クリスマスのイタリアンに突撃 : チッチャ

三ノ宮のビル1階にあるイタリアン。
平日のディナーで訪問。

「さんのみや」には「三ノ宮」と「三宮」の書き方がある。
一体どちらが正しいのだろう。

席はカウンター11席、4人掛けテーブル1つ。

クリスマスの時期は、クリスマスメニュー一本になって、クオリティは変わらずコストが跳ねる傾向があるため敬遠していたけど、過去のレビューを見てサービスが良さそうだったのでやってきた。

クリスマス当日のため、案の定、私以外の全員がカップルだ。
客層は20代くらいだろうか、全体的に若い。
慣れない食べ方を見ると、特別な日のために頑張っているのがわかる。

預けたコートにはカバーが掛けられて、サービスがしっかりしている。

スタッフは、シェフ、スーシェフ、サービス3名の5名体制。


【クリスマスディナーコース】（11,394円）

メニュー名がめちゃくちゃ長い。

■佐賀県産イチゴと岐阜県産ミディトマトと水牛のモッツァレラチーズを使ったカプレーゼ バラのアクセント
バジルとオリーブオイル。

■バケット
ふわふわサクサク。
しっかりと温められている。

■ズワイガニのカニ身をたっぷり使ったカニ味噌のバーニャカウダ仕立て（カニ身・ホタテ・カブ）
カブのスライスを器代わりにして手に持ち、カニ身とホタテ、玉ねぎのローストを乗せて手巻きにする。
上からカニ味噌のソースをたっぷりかける！
ソースはバケットにも合う。

■北海道産 鱈の白子とゆり根のロースト とろみをつけたコンソメとサルデーニャ産カラスミをたっぷり添えて
表面に焼き目をつけて、出汁がちょいお好み焼き風。
アーモンドスライスがアクセント。

■ポレンタ・半熟卵のイタリア風スクランブルエッグ 玉ねぎとパンチェッタの泡と一緒に イタリア産黒トリュフ添え
優しい甘みの泡に包まれたポレンタ。
パリパリの煎餅はポレンタにする前のトウモロコシを乾燥させたもの。
スプーンですくうようにして食べる。

■北海道ウニと魚介の旨味を凝縮したオイルソース クレーマ仕立て
雲丹がトップに大量に乗る。
少し苦味あり。
ジャガイモのクレーマ。
パスタを巻くにしてはフォークが重く、持ち手の形状が四角い。

■徳島産すだち牛のイチボのロースト 自家製ローストビーフと黒トリュフのピュレ添え
イチボの繊維の存在を感じながらも、めちゃくちゃ柔らかい！
外側はカリッとこんがり焼き上げる。
そのまま食べても塩気がそこそこある。
岩塩で塩気をプラスしても良し、黒トリュフとジャガイモの濃厚なピュレをつけても良し、仔牛の筋のソースをつけても良し。
超薄切りのローストビーフは脂身がたっぷりで、牛蒡の苦味が合う。

■フレッシュなイチゴと温かいトルティーノ（ショートケーキ）のコンビネーション
トルティーノの中はスポンジケーキ、イチゴのジェラート、生クリーム。

■カフェ
エスプレッソかカフェマッキャートが選べるので、後者にした。
カフェマッキャートは、自分で砂糖とミルクをブレンドして作る。

最後に自分で手を加えるという、遊び心のある料理が楽しい。


【ペアリング】（4,104円）

破格すぎて値付けがおかしい（笑）
しかも多めのサーブが嬉しい。

■Cremant de Bourgogne Chardonnay Brut（ブルゴーニュ）
シャルドネのスパークリング。
キレがある。
スモーキー。

■Cotes du Rhone・Plein Sud Les Vignerons d'Estezargues（コート・デュ・ローヌ）
ヴィオニエとルーサンヌの白。
重みがある。

■Milleuve Bianco Azienda Agricola Nicola Manterrai 2016（フリウリ・ヴェネツィア・ジューリ）
トカイ・フリウラーノ、シャルドネ、リースリング、マルヴァジアなど8種類の白。
ブレンドによるバランス。

■Langhe Rosso Roagna 2012（ピエモンテ）
ネッビオーロの赤。
果実味たっぷり。
軽やか。

■Tri Martolod Marc Pesnot（ロワール）
ムロン・ド・ブルゴーニュの白。
海のような爽やかさで清涼感がある。
雲丹との一体感が素晴らしい。

■Gang Vang Clos Leo 2016（ボルドー）
メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、マルベックの赤。


クリスマスの時期というのに、料理の提供のタイミングはしっかりと図られている。
スタッフは超忙しいのに、焦りを感じさせずにスマートだ。

後でシェフと会話した時、「量にかなりの重みがあって女性にはきついのではないか？」と伝えたら、かなりボリュームUPしてくれたらしい。
出張してのクリスマスもあり。