不思議体験・・・・・、まさに異次元ワールド!? : きくの園

この口コミは、North Windさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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3.1

~¥9991人
  • 料理・味3.0
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.3
  • CP3.1
  • 酒・ドリンク-
2016/05訪問1回目

3.1

  • 料理・味3.0
  • サービス3.0
  • 雰囲気3.3
  • CP3.1
  • 酒・ドリンク-
~¥9991人

不思議体験・・・・・、まさに異次元ワールド!?

GW後半部の2日目。
今日以降の連休中は、天気が悪くなると聞いているため、連休後半はインドアスタイルもやむなしということで、今日はここ、石狩郡当別町字中小屋にある【中小屋温泉】というところに来てみた。

もちろん、例の私の、にわか湯治シリーズとしての一環。
いつもは、週末に温泉ということが多いのだが、そこはそこ、GWのさなかである。

週末は週末で考えるとして、どうせ暇で天気も悪いことだし、週中でも行ってみようということで、思い立ってみたわけである。
我が家からだと、[国道12号線]を岩見沢方面へひた走り、江別に入ったあたりから当別町へ向かい[国道275号線]に出る。

さらに、月形方面へ北上し、[JR学園都市線]の本中小屋駅の手前を左折、山間部へ少し走ったところで現地到着。
札幌からおよそ、50~60分くらいで到着。

むぅ・・・・・・・・・。
噂に聞く、なかなかの環境だ・・・・。

辺り一面は山林に囲まれた、たいへん静かなところ。
車を降りると、まずシーンとした静かさと、山間部独特のあの緑の匂い・・・・。

本当に、周囲には何もない。
結構、夜だと不気味さを感じるかも・・・・・。

ここのところの天気が影響しているのか、周りを取り囲む木々のふもとには、まだ雪が残っている。
それでもこの環境で、なんと!!鶯が鳴いているではないか・・・・・。

これは、なんとも不思議な季節感。
なんだか、妙な懐かしささえも感じるが、久しぶりに都会の喧騒を忘れる、絶妙な癒しのロケーションだ。

そして、そこに、ぽつねんと佇むように、まるで昭和の時代で時間が止まったまんまの外観の、温泉旅館風の建物がある。
そこが、その【中小屋温泉】という施設。

実はここ、私は全く、その存在を知らなかった場所である。
家内が相当の昔に、利用したらしい。

そしてさらに、その時の感触からしばらくして、私と一緒になる前に、改めてもう一度、家族と行ったのだそう。
それが、およそ30年近くも前のこと。

家内自身の記憶も、今はもう、かなり曖昧な状態ではあるものの、当時、とにかく郷愁を感じたという、そのわずかな記憶のみを頼りに、「もう一度、行ってみようか・・・・」と、ここへ来てみることになったわけである。
ただ、現在も、まだ存在しているのかの自信がないとのことで、そこはまぁ、そういう時はネットの登場だ。

調べてみると、確かに今も現存しているようであり、「それなら!」とのことで、今回の訪問が実現したということ。
でも、私にしては全く初めての場所・・・・・。

まずはこの景観と、時の流れを全く無視した、この土地一体の空気に圧倒されるのみ。
天気が悪いのは、残念であったが、まぁ温泉に入るのであればそれもよしということで、まず中へ入ってみることに。

おぉ~、いきなりだが、エゾシカと子熊のはく製がご挨拶。
靴を入れる靴箱は、珍しく50円を投入という形式。

しかし、50円?ということで小銭が無くモタモタしていたら、フロントから「お金入れなくても、大丈夫ですよ~」と、声がかかる。
なるほど、この雰囲気なら、履物のトラブルなどなさそうである。

そして、フロントで入浴料の会計を済ますわけなのだが、ここへの到着時間が、ちょうど昼食の時間帯でもあるため、お湯に入る前に、先にご飯を食べることとした。
食事のメニューは、そのフロントに掲げられており、そこで注文をすることになる。

さて、何を食べようか・・・・・。
私は、結構お腹が空いていて、ガツンと食べたい気分のため、”カツ丼”(820円税込かどうかは失念)とし、家内は”山菜そば”(550円)を注文することにした。

フロントの真ん前に休憩室があり、そこに食事は運んでくれるのだそう。
ガラガラと引き戸を引いて、その休憩室の中に入る。

むぅ・・・・・・。
中には誰もおらず、電気もついていない。

だだっ広い、古い畳張りの広間にぽつんと折りたたみテーブルが4組、不自然な配置で置かれているのみ。
そもそもの、この建物自体が古い造りのままなのだが、この広間はその古さをさら感じさせる雰囲気。

