肉を欲して : 北海道フードレストラン 銀座ライオン 新千歳空港店

《 2021年01月 再訪 》
ここのところ、あまりガッツリ系の肉料理を食べていなかったな・・・と、肉を欲して訪れた。
いや、当初はコロナ禍で空いているであろう「ラーメン道場」の某人気店へ行くつもりだったのだけれど、急きょ心変わりです。
店舗の入り口では手指の消毒と検温、席もかなり間引いて使っているようで、感染対策はそれなりにしっかりととられている模様。
不特定多数の大勢が行き交う空港内で、未だクラスターが出ていないのは、こういう努力があるんでしょうな。
ホールスタッフに案内され、席についてメニューを見ると、いや参った、こちらもかなりの品数が間引かれていて、ステーキ系のメニューは３分の１程度の種類しか提供されていない。
まあ、旅行客が激減して、余分な食材はなるだけ仕入れたくな無いだろうから、仕方の無いところかな。
ということで、選んだのは「牛リブロースカットステーキ（１３２０円）」に「ライス（２４２円）」「スープ（１１０円）」「セットサラダ（２７５円）」。
これ、もうちょっとリーズナブルに単品＋「食事セット」的なモノが無いのかね？
スープはもう少し大きなカップでも良いと思うし、逆にサラダはセットにしては豪華過ぎるので、全体のボリュームを見直した上で、ライス、スープ、サラダの３点セットで４９５円（税別４５０円）くらいだと嬉しいのだが。
ランチメニューから選ぶとそれなりにリーズナブルなのだが、（本来ならば）品数豊富なこの店だからこそ、グランドメニューの単品を、食事メニューとして頂けるセットがあっても良さそうなところだ。
さて、ステーキのボリュームはイマひとつな感じだけれど、味は悪くない。
まあ、この店の真価はビールを飲んでなんぼ・・・というところだろうから、やっぱり冷えたヤツを頂きたいところだが、車なのでそうはいかないよね。
コロナ禍が収まったら、ガッツリ飲みで来てみたいところだ。

《 2015年01月 初記 》
サッポロビールの系列会社「サッポロライオン」が展開するビアレストランである。
運営会社が「サッポロライオン」で、店舗ブランドが「銀座ライオン」というのはいささかややこしい気もするが、サッポロライオンは銀座ライオン以外にも多くのブランドを展開しており、首都圏などで展開している「ヱビスバー」や、サッポロビールの工場に併設された各ビール園なども運営している。
ただ、北海道エリアでは最も有名な札幌市東区の「サッポロビール園」が「サッポロライオン」の運営ではないというのはますますハナシがややこしい気がする。
余談はこのくらいにするとして、銀座ライオン系の店は公式サイトによれば道内に６店舗、私が初めて訪れたのは札幌中心街の狸小路にあるビアホールライオンで、もう３０年ほど昔のこと。
ほかにも札幌地下街の店舗や札幌駅地下の店舗を利用したことがあるが、この新千歳空港フルール店は空港ターミナルビル内の店舗という事もあってか、他の店舗とはやや雰囲気が異なる印象を受ける。
ビールは恵庭の北海道工場直送の黒ラベル、クラシックに加え、ヱビスなど各種を揃え、フードメニューはおつまみ類や食事メニューを幅広く取り揃えている。
洋食系はもとより、ラーメンや蕎麦、海鮮丼などといったものも揃えており、バラエティー豊かなのは評価のポイントでもあるが、逆に言えばウリになるメニューが何かと問われるとコレといったものが思い当たらないのも確かである。
これは銀座ライオン各店にも言える事だが、この点は運営側でもすでに理解しているようで、札幌のステラプレイス店などではローストビーフをメインメニューに据えるなど、店舗ごとの特色を出す工夫もされている。
この店は、空港ターミナルビルの飲食店という事を考えると、万人向けになってしまうところはやや仕方の無いところかもしれないが、もう少し方向性を絞っても良いのかもしれない。
ラーメンや海鮮系はほかに専門店があるわけで、あえてここで食べようとは思わないし、洋食店という位置づけでは向かいの「ロイヤル千歳洋食軒」とかぶってしまう感じだ。
やはりビールが最大のウリになるわけだから、もう少しダイニングバー的なイメージを打ち出しても面白いかもしれない。
困った時の「銀座ライオン」という感じはあるが、第一の選択肢にはなかなかなりにくいのも確かである。アルコール類を充実させ、札幌のビヤケラー札幌開拓使で出しているビール「ブロンドスター」や「レッドスター」といった銘柄を置いてみるとか、空港限定とまでは言わないが、道外では置いていないようなモノを揃えるなどの工夫があっても良さそうだ。
また、ちょい飲み客向けに、通路側にオープンタイプのカウンター席などを設えてみるのも良いと思うのだが。
空港という立地を考えての事か、手回りの荷物が多いことを想定しているのだろ思うが、客席周りがゆとりのある造りになっているのは非常に好感が持てるポイントだ。
なお、恵庭工場直送のクラシックと黒ラベルが飲める・・・という最大唯一のウリに惹かれる方は、積極的に利用して良いだろう。