最高峰の「植むら劇場」を特等席で堪能できる幸せをかみしめたいときに。 : 料理屋 植むら

ふ～ふの恒例、一泊二日の骨休め小旅行・冬休み「大阪・神戸編」。
今回も幸せなことに、「うさみ亭マツバヤ」さん、「野口太郎」さん、「北新地サンド」さん、「サラベス 大阪店」さんと銘店続きで１つのハズレもありません。
そして！今回の小旅行のフィナーレを飾るお店がこちら、「料理屋 植むら」さんとなります！
うーん、改めてお店を並べてみると、なんて贅沢な旅行でしょう。


お店は、三宮駅からてくてく歩くこと１０分くらい、ペンシルビルというまさにその名のとおりの形をした個性的なビルにあります。
エレベーターで４階まであがると、その扉が開くと同時に和服のとても美しい女性が丁寧なお辞儀と笑顔で「いらっしゃいませ」と温かく迎えてくださいました。
木のぬくもりを感じる、控えめでとても品のよい純和風のお店構えです。

中に入るとカウンター席のみで、ふ〜ふは一番奥に通されます。
しばらくすると、見たこともないほど大きな、ふっかふかのおしぼりが運ばれてきました。
手をふくだけでホッとする安心感。
ツマはこういう細やかなお心遣いが大好きで、何もいただいていないのに、さすが銘店と感動しきりでした。
ちなみにナプキンには植村さんのお名前が入っていて、お持ち帰りができます。思いがけないお土産になりました！


お客さんが皆さんお揃いになったところで、いよいよ大将の登場です。
若く溌剌とされている大将は、よく通る声でご挨拶と本日のお料理の説明に入ります。
魅力的なお料理たちのスタートです！

●『フカヒレの茶碗蒸し 湯葉あんかけ』
●『いいだこの旨煮』
●『蓮根まんじゅう』
●『かわはぎ肝和え』
●『金目鯛』
●『高知のカツオ』
●『焼きマツバガニ』
●『煮アワビと海老芋のフライドポテト』
●『蒸しガニと純粋なカニみそ』
●『ブリ大根』
●『ご飯と赤こんにゃくととろろのお味噌汁』
●『酒粕プリン』

どれもお料理が出されるたびにため息が出るほど、最高の素材を最高の調理法で提供された最高のお料理でした（頑張ってお伝えしたいのですが、ツマの語彙力ではなかなかうまくお伝えできず、もどかしい気持ちでいっぱいです。）。

特に高知のカツオは、一口で入らないぐらいの大きさに切り分けされ、これを頬張ったふ〜ふはあまりの美味しさに言葉になりませんでした。
ふたりの人生で飛び抜けて一番美味しいカツオであることは間違いありません。
大将にお聞きすると、今朝、高知で水揚げされ、空輸で１４時ころまでに届いたとのこと。
極上品のため、いつも船の上で銘店が争奪戦を繰り広げるそうです。

また「昨日今日で、日本一美味しい蟹であること間違いなしです！」と大将太鼓判の松葉ガニ。
ふ〜ふの目の前で鮮やかに捌かれていきます。
贅沢にも焼き蟹と蒸し蟹の２種類、いずれも蟹本来の旨みが凝縮された逸品を堪能させていただきました。
「日本で蟹だけはどこにも負けない！」と大将が豪語されるのも納得です。

さらに、ツマがどうしてもその感動を伝えしたいのは『ご飯』です！
正直申し上げて、ツマはご飯にたどり着くまでにかなりお腹がいっぱいになってしまい、お茶碗はそのままオットに託そうかと考えていました。
しかし、大将から、「最高の『ヒノヒカリ』を、まずはお米に合わせて作ってもらった『田野屋塩二郎さんのお塩』で召し上がってください」とまで言われてしまっては、これをいただかないなどという選択肢はありません。
土鍋で炊かれた光り輝くご飯にお塩を載せ、一口・・・ナニコレ？！美味し過ぎ！！
日本人に生まれ、「『ご飯』ってこんなに美味しいんだ」とここまで思ったのは初めての経験でした。
ちりめんじゃこの佃煮も添えられていましたが、ひたすら『お塩』で食べ進め、何とおかわりまで。隣のオットは驚愕しきりでした（笑）

締め括りには大変美味しいお茶を入れていただきました。
「お茶までとっても美味しいですね」とスタッフの方にお伝えすると、緑茶に昆布出汁を入れているとのこと。
最後の最後までさすがの拘りです！


ここまででもとても素敵な時間を過ごさせていただいたのですが、それに加えてもう１つ素敵な出来事が！
その日、ふ〜ふのお隣には、情熱大陸にも出演された超有名料理店のご主人がいらっしゃったのですが、お誕生日のその日のために、大将がサプライズで「カファレル」さんのチョコレートケーキをご用意してくださっていたのです。
ケーキの登場とともに、お客様皆さんでお誕生日をお祝いし、幸せとケーキのおすそ分けまでいただきました！！
全国レベルの超銘店同士の何とも素敵な交流の場に立ち会えたことは、ふ～ふにとっても最高のサプライズとなったのです。


「植むら」さんは、評判どおり、お料理はもちろん、接客の距離感やお店構え、そしてお店を訪れるお客様のお人柄まですべてが本当に素晴らしい銘店です。
今思い出しても、こちらで過ごした時間は夢のようなひとときでした。
このようなお店にお伺いできる幸せに心から感謝し、自分も誰かに幸せを届けられる仕事がしたい、そう思いながら名古屋への帰路についたふ〜ふでした。