に出来ませんのであしからず。

あと重要なことを一つ。
二巡目の後の秘密の握りのみの三巡目は城助の握りをよく理解している方でないと食べることは出来ません。
シャリが時間が経ってしまっていてベストの状態ではないからです。
このようなシャリは本来、バイトの賄いのために残してあるものでお客に提供することを前提にしていません。
本来の城助の握りを知らない方には提供されるものではありません。
常連を贔屓しているのではなく、何がなんでも、数貫でも握りを食べたいと言う異常者の我儘を聞いてくれているだけです。
その点だけは決して勘違いなさらないよう心からお願い申し上げます。

  • 寿志 城助 -
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2017/03訪問4回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.5
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

握りを食べれば全てがわかる

まあ、あれからも多少ペースは落ちたとは言え、物凄い回数伺っているのでいつのことを書けば良いかと思いますが、情報の更新という観点で書かせて頂きます。
食材に関しては旬があるので切り替え時期があります。
そんなの当たり前と仰るかも知れませんが、同じ食材でも産地が変わったりするわけです。
凄みのある由良の雲丹の赤雲丹は夏のもの。
頂点のものは食べたことがありません。
6月7月8月のどこかで食べられるでしょう。
板雲丹のアホほど高いものと比べても凄いようです。
塩水雲丹の最上級や板雲丹の一番札より凄いのでしょうね。
城助は握りの完成度で勝負なので食材が日本一ということではありません。
アベレージは凄いですが何十回と食べていればものによって弱いこと、全体的にいつもより弱いこともあります。
3月に入ってから穴子は弱いです。
マグロも大間から暖かい季節の勝浦に変わっているので弱いというより若いですね。
でも、3月3日の入籍記念日に妻と伺った時はどれも凄かったです。
既にマグロは勝浦のものに変わっていたのですが、この日ばかりは仕事の都合があるので時間は未定ですが、数日前から予約を入れていたので、ギリギリいける大間のマグロの熟成の極地のものを残しておいてくれました。
その日のちょっと前には勝浦のマグロに変わっていたのでその優しさが伝わって来ました。
他のタネも明らかに二人のために残しておいてくれたのがよく分かり、実はかなり感動しました。
城助さんはそんなことは一言も言いませんでしたが、握りを愛するもの同士なのでわかるのですよ、握りを食べれば全てが。
確かにへんこで愛嬌がないと言われていますが、懐に入ればとても優しい人です。
そして、誰も知りませんが、単なる職人堅気と世間から思われたいるようですが、実は経営者としても極めて優秀です。
そのことはまた次回書かせて頂きます。
彼の凄いところは実は経営能力にもあるのです。
ここまで芸術家肌の方で経営者としても突出しておられる方は稀有だと思います。
見るからに経営が上手いと見られないところが凄いところです。
食の芸術家でありながら、突出した経営能力があるところが彼の凄みです。

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2017/01訪問3回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス4.3
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥10,000~¥14,9991人

アベレージの凄み

誰も信じてくれないような異常なペースで、私とひろぼんはこちらのお店に伺っているので、全て書くと物凄いことになって城助の影のオーナーと疑われてしまうのでいちいち書いていませんが、新たに感じたことや新しい情報は自分自身の忘備録の意味でも書かせて頂きます。

真偽を確かめたい方は、城助さんに我が家のように異常なペースで来ている二人がいますよねと聞いてみて下さい(笑)。
実際に聞かれた方がいらっしゃいますよ。

さて、今夜も握りだけの3回転目なのでお店に着いたのは11時40分頃です。
私の仕事の都合と2回転目のあとで席があくのが11時とか12時とかになるので、これくらいが私の来店のレギュラータイムと言えるでしょう。

ちなみに席は9席しかありません。
広いカウンターに隣との間をかなりあけて椅子が置かれているので9名様しか同時間に予約が取れないのです。

組み合わせの関係で、5時半スタートの方が多い1回転目、8時半スタートの方が多い2回転目だと、当日予約が取れるとしたら1人でないと難しいでしょう。

3回転目にいらっしゃるのは握りだけささっと食べて帰る人だけなので、常連の方しか当日予約は取れないかもしれません。
城助さん自身が握りを食べて欲しい、将来的にはアテを無くしたいと仰っているので、握りを愛して、数貫でもいいからなんとしてでも食べたいという異常な城助握りラバーの方々だけが3回転目にいらっしゃいます。

