2020.7現在カウンターには座れない。が雰囲気良く渋めな店内。芽吹（珈琲ゼリーのデザート）を頂いた。 : 珈琲 森の時計

さー何から書こうかーこの手の人気店は書きたいことは他レビュワーさんが上手に書いている
それらのレビューを見て伺ったのだが、間違いなくいいお店。一度足を運んでほしい。
15年前の倉本聰さんのドラマのロケ地であるが、ドラマを知らない自分が行ってみた感想を書くことにする。


事前情報（食べログでの下調べ）：
倉本聰さんのドラマ「優しい時間」のロケ地。
コーヒー豆をミルで自分で挽き、マスターが丁寧に落として提供されるブレンドコーヒーが有名。
運営は新富良野プリンスホテルが行っており、従業員もホテルマン。
カレーも美味しいようだ。
ニングルテラスというオサレなテラスを歩いていくとたどり着く

不安材料：
駐車場有と記載されているが、ホテルの駐車場に停めていいのか？
7月のラベンダーの時期。平日とはいえ混雑していて並んでいるかも？


行ってみて：
ホテルへ確認するとホテル駐車場に停めてよいとの返答。良かったです。
大型ホテルなので数百台は停められるスペースがあります。もちろん無料。

ニングルテラスルートと直行ルートがあり、行きはニングルテラスルートで行きます。

このニングルテラスですが、この非日常感がたまらない。たまらない！
北海道にこんなオサレで、ステキな空間・スペースがあったのか！？と思えるほど。
一軒一軒独立した店舗でそれぞれに店員さんがいる。
賑わっていれば、何も買わなくとも店内に入って商品を眺めることが出来るが
コロナ禍だし狭い店内だし　ちょっと見るにしても入りづらい雰囲気・・・。

結局どのお店にも立ち寄らずニングルテラスの雰囲気だけ味わってお店へ。

※ニングルテラスは段差が多いので高齢者の方、足が不自由な方は要注意です。


長い下り坂を歩いているとポツンと一軒家を発見。
これが森の時計か。

ここで同行者。
この雰囲気ドラマで見たことがある！
えーまさかねー。なんて話していたら本当にドラマを見ていたっていう。驚きました。
倉本聰さんのドラマということで当時見ていたそうです。

中へ入ると高い天井
木造建築、窓が大きく自然との一体感
珈琲を飲む店としては違和感を覚えるほどに明るい店内。
暗いのがいいっていうわけじゃないけども。

「優しい時間」というドラマを見たこともないし
倉本聰さんにも特段思い入れもないが、
ご本人がデザインしたといわれるこちらのお店は
入った瞬間居心地が良いなと感じた。

自然光の入れ方がとても良い。


カウンター席に座れるかな？と思っていたが、
誰も座っていない。
え？となった。
「そちらのテーブル席へのご案内で良いですか？」
その言い方はホテルマンならでは。

カウンター席という選択肢はないのが、この時点ではっきりわかった。
ただ、カウンター席でのみミルを挽けるという事前情報があったので伺うと

「テーブルのお席でも挽けます。」

ここでハッキリわかりました。
カウンター席はこの昨今の状況下では案内出来ないんですね。

テーブル席へ案内されメニューを眺めていると、
予定ではブレンドコーヒー2杯頼むつもりでしたが、
なんだか美味しそうなスイーツを運んでるではないですか。

通常メニューとは別に
限定メニューがあって15食限定の「芽吹」というもの。
700円か。同行者は600円のブレンドコーヒーだしこれ頼もうっと♪


テーブル席とはいえ開放感があり光が良い感じに入ってくる居心地よい空間である。
「優しい時間」である。
時間がスロウに感じる。外で鳴いている鳥。
巣を張ってる蜘蛛。
たまに風で揺れる木々。

ブレンドコーヒーを注文した同行者の元へミルと豆が運ばれてきた。
すぐにでも回したさげだったので、さっさと写真を撮影したのだが
改めて思うとこういった構図は他の方の写真にはないし、
写真ヘタくそな自分が意外と上手く撮れたんじゃない！？と自画自賛するほどに良く撮れたなー。


豆を投入しゴリゴリと。
最初は硬そうな音が次第に静かになっていき、
挽き終わるころ、無音になる。

ちょうどこの時後から来た方にも同様にミル挽きの時間。

他人が挽いていても不快感のない音。
むしろずっと聞いていたい音。

同行者の挽いた豆は回収され、
回収されすぐに「芽吹」が運ばれてきた。
正直、味は期待していなかった。
ホテルがやっているお店だし、雰囲気だけでしょ？って。

珈琲ゼリーを頂いてハッキリわかった。
渋い。非常に渋い。苦い。
そうか、コーヒーは苦いものだよな。
ただ苦いだけじゃない。　たっぷり乗った生クリームとアイスクリーム
これらとの相性が絶妙である。

もちろん場所補正、雰囲気補正があるのは否めない。がそれにしても美味しかった。

その後運ばれてきた同行者の珈琲も酸味・苦みがありとても美味しかったそうだ。
数日前に伺ったが、先ほどまた連れて行ってねというメッセージがあるほどに同行者は満足したようだった。


入店する際、
ドアに張り紙が貼ってあった。
詳しくはかかないがマナーに関することだ。

この時このお店を利用している方は
マナーをしっかり守っていて、それぞれ「優しい時間」を過ごしているようだった。

コロナ禍。
海外の観光客が激減した今だからこそ、
一度足を運んでみて欲しいお店。

この手のお店は海外勢がワイワイしているならば行かないかな。静かな時間が過ごせるかどうか。


スタッフさんも総じて感じが良かった。
帰り際、誰も座っていないカウンター席のあたりに立ち寄った時に
ニコニコ笑顔で対応して頂けたことは忘れません。

落ち着いて、カウンター席が解放された際には、
端っこにでも座って美味しいコーヒーとケーキを頂きたいですね。