飛燕の味噌に特製トッピング : 札幌飛燕

《 2021年11月 再訪 》
２０２２年の初レビューは新千歳空港のラーメン店「飛燕」から。
訪れたのは昨年１１月のことなので、少し前の事になる。
前回の訪問で気になっていた「札幌飛燕」の「味噌らーめん」と「味玉」、空港価格ということもあって少々お値段は張るが、チョイとした臨時収入があったので、奮発して頂いてみることに。
「我流札幌味噌らーめん」などという、少しばかり仰々しい名前が付いた味噌ラーメンに、トッピングはチャーシュー＋味玉＋焼き海苔で３００円という「特製トッピング」をプラスした。
まあ、普段はラーメン１杯に１２５０円なんて出すことは無いけれど、たまにはいいよね。
ラーメン自体はマイルドな白味噌ベースのスープに中太ちぢれ麺の組合わせで、別注の特製トッピング以外には、チャーシューに刻み長ネギ、極太メンマ、白ゴマ、卸し生姜が。
具材にはモヤシ、玉ねぎの炒め野菜に挽き肉も。
特製トッピングはチャーシュー４枚に味玉が１個、焼き海苔３枚が加わる。
この店、単品で味玉が２００円、焼き海苔５枚で２００円なので、正直、この特製トッピングに関してはお得感すらある。
通常、市中のラーメン店でも、チャーシュー麺は２００円増し、味玉１００円というのが相場だから、焼き海苔の分はサービスみたいなモノだ。
肝心の味の方だが、正直この味噌スープは自分的にかなり好みの味で、非常にマイルドなのにしっかりとコクも有り、思わずスープを飲み干してしまいそうになった。
９５０円はさすがに空港価格という感じだが、ノーマルの味噌ラーメンに焼き海苔の１枚をプラスして９００円なら市中の店でも充分な感じだ。
そして、もう一つの味玉だが、さすが単品で２００円という強気の価格設定をしているだけあって、ベストな半熟トロ玉状態で非常に旨い。
問題は、自分の嫌いな小径丼というところだが、もうこれは空港店ということで目をつぶるしか無い。
高いテナント料の中で、いかに店内スペースを有効に使いかという厳しい戦いの中で、もはや仕方の無い部分だ。
ただね、特に今回のようにトッピングをすると、小径丼だと麺を頂くのに中の方から掘り返さないといけないのだよね、本当に食べにくい・・・。
本来の自分の好みの味噌ラーメンは、もう少しオーソドックスないわゆるサッポロ味噌ラーメンなのだが、ここの味噌は非常に美味しく頂けた。
==============================
◇ 1,250円（我流札幌味噌らーめん 950円 / 特製トッピング 300円）

《 2020年11月 初訪 》
新千歳空港ターミナルのレストラン街の一角、北海道ラーメン道場にある店である。
このラーメン道場には１０店舗のラーメン店がひしめき凌ぎを削っているが、近年は店の入れ替りも少なく各店落ち着いているようだ。
札幌の「けやき」や旭川の「梅光軒」、函館の「あじさい」などをはじめとする名だたる有名店に混ざって、新進気鋭の人気店も軒を連ねている。
一部の店を除き、道内に本店を構え、空港ターミナルに出店を出す形で出店しているが、この「札幌飛燕」も名前の通り札幌の中の島に本店を構えている。
イチオシは塩ラーメンとのことで、はじめから決めうちで注文する。
第一印象は「ああ、ここも自分の嫌いな小径丼かぁ」というところだ。
他のレビューで何度も触れているように、小径のラーメンどんぶりは食べにくくて仕方ないが、空港のような限られたスペースでの店舗は、少しでもコンパクトにまとめたいというのもあるのだろうか？
ここの塩ラーメンは、「札幌味噌ラーメンの製法そのままで作った塩ラーメン」ということで、有名な函館塩ラーメンなどとは対極にある感じだ。
白濁したスープに、やや加水率高めの中太ちぢれ麺の組み合わせで、具材には炒めたモヤシ、玉ねぎ、ひき肉などが使われている。
太めの味付きメンマに厚めのチャーシュー２枚、刻み長ネギがのり、ほぼ正統な札幌ラーメンのテイストで、唯一特徴的なのは、フライドガーリックチップが使われているところだろうか？
正直言えば、ラーメン一杯が９００円というのは空港価格ということを考慮しても、少し高めという印象だが、お勧めトッピングという「味玉」が２００円というのは、観光客でも二の足を踏みそうな価格設定だ。
値段を別にすれば、味としてはなかなか旨く、個人的にも好きな味だ。
２００円の味玉も気になるところだが、味噌ラーメンの方も食べてみたい気はする。