無料会員登録/ログイン
閉じる
気になるお店はこちらで保存ができます
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
Hidden treasure
口コミが参考になったらフォローしよう
tenkin
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する
tenkinさんの他のお店の口コミ
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
店名 |
閉店
炉ばた 万年青 釧路本店(おもと)
|
---|---|
ジャンル | ろばた焼き、居酒屋、おでん |
住所 | |
交通手段 |
釧路駅から879m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥3,000~¥3,999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
個室 |
有 |
---|---|
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|---|
料理 | 魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!
店舗会員になると、無駄な広告費をかけずに効果的なPRができます。詳しくはこちら
紙ではできない予約管理を。いますぐ無料ではじめよう。詳しくはこちら
既に会員登録が完了している方はこちらからログインできます。ログインはこちらから
とうとう、クレインズも実業団チームではなくなった。
アイスバックスの例を見ても、アイスホッケーでクラブを運営するのは茨の道だ。昨今の流れからいっても、企業がスポーツチームを丸抱えする時代ではないのだろう。しかも、アイスホッケーは如何せん、人気がなさすぎる。俄然、人気が出てきたバスケットボールのリーグが羨ましい。なぜ、こんなにも素晴らしいスポーツの人気がないのか。言うまでもない。金がかかりすぎて、底辺が広がらないのだ。子供がやろうとしても、ハードルが高すぎる。用具も防具も高価。しかも、そんじょそこらで練習できない。スケートリンクを貸し切らなければ練習試合もできない。アイスホッケーをできる子供は限られてくる。自分ができないスポーツを熱心に観戦する子供はいないだろう。
しかし、日本で唯一の例外が日光であり、苫小牧であり、そしてここ、釧路なのだ。と思っていた。今回、クラブチームとなったクレインズを少しでも応援したいと思い、土日の二連戦を釧路で観戦するために、東京からやってきた。ところが、日本製紙アイスアリーナはお世辞にも盛況とは言い難い。はっきり言ってガラガラ。氷都釧路でさえ、このありさま。いったい、どうすればいいのか。日本のアイスホッケー界には暗雲が立ち込めている。
そして一試合目を観戦してその夜、釧路の名物を夕食にすべく、釧路駅から幣舞橋を目指し栄町から末広町を歩いていく。・・・・。こりゃ凄い。昔の歌舞伎町もこんな感じだったのでは。まさに昭和の歓楽街だ。こんなすごい歓楽街が残っているとは驚いた。路地に密集した飲み屋、赤ちょうちんが並ぶ街並み、多少、廃墟と化した店舗やホテルは目立つが、それもこの街の雰囲気を盛り上げる舞台装置になっている。私は決してゴールデン街を貴ぶ類の呑み助ではないが、この街には魅せられた。この街は昭和のノスタルジーを今に伝えるタイムカプセルであり、テーマパークだ。これはとてつもない観光資源じゃないか。なんでもっと宣伝せんのか。
驚きを隠しきれないまま、ザンギ発祥の店といわれる鳥松に入る。カウンターのみの狭い店は中央にフライヤーが設置してあり、真っ黒で煙が立つような高温の油で鳥のから揚げを揚げる。これがまた旨い。焼酎の水割りを頼むと、20度と25度、どっちにするかと聞かれる。そんな、焼酎なんて所詮アルコールなんだから、度数高い方がいいでしょう。25度にするというと、どのくらい入れるかと聞かれる。どのくらいって言ったって、別に濃ければ濃い方がいいでしょう。「入れていいだけ入れてくれ」というとおばちゃんは困ってしまい、「じゃあ、半分くらいかな」というので、それでいいと承知して、12.5度の水割りを飲む。この間のおばちゃんとのやり取りは、不愛想、ぶっきら棒そのもの。しかし、何となく、シャイな人柄がこの不愛想につながっているのが解るのだ。そう、この街は洗練とは程遠い。長年、気性の荒い漁師を相手に商売して来た歴史を感じさせられる。こりゃいい。素晴らしい。
こういう店は長居は無用。店の名物をさっと食べて梯子すべきだ。異様に安い勘定を払って店を出る。次はどこだ。あてなどない。だが、あてもなく梯子するのがこんなに似合う街も滅多にない。
おでん万年青と書いた店の前に出た。この店は絶対に旨い。確信に満ちた予感がする。もちろん、店の中はガラス戸の向こうで一切見えない。普通、戸を開けるのを躊躇するような店だ。しかし、何の抵抗もなく引き戸を開ける。横一線に広いカウンター席が広がっている。当然の展開だ。この店に来るべくして来た。ここがまさに目指す飲み屋だ。という不思議な感覚になる。自分が井の頭五郎であるかのような、予定調和的成り行きだ。
カウンターに座ると綺麗なメニューが置いてある。しかし値段が書いてない。いいね。そんなこと気にせずに、好きなもの食べろってことだろう。当然、好きなものを食べるよ。おでんはどれも美味しそうだ。おでんと書いてあるんだから、まずはおでんを頼む。燗酒とおでんを頼むと、お通しに切干の煮物が出てくる。お通しが美味しい店は大抵間違いない。燗酒はおでんの近くで燗を付けている。ずいぶんかかったが、熱燗じゃない。これまたいい。おでんは薄口で出汁の味が田舎風に強い。これまたいい。当然炉端焼きもやっている。何を焼いてもらおうか。実は札幌育ちだが、ホッケが嫌いなのだ。八角とかにするか、高いんだろうがな、と思っていると、目の前のカウンター上のバットに、ぶ厚い豚の肩ロースが何やら醤油色の液体に浸かっている。こりゃ、旨いだろう。これなんだかわからないが、旨そうだから焼いてくれというと、これが名物の味付け肉だという。早速、おばあちゃんが大きな炭火のコンロで焼いてくれる。丁寧に焼きながら一口大にはさみで切って出してくれる。・・・。こりゃ旨い。ぶ厚いのに柔らかい。なんか、陳皮のような柑橘系の香がほのかにする。旨すぎる。すると隣に座るおじさんが声をかけてくる。「これ旨いでしょう。私は子供のころからこれを食べてるんだ。今は関東に住んでいるんだが、最近、この店の若旦那が神楽坂に店を出して、これと同じものが東京でも食べられるんですよ。」なんと。この店に東京支店があるなんて。絶対信じられない展開。しかも神楽坂。ベルリンの町中で知り合いの日本人にばったり出会ったとき以上の驚きだった。
兎に角、クレインズにしてもこの街も、もしかしたら売り方を工夫すれば信じられないポテンシャルを発揮するのではないか。アイスホッケーも釧路の歓楽街も、是非体験していただきたい。