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オールド香港飲茶の面影を残す街場の名店で朝飲茶。
オールド香港の古典的飲茶を食べれる代表的な店を二つあげるとしたら。一つは大箱で間もなく閉店する蓮香楼。もう一つは、地元の庶民が集う寄合所的な小さな点心店、叁去壹點心粉麵飯。
今でこそSNSの発達で観光客にも店が知れ渡ることになり、簡単に訪問できるようになった叁去壹點心粉麵飯です。元々このような店が香港のオールドタウンのほうぼうにあったはずですが、今ではここがブロガーのほぼ唯一のターゲットになってます。
最近ではずっと九龍側のホテルを使ってますので、店がある西環に行くことは可能性ゼロでした。旺角から店のすぐ上側にある小学校の前のバス停に止まるバス路線を発見して、今回九龍側からバスで行くことにしました。バスだけでは40分くらいだったかな。
トラムで来ると坂を登ることになりますが、使ったバスでは坂を下りて来るだけなんでらくちんです。店に到着です。
むふ。思った通りの店の光景。店の入口のテーブルでは常連のシニアさんたちがのんびりしてます。無料新聞を見てる人がいなかったことだけが意外でした。
『どうぞ、こっちにいらっしゃい。』
店のオカミサン?ジブンよりも年上でしょうか。小柄でショーパンに長靴。いさましい、けど、やさしいおばあちゃん。
言われるままに一番奥の席に座ります。
『何のお茶にする?』
『ポーレイ茶でお願いします。』
お茶と一緒に食器も持って来て、
『これで洗杯してね。』とにっこり。はい、存じております(笑)。今は食器をきれいに洗っているので儀式だけだと思いますが、蓮香楼でも必ずやりますね。
さてと。先行レビューを見ませんので何が名物なのか知りませんが、食べたいものを食べればいいでしょう。
メニューを拝見。いやあ、安!昭和の値段的オールド時代のままの感じです。逆に、人数の限られた常連さんだけでなくSNS由来の客が一気に押し寄せたおかげで店が継続可能になったのかもしれませんね。功罪あい半ばかな。
では、経験と勘で旨い点心をいただきましょう。
*鮮竹鶏紮
英語表記でチキンロールとなってました。これこそが古典的な点心で見つけたら必食。
湯葉を巻いて蒸す点心で、中に包まれているのは鶏肉、どんこ、たろいも。今この料理が出てくる店はかなり貴重です。蓮香楼では食べたことがあります。
鶏肉から出たチー油が全体にまわり、大当たり。これが250円。ね、昭和でしょ。
*蟹王焼売
ワタシが一番好きな点心。夢見心地。
*叉焼包
チャーシュー肉まんも絶品です。いやはや、もうどうにでもしてくれえと言いたいほどうまし。笑いがこみ上げっぱなし。
*馬拉糕
香港名物蒸しカステラ、と言ったらいいでしょうか。甘さと食感が一口食べたら完全な虜になってしまうという。
いやはや。バスで来た甲斐がありました。おかあちゃんを呼んで、
『买单。会計してください。』
えっ?数字の聞き取りには自信があるつもりですが、訊き返しました。
『什么?何ですか?』
78HKD。まじかあ。1150円。やっぱりSNS、必要や、お店のために。
(#6897)
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行列のできる
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店名 |
Saam Hui Yaat(叁去壹點心粉麵飯)
|
---|---|
ジャンル | 飲茶・点心 |
予約・ お問い合わせ |
(+852) 25473917 |
予約可否 | |
住所 |
香港西環薄扶林道11號 |
交通手段 |
港鐵(MTR)港島綫 西營盤駅 B1出口から第一街沿いに西へ徒歩約3分 |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
※訪問時点の為替レート換算での金額になります。 利用金額分布を見る |
支払い方法 |
カード不可 |
サービス料・ チャージ |
なし |
席数 |
16席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
公式アカウント | |
オープン日 |
1978年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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香港に来ています。
もう20年通い続けている香港です。宿泊する場所で香港に対するイメージも同じではありません。群盲象を評す、を堂々とレビューで書いているのを見るとはずい。と言うことで、今まで
尖沙咀、中環、旺角、上環とホテルを変えつつ、行動範囲もどんどん伸ばしていきました。食べログに海外版が出来てから香港の店をUPするようになりましたが、通算でUPしたのが260件。食べログ史以前も含めるとこの倍以上は行ってると思います。
なので、今回からは今まで行かなかった西環以西を攻めようとホテルは西營盤にしました。
こういうことが簡単に出来るようになったのは、実は地下鉄の延長があったからです。それまでは上環までだったのがケネディタウンまで延長され、だったら空白のケネディタウンまでの西環を攻めようかなと。ケネディタウンにはすでに行ったことがあってUPしてますし、街の様子も分かってますが。
さて、西營盤のホテルに着いてびっくりです。蓮香居と叁去壹點心粉麵飯という飲茶の名店まで歩いて5分以下と言う。蓮香居はガイドブックにも載る一般的な店なので、先ずは叁去壹點心粉麵飯に行きましょう。2回目です。
朝5時半開店。開店時にはおそらくは地元の常連さんですぐに満席になるはず。蓮香居も同じなんですが、キャパが全然違います。だから観光客も蓮香居に行けるんですけどね。
作戦会議。常連さんが納得して帰る時間を朝6時半と想定し、ホテルを7時に出ることにします。いやあ、懐かしいですね。前回来てから、8か月ぶりなんですけど。
このお店、オールド香港の名残を残す貴重な店で、香港初心者なら店の中にいるだけで感激すると思います。点心もものすごくおいしいのですが、他のガイドブックに載っている店何軒かで食べてからここで食べると感激もひとしおでしょう。
『りゃんうぇい、ば。』
店に着いて2人と言うと、奥のテーブル席へと言われます。ほんとだ。大きなテーブルがまるまる1個空いてます。帰るときに後客1名が相席になりましたが、悠々食事が出来ました。作戦成功。
『ぽーれいちゃ~、ちゃ~ふ~。』
先に茶の種類を言ってゆっくりとメニュー研究。決まっているのは昨晩の鍋がまだ余韻しているので炭水化物はやめよう、と言うことだけです。
すぐさま、洗杯のセットが来ます。これもオールド香港のしきたりで、使う食器をジブンで洗います。やっぱりこれやったほうが盛り上がりますね。
*鮮竹牛丸
ビーフボールの中には細かく刻まれた野菜が入っていて、湯葉でくるんで蒸したもの。店によっては煮込むものもある。昔ながらの点心で、メニューのトップ(笑)。蓮香楼でも必ずワゴンの最初の方に出てくる人気点心。
*鮮蝦腸粉
腸粉の魅力は何と言っても香ばしい醤油の味わいかな。これもとてもおいしいです。鮮蝦と言いながら生海老と一緒に乾燥蝦を混ぜて風味を強くする店も多いですが、ここは生海老だけです。
*蟹黄焼売
ジブンが一番好きな点心。海老と豚ひき肉の相乗効果で味にコクがあり、食感もよろしい。点心チェーン店の焼売もおいしくて85点くらいつけちゃいますが、これは95点。まだ上がありますが、これで大満足です。
お茶をゆっくりいただきながら、まさに古式ゆかしき一盅両件。一種の茶で二種の点心をつまむ、という意味ですが、飲茶ではがつがつ食いなさんなという意味でようやくこの境地に近づきつつあるワタシです。