久し振りの札幌・・・（６）移転前最後の訪問は10回目 : 壽山

札幌に帰る時は、チケットを予約した後、いの一番に電話します。
お店の移転が決まってるので、こちらには最後の訪問になり、
昔のレビューを（自分の）懐かしく見ました。

2013年7月に初訪問し、それから１０回。
その間に、私も引っ越したり、母が亡くなったりと色々ありましたが、
こちらでは、いつもゆったりした気分で、美味しい思い出しかありません。

大将お一人でされてた時から（この日はお弟子さんも２人）
私の好きな、ひっそり？と（今や有名店の様ですが）した
小さなカウンターの定位置も、最後か～と少し複雑な気持。
ただ、今回は友人夫婦と３人なので、寂しさより楽しい時間でした。

【20000円のコース】
料理は全て私好みで、美味しいので、内容だけ簡単に

・スッポンの茶碗蒸し・・・中にはヒレ

・白子の天婦羅と炙りバチコ

・シャコとほうれん草

・お造り・・・松川、白イカ、うに

・八寸・・・3人分を豪華に、素敵なお皿に盛り付け
サンマ棒寿司、鮑、イクラとキノコ、牡蠣（仙鳳趾）、海苔巻き、海老、銀杏

・甘鯛と枝豆・・・枝豆は丹波

・蕪と蟹のひろうす・・・ひろうすには蟹がたっぷり

・いくらとキンキの炊き込みご飯・・・文句なしの美味しさ

・水物・・・柿、シャインマスカット、ピオーネ（皮は剥いて）

・栗きんとんとお抹茶

いつもの様に大満足の夕食。
友人夫婦は飲めるので、徳利を色々見せて頂き、
お酒が飲めるって良いな～と少し羨ましく感じたりしました。

次回は新しいお店に行く事になりますが、楽しみでもあり、
思い出のお店がなくなる事は、寂しくもあります。

2016年9月から、約1年ぶりの訪問。
実家もなくなった今、ここに行くと札幌へ帰った気がします。

今回は久し振りに予約した為、いつもの？がどのコースなのか確認し、
一番高いコース（初めて）を予約しました。

いつもより更に豪華な食材で、どの料理も美味しく大満足。
札幌に実家がなくなり、悲しい事のひとつは、
こちらに足繁く？通えなくなった事と思う程、大好きなお店。

一応簡単に料理を。

・ゴマ豆腐にコーンのすり流しとジュンサイ

・鮑と肝ソースとウニ

・飯蒸は少し豪華に、小豆入りの赤飯
カリカリの鮎と蓼ソースと上にはキャビア

・伊勢海老のお造りと外子・・・コリコリ食感と旨みが最高

・甘鯛と冬瓜の椀・・・写真では見えないけど冬瓜の緑が美しい

・八寸
チップの粽は、脂があり美味しく、海老、玉子、タコ、コーンの揚げ物
全く違う味と食感、温度で楽しめる

・穴子と鮑、松露のしゃぶしゃぶ・・・贅沢過ぎ～
松露は、キノコですが、食感がシャキシャキでびっくり！
幻のキノコとも言われてるそう（後で知った）
店主は、あまりそういう自慢はしないタイプ

・天然鰻・・・身が厚く、大好きなので嬉しい！

・炊き合わせ
どんなお店で食べても、ここのが一番と思う美味しさ

・時鮭とピュアホワイトの炊き込みご飯
こちらも豪華

・国産ライチとシャインマスカット

・葛饅頭とお抹茶

いつも最後に水物があり甘味と言う流れも落ち着きます。
しかも葛饅頭は2個で、食べきれなければ残してと言われましたが、
美味しかったのでペロリでした。
まあご飯はいつもの様に、オミヤに。

