内容が良くてコスパの高さを感じる名店 : 廣島 むろか

以前は、ミシュランでビブグルマン(3,000円以下の優秀な料理)でした。

開店22周年をこえた老舗です。
店主は、坊主頭です。
店員さんは頭に布を巻いています。

呼んでくれないと店内に入れない客は三々五々、店の近くで待っています。
呼ばれたなかには入れないのを知らなくて1時間待ったが3分遅れだと文句を言う人もいます。
この店は、この時間だから極上の料理を出せるから逆算して予約を聞いていると思います。
仕込みは午前中からしているようです。

奥の席から順番に呼ばれますが、個室、テーブルイス、カウンターがあります。
道向こうには、支店のむろかはなれもあります。

調理や盛り付けは、ほとんど店主がするから技術を楽しむ意味ならカウンターですね。

包丁さばきまでは見えません。

予約の段階で2席しかなかったのですが運良くカウンターにつけました。

料理の値段は以前と違い、3,000円4,000円5,000円の3段階になっています。
リーズナブルなので、5,000円にします。
娘込みでも、2人で2万円で収まりそうです。

で、お約束のメニュー撮影をしていたらメニューの撮影は断わられたので今回は一切載せません。ドリンクメニューしかありません。

先付け
肉まんのゴーダチーズ和え
しょっぱなから濃い先付けですね。
まんじゅうにチーズ掛けなので美味しいがかなり腹に来ます。
裏返した画像もご覧ください。

アボカドと筋子(バラす前のイクラ)とワサビ

アボカドの皮に筋子を詰めワサビを混ぜていただきます。

これを活用して、自宅でアボカドかバナナとイクラをワサビで混ぜたらつまみを作ろうと思います。

次は前菜9種盛りです。
＊いちじくの豆腐白和え
(いちじくは、西区古江か尾道だそうでたぶん蓬萊柿を使われています。)
旬ですね。
皮が薄く柔らかくて甘いタイプです。
＊鱧のジュレ寄せ梅肉添え
ハモ？
梅肉？
オクラ以外わかりにくい。
これは、デザートにも出来ますね。
＊コラーゲンの王様
＊自家製キューブ食パン
むろかの焼印があります。
娘は、乃が美のようと言ってましたが何故ここでパンが出るのか不思議？
＊秋刀魚の生姜煮
旬ですね。
旬のものは美味しいです。
＊蒟蒻のレバ刺しもどき
色も味もレバ刺しなのですが蒟蒻です。
白ネギが合います。
＊サザエのたいたん
サザエならつぼ焼きですが炊いたもの。
サザエ大好き。
＊葱トロおはぎ
海苔が乗ってる寿司にしか見えませんがおはぎです。
粒あんは入っていません。
＊揚げない自家製ツナコロッケ
何も考えずに食べるとグラタンにしか思えないのですが食べ進めると甘いじゃがいもとツナの素朴な味に驚きます。
＊大根のポタージュ
スープなので蒟蒻、コラーゲンの後すすります。
＊冷製殻付き玉子豆腐
焦げて黒光りしている銀杏やイクラや豆腐もですが、器になっている卵の殻も芸術的です。
＊大根の浅漬け
私のは犬が好む骨の形、娘の方はアヒルでした。

ここで、無濾過=素材の味を引き出すことは手を加えないことではないと思いしらされます。

＊そして、刺身です。
孟宗竹を半分に切って中にかたい氷を敷きつめて刺身を提供する台にします。
他のミシュラン店にもあるのですが、溶けたら刺身がビショビショになります。
土井善晴さんが嫌うパターンですが、ここの場合はきっちりかためて溶けません。
個室は人数が多いから、竹は長いものです。
ホタテの貝柱(ワサビで)
サヨリ(醤油、大根おろしとワサビ)
アワビ(カボスを絞って)
ウネウネ動いています。
ミニトマトのカープ帽子
最近よく見掛けますが、あちこちで女性の歓声があがっています。
カンパチ(柚子胡椒醤油)
軽くしめたサンマ(柚子胡椒)

寿司
鱧(何もつけずに)
玉子のモンブラン

＊鰻の茶碗蒸し
これ美味しいですよね。
＊秋刀魚のモッツァレラ焼き
セロリと舞茸のソース
と秋刀魚のソース
寿司の新子のように具を巻いています。

＊アワビの柚子胡椒餡仕立て

蒸し物
＊焼売のレタス荒切り

飯物
筋子玉子そぼろのかかった飯とだし汁

飲み物

ビールはアサヒです。
キレ(スーパードライ)
コク(プレミアム)
パンチ(黒)
なので、最初は2人ともキレで。
乾杯をそっとするくらい薄いグラスです。
綺麗に洗浄しているからコップに気泡がついてないばかりかクリーミーな泡でエンジェルリングがビールを覆いグラスに泡の段ができます。

後、私は呉市仁方の雨後の月ひやおろし純米吟醸をもらいます。
甘口派なのですが、辛口のこれが好きなんですよね。

娘は、ビールののコクで。
グラスが違います。

で、変わった酒を店主に所望すると「雨後の月の後なら」と出されたのが奈良県のみむろ杉ひやおろし純米吟醸雄町(酒米)でした。
さすがよく料理に合いました。

娘は、獺祭ハイボールを注文します。
ちょっと飲ませてもらいましたがやはり獺祭でした。

私は竹鶴政孝が作ったニッカ竹鶴ハイボールにします。

もう1杯赤ワインをお願いします。
ボトルでなくグラスなのですが、鳥取のホージョーワインヴィンテージ(完熟メルロー)を出してくれました。
ワインはこちらの醸造所から入れているようです。
因みに、今は100年以上がアンチーク、以内がヴィンテージと言うようです。
この醸造所は1944年からなのでかなり歴史がありますね。

とにかく腹一杯で、次の店では紅茶だけしか入りませんでした。

コスパ高すぎるし満足感1杯です。

紅い花で一杯の花瓶が真摯な調理風景を和ませます。