【レビュー２００件目】　１．５ｋｇ以上の松葉蟹！！カウンター割烹の醍醐味を堪能♪ : 料理屋 植むら

【完全禁煙】　

旬な食材の丁寧な調理と素敵な器で日本料理が楽しめるカウンター割烹のお店です。
お昼は5500円（値上げで7000円）のコースのみで１２時から一斉スタート。前日までに要予約。
夜のコースは１００００円からあるようで季節物ではセコ蟹や鮎などの評判が良いみたいです。
ミシュランガイド関西２０１４で２つ星。関西ノリの若い店主とは人によって相性があるかも。

特筆すべきは神戸で貴重な１．５ｋｇ以上の浜坂産の松葉ガニ（ズワイガニのオス）を
２人で一杯をいただくことができる事で、１人２５０００円（サービス料別）からのコースも相談可。

＜アクセス＞
ＪＲ「三ノ宮駅」西口改札を出て右に曲がり、551蓬莱横の階段を下りてすぐ左に曲がり駅構内を出ます。
右前方に見える広場の横のマツモトキヨシを通過して、樹木のある「北野坂」を山へ向かって上ります。
北野坂の左側を歩き続け、中央分離帯のある大きな道路を横断して数メートル坂を上ると左手にある
ＰＥＮＣＩＬ　ＢＬＤＧ．（ペンシルビル）の４階にあります。中央口改札からはタクシーでワンメーター。

＜外観・店内＞
建物は雑居ビルでエレベーターが少し狭いです。４階で降りて左手にある細長い店内は立派な
白木カウンター１１席のみです。エレベーター降りた右手にはお手洗いと喫煙所があります。
とてもこだわりを感じる広いお手洗いはあぶらとり紙や暖房付きなのがとてもポイント高いです。

＜注文したもの＞-------------------------

◆夜の松葉がにコース　約25000円×2　☆4.8

お昼に初訪問した後に夫が電話で店主に相談して、１人２５０００円（サービス料10%別）で
貴重な1.5キロ以上の浜坂産の松葉ガニ（ズワイガニのオス）を２人で一杯を料理して頂くことに。

○先付・・・すけこ（スケソウダラの子）を２種の調理で
１つは低温調理です。５８度くらいで長時間火入れ。生のような感じですが完全に火が入っています。
もう１つは煮こごりです。しっかり火入れで固めて。山菜は、ツクシ、ワラビ、ウルイの３種。

先付をいただき終わる頃に蟹とご対面。高そうな大皿にのせられて登場した生きているタグ付き蟹は
見た事もない大きさで甲羅の幅は15cmくらいあったかもしれません。ツメも驚くほど大きく立派です！
甲羅にシーライス（カニビルの卵）がびっしりで脱皮から確実に１年以上経過しているとのこと。

○八寸・・・葉ごぼう、豆３種、鰯、湯葉、鰆、一寸豆、玉子焼、雪輪蓮根、ばい貝、海老芋
葉ごぼう（若ごぼう）は素揚げにして。升の中に黒豆、大豆、花豆の豆３種を入れ上に
ちしゃ（レタスのじく）の味噌漬けと白こんにゃくと金時人参をのせて。鰯は紅梅煮で甘辛く。
和え物は子持ち昆布と湯葉。焼き物は鰆。揚げ物は一寸豆（そらまめ）の真ん中に鱈のすり身を挟み、
あられを着けて化粧揚に。可愛いです。「植むら」の焼印が入った厚焼き玉子。
酢の物は雪輪蓮根。ばい貝はうま煮で。ほっこり炊いた海老芋を唐揚げにし上に黒豆をのせて。

八寸をいただきながら１．５ｋｇ以上の浜坂産の松葉ガニが目の前で捌かれる様子を堪能♪
付いていた「浜坂産 松葉がに」のタグには獲った船名が「長勢丸」と記載されていました。