翌日の朝、ホテルでチンしてもらい朝食にしました。
3度の朝食で、一番美味しかった事は言うまでもありません。

心休まる美味しい時間でした。

今年も又、行きますね。

大好きなお店です。
札幌の実家がなくなったので、こちらへ行くと帰った気がします。

母の介護中は、ほぼ訪問していました。
初めは徳島から、そして今は横浜からですが、
どこにいても、こちらの料理が大好きです。

今回は2015年秋に亡くなった母が献体をした為、慰霊式があり、
その出席と1周忌を兼ね、夫と帰省（実家がないので帰省？なのかな）

お料理の内容だけ簡単に

・カキと柿のなます
大好きな酢加減

・ウニと湯葉のそうめん
優しい味

・野付の小柱あられ揚げと銀杏
小柱のサクサク感と銀杏のホクホク感を楽しめる

・秋刀魚　鯛　剣先イカ
イカの包丁の入れ具合が良いのでしょう・・・（よくわかりませんが）
本当に美味しい

美瑛産松茸は、何と1キロ30万らしい？

・松茸　かぶ　きんきの椀
最高に美味しい

・八寸
どれも繊細なひと手間、ふた手間

・カマス　イチジクのゴマダレ
焼き物をしてる姿を見てるのも大好き。
じっくりと焼かれたカマスは、脂がありました。
皮はパリッと、ふっくらジューシー。

・茄子、うずら団子、蓮根餅の炊き合わせ
ここの炊き合わせが、今まで行ったどのお店より大好きです。
椀、造り等は、他にも美味しいお店はありますが、
高級食材でなくても、本当に丁寧に、それぞれの味を最大限美味しくした、
数種の食材で、いつも楽しみにしています。
今回もそれぞれが違う食感で、美味しかった。

・コーンとユリ根のご飯

・なめこの赤だし

・梨　桃　マスカット
梨は新甘泉、桃は黄金等、マスカットは天山
必ず果物があり、しかもけっこう凝ってる、珍しい物等。
今までは実家でしたが、今回はホテル。
果物が更に美味しく感じます。

果物でさっぱりした後は、お楽しみの甘味

・お抹茶と花豆

いつも本当に美味しく、ホッとできる味です。

札幌帰省では、こちらの料理を食べると、帰って来たわ～
とホッとする・・・もはやホーム化しています。
ただ、いつもは一人ですが、今回初めて夫を連れての訪問です。
今まで散々？美味しかった話を聞いている夫です。

料理については、全て美味しいので感想を書くまでもなく、
一応料理の内容を簡単に。

いつもは《おまかせで～美味しい物》を予約ですが、
今回は夫も・・・と予約したので、北海道的？料理だそうです。

・うすい豆とツブ
美味しいお出汁に、生姜が効いて。

・毛蟹の飯蒸
蟹の中でも一番好きな毛蟹に、味噌がかかって登場

・白子のすり流しと焼き白子を柚子釜で
たまりません！大好き、美味しい！香も良い
先日霞町すゑとみで食べた、てっさの白子和えの時、
どこかで食べた様な・・・と思っていましたが、こことわかり、すっきり。
（レビューが前後してますが、すゑとみは、2017年2月訪問で先にレビュー済）

・お造り
松川かれい、ホッキ、鮪
クルクルッと巻いたツマがおしゃれ

・椀・・・蓬豆腐と油子
ストライクの美味しさ

・四皿盛り
ニシン、牡蠣酢、カステラ玉子、蝦夷アワビ、百合根のエビ巻、いかそうめん

・メヌキの若狭焼と筍
お魚をじっくり焼いてる姿を見るのも好きで、
こちらのお店が好きな理由のひとつかもしれません。

・炊き合わせ
筍（九州）、蕨、湯葉で、寒い札幌ですが、春を感じます。

・蕗ごはん
懐かしいわ～・・・・

この日のご飯は、わりとシンプルという事で、
豪華なご飯のお供が供されました。

・お供ー１
うに、にしん、長芋

・お供ー２
ホッケの塩焼き

・ナメコの赤出汁
いつも美味しいお味噌汁

・苺とオレンジ

・白花豆の求肥巻き

・お抹茶

水菓子と甘味、そしてお抹茶で終了。
横浜に越した2015年から、東京の和食屋さんを数軒訪問していますが、
お抹茶のあるお店が少なく、関西とは違うと感じていますが、
ここでは、私の好きな締めで終了です。
勿論甘味も全て店主の手による丁寧な仕事です。