個人的な感想としては、城助さんご自身が異常と言えるほどの握りラバーで物凄い数の寿司屋の食べ歩きをされておられるので、寿司ではなく、鮨を愛する人がお好きなのだと思います。
そのような人が自身の握りを、握り自体を愛してくれることが一番嬉しいのだと思います。
そのことが良い悪いは別として接客にも反映しているので、居心地が物凄く良い方と悪い方にはっきりと分かれるのだと思います。
そして、神戸にも北新地にも銀座にもありますが、常連でお金をいっぱい使ってくれる人に媚びるような営業は絶対にしない方なので、そのような扱いを受けたい方には合わないお店です。

さて、本題です。
最近、ひろぼんに拉致されて祇園まで連れて行かれてまつもとで寿司を食べたりして、その直後にこちらのお店の握りを10貫とか場合によっては18貫くらい食べたりして痛感することは異常と言えるようなアベレージの高さです。
ひろぼんもその嫁も私の妻も他の熱狂的な城助ラバーズも全く同じことを言います。
私は握りだけを食べることが多いのですが、とにかく一品足りとも不満が残る握りがありません。
どんなに高級店に伺っても、どんなに気に入ってリピートしているお店でも、品数が多いと2品くらいはある程度の不満が残ります。
しかし、城助ではそれがありません。

2ヶ月足らずで普通の常連の方の2年分くらいは伺っていますが、本当にそれがないのです。
昨日のさわらと今日のさわらは違うねみたいなことはありますよ。
鮪なども寝かした日にちが1日変われば当然味はかなり変わります。
365億回書いていますが、最上級の食材は昨日と今日の仕入れに差が出ます。

しかし、握りとして、芸術品として完成されたものしか提供されることはありませんので、不満が残るというレヴェルには絶対にならないのです。
例えば、祇園のまつもとでその日頂いた最高のものが、城助のその日の真ん中くらい、或いはそれよりも下と個人的に感想を持ったものが同じくらいレヴェルなのです。

ある意味異常です。
関西人はこれを変態と表現しますが、まさに変態が醸し出す変態ワールドが城助の全てなのです。
よく、厳選したものしか出さないという宣伝文句がありますが、そんなことがあった試しがありません。
その日、築地で最も高い値段がついたものを何もしないで出すのであれば、良い悪いは別としてそれは厳選したもの、その日日本のベストだと言えるでしょうが、そんな魚介類だけを使えるのは、松川とか超高級料亭とか特殊なお店だけですから、結局はその店のベストを尽くすしかありません。

それが感じられるかどうかが重要なのです。
それが850円のざる蕎麦であっても良いのです。
今の時期の日本全国の蕎麦粉の中からそれこそ自分自身がベストだと思うものを厳選して、場合によっては複数の産地のものをブレンドして、自分自身がベストだと思う熟成をして出されたものは、変態ワールドがあるので、同じく変態が食べればその努力と情熱が一瞬で感じられるのです。

コースの数合わせで、最後に本当にどうしようもない穴子やイクラの握りを出してくるような超有名超高級店にはそれとは全く逆の感情が湧き上がって来るのです。

変態同士は磁石のように惹かれ合い、変態とそうではない人は磁石のように離れていくのです。
そして変態ではない同士も磁石のように惹かれ合うのです。
客が店を育てる。
いつも書かせて頂いている言葉の裏には変態の世界が広がっているのです。

それが城助という変態ワールドの真実であり、世間で言われるところの城助の接客の全てなのです。

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2017/01訪問2回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス3.9
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥10,000~¥14,9991人

世界の城助

これだけ短い期間に同じ鮨屋さんに何回も伺ったのは人生初めてですので、いちいち新しいレビューをすると城助ばかりになりますが、新しい情報がある場合は更新せざるを得ません。