この空間に漂う空気も、昭和の匂いのまんまである。
適当なテーブルに腰を降ろし、注文が来るのを待つことに。

しかし・・・・・・・。
殺風景である。

そして、寒い。
灯油ストーブがあったが、勝手に着けちゃまずいのだろうか・・・・・。

どうせ、この後、お湯に入るのだということで我慢することに。
しばらくすると、先にお湯に入っていたと思われる人達が数組入ってきた。

それぞれ、テーブルに着き、食事の注文にフロントへ向かっていった。
ほぼ、おじいちゃん、おばあちゃんといった人達で、地元の人達なのだろう。

食事の注文も、この広間での過ごし方も、手慣れた感じがする。
その一組が、室内にあったテレビを付けようとしていたが、なかなか映らず。

ここの人を呼んで、独特の操作があるらしく、テレビが映ると、やっと少し賑やかになる。
なんとも、ホノボノ、ノンビリとしたとした空間で、本当にすべてが昔の旅館というか、民宿のようなスタイル。

どうやら、ここの運営は家族経営の様子・・・・。
少人数で、色々なことをすべて廻している感じ。

厨房らしきものはどこにあるのだろう・・・・。
フロントの奥の方で、台所のようなとこころで作っているのであろうか。

などと、想像していると、およそ18~19分ほどの待ち時間で、家内の”山菜そば”と、私の”カツ丼”の到着である。
結構、お腹が空いていたため、かなり、待たされた感じがする。

うむ、なんとも家庭的な仕上がり。
”カツ丼”については、お店で外食というよりも、誰か親戚の家にでも、お呼ばれして出された”カツ丼”のような雰囲気。

”山菜そば”については、山菜がびっしり載っていて、外見上では、”そば”が見えない。
まず、いただこう・・・・・・。

”カツ丼”の”カツ”が意外と少ない。
4切れくらいで、一般的な”カツ”の60~70%位の分量かと。

”玉子”はしっかりと載っているが、あまり半熟感はない。
”三つ葉”、”ほうれん草”、”かまぼこ”、”海苔”等の余計なトッピングは一切なし。

”カツ”と”玉子とじ”と、なぜか大量に投入されている”玉ねぎ”・・・・・。
この”玉ねぎ”だけが異様にアンバランスに、大量に入っている。

それと、かすかに”竹の子”、”しいたけ”の存在が感じられた。
味は・・・・・。

うん、まぁまぁ・・・・といった感じ・・・・かな。
これは、うん、最初に感じた通り外食しているとは思わずに、よその家で馳走になっていると思って食べることに。

そう思うと、なんともな懐かしさと、やさしい家庭の味が口中に広がってくる感じが、なんともうれしく感じる。
これは、『旨さ』を求めちゃいけないなぁ・・・・・。

『おいしさ』を感じ取るべき料理なのだと思う。
一方の家内の”山菜そば”・・・・・。

これも、ちょっと複雑な表情をしている家内に、私の感想を伝えると、納得がいった様子。
”そば”はそこそこだが、それでも、”つゆ”は業務用ではなく、ちゃんとダシをとっているように思えるとのこと。

やや薄めだが、その手作り感は、私が”カツ丼”に想うことと同じなのだそう。
そして、山菜は、おそらくこの近辺での地物であろうとのことで、結構、シャキシャキで新鮮、それでいて、たっぷりと量があって、見た目より結構な食べごたえらしい。

それと、言い忘れたが、”カツ丼”に付いてきた、”味噌汁”・・・・・。
これがまた、田舎の家庭料理そのもので、味が濃い目なところも、らしくていい。

さて、腹ごしらえをした後は、いよいよお湯に向かうことに・・・・。
なんとも、古めかしい建物を渡り歩き湯殿に向かう。

まずは、おか湯をと思ったが、実は、このおか湯の温度が尋常じゃないほど熱い。
カランもお湯用のものが一つしかなく、水で薄めることもならず。

シャワーも同様で頭の地肌が焼け付くかと思うほど。
それに引き換え、湯舟の温度は結構ぬるめなのである。

これは、長く浸かっていないと体も暖まらず。
湯に浸かりながら、小さな子供連れの父子が入ってきたので注意して見ていると、あのおか湯、小さい子には危険ではないかと。

案の定、「熱い熱い!」とキャーキャー騒いでいる。
これは、ちょっと考えものかな。

また、露店風呂があるらしいが、青いビニールシートが掛かっている。
私は調整中か何かで使用できないものと理解。

ところが、あれは湯が冷めないように掛けているだけで、「あのビニールシートを剥いで湯に入るのでは?」と後から家内と話題にもなる。
そう、女湯も全く同じ状態だったとのこと。

