食べログ評価の低い当店。実際はどうだったのか？ : はやしや食堂

食べログの評価は、大いに参考にすべきと思う一方で、前日の良店「ブリッジ」のように評価を鵜呑みに出来ないことも経験上はままあり、そんな実感と評価の差を縮めていくのも食べロガーの重要な役割だと思っています。
とは言え、影響力ゼロの今の私の実力では、具体的な成果はおぼつかないので、せめて個別のレビューだけは、しっかりと訴えかけて、多少なりとも読者の皆様の参考になるレビューを心掛けていきたいと思います。

そんな意味で、食べログ評価が3点を割っていた（注：下書き時点では2.99点だったのが、その後のレビューが無いにもかかわらず何故か本日現在は3.01点にアップしています。）当店は、格好のケーススタディです。
本当に3点を割る店なのかどうなのか、この目で確かめたいという気持ちを強く持ちました。

もっとも、この日の朝食を当店でとることを決めたのはそれだけではありません。

一つは、宿泊したドーミーインの朝食ブッフェが1,800円とビジネスホテルとは思えない高価格であったこと。
そして、もう一つは、ホテル前にある小樽三角市場のお店で最も朝早く営業している(6:30から営業)のが当店であったためです。
因みに三角市場内には、食べログの高評価店もあるのですが、そのお店も含めて、大多数が8時からの営業となっています。

この日は、6時半ちょっと前にお店に到着しました。するとシャッターが下りており、営業している気配がありません。
さては閉店か臨時休業かと嫌な予感も頭をよぎりましたが、6時半丁度くらいに年配の女性がやって来て、シャッターを開け始めます。
どうやらこのお店の方のようですね。早速、「6時半から営業と聞いてやって来たんですが、すぐ入れます？」とお聞きすると、「ごめん、ごめん、すぐ準備するのでちょっとだけ待って」とのこと。
「ご飯とか炊けてるんですか？」と失礼な問いで追い打ちをかけたところ、「昨日遅くに炊いたやつがあるんで大丈夫」との答えがすぐに返ってきました。
接客は悪くありませんが、前夜炊いたやつか・・・。

それでも、なんとか朝食にはありつけそうだったので、まずは胸を撫で下ろしました。
こんなややルーズに見える点も低評価の原因の一つなのでしょうかね？

メニューは、無造作に色んなところに色んな形で掲示されています。
店頭には、看板が出され、「本日の焼魚定食」のメニューもあり、海鮮丼などのこの市場ではスタンダードなメニューもラインナップしています。
店内はカウンター席が6席と2人用テーブル席が2卓4席と狭いです。
当然、先客はいなかったので、カウンター席の一番奥に座らせてもらいました。

注文は、ニシンの塩焼き定食@972円にしました。
やはり旬の魚を食べたいですからね。

注文を受けて、女性店主は、冷蔵庫(冷凍庫？)からニシンを取り出してチンしていました。レンジから取り出されたニシンはガスコンロで焼かれます。「そうか。解凍してから焼くのか。」、と思ったのですが、それだけでは無く、両面を焼いたニシンを再度レンジに入れて3〜4分ほどチンしていました。焼き不足を補うのでしょうけど、ちょっと残念な調理方法に見えました。
作り置きの味噌汁を温め、ご飯をよそって、小鉢の枝豆、漬物と一緒に配膳されました。

まずはニシンをいただきます。
大ぶりで数の子の入った雌のニシンですが、旬の時期だけに脂の乗りは悪く無く、身の柔らかさもニシンならでは。
鮮度の点では、卵(数の子)の色がくすんでいるなどの疑問点もありましたが、まずまず美味しくいただけました。
味噌汁は豆腐とワカメで、作り置きとはいうものの、具はしっかりと入っていました。
ごはんは、やはり前日炊いたもの相応の味でしたね。

さて、食べログ評価（一時期2.99点を付けていた）をどう見るかですが、率直なところではこんな点数の付くお店だということが分かるような気がします。
ニシンの塩焼き定食が972円ですから、コスパもあまり高く無いのも事実かと思います（因みにコスパ評価は本日現在も2.97点）。
因みに私の後に来た男性ひとり客が頼んでいた三色丼をチラッと見たところ、小さめサイズで具もあまり気張っておらず、こちらもイマイチに見えました。

それでも、駅近くの小売市場で、それなりの雰囲気はあるお店なので、総合的に考えて表記評価といたしました。

京都なんかもそうですが、小樽も観光客目当てという意味では、多数の劣悪店も集積するところです。
今回の小樽レビュー３店(ホテルは除く)がどれだけお役に立てたかは分かりませんが、こういう場所こそ食べログの活躍すべきフィールドだと思います。