さすが元ラーメン専門店。山菜ラーメンが逸品だよ。 : 味の美和

観光地の入り口であるにもかかわらず、登別駅前は飲食店がほとんどありません。平日は温泉から降りてくる観光客もなく、それほど需要がないのでしょうか。その中で地元に住む方に絶大な支持を受けているのが『味の美和』

週末祝日の昼時は、観光客で激混みですが、平日は待ち時間なしで入れます。店内は座敷3卓、テーブル席が6卓とちょっとした宴会でもできそうな店構えです。

メニューは看板メニューの美和丼をはじめ、定食、ラーメン類が並びます。私のイチオシは『山菜ラーメン』
味の美和は元々ラーメン屋からスタートした店で、その時のスペシャルメニューが『山菜ラーメン』。私のお気に入りでもあります。

注文し約１０分ほどでラーメンが到着。相変わらず熱いスープからは湯気が出ています。塩味がベースとなっているスープはまずまずの旨味に山菜の甘味が加わり中々良好。塩味も尖った感じでありません。隣で食べていた客が昔風のラーメンのようだとコメントしていましたが、今だからこそこのようなラーメンは結構ある気もします。麺は中太ちぢれ麺。まぁよくある麺ですがスープと相まって食が進みます。大きめのチャーシューが2枚はそれなりの存在感。

ごちそうさま。観光でおとづれる方には是非おすすめです。ちなみに登別でイチオシの地元グルメの『閻魔焼きそば』はおいてありません。

創業半世紀、ラーメン屋から出発した生粋の登別の食事処だ。丼モノ、炒め物、カレー、蕎麦などなんでもありと、しっかりと客の胃袋を満たしてくれる。ラーメンは昔から定評があり、地元民のファンをしっかりとつかんでいる。現在は、登別駅前で唯一と言っていい食事処。祝日はマリンパークから流れてくる家族づれでごった返すので、避けた方が良い。

今回は連休初日に訪問。前回は美和定番の山菜ラーメンだったので、今回は塩ラーメンを注文した。ここのラーメン全般に言えるが、メニューもルックスもごく平凡なラーメンで、これと言った売りというものはない。

それでいて、普通に美味い。登別駅近隣だけではなく、近隣の町からも訪れるファンも多い。
特に塩ラーメンは、鶏ガラの味が明確に出ており、あっさりだが濃厚という塩ラーメンの王道を行っている感じで、まさに私好み。

スープは相変わらず熱く、口のほうばると火傷するので要注意だ。中太縮れ麺はうまくスープを絡ませ、トッピングのワカメとの相性がすごく良い。チャーシューはごく普通の煮豚だが、塩味が効いていてなんともいえない味だ。

東京でこういう店をあって受けるとは思えないが、このような田舎の食堂で美味いラーメンが出てくるというのも大したものだ。

2018年に登別駅前に民宿ができたので、最近は外国人の客も多いそうだ。ここ数年登別では『閻魔焼きそば』を押しているが、美和ではやってないので要注意だ。

一見、なんでもありの「街の食堂」だが、東京の街中華屋に負けないくらい、うまい塩ラーメンを出す店だ。それもそのはず、美和は元々立派なラーメン屋で、創業は昭和４０年代半ばというから、半世紀近く続く老舗だ。登別は有名な温泉観光地の入り口にありながら、外食店が極端に少ない。そんな事情もあり、美和には地元のお客が多く集まるそうだ。客のニーズに応え、丼モノ、うどん、そば、カレーとなど取り揃えているうちにいつしか、街の食堂になっていったのだろう。ラーメンは塩、醤油、味噌という、オーソドックスなラインナップが中心だが、室蘭のご当地ラーメンとして、カレーラーメンが全国的に認知されるはるか以前の昭和５０年にはすでにカレーラーメンを出していた。（今はカレーラーメンはメニューに無い）山菜ラーメンはその当時からある自慢の美和オリジナルメニューだ。他の料理はわからないが、田舎の食堂だからといって決して侮ってはいけない。

当然私の目当ては山菜ラーメン。メニューも見ずに入店早々に注文。大きな湯気いっぱいの丼の中にはワカメ、溶き卵、ねぎ、煮豚、そしてうまそうな山菜がうまそうに入っている。見た目、熱そうなスープだが、実際味がわからないほど熱い。少しだけ冷ますと、やっと鶏ガラの味がしてきた。あっさりでもこってりでもない、いわゆる街の中華の塩味だ。ものすごく、簡単にわかりやすくいうと、函館の塩ラーメンのスープで、ワカメラーメンを作り、そこに山菜を投入！中太麺は、微妙にゆるい感じで、もう少しコシがあった方が今風だ。東京でも街の中華のラーメンはこんなもんだが。とはいえ、食べた後の満足感は高い。他の客が、みわ丼という、まぁ中華丼のようなものを注文していた。こちらも中々うまそうだった。

今回札幌に行くにあたり、ミーハーな私は、前から乗りたかった北海道新幹線を利用することにした。そのついでに登別に寄ることにした。新幹線ではひたすら寝ていたため、何も食べないうちに新函館到着。乗り継ぎ時間が１２分と極端に短く、何も買わずに在来線ホームへ向かった。ところがなんと、函館発スーパー北斗１１号は車内販売がないということが後でわかった。登別に到着したのはすでに３時過ぎ。空腹を満たすために、店を探したが、喫茶店が２店あるのみで、美和しかない。それどころか、街は人すら歩いていないという状態だ。
それはさておき、店内にあるウルトラマンエースの像は一体なんなのだろうか。