まずいということではないんだけれど・・・・。 : らーめん加茂川

ＧＷ後半部の３日目。
天気が悪くなるって聞いてはいたけれど、今のところは、それほどでもないので、今のうちに中島公園の園芸市へ行ってみる・・・・・。

しかし、今年は心なしか出店数も少なく、なんだか期待外れで消化不良。
仕方がないので、こちら北広島方面の【ジョイフルエーケー】、【カインズホーム】にでも行ってみようと、逆転Ｕターン。

そんなこんなで、ウロチョロしているうちに、貴重な休日の半日があっという間に過ぎてしまい、お昼になってしまった。
「さて、どうしようか・・・・・・」と、何も考えていない日のいつものように、今日もお昼ごはんで悩むことに。

【三井アウトレット】へ入ろうかとも思ったが、「このＧＷの真っ最中に混んでて嫌・・・・・」と、家内にその案はすぐさま却下される。
そして、すぐ近くに未訪の”ラーメン”店があることを思い出す。

それが、ここ【らーめん加茂川】という店。
いつも、[国道36号線]で恵庭・千歳方面へ行き来する時に気になっていたところで、今回、「まぁ、ここなら・・・・」ということで、いい機会なので行ってみようということに落ち着く。

また、「行ってみよう！！」と決断をした位置からは、ほんの目と鼻の先で、移動にも大変都合がよかった。
５分とかからずに現地到着で、それは時間にして12:40頃のこと。

お昼時のため、混んでいるかと思いきや、駐車場は余裕で駐車。
意外と空いているようである。

お店の外壁の白地の壁面に、グレーのストライプのラインが彩られて、どことなく、とある携帯キャリアのお店を思わせる雰囲気がある。
「中に入ったら、白いワンコがいて、携帯勧められたりして・・・・」と、冗談を言いながら店へと向かう。

さすがに、まだこの時間なので、そこそこ混んでいるのかと思いきや、駐車場同様にボチボチとしか先客はおらず、予想外に楽々テーブル席に着くことに。
そして、「さて、何を食べようか・・・・」と、メニューを見てびっくり・・・・・。

結構、種類が多いのだ。
”とんこつ”で２種類、”味噌”だけで６種類、”醤油”も６種類、”塩”で２種類の”ラーメン”が用意されている。

そして、”カレー”で２種類、”にんにく”で３種類、”あんかけ”でも3種類。
それに、おまけ付きの”お子様ラーメン”１種類と、本当に種類が多い。

さらに、その”ラーメン”に載せるための”各種トッピング”。
サイドメニューとして、”ご飯物”や”ギョウザ”などがある。

なんだか・・・・。
こう・・・・・・。

なんとなくなのだが、私の経験上、メニューに節操のなさを感じるところって、あまりいい思いをしたことがない。
特に”鮭冬葉（しゃけとば）”なんちゃら・・・とかいうメニューが目に入った瞬間、申し訳ないが、もう、これは食べずともわかるという感じで、「あちゃぁ～、やっちゃったぁ～、ここ、入ったの失敗したか・・・・」というのが正直な感想。

まぁ、それでも、お腹も空いているし、いまさら他店に行く気も起きないため、とりあえず、私は”金艶味噌”（790円税込）で、家内は”加茂川味噌”（790円税込）を選択してみた。
私は、珍しく、なんとなく胸騒ぎがする、この妙な雰囲気を恐れて、”大盛り”（120円税込）にはせずに、”小ライス”（120円税込）をもらうこととした。

この選択・・・・・。
私にしては、ものすごく珍しい。

注文後、待ちながらキョロキョロと周囲を観察すると、どこかで紹介された記事の切り抜きが、あちこちにやたらと目立つ・・・・。
こういうのは、そのそれぞれの、その媒体に載るからこそ意味があるのであって、その現場の店、自らが行う、やや得意げに見えるそのアピールは、嫌味な感じこそすれ、あまり良い効果は生まないと思われるのだが・・・・。

