先駆者としてのこだわりとプライド、圧倒的品質の牛肉、そして心地よいパフォーマンス : ステーキ＆ワイン いしざき

契約農場で育つ幻の和牛、『えぞ但馬牛』の新鮮な肉を鉄板で軽く炙った【焼きしゃぶ】や塊肉をローストし冷やし薄くスライスした【ローストビーフ冷製仕立て】が人気、厳選して仕入れるステーキも上質な味わい。
札幌近郊の江別産和牛のほとんどが、仔牛のうちに様々な肥育地に売られ銘柄牛として育てられ、ごく少ない頭数が最後まで江別で育てられ【えぞ但馬牛】と言うブランド牛になる。この幻の高級和牛を自ら加工し、新鮮な刺身肉を鉄板で軽く炙った焼きしゃぶやローストビーフで味わえるお店！ 鮮度にこだわりは食べてみると納得できる。 厳選して仕入れるステーキの肉も、熟成させない事で和牛本来の味わいを楽しめます。 新鮮なサーロインステーキは脂のくどさが少なく口の中から消えていく感じが意外と軽い。また、ヒレステーキは柔らかいだけでなくジューシーで肉の味もきちんと感じられる。極上シャトーブリアンは数量限定ですが、ヒレ肉の上質な柔らかさと脂ののった肉の甘みを味わえる一品です。 コース中心のメニュー構成ですが、単品でも注文可能。魚介や好みの肉料理を好きなものだけを味わうのもありかも？【お店ＨＰより転載】
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今回は「お呼ばれ」しての初訪問。以前より行きたい店だったが、コースにアルコールを付けると、私には気軽に行けるような価格帯では無いので、今までついつい二の足を踏んでいた。店はやはり落ち着いた雰囲気で、予約したカウンター席は比較的ゆったりとした感覚でくつろぐ事が出来る。まず最初は、乾杯にビールを頂く事にした。

「牛の焼きしゃぶ＆特選サーロインステーキコース」100ｇ 9品 9,700円

☆前菜
　春らしい食材を使用したカルパッチョ。鯛だと思われるが食感良く頂ける。
　味わいも穏やかであり、最初の一皿にふさわしい一皿。

☆自家製ドレッシングのサラダ
　人参と大根のシンプルなサラダはゴマドレッシングで頂きます。特筆すべき
　味わいは無いが、食感が楽しい一品。このタイミングで白ワインを追加した。

☆牛の焼きしゃぶ （赤身）→ローストビーフに変更
　焼きしゃぶがデフォルトだが、店イチオシのローストビーフに変更可能。質の
　良い但馬牛をレアで頂ける。圧倒的鮮度だからこそ楽しむ事が出来る味わいは、
　店のこだわりでもある「熟成させない手法」により、フレッシュであっさりめ。
　牛肉本来の旨みを感じ取る事が出来るようで旨い。個人的にはタレが少し甘め
　だった事が残念。　

☆季節の野菜焼
　もやしは軽く熱を通す感じでシャキシャキ、スパイスはあっさり目。
　じゃがいもや小松菜のソテーはバター風味で頂きます。腹ごしらえ的なメニュー。
　この時点で赤ワインを追加した。

☆特選サーロインステーキ １００ｇ
　個人的に一番大好きな部位、サーロイン。フランペのパフォーマンス後に、2回に
　分けて提供される。ヒレやシャトーブリアンと比較すると、程好く野趣がありながら
　も旨みのある赤身と、上質なサシによるコクとの融合で幸せ気分。食感も勿論上品な
　柔らかさだ。憧れの一品、シャトーブリアンも一口頂いてみたが、これが最高！
　焼き目の香ばしさの中に詰まった極上の旨みが、繊細な柔らかさと共に口の中で、
　スパークするようだった。サーロインコースでは、脂身の部分はぎゅっと鉄板に
　押し付けるように焼き、カリッとした状態にて提供される。これも旨い。又、肉が
　冷めぬようにという理由もある、ステーキに敷かれたパンも、牛肉との相性が良い。

☆牛の炙りにぎり寿し、味噌椀、味噌椀
　しっとりとまとまりのある握りはレアな状態で。生肉派の私には嬉しいかぎり。

　ガーリックライスも小分けにしてもらい味わってみる。割とアッサリ目の味付けで、
　フレッシュステーキの余韻に浸りながら楽しむ事が出来る。
　但し、何故かの味噌汁は割と平凡な感じで何となく浮いた感じだっただろうか。

☆デザート
　春らしい桜を使用したゼリー。フレッシュな感じで幾分甘め。しかしながらサッパリと
　口直しすることが出来た。

コース全体のボリューム感も良く、落ち着いた雰囲気のシェフのパフォーマンスやトークも、店の空気に馴染んでいるようであり、大満足なひとときを過ごす事が出来た。但し、一生懸命さは感じられる給仕スタッフが、次々と空いた皿を片付けるタイミングには、少し慌て過ぎのようにも感じた。札幌の鉄板焼きでは先駆者のような存在であり、熟成よりもフレッシュさを重視した独自のこだわりにはプライドも感じられる同店、ちょっと贅沢な普段使い、そしておもてなしの場、特別な日など、様々なシチュエーションで利用出来そうだ。

・・・ごちそうさまでした。