はふはふ、とるぅん♪　の、とん平焼きーーーー！！！（＞▽＜） : とん平

福山に、むかーしからある鉄板焼きのお店のようです。
馴染みのお客さんに連れてってもらいました。
とん平焼き、と言う名の焼き物は、割とあちこちで見かける気がします。
雑なイメージを言うと、豚肉を使った一銭洋食みたいなかんじ？

しかしそれが大層美味しいと知人はいう。
そこまで言う？と正直ちょっと懐疑的ではあったのだけど、なにせ日頃から
うまいもんに関しては、ちぇりより数段上行く御仁。疑う余地など持って
良い訳もなく、期待に胸を膨らませ、嬉々としてついて行ったのでした。

鉄板で焼かれるのは季節の野菜や、豪華にステーキなど。
と言ってもお値段はお手ごろ。
一品、どれも数人でシェアしてちょうど良いくらいのボリューム。そして。。。

うまい。
鉄板焼きは実は、神戸のすぎのこに出会うまで、あまり強く
興味を持つ分野ではなかったのですが、その年季の入ったお仕事ぶり、
かっこいいとしか言いようのないヘラさばき、そしてその手元から生み出される
美味しさに感動して以来、俄然興味津々なジャンル。そして。。。

このお店でもまた、同様の感動が。
素材の特性はそれぞれ違うというのに、一つ一つが最大限に本領発揮。
水分の多い野菜はシャッキリ、お肉は肉汁を逃がさないよう旨味が綴じ込め
られており、ああ、大降りの椎茸も美味しかったなぁ。。。
火が入らないと引き出せない美味しさをフレッシュな感じで仕上げてるの。
ああ。。。思い出しても涎が。。。

で、真打ちの、とん平焼き。
ああ。。。。あかん。。。書こうとして脳内再生しただけで。。。(滝涎)


薄ーく薄ーく鉄板に伸ばした生地の上に横たえるのは、見目麗しい桃色の豚。
え、これ焼き込む具材としての豚？というくらい奇麗。なんなら、その豚だけ
焼いても、大層なおごちそうになりそうな。

それとは別に、ぷるーんと黄身が盛り上がった卵を二つ鉄板に広げまして、
それも熱がそんなに強くない所を選ばれてのことなのか、じわりじわりと火を通し、
まだ半熟になろうかなるまいかというところに、先ほどのメインの生地をパタンと被せる。

そして全体が一体となるほどまでゆっくりと火を通されたら、シャシャッとソースで
おめかしさん。それがパパッと手元に出される。見事な手際。そしてその工程中、
資格でこちらの食欲煽られる事この上無し。果たして。。。

粉もの、ではあるのかもしれないけど、その重たさは全くなくて、半熟卵のトロ…っと
した感じ、そこにジジッと滲む豚の旨味。

はふはふ、とるぅん♪　
はふはふ、とるぅん♪

勢い良く食べてしまうものの表現で、◯◯は飲み物、なんて言うけど、まさにそんな感じ。
それでいて、決して雑に味わって良いというのではなく、美味しい。ソース味の懐かしい
風情をたたえつつも、チープというには失礼すぎる兼ね合いの良さ。素材の味、火加減、
タイミング、それらが醸す、はふはふ、とるぅん♪　うんまーい♪

お店の名前に掲げられてる通り、とん平焼きが一番人気なんでしょうが、こちらの大将の
作るもんなら、色々美味しいだろうなー。実際、お客さんも満員に近かったけど、
それ以外の電話注文がこの日は一杯だったようで、鉄板の上はひっきりなしに埋まってて、
大将も無口に黙々お仕事されてた。奥様？かな。も、そのサイドでチャキチャキサポート
してらっしゃってて、中々お声を聞く事ができなかったのですが。。。

一段落したところでこっちが、はふはふ、とるぅん♪　とやってるこっちに、とっても
気安く声をかけて下さって、ちょっと嬉しかった♪　ほんの少し怖そうに見えたのは
お仕事に没頭されてたかだったようです。誤解しちゃってごめんなさい(^^;

に、しても、おそらくは似たメニューをあちこちで食べて来てるはずで、実際、
見た目に似た物があちこちにあるのは存じてるんですけど、こちらのとん平焼きは、
こちらのお店独自のもので、かなり突出してるんじゃないかとという印象。
奇をてらった食材を使うでもなく、作り方に突飛な事をしてるわけじゃなく、

良い物を美味しいように調理する

という、基本的な事を突き詰めた大将の持ち味がぎゅーっと詰まった一品
のような気がします。ほんっまに美味しかった。　はふはふ、とるぅん♪

古くからある福山の味。馴染みのお客さんの中には、小さい頃からこちらの味に馴染まれた
方もおられることでしょう。一見がぴょっと行って、このお店の味はー、なんて講釈
垂れるのはおこがましいことですが、思い出評点がある人たちのみならず、初顔のもんまで
魅了する味、どうかこの先も末永く、続けて行ってほしいと思いました♪

おごちそうさんでした♪