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もっとも神戸らしいフレンチレストラン 『パトゥ』
こちらの口コミはブログからの投稿です。?
記事URL:http://oishiikansai.com/cuisine/french/patous/patous-5.html
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いさを☆
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店名 |
移転
パトゥ(Patous パトウ)
|
---|---|
ジャンル | フレンチ |
住所 | |
交通手段 |
JR元町駅 徒歩12分 県庁前駅から434m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) |
席数 |
25席 (テーブル席のみ) |
---|---|
個室 |
無 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間 |
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | ソムリエがいる |
お子様連れ |
子供可(乳児可、未就学児可、小学生可)、ベビーカー入店可 |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
1999年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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【2015年6月訪問】
久々、なんと6年ぶりに神戸の『パトゥ』へ。ランチコースは500円ずつ上がっており、4,000円~になっていました。しかし、ここほど味に対して安心感のあるフレンチもありません。
・フォアグラのムースとリュバーブのコンポートのカナッペ
写真はなし。フォアグラ自体も、『カネトン』級の素晴らしいもので、滑らか&濃厚。そこにリュバーブの爽やかな酸味が加わりますが、まったく違和感のないほど馴染んでいます。
・魚介のサラダ
おお?ちょっと派手になりました?いや、でもよく見るとこれまでと盛ってあるもの自体はそれほど変わりありませんし、鱧の炙りはちゃんとまだ少し温かく、盛りが変わってもスピーディーにされた仕事がうかがわれれます。そして、ここの魚介の質は、一流の和食も顔負けじゃないかな。熟成感を感じるものもありますし、それぞれの素材に応じた味わいを持たせ、これだけ面に広がった皿の上は、どこにも隙がない。
・スイカのガスパチョ
スイカってあまり好きじゃない果物で、料理に使うとなるとまたさらに難易度が上がると思うのですが、その辺のハードルをサクッと超えてくるのは、さすが『パトゥ』。ガスパチョらしいトマトの風味とスイカの夏らしい甘さが、うま~く融け合っています。
・赤知舌平目のポワレ
メインは鶏のコンフィとのチョイスで魚を。何の変哲もない(失礼)、こういう料理にこそ、ここの良さが際立ちますね。魚のパリっと焼かれた食感、ソースの風味と旨味、野菜一つ一つの味わいにまで、こちらも隙のない一皿。
・木いちごのムース
デザートは4種類から。メニュー名見ても、正直なところまったく惹かれない(笑)、地味なデザートたち。でも、僕はそのどれもが美味しいと知っているのです。クレーム・カラメルと迷いつつ、何だか爽やかなものが食べたかったので、このムースを。ああ、これも美味しいなぁ。ハーブティーと共に、ゆったりとしたデザートタイムを楽しみました。
今回は同じ業界の先輩が一緒だったので、「大人のレストラン」として、このお店を選びました。サラダの盛りなんかを見ると、多少華やかさは増しましたが、それでも基本的にメニューの内容とかも含めて地味ではあると思います。でも、その地味さに惑わされない、ちゃんと「本物」をご存知の大人な方との食事だと、こういう実直なお店こそ重宝します。この日の客層も落ち着いていて、やっぱ神戸っていいな~と思いました♪
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【2012年7月訪問】
こちらも3年ぶりの訪問なのに、4年ぶりに訪れた『モンテ』と違うのは、良い意味で変化がないということでしょうか。訪問するこちらも、変化がないことを期待して訪問する。そんなレストランは、ここだけかもしれません。
相変わらず落ち着いた店内に、落ち着いた客層、変わらないマダムとソムリエのサービス陣。そしていつものお一人様席(笑)あ、そういや前回相方と来たときは、別のテーブルだったな。スープが食べたかったので、3,500円のコースに。
・鮎と野菜のグレック
前日の『モンテ』と同じ、鮎でスタート。夏にぴったりの野菜のグレックは、さっぱりしたアミューズで最高。鮎の苦味ともよく合います。
・魚介のサラダ
毎回、ここの魚介の質の高さには本当に驚かされます。ハリ、柔らかさ、味わい、そのすべてがこの料理のためにあるような、そんな気すらしてくるほど、見事にフレンチに馴染んでいる。スパイスの使い方も、まるでお手本のように見事で、魚介の味を引き立てる。いつもこのパートフィロを崩すのがちょっと面倒なのですが(笑)、旨味と滑りのある魚介に、パリッとした皮が心地よくて、これと合わせて食べるのもまたおいしいんですよね。
・桃とセロリのスープ
お、やっとここの桃スープが食べられた! こちらの夏の名物と言われているスープ。同じ桃とセロリのスープでも、『レ・シ・ピ』のそれとはまた違う、セロリの香りや青臭さが、うまく活かされた野菜スープ、という感じ。そこに桃の甘みがあることで、よりおいしさが際立つ料理です。
・鴨のロースト
正直なところ、今まで食べた100を超えるフレンチの中で、ここが一番おいしいと思う。正確には、おいしさというものに対して一番まっすぐな料理を作っていると思うのです。色鮮やかなわけでもない、変わった調味料を使うとかしてる訳でもないと思うし、何℃で何分、何秒焼いたとか、そういう能書きじゃない、そういうものを超えて、この料理はおいしい。
塩、胡椒、ニンニク、バターの基本的な調味料の使い方、そして肉汁が飛び出るのを最小限に抑えつつ、切り口が見事に膨らんだ、素晴らしい焼き加減と温度。これをおいしくないという人なんているの?というほどおいしいです。地味なことは僕も(そしてシェフも・笑)否定しない料理なのですが、そのおいしさは、間違いなくNo.1だと思う。
・パッションフルーツのパルフェとココナッツのスープ
酸味のきいた、地味~(笑)なパルフェも、やっぱりおいしい。デザートだって、相変わらず地味だし、変わり映えも特にない。それでこそ『パトゥ』だと思うし、その変化のなさに落ち着いてしまうのが神戸ならではの気質というものだと思います。
常に新しいものや変り種を求める大阪ではありえないこのレストランのあり方、僕が神戸出身というのもあるかもしれませんが、やっぱり大好きなレストランです。
落ち着いた雰囲気と、お店全体に共通する安定感。この店はもっとも神戸らしいフレンチレストランだと思います。