カウンターから丸見えの小さな厨房で、一人で全てを作っています。
私にとっては、お店の料理と言うより、店主の料理なのです。
今は安心できる場所になっているので、接客云々はなく、
居心地は良いです。

料理については全て大好きです。
接客は和服を着た奥様が、行っています。
堅苦しくなく、店主をたて、静かに気配りをしています。

次に行けるのはいつだろう・・・と少し寂しい気持ちになりました。

（おまけ）
夫も「美味しい」と言っていました。
お店の雰囲気が・・・と少し残念コメントも。
（確かにこれだけの料理で、この雰囲気は少し違うかもしれません）
私にとっては、この雰囲気が好きなのですが、
ひとそれぞれです。

６）《2015年12月訪問》
帰省の度に訪問していますが、今回は6回目。
食べログのシステム変更で、訪問回数もわからなくなった？
写真とレビューが、同じスペースなのでが、その点は良さそう。

帰省が決まるとすぐに予約しています。
もう6回目なので、札幌のホームの様な安心感があります。
美味しいし、丁寧、しかもほぼ全ての工程がすぐ傍でしっかり拝見でき、
そこを楽しむ私にとっては、最高のお店です。
そして女将も着物は着ていますが、全く堅苦しい、馬鹿丁寧？な感じはありません。

今回もぜ～んぶ美味しかったのですが、自分の記録なので一応感想を。

・トラフグの白子

・氷魚のキャビアのせ飯蒸し★
キャビアが登場したのは初では？しかも国産だそう。
この塩味のみ？と思われる味付けで、氷魚もしっかり味わえ、
本当に美味。

・焼き帆立
野付の天然です！外をサッと炙り、中はレア。
どこかのお寿司屋さんでも、こんな感じで食べたけど、美味しい。

感想が美味しいしかないので、困ります。

・トラフグの白子焼き
一口大より大きく、火傷しない様気をつけました。
プリプリ、トロトロ～。（このお皿お気に入り）

・お造り
鮃、シマアジ（コリコリ）、うちわエビ（味噌と子も）
うちわエビは徳島に居た時食べましたが、ここは札幌・・・
札幌では珍しいでしょ。

・車エビとエビ芋の椀
美味しいに決まってます。

・八寸
毎回きれいで美味しいので、楽しみにしています。
・首折れ鯖の棒寿司
・牡蠣の煮たのを玉子と海苔で巻いたもの
・からすみ
・ちしゃとう（翡翠色の野菜）
・くわい
・赤ナメコとコノコ
・カステラ玉子
彩も良くそれぞれの味も全く違い、味わいながら楽しみました。

・鰆幽庵焼き
すぐ前で、じっくり炭火で焼いているのが見え、
そんなところも、こちらが好きな理由。
全て1人でされてるので、本当に幸せな気分になります。
他のお店では分業制が多く、大将はチェックして終わりですから。
勿論味のレベルは維持していても、私にとっては少し違うのです。

話は逸れましたが、勿論ふっくらしっとりで、
脂があり、本当に美味しかった。

・炊合わせ
こちらはこの炊き合わせが、必ずあるのが嬉しい。
ホッとする優しい美味しさ。
聖護院大根でした。

・フグ御飯
少し玉子が入り、優しい感じ。
フグ雑炊は食べた事があるけど、ご飯は初。
いつも食べきれないので、オミヤにしてもらい、
滞在中に冷凍して、チンして食べてます。

・水菓子
ル・レクチェ、金柑、いちご

・甘味と抹茶
編笠柚子に餡子が入ったもの
ほんの少し苦味があり、餡の甘さをひきたて美味しい。
この編笠柚子は、初めて食べたので、作り方等を聞いたのですが、
何と手のかかる事！
最近の壽山の甘味は、和菓子屋さんレベルにいってる？
というか、出来立てなので、それ以上の美味しさではないかと思う程。

今回も全く手抜きなしのザ・日本料理で、一番好きなお店です。
17000円のコースです。

この日東京の日本料理店について、大将と話をしていると、
京都の未在出身の方が東京で出店したとか・・・
宮坂というらしく・・・壽山から帰り、すぐ予約しました。

〈覚え書〉？
この訪問は2015年12月で、その後も都内のお店訪問（未レビュー）しています。
先日レビューしたしのはらもその中の1軒です。
少し毛色は違いますが、和食と考えた時、こちらが一番のお気に入りです。
レビューしながら考えると、水菓子とか炊き合わせ、
ここがしのはらは弱かったかな～なんて思います。

