外観もお料理も京都のような素晴らしい日本料理店がススキノにありました。^^ : 茶寮 瀧乃家

さて、北海道ツアー2日目の夕食の口コミです。この日は小樽に野暮用があり、
それを済ませて札幌に戻って数時間前に”よし乃　アピア店”さんでラーメン
戴きましたが、それも４、５年前ほどには感動を覚えず、パチパチしながら
「どこでウサを晴らしちゃろうか。」とウサをため込むおっさんでした。

そして、パチパチしながらもピックアップしていた食べもん屋さんをチェックして
おりましたところ、日本料理でリベンジしようとするにも札幌市内の有名店は何処
もお一人様で行きづらいところが多いなと悩んでいたところに、なかなか良さげな
お店があるなとピンときたのがココ「 茶寮 瀧乃家 」さんでした。

タイヤ屋さんの星も取ってるらしいですが、どうもその本の評価は田舎者のおっさん
には高尚過ぎて相性が悪いのでそれで選んだのではありません。むしろ一つ星は避け
ようかと思うくらいですので・・・・^^;

パチパチしてても金と時間の無駄なので（じゃあ止めとけや！ってんですよね。orz)
店出て電話をしてみると即OKの返事が戴けました。

まだ明るい時間帯でしたが5時半に予約してススキノぶらつき乍ら「あっとココに
有名なラーメン屋さんあるやん、こっちは行きたかったジンギスカンのお店やぁ♪」
と楽しみながら向かうおっさんでした。

すると、少し繁華街から外れたトコでここいら辺りだと目星を付けていると川沿いに
「ん？なんか白川沿いの料理屋さんみたいな感じのお店があるど。。。あそこか?」
とお店を発見しました。

川沿いの向かい側から木々の間に映えるお店の明かりが綺麗だったので何枚か写真を
撮ってから橋を渡って見ると小さな看板からさらに入口につながる道が、、、これが
飛び石状態だったらホンに京都の料理屋さんみたいやなと思いましたが、それでも箱
が大きくて十分にお一人様を拒絶する日本料理屋さん敷居の高さを感じました。（汗）

勇気を出して入ってゆくと正面はカウンター席があり、その左手川の方にはテーブル席
が、カウンター前にはオープンキッチンと言うより、もはや仕出し屋さんのような大きな
厨房がありました。また、入り口右手に廻ると個室が何部屋かあったようです。

まだ早いにもかかわらず個室利用のお客様がちょうどいらしてたようで、おっさんが
入店した時は二人おられたサーブ担当の女性が居られず一瞬、放置プレイに合うんか？
とビビりましたが、少し待つと入口の方に出てこられてほっとしました。

で、名前を告げるとカウンター席、何処でもと言われたのですが遠慮して一番奥の方に
陣取らせていただきました。でも、この日は個室のお客様が何組もこられてましたが
カウンターは結局出るまでおっさんが独占させていただきラッキーでしたね。

直ぐにおしぼり持ってきていただいたので、「お任せとか、コースはどういうのがある
んでしょうか？」と聞くと8,000円台のコース以外は前日までの予約だそうで、昨日の
リベンジで贅沢しようと思ってたおっさんでしたが、やむなく一番お手軽なコースと
しました。

では、以下に戴いたものとコメントなどを・・・・

・取り生　：　これ又銘柄分からず。

・前菜　：　カスベのゼリー寄せ。
　カスベってフレンチで何度か食べたことあるんですが、和食では初めてでした。
　あっと、エイヒレは除いてね。^^
　さっぱりしたお出汁の味が良かったです。

・泡　：　モエ・エ・シャンドン　ブリュット アンペリアル
　日本酒は昨日たくさん飲んだのでここではワインもあるという事で、シャンパンの
　ハーフをお願いしました。流石にグラスは無かったとです。6,500円ってのは高い
　のか安いのかよく分からんワインビギナーっす。

・八寸　：　甘エビ湯葉巻き、もずくにホヤの塩辛、外子、サーモン、タコの煮物等
　おおっ、爽やかな感じでシャンパンに合うお料理が出てきましたね。
　出してくれながら若い方の料理人さんが「以前に来られたことありませんでしたか?」
　と聞かれましたが、ズカズカと一見さんで来る人少ないのでしょう、どなたかと勘違い
　されておられたようです。