○お椀・・・松葉蟹のしんじょ
松葉蟹のしんじょの上には金時人参、うぐいす菜、柚子、溶き辛子が。白味噌仕立てなので
お味噌に辛子を溶くと味の変化も楽しめます。しんじょの中にはカニミソが入って美味。

椀は雪玉をイメージした輪島の白漆とのこと。やわらかいベージュ色で形はまん丸で可愛い椀です。
だんだん白くなっていき１週間前に仕上がったばかりの椀を供して頂きました。２年待ちだったとか。
蓋を開けると中は美しい雪の結晶が書き詰め！高価そうでしたがご主人の話ではモンクレール４着分！？

○お造り・・・1.5kg以上の松葉ガニの足１本
氷の上に長い蟹の足が刺さって供されます。醤油をちょんとつけていただきます。
一口では食べれない長さです。あまりの長さにどう食べていいか軽くパニック。蟹の旨みが美味。
ご主人の話ではこのクラスの蟹は基本的に、お造り、焼く、蒸すなどで、味付けもほとんどせずに
召し上がって頂くようにしているとのこと。塩や醤油を使用するとしても僅かで。基本は蟹の力で。

○甲羅でお出汁（甲羅酒のかわりに）
私達はお酒が飲めないので甲羅酒のかわりにお出汁を作ってくださいました。
お酒のかわりに甲羅にお出汁を入れて蟹の口？顎？の部分から器に注いで頂きます。
まず素晴らしい香りからすでに表現不能な感じです。一口いただいただけで衝撃が走ります。
蟹のお出汁は風味や旨みとミソの味わいも交じり合って最高でした！
ミソと出汁とご主人の愛情入り。蒸し物と甲乙つけ難いですが、こちらが出色の一品でした。

○焼き物・・・ツメを含む足２本？
長く大きい足の身をお箸でほぐして何もつけずに蟹の味をそのまま堪能します。
このクラスの大きさの蟹になると身の繊維の１本１本が太く弾力もあり旨みも濃厚でした。
巨大なツメの身の繊維もとても太いです。ツメの部分は特に甘くて美味しかったです。
魚体に対してツメが大きいと魚体が小さくてもかなり美味しいなど、蟹の見分け方を
ご主人は「僕も素人ですが、、、」と色々と教えて下さいました。信頼できる仕入れ先があるとの事。

○蒸し物・・・胴身のカニミソ和え
蒸したカニミソと胴体のほぐし身を和えます。
蟹の味だけで、お造り、焼きと、だんだん濃い味を楽しんできましたが
ここで最高潮に蟹の旨みが爆発した感じです。カニミソと胴身のコラボがシンプルに絶品でした！
別の濃い味をどうぞと。からすみをもち米の上にのせて供されます。
塩分を控えめにしてしっとり仕上げたカラスミは噛めば噛むほど旨みが出て美味。

○食事・・・蟹と山菜の天丼、赤出汁、香の物
土鍋で炊き上げたごはんの上に、蟹の足の天麩羅、山菜はたらの芽、わらび、しいたけなどの天麩羅を。
つゆだくも可。カニミソの残りが別皿で供されるのでごはんにかけて。カニミソ本当に美味♪
おかわりで白いごはんも美味しいです。お好みでカニミソに醤油をたらして、ごはんにかけて。

○甘味・・・小豆の羊羹
梅をのせた小豆の羊羹は上品な甘さで美味しいです。甘いものは別腹です。夫は私よりも先に満腹。
お昼のコースでも供されるこちらの緑茶は昆布出汁が入っていて旨みがあり美味しいです。
夜はカフェインを減らす為に緑茶ではなく、私はほうじ茶をお願いしました。

2014/2/**　55,800円（2人 サビース料10%・税込）
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◆お昼のコース　5500円×2　☆4.5

１２時から一斉スタートで前日までに要予約。
１月だったのでお正月メニューで、かなり好みでした♪

○
○
○　メモが見つからないのでランチは後日、更新します。
○
○

2014/1/**　11,000円（2人・税込）
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＜サービス＞
若いご主人はノリが良いという感じです。同業の知人とはタメ口で会話する場面もあるので、
ご主人と相性が合わないと感じるお客さんもいるかもしれません。
ですが、私が寒く感じた動作を見逃さずに一瞬で換気の対応をされたり、
おしぼりの差し換えやお茶など気配りはとても細かいですし、自ら上着を預かる場合もあります。