５）2015年6月訪問

定期帰省で5度目の訪問

夜のヨサコイ初めて見ました。
ススキノで踊りを眺めながら、壽山へ・・・
いつでも安心の美味しさです。

味は全部好みで、美味しいので、印象的だった事だけ書きます。

・水無月ゴマ豆腐
ネットリというよりモッチリの食感。
白の豆腐に小豆とコーンが彩良く、
添えられたズイキのサクサク？シャキシャキも楽しい。
ゴマの味は薄めで上品。

・湯葉とウニの冷やし茶碗蒸し
お皿は京焼だそう

・鱧のおとし

・お造り
戸井まぐろ、マコガレイ、赤貝
お醤油の隣は、車海老の殻で作った？塩（味がします）

・青梅の椀
青梅の酸味が爽やかで、初夏らしい

・八寸
・チップの押し寿司
・カステラ玉子（大好き！）
・無花果の利休和え
・瓜とエビの胡麻和え

・鮎
炭火でじっくり焼いてます。
じ～っと見ながら待つのも楽しい・・・いつもは料理する側なので

・炊き合わせ
賀茂ナスと石川小芋で、見た目は地味ですが絶品！
茄子はたっぷりと美味しいお出汁を含み、
小芋はその味と食感を楽しめました。
見た目だけなら、どこでも同じようにできるかもしれませんが、
食べると大好き！ダントツに美味しいと感じます。

・うなぎご飯
今日のコースは、全体的にあっさり系だったので、
最後に少しコクのある？ご飯はコースとしても満足感があります。
味は言うまでもなく美味しい。
・あさりの味噌汁は、蛤かと思う様な大きな物、
赤出汁一辺倒ではないのが良かった。

・水菓子
夕張メロン、白桃、いちご、ゼリーはナイアガラワイン
ここでもひと手間のゼリーが良いわ～
果物だけなら、どこでも食べられます。
道産子の私には、メロンと言えばこの味なのです。（久し振りに食べた）

・わらび餅とお抹茶
初回訪問（2013年7月）にはなかった甘味も、すっかり定番。
和菓子好きの私のお楽しみになりました。

この時は2つの記憶に残る出来事があり、
まず一つ目は、女性のおひとり様が居て（東京から出張で）
色々な楽しい話をしながら、最後のご飯は、彼女の毛蟹ごはんと、
私のを1膳分ずつ交換し、2種類の味を楽しめました。
今夜は千歳に泊まるので・・・と急いで帰っていきました。

そしてもう一つは、なんとお弟子さん？というのか、
若い料理人さんが居ました。
いつも店主のみの厨房に二人が居るのは、新鮮でもあり、
まだ馴染まない感じもありました。

それにしても毎回満足・・・今度は9月も予約しますねと言うと、
丁度お休みになるらしく、次回は12月かな？・・・


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４）2015年3月訪問

札幌の定期帰省で4度目の訪問。
我が家に帰った様な安心感？（間違いなく満足できる安心感）

どれも全て美味しく好みなのでササッと簡単に内容を。

・赤貝（閖上産）と帆立（野付産）
帆立はサッと炙ってあり、上品な酢味噌で。
どちらも貝自体がすご～く甘味と旨みがありました。

・鮑の飯蒸最高～！
肝ソースがまろやかで何とも言えない美味しさ
でも少し苦味を残した方が好みかも。
ちょっと聞くと、卵黄とバターが入っているそうです。
12月に訪問したすし宮川も肝ソース美味しかったけど。

・白甘鯛（1週間熟成）
熟成の為かネットリした食感。
すっきりした甘さを感じた。
京都の前田では普通にお造りとして食べましたが、
ごく普通の感じだったので、熟成のなせる業？

