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店名 |
劉園中国料理
|
---|---|
ジャンル | 中華料理 |
予約・ お問い合わせ |
084-955-3858 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
横尾駅から455m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
個室 |
有 |
---|---|
禁煙・喫煙 | |
駐車場 |
有 |
利用シーン |
|
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初投稿者 | |
最近の編集者 |
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【挨拶で腹は膨れない系中国料理店についてのいくつか】
いつも気になっていた。高屋川の土手に隠れるようにひっそりと佇む中華料理店。いや、この店の屋号は「中国料理・劉園」。店主にはこだわりがあるのかもしれない。中国料理店と呼ぼう。
とにかく、不思議な立地である。周囲に飲食店はほぼ皆無。最寄りはJR福塩線横尾駅だが、駅近と呼ぶにはいささか遠い。バナナのような黄色い外壁が存在感を際立たせている。いつもは取材に向かう途中で横目にしていたけれど、気になって仕方がない。事件も事故もない平穏な昼下がり、私の車は劉園の駐車場に滑り込んだ。(※野良らしきねずみ色のニャンコが駐車場をウロチョロしているので踏みつけないように注意したい)。
店に入り、カウンター席へ。厨房には60代と思しきご主人がおり、私を一瞥するのみ。なるほど、入店の挨拶というわけか。一見すると無愛想かもしれないが、あいさつで腹が膨れる訳でもないので気にしないでおこう。
既に食べログには2件のレビューがあった。天津飯とラーメンについて書かれている。さて、どうしよう。メニューはどれもワンコインで楽しめるものばかり。せっかくなので中華…中国料理を堪能しようか。いや、初めてレビューを書くのだからここは無難にラーメンにしておこう。
「中華そばと餃子をください」
返答は…ない。ただ緩慢に、ご主人は鍋の火をつけた。注文は通っているらしい。ここにきてご主人の奥様と思しき女性が水とおしぼりを持ってきてくれた。ホールは奥様が担当しているようだ。ご主人に早口で何かまくし立てているが、中国語なのでよく分からない。ご主人は予想外に気さくな声で奥様に言葉を返していた。備後弁で。夫婦仲はいいらしい
そのうち奥様も備後弁で語り始めた。「お父さん、うちはもうラーメン一本でやった方がいいんじゃないの?ラーメンファンの人口は多いよ」。するとご主人は「まあうちより高かろうよ。ラーメンは庶民の食べ物じゃろ。今や高級料理よね」。奥様が返す。「ほいじゃけぇ、ラーメン屋にしたらもっとお客さんが来るよね」。私がラーメンと餃子を注文したから嘆いているのだろうか。やっぱり天津飯にした方が良かったかなぁ。それにしてもご主人、客には無口だが割とお喋りなのか。
10分弱で中華そばと餃子がやってきた。中華そばを一口すする。醤油ベースであっさりとしたスープだ。歯応えが絶妙なシコシコ麺にうまく絡んでいる。油っぽさがなく、どんどん箸が進む。餃子はニンニクが入っていないので、平日のランチでも午後の仕事に差し障りなくいただける。皮の食感はパリパリとモチモチの中間くらい。あんはシンプルに豚ひき肉とニラ。チャーシューとメンマだけのラーメンで補いきれない満腹感を味わうためには、ちょうど良いボリュームだった。
驚くべきは価格である。どんぶり一杯のラーメンと8つの餃子で750円。ラーメンが450円なので500円玉でもお釣りが返ってくる驚異の安さだ。店からさほど離れていない場所に私立高校があるので、部活帰りの生徒たちでも楽しめるお店である。また、食事をしていると奥様が出前の注文電話を取っていた。きっとご近所の方からも親しまれているのだ。寡黙なご主人がこしらえた中国料理に舌鼓を打つのだろう。
会計を済ませて店から出る。ついにご主人は私に一言もかけてくれなかった。次はもっと中国料理らしい一品を頼もう。常連になればご主人もいつか声をかけてくれるのだろう。満たされた腹をさすり、私は駐車場へ向かった。
そして、ねずみ色のニャンコが私の車のボンネットでお昼寝をしていたのだった。