確かに、ビニールシートの下にはお湯らしき水が張られていた。
ただ、どこにもその注意書きらしきものもなく、また他の人も、誰もそんなことをしていないため、実際のその利用は謎のまま。

まぁ、この環境のため、あまり長くも入っておれず、そこそこで上ることに。
ところが、湯から上がった後に、あのぬるい湯が、実のところは、結構、体を温めていたことを思い知らされる。

汗が止まらないのだ。
これは不思議なお湯質。

そして、湯上りには冷たい”牛乳”。
銘柄は町村農場の”牛乳”。

道外の人には、あまり馴染みがないかもしれないが、あの、故町村信孝の一族が経営している、江別にある農場の産物。
ん~、うまい。

この温泉・・・・・。
食べ物も、浴場の施設的なことも直接的なことからすると「うむ・・・・・」というところが多々あるのだが、その分、ジワリジワリと心と体に染み入ってくる絶妙な味もあるようである。

最終的には、身も心もポカポカで、結構な満足度で家路につくことに。
GWのど真ん中、こういう気分は久々というほど、すごく新鮮な体験をした感じ。

自宅に着いた時の日常に戻った感はハンパではなく、思えば、現地到着時に感じた、ただのレトロ感というよりも、もっともっと不思議な世界にトリップしていたという気分に。
それは、思いっきり、パラレルワールドにでも巻き込まれたかのような一日とでも言った方が、良いのかもしれない。

  • きくの園 - カツ丼(820円)

    カツ丼(820円)

  • きくの園 - カツ丼アップ

    カツ丼アップ

  • きくの園 - カツアップ

    カツアップ

  • きくの園 - 味噌汁

    味噌汁

  • きくの園 - たくあん

    たくあん

  • きくの園 - 山菜そば(550円)

    山菜そば(550円)

  • きくの園 - 山菜アップ

    山菜アップ

  • きくの園 - そばアップ

    そばアップ

  • きくの園 - 町村農場の牛乳:湯上りはこれ!

    町村農場の牛乳:湯上りはこれ!

  • きくの園 - 外観

    外観

  • きくの園 - 外の景色:こんな状況でも鶯が鳴いていました!

    外の景色:こんな状況でも鶯が鳴いていました!

  • きくの園 - 池

  • きくの園 - 建物裏手の桜

    建物裏手の桜

  • きくの園 - 入り口わきのはく製

    入り口わきのはく製

  • きくの園 - フロント

    フロント

  • きくの園 - 売り場

    売り場

  • きくの園 - 待合ロビー

    待合ロビー

  • きくの園 - 酔いどれタヌキ!!

    酔いどれタヌキ!!

  • きくの園 - 休憩室:ここで食事!!

    休憩室:ここで食事!!

  • きくの園 - こんな感じ:下の画像のテーブルが、この広さの部屋にポツンと4つだけ放置されていた
      に・・・・・。

    こんな感じ:下の画像のテーブルが、この広さの部屋にポツンと4つだけ放置されていた に・・・・・。

  • きくの園 - 大浴場入り口

    大浴場入り口

  • きくの園 - 案内は手造り?

    案内は手造り?

  • きくの園 - 置物

    置物

  • きくの園 - 湯殿への廊下

    湯殿への廊下

  • きくの園 - 謎の新聞紙封印!!

    謎の新聞紙封印!!

  • きくの園 - 湯殿

    湯殿

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店舗基本情報

店名
きくの園
ジャンル そば、旅館・民宿
予約・
お問い合わせ

不明の為情報お待ちしております

予約可否

予約可

住所

北海道石狩郡当別町中小屋

交通手段

JR本中小屋駅から徒歩10分程度

営業時間
    • 09:00 - 21:00
  • ■ 営業時間
    日帰り入浴は朝9:00〜夜21:00まで
    食事もその間受付可能
    ■定休日
    無休

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算(口コミ集計)
~¥999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード不可

席・設備

席数

50席

(軽食は座敷にて、ジンギスカンは食堂にて)

個室

禁煙・喫煙

分煙

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駐車場

空間・設備

落ち着いた空間、座敷あり

特徴・関連情報

利用シーン

家族・子供と 知人・友人と

こんな時によく使われます。

ロケーション

景色がきれい、隠れ家レストラン、一軒家レストラン

お子様連れ

子供可

オープン日

1967年

備考

ペット同伴での宿泊可能な部屋あり(※別料金+1000円程度)
※事前に宿に要確認

初投稿者

麺喰いマー坊麺喰いマー坊(472)

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