函館で開業38年、素晴らしきスパニッシュレストラン : レストラン・バスク

旅行八日目、札幌から函館へ移動しました。函館で再訪したいと思っていたお店へ再訪しました。今回は鉄道旅だったので、函館市電に揺られて(すげぇ揺れる)杉並町停留所から歩いて7分くらいです

今回、事前にお任せコース11000円で予約しました。お店に到着するとほぼ満席でしたが、8時になるとほとんどのお客さんがお会計を済ませてました。函館の人って夜早っ、て前回も思ったなぁ～。ちなみに、市電も22時台が無いです

今回の内容は以下のとおり

飲み物は、赤しそジュースソーダ割り。スッキリした味わいです

近海産 イワシのバスク式唐揚げ - 見た目はオリーブオイルに浸って、アンチョビな味わいに唐揚げの香りが付いています

ピンチョス6品盛合せ - 説明を全部覚えきれなかった．．．左上の人参のブランマンジェのフワッと溶ける食感に唸ります。なかなか食べれない一品。右上のソーセージがサラミのようなコクがプラスされて美味しい。帆立のコロッケもパリッとした食感から帆立の旨みが広がっていいですね

自家製 長谷川牧場の放牧豚の生ハム ~2年6ヶ月熟成~ - シェフ自らハムを切ります。この日の生ハムは豚肉を特注したそうです。融点が低く柔らかい口当りで滑らかな脂感と上品な味わいに悶絶。これ凄いかも

ここで自家製パンが出てきます。周りのカリッと感と絶妙に広がるバターの香りに唸ります。ソースを漬けると、これまた美味い

ガスパチョ - ガスパチョらしい柔らかいトマトの甘みと酸味にセロリのアクセント。口当たりの良さに唸ります

バスク式 季節の野菜の煮物 - 自家製野菜のミネストローネ。生ハムを使ったスープに悶絶。野菜がとにかく美味しい。さすがと言える味

バスク地方のカニのグラタン ~オランデーズソース~ - 毛ガニ(?)の細かい食感と上品なソースの旨味と焦がしの香りがカニの身を引き立てています

大沼黒牛のビーフシチュー - 牛肉の繊細な食感に悶絶です。デミグラスソースの柔らかい味わいも凄く合ってますね

津軽海峡産 ヤリイカのカルドッソ - 前回フリーズものの美味しさだったカルドッソ。丁寧に取ったイカスミの繊細な味わいとイカの身の繊細な食感に今回もフリーズしました。ここでしか食べれない味わい

デザート盛り合わせ - バスクチーズケーキが出てくるものだと思っていた(隣のお客さんには出てた)ら、パンナコッタ、ガトーショコラ、シャーベット。今回のコースだと違かったみたいで、ショック！(脳内BGM: 愛をとりもどせ!!)。直前に「ラストオーダーです」で言わなかったので、パティシエが機材を止めて対応出来ない、と。マジかよ．．．3年間、このバスクチーズケーキのためにブラック労働を耐えてきたのに(嘘)。と思いつつ、パンナコッタのしっかりした味わいに唸ります。ガトーショコラが口当たり良くて悶絶。やべっ、美味しい

このお店はキラーコンテンツ多いなぁ～

お店の人に、次回は予約の時にバスクチーズケーキって言って下さい、と言われたので「３つ頼みます。一つ目は前回食べれなかった分、二つ目は今回の分、三つ目はクリリンの分。」という訳で再訪確定です。ごちそうさまでした

北海道旅行17日目、市電で揺られながらランチの検索をしていたとき、写真からオーラを感じるお店が．．．それがこちらのレストランバスク。今日の夜、行ってみたいなぁ～。夜にホテルから車を出して初訪問しました

お店は電車通りから閑静な住宅街へ入ったところにあります。看板ですぐに分かりました。駐車場に車を停めて入店。お店の外観は時代を感じさせる良い雰囲気。店内のホールも広くて居心地がいいですね

コースは３種類あるようですが「迷った時のおまかせ」ということで、おまかせコースをオーダーしました

コースは以下のとおり

イワシ - アミューズ。揚げたイワシと椎茸。イワシの旨みが凝縮されてて、オリーブオイルとニンニクの香りがいいですね。スパニッシュらしい繊細な美味しさ

パンが来ます。このパンはシンプルに塩だけを加えた自家製。周りはカリッと感が印象的で、小麦の柔らかい香りで唸るおいしさ。もちろん、途中でおかわりしました

パプリカ、イナダ、茄子、ソーセージ、甘エビコロッケ、松前ひじき - 前菜です
パプリカのムースは食感の滑らかさといいパプリカの旨味に唸りました
イナダは程よい酸味がアクセントで身の旨味がしっかりしています
茄子のピンチョス。軽くてふんわりとした弾力の食感が抜群。シェフの腕ですね～、これは凄い
ソーセージは、肉の味わいが濃いですが、この大きさだからくどさが無くていい量だなぁ～
甘エビコロッケは、細かい衣の食感が繊細で、甘海老の香りが中からフワッと出てきます
松前ひじきは、普通のひじきより肉厚で自家製生ハムのダシが効いてて、初めての味わい。これも凄く美味い

生ハム - 自家製の生ハムをシェフ自ら切り分けてくれます。３５年前、函館の地でスパニッシュレストランを開業したのですが、当時はパンも無ければ、ハムも無かったので、両方自家製で今日に至るそうです。この生ハムは、他の方も高評価なのがよく分かる、とてもしっかりした旨味に唸りました

ガスパチョ - 野菜の旨味がギュッと詰まった冷製スープ。酸味と野菜の旨味、生クリームのコクがコントラスト。バランスのいい上品な味わい

季節野菜の煮物 - 生ハム出汁で野菜を煮ました、優しくて上品な味わい。どの野菜も野菜自身の味がしっかりしていて、ワラビはシェフの手摘みで、ここまで旨味のあるワラビは初めてかも．．．フリーズする美味しさでしたねぇ～

バスク地方のワタリガニ - バスク地方から取り寄せたワタリガニを小さなグラタンに仕立てました。味わいが上品に仕上がっていて、滑らかな食感に悶絶

放牧豚～コンフィ～ - とろとろの柔らかさで、周りのカリッと感に焼いた香りとのコントラストに唸ります。それと温野菜も香りが良くて、マッシュポテトが凄く美味い

カルドッソ - 脳に突き刺さる美味さにフリーズしました。コンソメ(?)の香りと滑らかなバターの香りとイカスミのハーモニーが見事。イカは津軽海峡で捕れる小イカで、イカスミは小さい墨袋を集めたんだそうです。この小イカじゃないと、この味は出ないそうです

デザート - デザートの盛り合わせです。木苺は裏の畑の朝採れだそうです。バスクチーズは開業当初から作っていて、まさか今さらのように流行るとは思っていなかったみたいです。このバスクチーズケーキ、ヤバいですね。都内では今、二店舗が有名で一店舗は食べたことあります。そこも美味しいですが、このバスクチーズケーキは滑らかさと上品さが一段上だと感じました。「こ！これが本物のバスクチーズケーキかぁ！」と感嘆。苺も味がしっかりしていて、パンナコッタもぷるぷるで美味しかったです

全体的に繊細さが印象的で、ブレない安定感のある味でした。でも、新しい店に負けないスタイリッシュなバランス感覚は、真似できないクオリティの高さだと思います

次に函館来た時はぜひとも再訪したいですね、ごちそうさまでした