ドイツの国家資格を取得したマイスターによる手焼きバウムクーヘン : ユーハイム 本店

＜商品＞
■マイスターの手焼きバウム（8枚）…税込864円
ドイツの国家資格を取得したマイスターによる手焼きバウムクーヘン。
2008年に姫路で開催された第25回全国菓子大博覧会では内閣総理大臣賞を受賞した本店限定販売商品です。
前回は高さ8.5cm程のものを購入し自宅に持ち帰っていただきましたが、今回は注文を受けてからその場で食べたい分だけカットしてくれる切りたてのものをいただきました。
8枚、10枚、15枚、20枚の見本がありましたので8枚でお願いしましたが、1枚から購入できます。
ちなみに、1枚税込108円、20枚でも税込2160円なので、何枚購入してもお値段は同じ。
立てたバウムクーヘンの上部から、1枚ずつ削ぎ落すようにカットし箱に並べていきます。
その都度重さを量っており、たまに箱に入らないものもありましたので、1枚の規定量が決まっているようです。
以前他店舗にていただいたことのあるユーハイムの他のバウムクーヘンの切りたて商品は1切100g程で、こちらも見た目の大きさは同じくらいに見えましたので、こちらの規定量も100g程かも知れません。
上部に蓋のない箱に詰めた後、袋に入れてくれますし、賞味期限は当日中ではありませんでしたが、せっかく"切りたて"を購入したのですから、すぐに食べてなければ"切りたて"ではなくなります。
お行儀が悪いとは思いつつも、お店の前で開封して早速いただいてしまいました。
側面をホワイトチョコレートでコーティングしたバウムクーヘン。
シフォンケーキのように卵は卵黄と卵白を別々に泡立てる別立て法のため、乳化剤や膨張剤といった添加物を使用せずともふんわりとした食感。
砂糖はグラニュー糖よりわずかに水分含有量が多いために焼き色がつきやすく甘味が強く、しっとりと仕上がる上白糖を使用。
バターは、乳酸菌発酵させない特注のバターで、通常より約2％水分含有量が少ないため溶けにくいのだとか。
マイスターが40分以上かけて焼き上げたバウムクーヘンは、ふんわりしっとりとしておりバターの香り。
食感も良く、香りも良く、とても美味しい。
こんなにも贅沢なバウムクーヘンが1枚108円。
CPも良いと思います。

■リーベスバウム10…税込1080円
・幅…約4.6cm
・厚さ…約1.2cm
・重さ…約25g
・年輪の数…18
・原材料名…卵、砂糖、バター、小麦澱粉、小麦粉、ホワイトチョコレートコーチング、アーモンドパウダー、液糖、食塩、レモン果汁、バニラビーンズ、レシチン(大豆由来)
扇形にカットされた個包装のバウムクーヘンが、1箱に7個入ったセット。
ホールを1/4にカットしたサイズで、4つ繋ぐと円になります。
外側はホワイトチョコレートでコーティングしてありますし、
生地も白みが強く全体的に上品な色合い。
「マイスターの手焼きバウム」程のむっちり感はないものの、
しっとりみっちりと詰まった生地はやはり美味しい。
厚さ1.2cm程と私にとっては薄手なので物足りなさがありましたが、
一般的にはちょうど満足できるサイズだと思います。

＜お店について＞
1909年、ドイツのライン河畔にあるカウプ・アム・ライン出身の菓子職人カール・ユーハイムが、
勤務先であった中国の青島（当時ドイツの租借地）のジータス・プランベック氏の店を譲り受けて始めた洋菓子店。
ユーハイム氏はその5年後の1914年に第一次世界大戦勃発により捕虜として日本に連行。
広島似島での捕虜生活中に広島県物産陳列館(のちの原爆ドーム)で行われた、
ドイツ捕虜の作品展示即売会で彼が出品したバウムクーヘンが日本で初めて焼かれたバウムクーヘン。
ちなみに、その初めてバウムクーヘンが焼かれた日が1919年3月4日であったことから、
ユーハイムでは3月4日をバウムクーヘンの日としているようです。
日本における1号店は1922年に横浜にオープンしたE・ユーハイム店で、
神戸での出店は1923年、こちらの店舗がオープンしたのは1988年のこと。

・駐車場
なし

・席構成
地下1階にレストラン、2階にティーサロンあり


＜商品＞
■マイスターの手焼きバウム…税込2376円
・直径…約12cm
・高さ…約8.5cm
・重さ…約456.5g
・年輪の層…12～14層
・原材料名…卵、砂糖、バター、小麦粉、小麦澱粉、ホワイトチョコレートコーチング、マジパン（アーモンド、砂糖、転化糖）、レモンピール、バニラビーンズ、レシチン（大豆由来）
・賞味期限…製造日より60日
神戸元町本店限定のバウムクーヘン。
2008年に姫路で開催された第25回全国菓子大博覧会では内閣総理大臣賞を受賞。
しっかりとした作りの化粧箱入り。
商品はその化粧箱の中に脱酸素剤入りの真空パック内に入っているので、日持ちもします。
なお、公式HPを見ると"総重量目安650g"と書いてありましたが、
商品の重量は450g程でしたので、箱を含めたパッケージが200g程あったようです。
周囲をホワイトチョコレートでコーティングしたバウムクーヘンが3山。
コーティングはしっとりとしておりやわらかく、気を付けないと触れた部分が凹みます。
年輪の層は中心部は薄く生地が詰まっており、外側は厚みがありふんわりと。
そのため、内側と外側では異なる食感が楽しめます。
層数が均一でないのも手焼きならではなのではないかと。
ベーキングパウダーを使用した日本風のふんわりとしたバウムクーヘンではなく、
マジパン入りのしっとりみっちりとした本場ドイツ風のバウムクーヘン。
しっとりとした重厚感のある生地は濃厚な卵味で、
バターの芳醇な香りとともにバニラの香りがふわりと漂い…とても美味しい。
バウムクーヘンの本場ドイツでは法律でバウムクーヘンの定義が定められており、
　・原料の比率が、小麦粉：バター：砂糖：卵=1：1：1：2
　・バター以外の油脂は使用しない
　・ベーキングパウダー（膨張剤）を使用しない
を満たさないとバウムクーヘンを名乗ることすらできません。
日本でバウムクーヘンを名乗っているお菓子はほとんどがその基準を満たしていないため、
ドイツではバウムクーヘンを名乗ることができないわけですが、
少なくともこちらのバウムクーヘンはバター以外の油脂も膨張剤も不使用。
原料の比率が不明なので基準を満たしているとは断定できませんが、
いただいた感じでは近い比率だと思われます。
乾燥を防ぐためのホワイトチョコレートのコーティングも、
安いホワイトチョコにありがちなココアバターが口内にまとわりつく感もなし。
とても満足度の高いバウムクーヘンでした。