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北海道を代表するお好み焼チェーンの本店で、モチモチ太麺の焼きそばを!
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SaltyDog
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店名 |
閉店
お好み焼・焼そば 風月 本店
|
---|---|
ジャンル | お好み焼き、焼きそば、もんじゃ焼き |
住所 | |
交通手段 |
地下鉄「幌平橋」駅 徒歩5分 静修学園前駅から108m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
24席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 2台 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可(乳児可、未就学児可、小学生可) |
ホームページ | |
公式アカウント | |
関連店舗情報 | 風月の店舗一覧を見る |
初投稿者 |
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8月8日に私が出演したSTV「どさんこワイド」の焼きそば特集では地元のお好み焼チェーン店、風月の二神社長(現会長)が直々に焼きそばを調理してくださり、大変お世話になった。こちらの一枚目の写真で私と同じような髪型(頭型?)の福々しい方が二神会長。1943年(昭和18年)生まれで御年73才。会長の似顔絵が同チェーンのシンボルでもあり、公式サイトにもドーンと登場する。
風月の創業は1967年(昭和42年)で、今年がちょうど50年の節目。札幌を中心に苫小牧や旭川などにも出店している、文字通り北海道を代表するお好み焼きチェーンだ。その風月の本店をSTV出演の翌日、雨の夜に訪れてみた。
札幌市電の静修学園前停車場から徒歩数分。ドアを開けた店内には4人掛けの鉄板テーブルが6卓置かれ、ソースの香りが立ち込めている。入店時は6割ほどの入りだったが、そのうち満席になった。地元での人気ぶりがうかがえる。
ホール担当の女性に促され、空いていたテーブルに着席。メニューはもちろんコナモン中心だ。メインはお好み焼きの店なのだが、焼きそばも負けず劣らず人気という。ざっと眺めて、いか・ぶた・えび野菜焼きそば(940円)と生ビール(440円)を注文した。
ビールはサッポロの黒ラベル。この店を訪問するつい2時間ほど前にサッポロビール博物館へ行ったばかりで、普段以上に美味しく感じる。黒ラベル・クラシック・赤星……やはり北海道はサッポロビールだよなあ。
焼きそばはお店の方で焼いて、チリトリ(と呼ばれる道具)で持ってきてくれた。予想通り、ボリューミー。お好み焼きも食べたかったが注文しなくて正解だった。麺は中太の茹で麺。玉子麺だろうか、モチモチした食感で風味も良い。北海道のラーメンの麺は中細の縮れ麺が一般的だが、こちらは中太ストレート。蒸し麺の食味とも全く違う。
具は豚肉、イカ、エビ、ざく切りキャベツ。揚げ玉も使われていた。花ガツオと青海苔、微塵切りの紅生姜は卓上からセルフでトッピング。味付けは関西風に甘めのソース味。ただ、甘口は甘口なのだが、そこまでくどくなく、以外にあっさりしている。ボリュームがあるけど食べ飽きない。北海道だけあって豚肉も海鮮もたっぷり入っていて、確かに美味しい焼きそばだ。人気なのも納得である。
ところで番組に関する事前のやり取りで、「北海道はあんかけが主流で、昔ながらのソース焼きそばというのは函館のまるきんなどごくわずか」という話をしたら、「なぜ、北海道にはソース味の焼きそばやお好み焼きが根付いていないのか?」という質問をされた。ふーむ、興味深いテーマだ。
試しにソースの消費量を確認したら、北海道だけでなく東北や沖縄も低順位だった。沖縄はアメリカ統治時代の影響だろうが、なぜ北海道と東北が?その理由を自分なりに考えてみて、「ソースやコナモンの需要がなかったから」という結論に落ち着いた。
全国にソースおよびコナモンが食文化として大きく広まったのは、戦後の食糧難の時期だ。味噌や醤油は政府に統制されていて手に入らず、その代わりとしてソースが広まった。しかし東北や北海道では、味噌も醤油も自前で作る家庭が多く、ソースを使う必然性が無かった。かつては東北・北海道にもチキンソースやワニソースという地ソースがあったようだが、姿を消してしまった。
また、コナモン文化もGHQがアメリカから持ってきた小麦粉を使って、子供たちの空腹を満たすというのが主な広まり方だった。しかし、北海道ではトウモロコシやジャガイモなど、わざわざお好み焼きや焼きそばを作らなくても、子供たちに食べさせる食糧には事欠かなかった。そんなわけで北海道にはソースやコナモンが広まらなかったのではないだろうか。風月の創業当時も、ソースやお好み焼き自体に馴染みがない土地だけに、さぞご苦労も多かったことだろう。
閑話休題。お店も混んできたので、急ぎ目にハフハフと食べ進める。からしマヨによる味変も美味しい。基本的に私はマヨネーズをあまり掛けないのだが、関西風の味付けには合うんだよね。ビールも飲み終えてお会計は1380円。会計の際、お店の方とちょっと会話。
「昨日、どさんこワイドに会長さんでてらっしゃいましたね」
「そうなんですよ、私もびっくりしちゃって」
「実は私、一緒に出ていたものです」
「え……あらー!まー、ほんとだ!」
「会長さんに美味しかったですと、よろしくお伝えください(笑)」
「あらあら、わざわざありがとうございます」
「みんなでわいわい鉄板を囲む、そんな店を……」という二神会長の想いがまさに実現された、和気あいあいとした雰囲気の店だった。こういう地域密着型のチェーン店、見逃されがちだけど地域にとっては大きな存在なので、今後もできるだけ取り上げていきたい。あー、お好み焼きも美味しそうだったなあ。