内裝、お料理、接客、いづれもClassicalなスタイルでゐて、フレンドリイな處もあります : 北京料理桂蘭

昨日（令和5年5月22日、月曜日）、廣島市中區十日市町にあります「北京料理 桂蘭」さんにて、御晝を頂きました。

前囘は一人で御店を利用して、人氣No.1だと云ふ「プレミアムランチ」（2,300圓税込）を頂きました。今囘は家族と二人で、事前に豫約しての利用です。目當は「とつておきランチコース」（3,400圓税込）です。

豫約の時間は開店時間である11時30分からです。因みに豫約の時間より15分經過したばあひ、豫約は自動でキャンセルされるとの事です。

豫約をしたのですから、比較的ゆつくりと御店へ向へばいゝものを、結局、一番乘りで御店へ向かひ、開店迄暫し待ちました。

前囘のレヴューでも書きましたが、同店はその内裝からして、非常に傳統的な設へで、このやうな設への中華料理店は、廣島市に於て、私が子供だつた頃には他にも何店かありましたが、今では廣島市内では同店ぐらゐかも知れません……。

私達二名は、一階のテーブル席に案内されました。二名とも註文は上述のやうに「とつておきランチコース」（3,400圓）で、私は途中、追加で「中華そば」（900圓税込）も註文しました。左記しました「ランチコース」の内容は、以下のとほりです――。

・前菜「きうりの甘酢漬け」「若鷄の水煮」「海老の冷菜」「その他冷菜」
・揚物「椎茸の海老詰め」「手羽先の唐揚」「その他」
・スープ「フカヒレスープ」
・海鮮「海老のチリソース炒め」
・ご飯物「燒飯」
・デザート「杏仁豆腐またはマンゴープリン」
・1ドリンク附き「アルコールドリンクまたはソフトドリンク」

――以上です。上述しましたメニューに就いて、詳しくは何時ものとほり、畫像を御覽下さい。「百聞は一見に如かず」と申しますから。

私は飮物に就いては、「ザ・プレミアム・モルツ 生グラス」（通常は750圓税込）を撰びます。また、此方は料理よりも先に持つて來て貰ひました。

前菜の「その他冷菜」は、中華クラゲの酢の物、湯葉、ラディッシュの中華ソース和へでした。揚物の「その他」は、アスパラの揚物だつたと記憶します……。

「同店はその内裝からして、非常に傳統的な設へ」であると上述しましたが、コースのメニューもその味附も、頗るClassicalなスタイルです。私は前衞的な中華料理も否定はしませんが、どちらが好みかと云へば、Classicalなスタイルの中華料理のはうです。

途中で追加註文した「中華そば」は、取り皿を二名分用意して頂けましたが、實際には私一人で頂きました。醬油ベースのスープですが、鹽かと思へるぐらゐにアッサリとしてゐます。〆として食べるには、最適な「中華そば」です。

久し振りに「フカヒレスープ」も頂き、御晝から少し許り贅澤な氣分を味はひました。デザートは「マンゴープリン」を撰びましたが、濃厚な味はひでゐて、しつこくない味はひなのが、非常に好ましいです。

また、之も前囘のレヴューにて言及しましたが、同店はスタッフ各人の接客もしつかりとしてをり、ランチだからと云つて手拔きしない處が素晴らしいです。

内裝、お料理、接客、いづれもClassicalなスタイルでゐて、それでゐて決して嫌味ではなく、寧ろ、フレンドリイな處もあり、非常に私好みです。

御酒を飮み、通常のスープではなく「フカヒレスープ」を擇ぶならば、「とつておきランチコース」がお薦めですが、御晝にお料理のみを樂しみたいならば、「プレミアムランチ」がお薦めです。とまれ、御馳走樣でした。

昨日（令和5年4月14日、金曜日）、廣島市中區十日市町にあります「北京料理 桂蘭」さんにて、御晝を頂きました。

此方は昭和42年創業である廣島の老舗北京料理店です。私自身も、その名前と存在は昔から知つてゐましたし、家族や地元の人達には同店を利用してゐる方々が何名かゐて、好評との聲を聽いてゐました。