私と妻のとん2、鮨が死ぬほど好きなひろぼんとその若くて美しい奥様、4人で伺いました。

今宵は12貫握りプラス巻物一本勝負です。
いつものようにこのメンバーは城助のお客の中で一番早いペースで日本酒を飲みます。
とん2も美味しいものが出てくるとどれだけでも飲めますが、私とひろぼんは飲もうと思えばどれだけでも飲めますからね。
私はいつもいきなり日本酒を飲み始めますが、今日は山歩きをして喉が渇いていたので初めて生ビールから飲みました。
と言っても10秒で飲み干してしまいましたが。

一貫目の握りを食べた瞬間に、左隣のとん2と右隣のひろぼんが、今日はいつもとシャリが違うよねの一言。

何故私に確認するのでしょうか?
もう私は初老、ひろぼんやとん2の方が味覚の感覚ははるかに優れているはずです。

最初はいつもより水分が少なかったので硬めに感じました。
意図的にそうしたという意見と時間的なタイミングでそうなったという意見がありましたが、私にはどちらかはわかりません。
ただ、こちらのお店のシャリはあまりにも繊細なので温度がちょっと変わるだけで、水分がほんの少し変わるだけでかなり味が変わります。
レヴェルの高い食べ物ほど少しの違いが凄く大きく感じるのでしょうがないのです。

本日、食材のレヴェルは平均的に全て良かったです。
総合的には食材のレヴェルの平均値はこれまでの個人的な経験の中では2番目か3番目くらいに良かったかな。
いやー平均値としては1番を争うかも。
一流の食材は毎日、毎日凄いものばかりということは有り得ないから、ばらつきがあるのが普通です。
正月相場が終わって築地の一流素材も安定してきましたね。

シャリは途中からいつもの感じに変わりました。
まあ、私もうるさいと言われますが、とん2とひろぼんは細かいですねえ。
あれやこれやと言っています。

硬めのシャリが立った感じのそれと後半のいつものシャリと意見が分かれました。
とん2は後半のいつものシャリがタネとの一体感があって好きとのことでした。

ひろぼんは前半の東京のいかにも江戸前のシャリが立った感じの方が好きだと言っていました。

これはねえ、同じお店の同じ握り手の握りなので、微妙な好みの問題です。
そもそもこのお店の握りは芸術なので理解する人には理解されますが、理解されない人には理解されません。
そしてこのお店の握りが世界一、大袈裟ではなく握り日本一=世界一と思っている人同士でもちょっとしたことで意見が分かれるんですよ。
いつものシャリの方がタネとシャリの一体感があったと思いますが、やや硬めの方がシャリが立って握り全体に立体感が出るのでそれはそれで美味しいと思います。
タネとの相性もあるので同じタネを微妙に違うシャリで比べてみないと自分の好みがどちらであるか、わかりません。
超一流の食べ物とはそのようなものです。
食べるたびに違わないとおかしいのです。
一度タネとシャリのベストを食べてしまったら、それと同じものが出てくるまで常に微妙に違うと感じるはずです。

いつも同じ味などという食べ物は、そのようなレヴェルということです。
理解されない方は絶対に理解してもらえませんが、超一流、芸術というレヴェルの食べ物の真実はそこにあります。

さて、本日は一つ衝撃的なことがありました。
何を食べたのかわからない魚があったのです。
個人的には全く食べたことがない味だったのでわかりませんでした。
なんと答えはさわら。
いつもと違って燻さずにかなり熟成したものを出してくれたのでわかりませんでした。
そして物凄く美味しかったです。
もちろんいつものパターンのものも出してくれましたが、初めての経験で新鮮でした。

ハリイカもいつもと異なりかなり熟成したものが出たので鮨の舌が研ぎ澄まされているひろぼんがどんな種類のいかかわからなかった程です。

魚貝類は熟成すると旨味の方向性がどんどん似てくるので腐敗寸前までいくとなにかがわからなくなります。
もちろん、城助さんはそこまで熟成させませんが、いつもと違うものが出てくると判断が難しくなります。