夜は隣りの席の常連さんとも会話しやすいような気遣いもありますので、
お酒好きでジョークに上手にのれる人は初訪問でもかなり盛り上がれるかもしれません。
私達はマイペースなので申し訳なかったですが楽しみ方は人それぞれという事で(^^;)

お料理に関しては演出や冗談を交えながら細かく色々と説明して下さいます。
私達はお酒が飲めないので、甲羅酒のかわりに、お出汁を甲羅に入れて作って
くださったのがとても嬉しかったです。これはかなり重要な対応でした♪

お昼は一斉スタートで同じタイミングで供され店主が大きな声で説明します。
他の男性スタッフも目配りはしっかりです。女性スタッフはとても優しい方です。
お店全体としてスタッフの連携はとても良い方だと思います。
お見送りは店主がエレベーター前まで。お昼の支払いは現金のみで夜はクレジット可。

＜個人的マイナス評価＞
調理の都合上、蟹のコースに関しては夜２０時以降の予約をおすすめされます。
私はいつも夕食の時間が早く、夜遅くの食事は体調的に都合が良くない事が多いのですが
今回は目の前でじっくり店主の蟹劇場を楽しみたかったので、仕方なく我慢しました。

＜総評＞　★4.8
１月に訪問したお昼のコースがお正月メニューで私の好みだったのと、
夜に特別な蟹を食べて満足したので、通常コースでいただく場合よりも総合点数は
高めに付けてしまったかもしれません。夫と一緒に美味しいものの調理が見れる
カウンターでの食事を堪能できたので、満足度を点数にして付けました。
神戸でも季節の美味しいものをいただきたいので、定期的に通う事を夫と一緒に決めました。

さて、今回でやっと口コミが２００件に到達する事ができました。
相変わらず写真の無いレビューですが、こちらのお店では口コミがまだなかった
松葉蟹のコースをレビューできたので、新しい口コミ情報価値が加わりましたでしょうか。

以前から夫と日本海へ「柴山ゴールド」というブランド化されたずわい蟹を一度、
食べに行ってみようと話していたのですが、時間、交通費や宿代、調理の信頼度なども考えて、
夫が現地ではなくこちらで１．５ｋｇ以上のずわい蟹を食べようと提案してきたのでした。

お財布にはちょっとやさしくないですが、市場の希少価値から考えればコスパは良いかも。
東京で食べたらいくらになるでしょうか。今回は神戸価格？いえ、植むら価格でしょうか。
ただし、目隠しして900g前後と1.5kg以上の味の違いを判別できるか私の味覚では自信無し。
やはり目の前で生きている巨大な蟹を調理されたらテンションも上がりますので
通常より何倍にも美味しく感じた可能性はありますが、とにかくとても美味しかったです。

実は1.5kgをはるかに超える市場にはなかなか出ない蟹だったみたいで、
今回はとても貴重な経験ができて本当に良かったです。ごちそうさまでした。


ずわい蟹について・・・
地域によって呼び名も違ったり、ブランド化の弊害なども色々あるかもしれませんが
浜坂産の松葉がに（ずわい蟹）で夫と一緒にとても満足のいく食事ができました。

＜参考までに＞
wikiによるズワイガニ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%8B

京都府ホームページ　「ズワイガニ」ってどんなカニ？
http://www.pref.kyoto.jp/kaiyo2/zuwai/mamechisiki.html
http://www.pref.kyoto.jp/kaiyo2/zuwai/dappi-seichou-top.html

通販業者の解説など
http://mokuyouichi.com/sakana/set/zuwaiganisyurui.htm
http://shopping.nihonkai.com/feature/121/matsubagani.htm

知識が乏しいのでこれから色々と検索してみようと思います。


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