・椀物　：　じゅんさいと鱧
　じゅんさいに鱧、緑のはズッキーニでした。カツオの香り良い淡いお出汁がすごく
　いいですね。

・造り　：　松川カレイ、タイ松笠、ボタン海老
　高級魚の松川カレイに活けのボタン海老、タイも中々のものでしたね。
　ぴくぴく動くボタン海老、苦手な女子とかいるんだろうなと思いながらおいしく戴き
　きました。鯛がおいしいのは産卵の時期とかが本州とは違うせいもあるとのこと
　でした。醤油と梅肉醤油を出してくれていましたね。

・ワイン　：　滝乃雫
　甲州ワインの瀧乃屋さんの限定のワインをお願いしました。
　そう言えばこのお店、登別温泉郷 滝乃家旅館さんが出しておられるとどなたかの口コミ
　で書いてありましたが、家紋もその旅館の物でしたね。
　酸味少なくスキッと超ドライでスモーキーな樽香のするユニークなワインでした。面白い。
　ボトル7,500円はこれ又安いのやら高いのやらわかりませんが…
　
・煮物　：　インカのめざめ、ホワイトアスパラ、わらびヒラメ。
　炊き合わせのような煮物が出てまいりました。奥で焚き物や焼き物を担当されている料理長
　さんでしょうか、持ってきてくれながらまたも「以前にお越しになったことありますよね？」
　と・・・そんなにおっさんに似た人いるのかなぁ。^^;

　炊いた野菜が優しく美味しい物でしたが、野菜だけではなく平目が入っているので味わい深い
　煮物でありました。少し餡がかかっているのですがその餡も濃くなくて丁度良かったです。。
　どなたかが温泉旅館の経営だからか旅館の料理の範疇を出ていないようなことを書かれていま
　したが、なんのなんのおっさんは立派に一流の日本料理屋さんの料理だと思いましたね。

・焼き物　：　鴨の利休焼き
　ほんのり淡いピンクの鴨がパサつくことなく美味しかったです。
　しかしこれで8,000円とは安いですなぁ。。。と思っていたのですが・・・

・焼き物２　：　時鮭の塩焼き
　何と、前日に食べれなくて恨めしく見ていた時鮭が出てきました。
　分厚く切られた身が割れること無く丁寧に焼かれていてすごく美味しかったです。
　リベンジしたどぉ~!って思っちゃいましたね。でも、ほんとにこのコース値段でいいんす
　かね?

・締め　：　にゅう麺
　料理長さん？（2名の料理人のうち年上の方だったので勝手にそうしておきます。）に
　もうお腹一杯ですと鮭戴きながら言ったのですが、「せっかく作っているので一口だけでも
　食べてみてください。」と言われて戴きました。ラーメン食わんかったらよかったなって
　チョイと後悔したとです。
　なお、これはシッカリ目の味付けのにゅう麺だったと記憶していますが中に入ってたもの
　などはメモしてないので失念しました。

・デザート　：　ミントのソルベと。。。下は何だったか失念。
　もうお腹一杯だったんですが何とかデザートまで行きつきましたね。
　だいぶお酒飲んで気分よく酔っぱらっていただけでなく、個室の方も落ち着いたのかにゅう麺
　食べてた頃から料理人さんお二人と楽しくお話ししながら戴いたのでデザートはどんなだった
　かあまり覚えていません。


以上、ジャズの流れる店内で上質なふかっとした椅子でゆったりと美味しい料理をカウンター
独占でいただけて凄く気分の良い夕食となりました。
松川カレイや時鮭などの高級食材を美味しく調理して出して戴き、お酒代だけで15,000円位
かかっているのに税金サービス料込で2万半ばで済んでいるとは驚きのＣＰでしたね。
どう考えても話が弾んだので料理長がサービスしてくれたとしか思えません。ありがたや。

帰りは泊まっているホテルが近いとは分かっているけど出てどっち方向に行けばいいですかね？
と聞くと、教えて差し上げますと店の前まで女性の方が出て来て下って「あれです。」ってすぐ
向こう側100mと離れていない建物だったんでこれまた驚きました。方向音痴ぎみかな?
また、いつかきっと再訪したいと思う良店に巡り合えました。その時は夫婦で来たいなぁ。