北京料理の概要や定義に就いては、夫々で調べて貰ふとしまして、「桂蘭」さんの公式サイトに據ると、「中國の宮廷料理の流れをくむ北京料理を日本人の舌に合はせて味附けした本格中華料理を一度お召し上がりください」と記載されてゐます。

中華料理に限らず、日本國に於ける各國料理店であれば、「日本人の舌に合はせて味附け」するのは、經營上、當然の方針と云へませう……。尤も例外はあり、私が歌舞伎町勤務時代、何度か利用した韓國料理店なんぞは、日本人向けの御店ではなく、私以外の客はほゞ100%韓國の人達で、その味附は韓國人向けだと思はれるものでした。實際、韓國人の同僚達は美味いと云つてゐました。後は、池袋の中華料理街に於ける御店も、全く日本人には阿らない料理を出すとの情報を得てゐます。

それは扠措き、廣島市の十日市町界隈に就いて、私は以前、何かのレヴューに於て、最近、新舊の店が合はさり、廣島市のグルメ街になりつゝあると記しました。廣島市の中心部は勿論、平野部なのですが、廣島市はその地形的特性から、その平野部の面積が狹く、それがゆゑ、廣島市中心部は土地代や家賃が高いものと思はれます。地代や物價に就いては、廣島市よりも（廣島市より遙かに都會である）福岡市のはうが安いのではないか、と云ふ感想を私は抱いてゐます。

十日市町は、廣島市の中心部である紙屋町から徒歩圏内であり、私は八丁堀からも歩いて行く事が多いのですが、それでゐて、その紙屋町からは川一本隔てゝゐる爲、その分、家賃等は安いものと豫想されます。さう云ふ町であるからこそ、舊くからの飮食店が生殘り、最近、新たな飮食店が開店してゐるのではないでせうか……。

「桂蘭」さんには、正午過ぎに到著しました。既に滿席の状態であり、御店の方に名前と人數とを告げて、玄關で待つ事にします。著席出來たのは、12時19分の事です。私は何時もの如く、一人ですので、カウンター席に案内されます。

入店して直ぐに氣附くのは、御店の設へが、傳統的と云へる中華料理店のそれだと云ふ事です。私が未だ子供だつた頃には、さう云ふ設へである高級中華料理店は、廣島市内にも何店か存在したと思ひますが、今ではその殆どが閉店してゐます。私が著席したカウンター席も、ディナーではバーとして利用可能なカウンター席のやうですが、少し許り高級感があります。

肝心である私の註文は以下のとほりです――。

「プレミアムランチ」（2,300圓税込）
「生プレミアム・モルツスモール」（650圓）

合計2,950圓

――以上です。上述しましたメニューに就いて、詳しくは何時ものとほり、畫像を御覽下さい。「百聞は一見に如かず」と申しますから。奇しくも（？）、ランチも生ビールも「プレミアム」のやうです（笑ひ　その「プレミアムランチ」は人氣No.1だとの事です。生ビールは、料理と一緒に持つて來て貰ふ事にしました。

註文して13分後に、ランチと生ビールとが屆きます。「プレミアムランチ」の内容は、以下のとほりです――。

【小鉢】棒々鷄、ザーサイ、きうりの甘酢漬け、中華クラゲの酢の物
【點心】手包み小籠包、海老蒸し餃子、胡麻團子
【炒め】油淋鶏、海老のチリソース
【ご飯】蟹レタス燒飯、スープ

――以上です。之だけの種類と量とがあるランチが2,300圓（税込）であれば、可也お徳ですね。燒飯が足りなければ、御代りとして白飯を頼めるとの事です。私は、今囘、遠慮しましたが、若い方達には嬉しいサーヴィスでせうね……。

また、接客を擔當してゐるホールの方々も、ランチだから手を拔くと云ふ事なく、快いサーヴィスをして呉れますし、言葉遣ひも正に正しいそれであり、感心しました。今ではかう云ふ御店は稀少だと云へませう――東京都を含めてです。

御料理も凡て美味しく頂けました。今、その凡てに就いて、コメント出來ないのが、頗る殘念です。ランチで之だけ美味しく、種類も豐富であれば、ディナーの御料理にも期待出來ますね。不斷の利用だけではなく、特別なSituationとしての利用にも向いてゐさうです。

とまれ、御馳走樣でした。