きったー！！！こだわりの生パスタにカラフルな素材たち。 : Aji-to

素敵、ステキ、すてき！
2011年8月半ばにオープンされたばかりのこちらのお店、
すごくよかったです！

まず、店内は15席ほどとこじんまりしており、カウンターは
客席としてではなく、サラダバーカウンターとして使われています。

そこにあるのは、たくさんの種類のペッパー（パプリカ、辛くない唐辛子など）類や、
生のまま食べれるおナスのスティック、紫のジャガイモ、生色する南瓜
などなど、色とりどりの珍しいお野菜がゴッシャリと！！！美しい！！


単にスナップを撮っただけで、ポストカードにできそうなカラフルさ＆
賑やかなお野菜。これが食べ放題なんて！！！
単品だと、ちょっとお高いですが、ランチセット（千円前後）には、
前菜か、このサラダバーかを選ぶことができるので、お得ですね。

このサラダバーのおかげで、知らないお野菜の経験値、
一気に上げさせてもらいました(笑)


さて、さほど広くない店内に入ると、名物（…と勝手にちぇりが思ってる）
ホールのグラナパダーノと、骨付削られる前の生ハムさんが積まれたワゴンが
お客をお出迎え。これこれこれ♪これを食べにきたのですよー、と、テンションUP♪


グラナパダーノとは、パルミジャーノと、その源流を同じくするチーズで、
使い方もパルミジャーノと、ほぼ同じ。ただし、パルミジャーノに関しては、
諸々の厳しい条件をクリアする必要があるので、一般にはこのグラナパダーノ
の方が廉価であり、パルミジャーノの代表品、または出来損ない、なんて
言い方をされることがありますが…

ものには適材適所、というものがあって、そのようにデリカシーのない
言われ方をする謂れはなく、また、そんな言い方をされる御仁を、
ちぇりはあまり好みません。


もちろん、良いものは良い、という部分は間違っていないのですが、
例えるなら、外来米を日本の米のようにしか調理せず、臭いだ不味いだ、
言うのと同じ。そのものの良さを最大限に引出すだけの知識と技量が
自分にはないのですよ、といってるに等しい。かっこいくない。


というわけで、このグラナパダーノ。
パルミジャーノより熟成年数も一般に短く、味の深み、複雑さからいうと
シンプルかもしれませんが、それだけに合わせる素材、ワインの守備範囲は広く、
むしろこちらの方が食が進む、ということもあるので、ちぇりは同等に尊重してます。


そもそも、こういうホールを使った料理自体が、どこでもあるってもんでは
ありませんしね。パフォーマンス性が、まず高い。
ちぇりのようなのは、すぐに釣られる(笑)

残念ながら、この日のランチセットメニューには組み込まれてなかった
のですが、ちぇりはそのチーズを使ったパスタを単品で頼み、
相方さんは、世界のナスを色々使ったトマトソースのパスタを注文。


麺は、自家製の生麺と乾麺を、合わせるソースや素材、好みによって
選べるようですが、この日は二つとも生麺にしてみました。


先ずはパスタが茹で上がる前に、チーズが乗ったワゴンがテーブル脇に
寄せられ、中央を、ゴーリゴリゴーリゴリとスクラッチ。文字通り、
チーズをグラナ（顆粒）状態にスタンバイし、茹でたての熱々パスタを
そこに入れてワッフワッフと大きく持ち上げながら絡めると…？


顆粒状だったチーズが溶けて、生麺全体にシットリと寄り添います。
それでいて、このチーズはモタモタせず、麺を団子にすることもなく、品がいい。
パルミジャーノよりクセがないので、柔らかめのミルキーな香りがふんわりと
上がってきたのにたまらず、写真もそこそこ、一口目をいただいてみると。。。？


この麺、素晴らしくコシがある上、生麺なのに、アルデンテな食感を出している！
生なのにアルデンテって？！(笑)


もちろん、ただ硬いだけではありません。
お話に聞いたところによると、そもそもグルテンの強い小麦粉を、
丁寧に丁寧に練りこんであるそうで、その作業はうどん張りとか(笑)

なるほど、うちの相方さんが言ってました。これまでに食べたことのない食感の
パスタだったけど、何に一番近いかといえば、讃岐のうどんを彷彿とさせる、
と言っておった。。。(笑)


食感は、まろく強く、生き生きとしたコシが口の中でぷるぷるピチパチ。
生きてますなぁ！麺が内側から生き生きしてるので、歯に触れ、
噛んでいる部分意外の内頬や上あごにも、その肌を感じます。


手作りらしく、ちょっとヨレた肌には、絡めたグラナパダーノをしっかり
絡めて抱きしめており、その無骨で素朴な感じが、またいいんですわ。


世界の珍しいおナスを何種類もゴロゴロの角切りにしてトマトソースと
一緒に和えてるパスタも同じく、強めのトマトのソースに堂々渡り合う生麺。
乾麺を選んでいたら、それはその味わいがあったかと思いますが、
こちらのお店の生麺、うまいっ。