いやー、小笹の更新レビュー書けないなあ。
あれほど好きで東京に行くたびに食べていた小笹。
食材は凄いものが出てくることはありますが、握りは比べてはいけません。

何れにしても食べ物としての限界に近い芸術品を同じように喜んで楽しめる人たちとあーでもないこーでもないと言って食べるのは至福の喜びと言えるでしょう。
美味しさが倍増するのですよ。

城助の美味しさを本当にわかって貰える方には神戸ホンマに美味いもん会に入って貰って、皆んなで楽しく美味しいものを食べたいですね。

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2016/12訪問1回目

5.0

  • 料理・味5.0
  • サービス3.5
  • 雰囲気5.0
  • CP5.0
  • 酒・ドリンク5.0
¥15,000~¥19,9991人

至高の一期一会の芸術品

小さい握り飯の上に生の魚介類をのせたものを鮨とは言いません。
シャリについては人の好みがあるにしても、きちんと温度管理がされ、シャリが立っていて、魚介類には素材の良さを最大限に引き出す仕事がされ、なおかつ全てが一体となって食の芸術品として完成されているものが寿司です。
そして熱心な読者の方はお気づきかと思いますが、私はちゃんとした寿司にはあえて鮨という文字を使うようにしています。
このお店は関西ではほとんどない鮨を提供されておられるお鮨屋さんです。

一度は行くべきだというご意見。
絶対〇〇さんには合わないから行かない方が良いというご意見。
神戸界隈、阪神界隈の有名寿司店の中で唯一ずっと気になっていながらどうしても伺う踏ん切りがつかなかったお店です。

マイナス要因として接客についてあまりにも多くの方々から良くない、二度と行かないというお話を直接お聞きすることが多かったことがあります。
そして、もう582億回書いていますが、魚介類に関しては、大阪や神戸の市場で仕入れたものは良いものがなく、築地の特別な仲卸か特別な漁師の方々から直で仕入れていなければ、満足できないからです。
料金設定からするとそんなに高くないので、雲丹はご実家の関係からそれなりに良いかもしれませんが、他のタネはあまり良いものがなく、また関西の寿司屋さんを悪く評価してしまうことになるだろうと思っていたからです。

さて、こちらのお店はほんとに偶然、あることから常連の方と伺うことになりました。
最初の時は握りしか頂きませんでした。
一貫目で思いました。

一言。

関西で初めて鮨を頂いた。

握りと言えるものが関西にもあった。

前述した鮨そのものです。
細かいことは書きません。
アテも美味しいですが、日本酒を飲みながら握りだけをいっぱい頂きたくなります。
それほど握りが美味しいですし、そのためにどのような仕事をされて、情熱をかけておられるかが良く分かります。
シャリだけではなく、タネによって繊細に施された仕事がヒシヒシと伝わってきます。
それぞれのタネが香り立っているのです。
握りを通してご主人と会話をしているような気持ちになるのです。
ただし、独創性の高い赤酢のシャリですから、特に関西の方の間では好みは分かれるでしょう。
妻は生粋の赤酢のシャリが苦手だと言っていますが、私は生粋はタネのレヴェルは低いけれども握りだけは美味しいと思っています。
記憶が古いので明確ではありませんが、生粋の握りも本当の鮨と言えるのかも知れません。
近いうちに確認に伺う予定です。

接客については評価が分かれるでしょう。
私は常連の方と伺っているので特になにも感じませんが、寿司、いや鮨がわかる方だけがご主人が好きということはわかります。

東京の高級寿司屋にはいろいろなタイプのご主人がおられるので、それを何十軒と経験しておられないとわからないと思いますが、まあ一言で申し上げれば相性です。
もちろん、あまりにも個性的というか、非常識ということもありますが、こちらのお店が非常識だとは個人的には思えません。