しばらくすると、およそ４～５分で私と家内の”ラーメン”が到着。
提供はわりかし早めかと。

家内の”加茂川味噌”の、その外見は至って普通の”味噌ラーメン”という感じで、メニューの構成上から予想していたよりはまともでおいしそう。
スープもケチっている感じもなく適量注がれていて、とりあえず、見た目状は悪くない。

私の”金艶味噌”に関しては、どちらかというと、最近の進化系”ラーメン”に見られる、”そば・うどん”用かと思われる小振りのどんぶりに、”味噌ラーメン”をギュウッと押し込んだタイプ。
実は私、このタイプはあまり好きではない。

この”金艶味噌”に関しては、見た目だけでは何とも言えない感じ・・・・。
では、まず、いただこう・・・・。

う～ん、まず、最初の一口の印象は、”しょっぱい”・・・・・・・。
これに尽きる。

この”金艶味噌”、メニューのコピーには、『艶やかな黄金味噌の濃厚さ、芳醇な香りとガラスープの合間った（原文まま：ホントは相まったが正解ではなかろうか？）絶妙な味噌味』とある。
正直なところ、『黄金味噌の濃厚さ・・・・・』とか、『芳醇な香り・・・・』というのが、私にはイマイチ伝わらなかった。

むしろ濃厚さというよりも、単純に塩分が強めという感じ。
ただ、食べ続けていると、意外と慣れてくるもので、しばらくするとそれほど気にならなくなるのだが、後で家内の”加茂川味噌”のスープを一口もらった時に、改めて”金艶味噌”の味の強さを思い知らされることになる。

でも、今回、私は珍しく”小ライス”を付けたため、この”しょっぱさ”が、”ライス（北海道産ふっくりんこ使用）”のおいしさを抜群に引き立ててはいた。
”ラーメンライス”用の素材としては悪くはないのかもしれない。

麺については、過去の諸先輩方のレビューを拝見すると、森住製麺を使用という記述があちこちに見られるが、私が今回来た限りでは、暖簾には小林製麺の名が記載されていた。
また、厨房脇にも小林製麺の麺のケースが山積みされていて、これはどこかの時点で、製麺会社を変えたということのようである。

食べてみた感触として、麺そのものには悪い感じは特にしないのだが、このスープとの絡みを考えても、当たり前といえば当たり前すぎて、特にこれといった特徴は感じられない。
これが、前の森住製麺の時と、どう違うのかは、私にはわからない。

まぁ、”ラーメン”全体としてみると、決して、まずいとか、おいしくないとかいうものでもないのだが、なんというか、味わい深さがないというか、なんだか、あまり印象に残らないという感じ。
おそらく開発者としては、かなり気合の入った一杯なのだろうが、私としては「あぁ！！あそこの金艶ね！！」とは、決してなりそうもないのである。

おそらく数週間もすると、全く頭の片隅からは消えてしまうであろうと思われる。
結構、残念なタイプかと思われる。

ひとしきり味わった後、家内の”加茂川味噌”のスープを一口もらってみた。
メニューに記載された、この”加茂川味噌”のコピーはこうである。

『焼き味噌と味噌香油、香辛料をブレンドした当店オリジナル味噌』とある。
焼き味噌かどうかは、食べても全然わからないが、私にはまだこちらの方が、”金艶味噌”ほどの塩分の強さもなく、なんとか口に合うスープかと。

ただ、時間が経過しているせいもあろうが、同時に到着したはずの、”金艶味噌”のスープと比べて随分とぬるい。
これは、先に述べた、どんぶりの形状の影響もあろうかと思われるが、油膜の貼り具合いの差もあるのかもしれない。

さて、まとめるが、”加茂川味噌”を食べた家内の感想も含め、私たちが食べた”ラーメン”に限って言えば、際立って、ここ【加茂川】の”ラーメン”がおいしいという印象は持てなかった。
これは、メニューの品数をいたずらに増やすよりも、「これぞ！！」という一杯に集中した方がよいのではなかろうか、というのが我が家の見解。

せめて近所であれば、しばらくしたらまた来てみて、別のメニューでも食べてみようかと思えるが、この感じだと、今後、わざわざここまで来て再訪というのは難しいかもしれない。
万が一、またご縁があればということかな・・・・・・。