そして、あんまり美味しかったので、一気に食べるのが勿体無く、
ちみりちみりと貧乏臭くいただいてたのに（やめなさいよ、そんな食べ方。。。）
最後間で麺が生きたままっ。

先日もどちらかのお店のレビューで書きましたが、生麺は、熱を持たせた
ままで、且つ水分を多く含むソースを和えると、刻一刻と、その食感を
損ないやすいもの。それは生麺だから仕方ない、と思ってたのですが…

作り手により、素材により、レシピにより、そうはならないものもあるのね。。。
もちろん、合わせるものにもよりけりでしょうが、クミリ、クミリと噛みしめる
ことで食感、味共に美味しく「楽しい」と感じることができるこのパスタ。
何人かで出向いた際は、一品はこの生麺にしてみて欲しいなぁ。

あ、出てきたときは、ちょっと盛りが少ないかな？って見えるかもしれませんが、
生麺な上に、書いたように、かなり噛み応え、食べ応えのある麺ですので、
食べ終えたときの満足度はかなりあります。その食材の質によって、
適量ってありますもんね。ちょーどいい按配でした(＾＾)


食事があんまり美味しかったので、別料金のデザート追加。
ランチを頼んだ方は、単品より若干小さくなるそうですが、
200円で頼めるとのこと。ちょっとお得♪


…と思ったら、普通サイズと言っていい、っちゅーか、
けっこうデカイティラミスが来た(^^;;
そしてもう一品はパンナコッタ。

定番ですが、だからこそ食べてみたかったという興味本位強し。
で、Curiousちぇりの大勝利！ティラミス、うまーい！エローい！


ピヤふわっ、とした食感は、儚すぎて、あっさりと何事もなく消えて
なくなるかと思われるのですが、なくなる瞬間！
その姿を艶かしく表して、流し目をくれんばかりに、ねっとりまとわりついて来るっ。


その風味、例えるならば、不意に覗いたスカートのスリットに透ける太もも。
白くもっちりと柔らかく、小娘、となめてかかってたら、立派に大人の色香ですがな！
さらにそこに、ビターなオネイさん（コーヒーシロップのことね）が登場されて、
「お黙り！」と一喝(笑)　
若い子からイロっぽいオネイさん、そして女王様までフルコース(笑)


あ、パンナコッタもフルッフルのなめらかペロンチョで、美味しかったですよー♪
（どんな表現だよ。。。。）
コクッとしてるけどスーッと溶けて、余韻爽やか。ストロングなコーヒーは
エロいティラミスさんにお任せして、パンナコッタはお紅茶くらいで頂きたいかも。


お料理にも、えらい手間をかけてらっしゃるのに、スイーツにもここまでするか、
と思ったら、専属のパティシエさんがいるようです。この日はお休みだった
ようですが、なるほど。片手まで、あんなエロいもんは作れんでしょうな(^^;


そうそ、コーヒーもサイフォン立てでした。
メニューの中で見損ねてましたが、15時間かけて抽出する、ダッチコーヒー
もありました！！巨大な砂時計みたいな抽出器がレジの所に置いてあった。。。
しまった。。。気づいてたら飲んでたのに。。。

と、思ってたら、こちら、ランチライムが終わって、夕方の部が始まるまでは、
アイドルタイムとしてクローズせず、ティータイムとして開けてくれてるんだそうですよ♪
そりゃぁ、あんなにステキなスイーツと美味しいコーヒーがあるなら、
ティータイムだけでも満足できるでしょうなぁ♪

そうそう、ワイン飲み放題1000円っていう、ステキなサービスもあるし、
その他のワインも豊富。お手軽に、サングリアもあるようです。
お料理も興味そそられるものがいろいろあったし。。。。

ぐふっ。
次いつ行こうかな♪

お店の方も、ホールの女性がとてもステキな笑顔で、気持ちの良い接客を
されているだけでなく、キッチンの方も、忙しい合間を縫ってお料理の説明を
してくださり、素材とか、お料理とかを、大事に大事に思ってる様子が伝わる
お話のされ方で、こちらまで嬉しくなってしまいました。好きだなぁ、ああいう雰囲気。

ともあれ、いいお店に出会えて、久々にとても嬉しかったです♪
ちょーっと判りにくい場所にあるのですが、あれだけ質が良かったら、
むしろ、その場所のわかりにくさが、今後は「プレミアム感」になってくれるん
じゃないかなー、なんて勝手に思ったのでした(＾＾)

気持ち的には個人的最高点の☆4.5なのですが、
まだ初回なので、控えめに。
多分次で上がると思います(笑)