・伊勢海老洗い
ミソ醤油と普通の醤油、どちらで食べてもコリコリ食感と甘さが美味。

・アイナメと筍の椀
上にはフキノトウをバーナーで炙り、春の香が。
美味しいお出汁に、アイナメの旨み脂がプラスされ更に美味しく。

・八寸
いつも楽しみにしてる八寸ですが、今回は筍の皮で隠されて登場。
中には、カステラ玉子、百合根のエビ巻、鯛の子、蛤と白アスパラの白和え。
美味しいのは勿論、一切手抜きなしの丁寧な仕事が素晴らしい。

・もろこ付け焼き出ました！久々のモロコ
目の前で串打ちを見、炭火でじっくり焼き上げるのを待つ至福の時。
何とも言えません！
フキノトウの衣揚げと共に春が来ましたよ。

・白アスパラと穴子の蕪蒸し
焼物から一転、今度は優しい味の蒸し物。

・氷魚のおろし和え
鮎の稚魚、仄かに鮎っぽい味？かな～
でも札幌でモロコ、氷魚って凄いわ。

・牡蠣御飯
牡蠣がふっくらして、美味しい牡蠣出汁の旨みがご飯に！
過去最高の牡蠣御飯。
牡蠣は大好きで、シーズン中は週一でカキフライを食べるほど。
このふっくら加減が素晴らしかった！

・ひとりじめ（スイカの名前）とあまおう
名前を聞いた時、思わず「えっ？」と聞き返すようなネーミング。
この時期のスイカか・・・凄い。
フルーツひとつとっても、厳選素材。

・お汁粉
最近は、フルーツと甘味の2本立てで、この甘味が美味しい。
今回はお汁粉なのですが、お餅はアツアツの焼立て、甘さも丁度好み。

そして最後にお抹茶で本当に大満足のお料理。
オミヤの牡蠣御飯は、実家で美味しく頂きました。


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３）2014年12月訪問
9月の2度目訪問で、すっかりお気に入り！
札幌への定期帰省（3か月に1度）の際、チケットをとるとすぐ予約。
12月は忘年会など、混んでしまうので・・・

今回も期待を裏切らない満足感です。
予約の際に、北海道メニュー？か普通？のが良いか聞かれましたが、
徳島から行くとは言え、元は道産子なので、とにかくお任せで・・・と。
3回目の訪問で、今回は3か月しか空いてないので、なんとなく気分的にもリラックス。

・焼きごま豆腐
胡麻豆腐は定番ですが、最近はこちらの焼き胡麻豆腐も流行？の様。
私自身は初でした。
思った程胡麻の香はないのですが、プルン・とろ～っとしてアツアツは、
寒い中歩いて来た身体を温めます。

・からすみ餅
手前の白いのは紙。焼きたてアツアツのお餅を紙で持ってガブリと食べます。
自家製カラスミの旨みが、お餅と絡み合って絶品！
（後日談・・・2015年の12月訪問の際、昨年のカラスミ餅美味しかった～と話すと、
同じのを出さない様にしているとの事でした）

・天然鮃の薄造り・・・フグより好き

・お造り2種・・・忘れたけど、サヨリ？と何か？
皿が可愛らしく、上品でつい見とれた～

・椀
松葉蟹のしんじょうは、贅沢にたっぷり身を使って美味しいのですが、
大黒シメジの下にある大根の美味しい事！
思わず色々聞いてしまいました。
京都の淀大根（聖護院大根）を生から蒸して、出汁につけてある物だそうで、
本当に細部まで丁寧に作られてると感心。
緑のウルイも映えます。

・八寸・・・福の皿はお正月っぽく、おせちの感じ
・赤ナマコのわたあえ
・ふぐ白子
・かんもろこ
・えび
・カステラ玉子
・黒豆
どれも大好き

・マナガツオの幽庵焼き
丁寧に丁寧に焼いてる姿を見ながら、（お酒は飲めないけど）
待つのは、とても贅沢な気分。
ふっくら焼けたマナガツオと、カリカリの慈姑煎餅、菜花のこぶし和え
と、味だけでなく食感も楽しめます。

