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エスピス
（ESPICE）食べログ フレンチ WEST 百名店 2023 選出店
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（※晩秋の彷徨う酔いどれ放浪記⑥） 江見常幸シェフによる素敵な演出と繊細で美麗なフランス料理 ” ESPICE(エスピス) ”
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酒野夢蔵
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酒野夢蔵さんの他のお店の口コミ
店舗情報（詳細）
店舗基本情報
| 店名 |
エスピス（ESPICE）
|
|---|---|
| 受賞・選出歴 |
フレンチ 百名店 2023 選出店
食べログ フレンチ WEST 百名店 2023 選出店
フレンチ 百名店 2021 選出店
食べログ フレンチ WEST 百名店 2021 選出店 |
| ジャンル | フレンチ、イノベーティブ |
|
予約・ お問い合わせ |
050-5593-4018 |
| 予約可否 |
予約可 ※お任せコースでのご用意の為 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
神戸市営地下鉄三宮駅より徒歩3分 三宮駅（神戸市営）から304m |
| 営業時間 |
|
| 予算 |
￥15,000～￥19,999 ￥10,000～￥14,999 |
| 予算（口コミ集計） |
￥15,000～￥19,999
￥15,000～￥19,999
|
| 支払い方法 |
カード可 （VISA、Master、JCB、AMEX、Diners） 電子マネー不可 QRコード決済可 （PayPay） |
| サービス料・ チャージ |
サービス料10％ |
席・設備
| 席数 |
24席 （テーブル５卓、カウンター４席） |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
可 （20人以下可） |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 近隣のコインパーキングをご利用下さい |
| 空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり、ソファー席あり、車椅子で入店可 |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり、ワインあり、ワインにこだわる |
|---|---|
| 料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 隠れ家レストラン |
| サービス | 2時間半以上の宴会可、お祝い・サプライズ可、ソムリエがいる |
| お子様連れ |
子供可 ランチのみ可 |
| ドレスコード | ※厳格なドレスコードは特に設けておりませんが、スマートカジュアルを推奨しております。 |
| ホームページ | |
| 公式アカウント | |
| オープン日 |
2016年10月27日 |
| 電話番号 |
078-333-1919 |
| 備考 |
※ドアオープン ランチ 12：00 |
| 初投稿者 |
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（※加筆いたしました。）
神戸に来ています。
さて，前日のKNOTさんの後は，
神戸の２件目も，徳島のグルメ知人に教えていただいた，
” ESPICE(エスピス) ” さんへ。
三宮駅から北へ歩いて10分ほど，生田神社の西側です。
外観は存在感のある高級感漂う佇まいです。
店内はオープンキッチンを取り囲むように，
サイドには坪庭があるオシャレな内装で，
モダンかつスタイリッシュな上質空間。
そして，カウンター席とテーブル席が22席，
白とグレーを基調として茶や緑を配した，
ナチュラルですっきりとした安らぎの空間です。
お店の名前はフランス語でらせんを意味する
Spirale(スピラル)と空間を表すEspace(エスパス)を
あわせた造語だそうです。
また中世のスパイスという意味もあるそうです。
江見常幸シェフは，
南仏のナルボンヌのミシュラン☆☆☆の「オーベルジュ・デュ・ヴュー・ピュイ」の
シェフである「ジル・グージョン」さんが，
大阪で開催されたフェアでグージョン氏の料理に感銘を受けて，
弟子入りを志願し渡仏されたそうです。
その後パリの☆☆☆「アルページュ」でも腕を磨かれて，
2011年に帰国後はエルデアンジュ芦屋のシェフを任され，
その後は神戸のKNOTを有名店にしています。
まずは，お水を注いでおしぼりが完成するという，
素敵なプレゼンからのスタートです。
テーブルの引き出しをあけると，
ナプキン，カトラリー一式，そしてメニューが添えられていました。
ワインは大阪のグランメゾンマルメゾンで長年ソムリエを務められていた，
吉間崇行さんにペアリングでお願いしました。
スパークリング，白ワイン，赤ワイン３種類で2500円です。
＊はじまり ～小さな前菜たち～
・玉ねぎのムース
やさしい甘さが口いっぱいに広がる純白が美しいムースです。
やさしくて繊細な味わいです。
・ポーチドエッグと鶏のパテ
卵の半熟感がたまらなくいいですし，
鶏のパテとも相性バッチリです。
・ひじきを練りこんだシュー生地
玉ねぎのムースに敷かれた石に紛れています。
よくできているので，わかりにくいです。
提供されるそれぞれ違った３品の料理が，
これまた視覚的に魅了される盛り付けです。
オリジナリティー溢れるモダンフレンチがベースで，
見るだけでテンションが上がる素晴らしい演出ですね。
＊パン
写真のような袋に入れていますが，けっこういい感じですね。
メゾンムラタさんに特注のオリジナルのパンを作っていただいてるそうです。
料理の邪魔せずに，中がふわっふわですっごいイイ香りです。
外側も必要以上にパリパリせずに，優しい感じで美味しかったです。
発酵バター風に水切りしたヨーグルトの上にほうじ茶パウダー，
もう一つは，オリーブ油をタピオカの澱粉で固めたものを塗っていただきます。
＊鰹のタルタル仕立て ラトタイユのソルベソース
鰹をタルタル仕立てにしており，
驚くことにはラトタイユをデゼールのソルベのように，
アイス仕立てにして，ソースにしています。
＊鱧のフリット
かぼちゃのピューレ，ポルチーニ茸を加えて，
ビスクのソースを添えています。
＊フランス産鴨のロースト
フランス産鴨火入れ感が抜群です。
秋刀魚のコンフィと茄子を添えて，山椒で風味を出していました。
＊巨峰とジャスミンのアイス
ブラックペッパーも使っているのですが，
この取り合わせには感動しました。
＊ミニャルデーズ 〜ノスタルジー〜
これは黒い箱で提供してくれます。
テーブルに置いて，三方向に引き出しを開いてくれます。
中には土を模したガトーショコラのパウダーが，
敷かれていて，その中に隠れてるスイーツを
スコップ型のスプーンで探し出します。
カヌレとフィナンシェを見つけるのですが，とても楽しいです。
もちろんカヌレもフィナンシェも他の
引き出しに入ってるショコラもウマいです。
メニューは調理される食材のみ掲載されており，
料理はモダンフレンチやグランメゾンで使われる現代的な手法です。
ランチが5,000円(税別)，ディナーは8,000円(税別)～となっており，
サービス料は無料です。
カウンターだけの小さい店でもサービス料をとる店が多いなかで，
ガストロノミーのレストランでサービス料がないというのは画期的ですね～！！
こういう良心的なやりかたが食べ手を増やしていくと思います。
男性の接客サービスは２人ともとても丁寧，
女性のかたはやや硬直化しています。
全体としては，落ち着きもあり高級レストランのサービスです。
クールでサービス控えめで表に出る印象はありません。
料理は創作感が強いですし，美味しいのですが，
昼のランチは食べてすぐにウマい！と感じるというよりも，
どれも五感で楽しみながら味わうといった感じでしょうか。
フランス料理の伝統を受け継ぎながら，
江見さんらしいこだわりと遊びごころ，
そして手間暇と時間を惜しまず，皿の上に表現されています。
ごちそうさまでした。