私は、握りは出された0.3秒以内に食べると決めていますが、このお店のようなシャリの温度がしっかりと管理された握りを出されて30秒以上経ってしまったらそれは、お店が提供したい料理ではなくなってしまいます。
店側としては既に自らの料理として成り立っていないものを評価されたらたまらないでしょう。
寿司のシャリの温度管理など、関西の方々は全く興味がないようですが、握りはまずは味付けの好み以前に温度管理が重要です。
そのような料理なのです。
だから作り手とすれば、そんな基本的なことも理解していない方に料理を提供したくないという気持ちになるのは致し方ないことです。
しかし、関西の超高級店でもシャリの温度管理をしておられるところは皆無に等しいです。
そもそも、その観点からも、神戸、関西には本当の握り、鮨はほとんど存在していません。
鮨屋は存在していないのです。

食は好みと言いますが、握り、鮨とはこのような食べ物であり、このような土俵に立って初めて好みという話が出てきます。
フレンチのお店に行って、中華が出てきて、そのお店の評価ができますか。
寿司屋に行って、鮨ではなく、小さな酢飯のおにぎりの上に本来の味がしない魚がのったなにものかが出されてそれをなんと驚くべきことに醤油をつけて食べろと言われて、握りを食べたということになりますか。
握りを評価するのであれば、まず握りと言えるべき条件を同じにしたうえで好みを語るべきであり、そうでなければフレンチを食べたことがない人が中華をフレンチと思っていて、フレンチを評価することと全く同じになります。
そんなあまりにも基本的なことが全く理解されていない。

本音をはっきりと申し上げればそういうことです。

大阪の有名店で食材を築地から入れていて美味しいお店はありますし、神戸でもアテであれば島本は美味しいと思いますが、握りと呼んで良い鮨が食べられるのは今のところ、関西ではこのお店だけです。
フレンチと中華を同じ土俵で評価する人がおられるのでしょうか。
本物の握りとお握りの上に魚がのっているものを同じ土俵で評価したり、云々言ったりするものではないのです。
鮨と関西寿司は全く異なるジャンルの食べ物ですし、回転寿司やお持ち帰りができるもの、百貨店やイカリで売られているものとも全然違うものです。

血のにじむような努力と天性のセンスによってこのような握りが世の中に誕生したのがよく分かります。

日本を代表する孤高の天才と芸術と言うべき鮨文化の奥深さが広く理解される日は来るのでしょうか?

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店舗基本情報

店名
寿志 城助(スシ ジョウスケ)
受賞・選出歴
2024年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店

2023年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2023 Bronze 受賞店

2022年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2022 Bronze 受賞店

2021年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2021 Bronze 受賞店

2020年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2020 Bronze 受賞店

寿司 百名店 2022 選出店

食べログ 寿司 WEST 百名店 2022 選出店

寿司 百名店 2021 選出店

食べログ 寿司 WEST 百名店 2021 選出店

ジャンル 寿司
予約・
お問い合わせ

078-272-1001

予約可否

完全予約制

・ご予約のお電話はお受けしておりません。
・既にご予約を頂いているお客様の、キャンセル等のご連絡のみ、お電話で対応させて頂いております。

住所

兵庫県神戸市中央区北野町2-1-10 黄能ハウス 1F

交通手段

徒歩
神戸市営地下鉄新神戸駅南通路口から8分
神戸市営地下鉄三宮駅東8番出入口から10分
阪急電車三宮駅東改札口から11分
JR三ノ宮駅西改札口から11分

タクシー
JR三ノ宮駅中央口東口から3分

三ノ宮駅(JR)から674m

営業時間
  • ■ 営業時間
    17:30~

    ■ 定休日
    不定休

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算

¥15,000~¥19,999

予算(口コミ集計)
¥20,000~¥29,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード不可

電子マネー不可

席・設備

個室

貸切

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

近隣にコインパーキング多数有

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり

メニュー

ドリンク

日本酒あり、ワインあり、日本酒にこだわる

料理

魚料理にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

知人・友人と

こんな時によく使われます。

ロケーション

隠れ家レストラン

オープン日

2007年11月

備考

【神戸市中央区中山手通1-6-7三佳ビル 1Fより移転】

初投稿者

shimoyamatedorishimoyamatedori(102)

最近の編集者

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