・炊き合わせ
見ただけで美味しいとわかります。
エビ芋、慈姑、京人参、京菊菜

・蟹甲羅めし
卵を入れおじや風に、なんだかホッとする美味しさ

・水菓子
甘王、新潟産ル・レクチェ、金柑
ル・レクチェは1度食べたいと思っていたので嬉しい。
洋ナシのブランドですが、ねっとりした舌触りの良い食感で、桃にも似た様な感じ。

・薯蕷饅頭
最後の餡子系和菓子で美味しさの完成です。

お料理は本当に美味しいのですが、大将の凛とした料理に向き合う姿を
間近で見ながら、時々話をする奥様の少しほわわ～んとした雰囲気も大好きです。
器も来る度、楽しみです。

次回もチケットをとったらすぐ予約しますね～と大満足で、
寒い中もなんのその、ススキノ駅まで向かいました。
もう地図がなくても行けます。

3度目で美味しさと安心の確信です。
評価は５に変更します。

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２）2014年9月訪問

【タイトル】札幌では数少ない？ザ・日本料理

前回訪問時、美味しかったのでもっと早く行きたかったのですが、
なかなかタイミングがあわず、1年以上経ちました。

お料理は写真が全て・・・ですが、簡単に感想を。
全部美味しいので、美味しいが基本の感想ですが・・・・

・柿白あえ
大徳寺麩、インゲンも入り食感も良い

・蝦夷鮑と鯖棒寿司
鮑はふっくらむっちり、1時間煮て3時間蒸したそう。
鯖棒寿司も２コではなく、１本食べたい美味しさ。

・おこぜ
皮と肝、水前寺のりも添えられ、コリコリした旨みが口の中に広がります。
クエの様な旨みを感じました。

・お造り
道産鮃、勝浦鰹と言われても、産地やら時期は何が凄いのかわかりません。
でもとにかく美味しい。

・道産松茸と甘鯛の椀
走りの松茸なので香は深くないのですが、お出汁は本当に透き通る味。

・八寸
美しく盛り付けれられてます。
イチジク利休、イクラ山芋、蛸、岐阜の川エビ、カステラ玉子

・ぎんぽうの幽庵焼き
かなり大きい物らしく、とにかくプリプリッとして美味しかった。

・炙りホッキと天然舞茸
大好きなホッキが、高級な感じで登場しました。

・栗、石川小芋、鶉のがんも
煮物ひとつにしても、細部にまで行き届いた丁寧な仕事。
鶉のがんもは、絶品でした。

・鱧ご飯
一人ですが、お釜で美味しく炊き上げてくれました。
ほぼオミヤになり、翌日も美味しく頂きました。
ナメコの赤出汁も、丁度良い出汁加減、大きななめこがたっぷりです。

・梨、マンゴー、ブドウ
水菓子も吟味、厳選してます。

・抹茶ときんとん
うわ～前回物足りなかった和菓子が登場！
これで完璧ですね！

という事で評価を変更です。
全体に４→4,5です。


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１）2013年7月訪問

徳島に住んでいると、札幌に行く度お店選びは楽しみですが、
一番好きな和食のお店が少ないように感じます。
逆にフレンチ等は名店が多く、普段行かないので行ってみようと思います。

札幌では新鮮な素材そのままでも、十分美味しいので、
少し高級な居酒屋さん等で結構満足できる気もします。
同じ和食でも日本料理・・懐石系は本当に少ないです。

マイレビュアーのSariこと熊太郎様、onikuma様]のレビューを拝見し、
私の好きなお料理の様だったので、早めに予約し訪問しました。
予約時にコース内容聞くと、コースによって量が多くなるのではなく、
良い素材になるというので、15000円のコースにしました。

ススキノの交差点から南へ・・・あまり行った事がなく不安な中お店探し。
食べログの地図片手に歩きました。
ビルの３階、し～んと静まり返った店の前。
入店するとカウンターには先客がなく、奥の２部屋の個室に先客がいました。
（奥の個室は掘りごたつの様です）

カウンターに１人は少し気まずいな～と思い、
まずお酒を飲めない事を話すと、奥様も飲めないとの事で話があい、
かなり良い雰囲気になりました。
カウンターは６席のみで、L字形です。
写真も撮りたいので（撮影OK）奥の隅を希望しそちらに。

