鮮度抜群のネタ・大きな握りの北海道らしいお寿司☆　　北海道 神恵内（かもえない）村／勝栄鮨（かつえいずし） : 勝栄鮨

「裏積丹」と呼ばれる地域（積丹半島の先端から南側半分）にある、神恵内（かもえない）村。
積丹半島の南の付け根にある「岩内町」から北上すると車で30分程の距離にある小さな港まちです。

北海道で神がつく地名はアイヌ語のカムイ（神格を有する高位の霊的存在）が語源になっていることが多いのですが、
神恵内村を走る海沿いの風景には奇岩や美しい浜や岬が点在し、神々しい雰囲気が漂う美しい土地。
こちらの地名は、後からGoogle先生に聞いてみると、「カムイ=ナイ」（美しき神秘な沢）というアイヌ語が語源だそうで
私の想像とはちょっと違ったんですが（笑）、でも海もとってもキレイ！　来る途中、キレイな滝もありました☆

春はマス・ホッケ・宗八ガレイ、夏はウニ・エビ・ホタテ、秋はサケ・アワビ、冬はタラやアンコウが穫れるという
海の恵み豊かな地。　中でもウニとホタテは絶品だそう！

　『　勝栄鮨（かつえいずし）　』

龍神岬を越えると、ポツポツと現れる建物。役場の近くにあるこじんまりとした一軒屋のお寿司屋さん。
すぐ近くに駐車場はありますが、けっこう混んでいます！
入って右手にカウンター・左手に小上がりとなっていますが私たちが座って満席、席が空いても次から
次へとお客さんがやってきます。　人気のお店なんですね〜♪
座敷に案内してもらって待ちますが、地元の常連さんの他、遠方から来ている常連さんも多いみたいで、
「今年もここの鮨が食べられて満足だ〜、札幌から来て良かった」「今年も美味しかったね〜」などと
あちこちの席から聞こえます。　客層はたまたまか、年配の方がほとんど。

お品書きを見てみると、握りは
◇おまかせ（十二貫）3,200円→内容はおまかせ。
◇特上（九貫）2,500円→中トロ・ヒラメ・ホッキ・ホタテ・イカ・ぼたん海老・アワビ・ハマチ・イクラ。
◇上（九貫）2,200円→マグロ・ヒラメ・ハマチ・帆立・イカ・甘エビ・アワビ・トビッコ・イクラ。
◇並（七貫＋海苔巻き）1,900円→マグロ・いか・サバ・ハマチ・サーモン・タコ・とびっこ・しんこ巻き。
※漁のあるなし・時化・季節によって内容が変更になる場合あり

他、生ちらしは上で2,500円、いくら丼は大で1800円、小で1,000円。
子供が食べられそうなたまご巻きや納豆巻きなどの巻物は600円〜。

●握り　特上　2,500円
　お品書きでは、中トロ・ヒラメ・ホッキ・ホタテ・イカ・ぼたん海老・アワビ・ハマチ・イクラの9貫でしたが
　実際はハマチのかわりに貝が1貫、イクラのかわりにウニが入っていました。
　ウニはうかがった時はまだこの地域の漁が始まっていない時期で、早くから漁のある余市産のものだそうですが
　塩水の状態も良いムラサキウニ（ノナ）でした☆

●握り　上　2,200円　わたしはコレ
　こちらも、お品書きでは、マグロ・ヒラメ・ハマチ・帆立・イカ・甘エビ・アワビ・トビッコ・イクラの9貫でしたが
　わたし、とびっこが苦手なので白身魚に変えてもらったのと、イクラを予想していたらこちらもウニでした！☆
　ウニは最近食べられるようになったばかりで、ちょっとドキドキしましたが、このウニは新鮮でおいしくいただけました♪
　穫れたてのウニならではの、粒感たっぷりの見た目とは裏腹に、お口の中でとぅおろ〜んとトロける甘み・・♪
　美味しいですね♪
　アワビは包丁が細かに入っていて、コリリと固い食感ながら食べやすい、しゃりの形に添って形状もぴったりと合っていた。
　イカは面白い包丁で、イカソーメンのように、細く細くカットしたものが握りの上に。
　スルメイカのシャクっとした食感を残しつつ、とても食べやすい。
　きっとこれはお年寄りにも食べやすいような工夫もあるのでしょうが、食感が面白いです。
　ホタテもキレイな肌色で甘くて美味しい♪　エビも甘みがちょうど出ていて、おいしいです。
　ホタテの横の黄色っぽい貝はなんだかわかりませんでした。聞いて帰ろうと思ってすっかり忘れた。なんだろう〜？

しゃりは大きめ、甘酢控えめ、ネタも大きめでけっこう豪快な北海道らしいお寿司。
でもその中にイカのような細かな気配りも感じられました、ガリは漬汁が移らないよう小さな器に入ってたし♪

接客は、客席はおかーさんが。浜の田舎っぽいちょっと無骨な、でもそれがなんとも思わない賑やかさ。
混んでいて慌ただしい店内でしたがその賑やかさが活気にも感じられました☆

握りはひとつひとつがけっこう大きいので九貫で足りるかな〜？と最初思いましたがおなかいっぱい。
帆立の稚貝入りの吸い物付きです。
岩内にも美味しい鮨屋さんがたくさんありますが、積丹半島をぐるりと回るなら、こちらもおすすめです♪