北海道らしさNo. 1の室蘭やきとりならここがいいね。アハハハハッ！ : 鳥辰 中島店

◼︎ 基本情報
□ 地域：北海道＞洞爺・苫小牧・室蘭・えりも
□ ジャンル：焼き鳥
□ 食べログでの評価
(2016/10/07)★3.40/18口コミ［3位/223軒］

◼︎ ディテール
北海道室蘭市の東室蘭駅から歩いて15分のところにある焼鳥屋だよ。

室蘭は焼鳥屋の多い町として知られ、その焼き鳥も豚肉メインで、肉と肉の間には玉ねぎを挟み、洋がらしをつけて食べるという独特のスタイルで、室蘭やきとりと言われるジャンルを形成しているね。
室蘭やきとりの明確な起源ははっきりしないようだが、

□ 広大な面積が確保できる北海道は臭い等を抱える養豚業の展開が容易であったこと
□ 玉ねぎの栽培に適した環境であったこと

から、材料の確保が容易で、日本で三番目に古い歴史を持つ鉄鋼業従事者のニーズに結びついたといったところだろう。

豚肉となった理由はそうした調達の容易さに加え、戦前、鶏肉は鶏の大量飼育技術が発展していなかったため、高級食材であり、使うことができなかったのだろうね。
ちなみに、鶏肉が大量に出回るのは戦後、アメリカからブロイラー種が導入されてからことだそう。
その証拠に鶏肉を使う美唄やきとりは昭和30年頃になっての話だね。

さて、この日は途中で予定を増やしたりしたので、到着が21時を過ぎてしまったので、23時まで営業されているこちらへお伺いした次第だよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間：平日21時30分頃
□ 予約有無：なし
□ 混雑状況：店内5割程度［待ち時間なし］

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味：★3.3/ 芥子にはタレが合う
□ サービス：★3.0/ 目の前で焼き上げる安心
□ 雰囲気　：★3.0/ 普通の焼き鳥屋
□ コスパ　：★3.0/ 1本から頼めるのが◯
□ 総合　　：★3.2/ 東室蘭ならここが使い易い
(3.18)

□ オススメ：レバー・たれ

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理・味

［2016/09］
□ レバー・たれ(140円)
□ 豚精肉・たれ(150円)
□ たん・塩(140円)
□ とり精肉・塩(140円)
□ レバー・塩(140円)
□ つくね・たれ(150円)
□ なんこつ・塩(170円)

□ サッポロ黒ラベル・中瓶(600円)

元々、焼き鳥は塩派なのだが、室蘭やきとりに限って言えば、断然、タレをオススメするよ。
甘いタレと芥子の相性が抜群にいいね。
正直なところ、塩は別段ここで食べなくてもという印象だよ。
ものは試しと、タレで食べたレバーが一番美味しかったので、塩でも頼んでみたが、やはり数段落ちる感じだったね。

そんなタレ串の中でも、オススメは前述のレバーと豚精肉だよ。

タレと芥子と豚肉と玉ねぎ…
ベタではあるが、この和風バーベキュー串滴な組み合わせこそ、室蘭やきとりの魅力だね。

◼︎ サービス
店にとっての最大のサービスは、まずもって店に入店できることだろう。

例えば、この日訪れた他の店を見ると…

焼鳥屋「やきとりの一平」
□ 21時15分オーダーストップ(ちなみに某レストランガイド上では22時までの営業とあるので注意)
→ オーダーストップにギリギリ間に合わず

ラーメン屋「じぇんとるめん中島店」
□ 23時まで営業(自社ホームページ)
→ 定休日でもないが22時過ぎには閉店

と、到着の遅い人間にはなかなか厳しい町となっているが、そんな中でこの店は営業してくれており、実にありがたいね。

◼︎ 雰囲気
市井の焼鳥屋らしい雰囲気だよ。
この日は周りに喫煙者もいなかったので、特に不都合はなかったね。

◼︎ CP
1本からオーダーできるのがポイントだね。
ライバル店の一平は、2本からのオーダーと聞くので、多くの種類を食べたい方は、こちらがオススメだよ。

◼︎ 総合
前述の通り、室蘭やきとりは北海道の産物である豚肉と玉ねぎと、室蘭の町を支える鉄鋼業に従事する労働者の嗜好が生み出した北海道らしい料理だと言えるね。
北海道料理を代表するジンギスカンは戦後に定着した料理であるから、戦前から続く室蘭やきとりの方が、地元で産したものを消費するという観点では、ジンギスカンより北海道らしい料理のはずだよ。

そんな室蘭やきとりを食べるには、最もリーズナブルな店じゃないかな。
一本がそれなりに大きいので、2本縛りのある一平では、すぐにお腹がいっぺえになっちゃうからね。
一平だけに…アハハハハッ！