１．滝川豆腐
上のエビはシマエビ、懐かしい思い出の味でした。

２．笹寿司と鱧押寿司
笹寿司は、脂がのったチップと少し甘めの酢飯が私好みでした。
チップは子供の頃からけっこう食べていましたが、
北海道以外では殆ど食べられないと、初めて知りました。

３．お造り
丹後産トリ貝は、肉厚なのに柔らかく、かむ程に甘さ？旨みがでてきます。
フッコ（スズキの子）の洗いはコリコリ食感がとても美味しい。
南瓜そうめんがとても美味しかったのですが、ゆでた物を出汁に・・・
と細部にまで丁寧な仕事ぶり。

トリ貝は今まで食べた中でも、かなり美味しかったので
少し調べると、丹後産の生はこの時期のみで、ブランド品だそうです。
食通の方ならば説明受けた時にピンとくるのでしょうが、
私の場合は、殆ど事後学習で、その時に有難みを感じられず残念・・・。

４．天然鰻の白焼き
以前から食べてみたかった一品で、美味しくて大感激！
厚みがあり、表面は少しカリッと中はふっくらねっとり。
自分好みの薬味で、頂きます。

ピンクの塩は車エビの殻を使用？して、とても香ばしかった。
三種類少しずつ、心ゆくまで味わいました。

５．玉蜀黍のすり流し
椀種は、プリプリの葛打ちした淡路の鱧。

６．ホオズキの八寸？
カウンター内での仕事は、ほぼ全部見えるので、料理中から楽しめました。
何が入っているかまでは見えなかったので、開けてからのお楽しみ。
中央の葉を取ると、鰹出汁のジュレ、取り囲む様に4種類の料理。
・蛸の柔らか煮
・車エビ・伊勢海老
・えぞアワビ
・うに煮凝り
どれも、ほんの一口なのですが、全て手をかけた上品な味でした。
もう一口分ずつ増やしたい程美味しかった。

７．鮎の塩焼き（琵琶湖産）
ホオズキ料理？を食べてると、鮎の串打ちが始まりました。
カウンターに他のお客様がいなかったので、つい写真を。
今まで泳いでいたのです。
昔はこの光景を見ると、食べられなくなっていたのに、
今は美味しそうと感じるのですから・・・

勿論大好きな鮎は、何とも言えないほろ苦さと独特の香が最高。

８．鱧黄金煮
石川小芋、茄子、アスパラの煮浸しと。
野菜もそれぞれしっかりお出汁が入って、美しい仕上がり。

９．穴子飯蒸し
鰻とは違い、さっぱりした穴子です。
一人なので土鍋ではないのですが、こうすると熱々ご飯で、
おかずもあるので、嬉しいです。

１０．大しじみのお澄まし
大しじみは大樹町産（思い出の地）でした。
一口飲むと、とても好みの薄味で、思わず「美味しい！」と。
塩、調味料等一切いれず、殆どしじみの旨みのみとの事。

１１．桃とゼリー

最後にお抹茶と和菓子がないので、少し物足りない感じでしたが、
お料理の系統？は虎屋壺中庵的な、派手さはないけど、
素材の旨さを最大限感じる、ぎりぎりの薄味な料理でした。
又素材自体も北海道だけでなく、全国から色々と取り寄せているので楽しめました。

奥様の接客もつかず離れずで、店主さんとは札幌の日本料理のお店の話、
又、店主さんが秋に行く予定の京都の料亭の話（偶然私が行ったお店で）をして、
とても楽しく過ごせました。

札幌でシンプルな日本料理を食べたい時は、再訪します。

４月９日追記
onikuma 様より情報あり。

１０．椀は大あさりではなく、大シジミでは？との事。
調べると年に１度の漁なので幻のシジミと言われている。
店主は確かにアサリと言った気がするが、大樹町とわざわざ言うのなら、
それだけの価値ある物だと思い、多分シジミではないか・・と書き直しました。
どちらにしても美味しかった事は間違いありません。

何も知らないと、価値ある物も、猫に小判になってしまう。
その時知っていたら、有難味も倍増だったのに・・・
でも食通の方に教えられ、本当に食べログは有難いです。