老舗（？）の人気店（？）　＠山藤花 : 山藤花

「さんとうか」と読みます。
「あの有名なラーメン山頭火のパクリじゃん！」と思われるでしょうが、ボクの記憶が正しければ、35年くらい前にすぐ近くの高校に通っていた時には、既にあったような気がします（間違ってたらすみません）
なのでラーメン山頭火が全国的に有名になる前からあったのではないかと思われます（ホントに間違ってたらすみません）

店舗は古びたプレハブ造り、看板の文字の色も薄くなって「大丈夫かな」と不安にさせられますが勇気を出して訪問です。
店内に入ると別世界、掃除が行き届いた清潔感あふれる店内です。
食べログ評価はいいみたいですが、11時半の訪問で先客なし、食べ終わっても後客なし・・・たまたまかな？

さてさて、事前調査によると「メニューはホワイトボードに手書き」との事でしたが、どこにもない！
随分経ってカウンター上の壁に、綺麗に並んだ短冊状のメニューを発見しました。
「メニューも事前情報と少し違うなぁ・・・」と思いつつ、「醤油ラーメン　1/2炒飯830円」をお願いします。
ちょっと強面の大将一人でやられているようですが、受け答えの感じは悪くない・・・誤解されやすいタイプなんですかね。

カウンターが高く、調理されているところは見えませんが、まずは炒飯を炒めてる様子です。
しっかりと２～３分炒める音が続いた後、カウンター上のトレーに器に盛られた炒飯が置かれました。
「ん？これが1/2なの？多くね？」　そう、しっかり茶碗1.5杯分はあります。
「あちゃ～、良く考えてみると頼む時に、“醤油ラーメンと炒飯をお願いします”って頼んだよな・・・これって単品炒飯頼んだ事になっちゃたかぁ？」とドキドキソワソワ、気の弱いボクは何も言えず、醤油ラーメン600円と炒飯650円の合計1250円を支払う覚悟を決めたのでした(T_T)

その後約4分くらいでラーメンも完成し、ボクの元へと提供されたのであります。
醤油ラーメンのビジュアルは王道の広島ラーメンのていです。
青ネギ、もやし、メンマ、チャーシューが2枚、スープは茶褐色です。
まずはスープを一口・・・テイストは広島ラーメンとは少し違う、ちょっと変わった味です。
醤油味が独特と言うか、もしかしたらチャーシューの煮汁を素ダレに使っているのかも知れません。
味としては好きな部類に入るのですが、如何せん塩っぱいしデフォでかけてある黒コショーが多すぎる・・・(+_+)
卓上のコショーで自分好みに調整したかったなぁ・・・（ちなみに卓上に置いてあるのは白コショーでした）
次に麺です。
中太ストレートなのですが、これまた珍しい食感です。
とってもコシがあって、アルデンテと言うか噛み応えがあるというか。
「尾道ラーメンの麺の、平打ち麺じゃない感じ」と言う表現が一番あてはまる気がします。
この麺を食べるのは初めてだと思いますが、結構気に入りました。
炒飯は前述の理由で当たり前ですが、ボリュームがありますね(-_-;)
具材はチャーシュー、人参、玉ねぎ、青ネギ、タマゴ、加えて珍しいのは小っちゃい干しエビ（アミ？）が入ってる事です。
味は至ってシンプルな炒飯ですが、食べてると時々干しエビが主張してきてアクセントになり、いい感じでした。
ただ、この炒飯も黒コショー強めです(゜-゜)
ラーメンと炒飯を食べてるうちに、口の中がけっこうヒリヒリしてきちゃいました。

さて、こちらのラーメン、過去のレビューを見ると「牛骨スープらしい」とのコメントが多かったです。
この日のスープを飲んでみて「ん？ホントに牛骨かな？」と半信半疑でした。
確かにほんのちょっとだけ、牛骨のような甘みをかすかに感じはしました。
だけど豚骨と言えば豚骨だし、なんとなく「？？？」な感じでした。
お会計をする際に勇気を出して聞いてみました。
店主：「えっ？どこで聞かれました？」
ボク：「いや、ネットに書いてあったんで・・・」
店主：「その情報はかなり古いねぇ、もう10年くらい前にやめたんですよ」
ボク：「あっ、やっぱりそうでしたか、牛骨にしてはと思ったんです、自信はなかったけど」
店主：「今は豚骨ベースに、鶏がらスープを加えて作ってます」
朴とつとした、真面目で丁寧で感じのいい「強面」の店主さんでした（笑）
それにしても先入観て怖いですね、ほんの２～3年前までのレビューに「牛骨スープ」って書いてあるんですから・・・

あっ、最後になりましたが、お会計は1/2炒飯セットの830円でしたのでご安心を！（一番安心したのはボクですが・・・）
単純に1/2でもボリュームのある炒飯なのでした（笑）

ご馳走様でした、また機会があったら寄らせていただきます。