多彩な具と3種の粉で味の変化を楽しむ : 平凡くじら屋

このあたりで美味しいラーメン店があるらしいと聞いた。食べログで調べて行ってみた。
札幌芸術の森のアクセス拠点である真駒内駅や喫茶　六花文庫へ行ったのでお昼を兼ねて訪問。


場所は上町公園向かいの上町郵便局を目印にするか、またはポニーショップ（ダイソーが入っている）の裏口を出ると小さな飲食店街がある。その一角になる。（この辺は知ってる人でないとなぁ・・・普段は一見さんがくる道ではないかもね）普段地元の人以外歩いてるのを見ない場所だ。


店の外観は昭和の看板が沢山かかっててユニークな感じ。小さな商店街のラーメン店だから定食屋風の店だろうと勝手に想像していただけに少々驚く。だが、ここ近年、昭和レトロな感じの外観のお店があるので考えてみれば特別の驚きもないか…
早速店に入ってみる。カウンターとテーブルがある。個人店主の居酒屋を思わせる店内。


とりあえずカウンターの端に座ってメニューを見ると…写真に載せた3種類しかない?？カウンターを探しても同じメニュー表が置いてあるだけ。壁には冷たい麺のメニューは1種類あったが…はて、食べログでは他のメニューの事も書いてあったように記憶しているので困惑。その時、食べログを読んで食べたいと思ったメニュー名がどうしても浮かばない。しかし、絶対にその名前はメニューに乗っていない。ではいっそのこと・・・とお店の人に「お店すすめお店の方に「辛くないオススメはなんですか」と聞いてみたところ「そこに書いてます」と一言。オススメは「魚辛みそ」(800）になっている。これ、辛いのではないの…?と思いつつ、もう一度聞くのも面倒で「魚辛みそ」を頼んでみた。とにかく食べログでみた３種の粉の乗ったラーメンが食べてみたかったのだ。
注文してからわかったが、カウンター上に他のメニューも貼ってある。私が食べログをみて食べてみたかった「お魚つけ麺」もあった。


出てきたラーメンは味噌ラーメン。大きめのチャーシュー3枚に丼面積約1/4を占める海苔。海苔の上には「煮干粉末、エビ粉末、一味」と思わしき粉が綺麗に乗っている。見た目から面白いラーメンだと感じた。味玉も実は海苔の下に隠れている。味玉はスープが海苔を通して粉に染みないようにとする工夫なのだろうかと思いつつみていた。

スープは濃いめの味噌。しかし甘みを感じ後口は割と軽い感じだ。辛みは結構あるのだろうが、味噌の味に調和されて意外とスープはまろやかにも思える。

次に麺を一口。札幌ラーメンの特徴的な中太縮れ麺。
ほどほどのツルッと喉越しとかるいモチモチ感がある。他の札幌ラーメンと比べて強い弾力はないが、このラーメンには丁度良いと思う。今は長野に住んでいるのであるが、やはり中太縮れ麺といっても地域によってまるで違う印象であある。
粉を混ぜないようにしばらく食べすすめると具はチャーシュー以外に「極小えび、昆布の極細切り、わかめ、小口切りのねぎ」が混ざっている。えびのプリプリ感と昆布の歯ごたえ、わかめの舌触り等が麺とスープと絡んで食感や味が微妙に変わるのがよい。ただ、ちょと魚介臭さも気になる事はあるのだが…そこは元のスープの土台がしっかりしてるせいか、バランスはそこそこ取れている。
また、1/3位食べてから3種の粉をちょっとづつ入れてみる。最初は1種類づつ。最後は全部入れて食べる。この粉の味の変化も実に面白い。個人的には1種類づついれるより3種類全部ドバッと入れるのが好きだ。ただ、これは・・・辛くない方が合うのではないかな。機会があれば普通のお魚つけ麺も食べてみたい。


食べてる最中、店主がいきなり竹の棒を沢山握って持ってきた。これ、竹筒に入れますといって竹筒に入れて目の前に差し出された。突然のことでキョトンとしてしまった。そこで店主がもう一度最初から説明をしてくれ、くじ引きという事がわかった。そういえば食べログに書いてたね…・ちなに見結果はハズレ出会った。


他には…
ただ、定番メニューに関しては1枚の紙にまとめるなどしてしてカウンター上に置いてわかりやすくしてほしいと望みます。限定メニューなら仕方ないですが、定番メニューなら1枚の紙にまとめておくなどの方がわかりやすいと感じました。
クジは面白いパフォーマンスだが、事前に説明は欲しかった事。いきなり「ではいれます」といわれも何のことやら・・・多分、過去に来た事のある人と思われたのかもしれないが、あれにはキョトンとするより他なく・・・メニューの件や最初に書いた「オススメなんですか？」の質問の回答といい「わかりやすさ」が少々不足してる印象を受けました。接客全体は悪くないのですが・・・


スタンダードでもなかなか美味しい味噌ラーメンですが、更に色々な味の変化や食感を味わえる渾身の1杯。
一度機会があれば訪れて損はないお店ではないでしょうか。