【300レビュー】話好きな老夫婦の愛情をダイレクトに感じるたこ焼き屋さん : 津毛野

平日の昼下がりと言ってもほぼおやつタイムに釧路をぶらつきます。
ランチでたらふく食べてしまい、お腹いっぱいで苦しい中、もしかしてやってるかな～とコチラに向かうとウォっ！幟が出てるでないの～ヾ(o´∀｀o)ﾉ
ホントに営業していた事にちょっと感動、躊躇せず車を停めたのでした。

場所は鶴ヶ岱という所。久寿里橋通りの坂道を上がり、キライな5差路交差点をほぼ直進すると程なく左手に見えてきます。
といいますか建物はインパクトのある明治時代を思わせるような木造平屋。向かいには釧路工業高校があったりする真新しいアパートや住宅街にこの一角だけ異様な空気感を醸し出してます。看板はありません、幟を目印に伺いましょう。車は正面とお店の右手に何とか計2台は停められるスペースがあります。

コチラは一番信頼出来る地元民より紹介されたのですが、一度目は発見出来ず。それで再度詳しい場所を聞いてウロウロしてやっとこさ見つけたのです。しかしその時は定休日でしたので、営業日に来られるタイミングを虎視眈々と狙ってのこの日でした。

時はPM2時45分、先客ゼロ、後客1名。
木製の格子戸を開けると親父さんが静かにお出迎え、直ぐにおばさんも登場し「何食べる～って、たこ焼きとお好み焼きしか出来ないけど～」と優しく語りかけてくれます。

店内は昔の記事の新聞や骨董品が置かれていて、色々見どころがあります。しかしそんな骨董品と思われるレジや掛け時計などちゃんと使われていたりして、色々驚かされます。
う～んと店内の貼り紙を見やりますと、どうやらたこ焼きは普通盛りと大盛り、お好み焼きは1サイズのようです。
お腹は9.5分目の中、ここはたこ焼き普通盛りを注文しか選択肢はありません。ここでテイクアウトにしとけば良かったのですが、奥さんと話している内に店内で食べていくことに(バカバカ•••)

価格は350円ですので良心的ね～と思いながらよくよく貼り紙を見ると20個入り∑(OωO; )•••多いのね～^^;

オーダーするとあうんの呼吸で徐に親父さんがタコを切りはじめ、奥さんは銅盤を温め焼き始めます。

その後、奥さんはずっと銅盤の前に付きっきりで焼いてますが、親父さんは自分の仕事が終わり手持ち無沙汰で店内をうろちょろしています。

10分ちょいで登場、予想に反して丸皿に乗ってやってきました！それにしても多いな～と思いながら一応数を数えると23個ありました(;^_^A

それではーロ、一つ一つは小振りですが、フワフワした食感、丁寧に焼かれておりとろ～りしたたこ焼きは何処か懐かしい感じのする優しい味(*'▽'*)

しかし半分も食べない内にかなりの満腹感がやってきます。ここで残りはテイクアウトで•••と思いましたが、お二人を前に何か言出せず^^;

それでも何とかあと数個というところまで食べ進めると親父さんから話かけられます。すると空かさず奥さんが「食べている最中に話しかけちゃダメでしょー」と親父さんを優しく諭します。
何かそのやり取りを見てほっこりして、別に大丈夫ですよーご夫婦との会話がスタート。

奥さんにはなんか見たことある顔だね～と言われますが、何か面白そうでしたのでそのまま話しの流れで会話を続けると、どんどん私の身の内をえぐってきますし、私も何故だかいつの間に相談事をしていました(^◇^;)
ご夫婦の甥っ子の話なども交え色々なアドバイスを頂き、胸のつかえが少し取れましたねー
その後、後客のおじさんも加わり4名でたわいも無い話含め色々話したことで楽しい時を過ごせました。

どうやら40年程前から釧路湖陵高校の以前の場所にあった時から営業し、高校移転後にコチラのお店も偶然近くに引っ越して今に至るようです。
他に近くには教育大学もある学生街の一角にあり、今でも卒業された方々がよく来られるのでしょう。

お二人ともかなりのご高齢ですが、ボキャブラリーも豊富で、優しく対応してくれるので寄りたくなる理由の一つかと。

たこ焼き屋でここまでお客様と店主がカウンター越しで会話している店って中々ないですよね。これは定期的に訪れご夫婦の元気なお姿を拝見したいです！また色々相談させてくださいねーo(^▽^)o

ご馳走様でした。

注)電話はありません。店舗を登録するために必要とのことで仮で入れましたが無視してね。