すっきりとした味わいのあぶら麺 : 永斗麺 紙屋町本店

味玉あぶら麺（890円）

飲み会後の〆ラーて訪問。入店して直ぐ左側にある券売機でメニューを確認。サンマ、ホタテ、エビをそれぞれベースにした出汁による魚介ラーメンがラインナップとして展開されている中、気になったのがあぶら麺。ラーメンと迷ったものの、お初ということであぶら麺の味玉入りボタンを押下し、店員さんにチケットを渡しつつテーブル席に着席。
着丼と同時に、脂の香りに優しく包み込まれたサンマの風味がふわっと漂う。白髪ネギと炙りチャーシューの具材とともに麺、タレが馴染むように混ぜ合わせると、更に風味が立ち食欲が掻き立てられる。
中細の手揉み風ちぢれ麺は、もちもちした食感で噛み心地が良く、エッジによってタレもしっかり絡み、白髪ネギのシャキ感との口当たりの良さがマッチする。
タレはサンマから抽出した旨味が効いた濃厚な味わい。とはいえ脂はさらりとしてクドさはなく、麺や具材を包み込み一体感を醸成している。
永斗麺の特徴でもある薄切りカットのチャーシューの香ばしさもバランス良くフィットしており、柔らかな味玉のおいしさを噛み締めつつ完食。旨い。

飛魚拉麺（あごらーめん）（930円）

ランチで訪問。お昼は初訪。少し遅めの時間のため店内は落ち着いた様子で、券売機で食券を購入しカウンター席に着席。
購入したのは夏季限定の飛魚拉麺（あごらーめん）。店前に立っているイーゼルに惹かれて選択。
到着した丼には炙りチャーシュー、青ネギ、もやし、そしてトップにはうずらの卵が配置された具材がラインナップされており、崩すのがもったいないと思いつつ、レンゲを挿し込みスープをひと口いただく。溢れんばかりの魚粉の細やかな味わいを感じると同時に、飛魚の強烈な風味のある旨味が広がる。とろみがしっかりあって濃厚な味わいが堪らなく旨い。
中細のストレート麺は加水率低めのぷつぷつとした口当たりで食感が良く、濃厚なスープにしっかり絡む。歯切れが良くリズミカルにどんどん食べ進め、気付けばあっという間に完食。チャーシューは炙ってあるため香ばしく、薄切りなので麺との合わせによるアクセントがいい感じ。そしてスープもしっかり飲み干し完飲。旨い。

カキらーめん（930円）

飲み後の〆ラーをいただきに訪問。サンマやエビ、ホタテといったいつもの魚介系のらーめんをお願いしようかと券売機の前に佇んでいると、ふとカキらーめんの文字が目に留まり反射的にオーダー。しかも冬限定メニューであり、これは外せない。
期待を膨らませながら程なくして着丼。その瞬間に牡蠣の香りがふわっと漂うが肝心の牡蠣の姿はどこにもない。「ウチは出汁を味わうラーメンなので」との店主さんの言葉に納得する程、身はなくとも牡蠣の風味と濃厚な旨味が半端なく広がり、姿がないのが不思議なくらい牡蠣に支配されている。
麺は中細のストレート麺で、プツプツともちもちの中間程の何とも言えない食感が心地よく、啜り込む口当たりが堪らなく旨い。その間もずっと牡蠣の風味と香りが支配しており、鼻から抜ける心地良いと香りがとてもおいしく絶品。
食べ終わった後も牡蠣の旨味の余韻に浸り続けることができる渾身の一杯。

サンマらーめんトッピング豚バラ（790円＋180円）

晩ごはんで訪問。定番イチ押しメニューのサンマらーめんに合わせ具材として豚バラ肉トッピングを券売機で購入しカウンターに着席。
豚バラ肉は薄くカットされており、丼の半分に放射状に配置されていて綺麗。もう半分は刻み青ネギともやしの組み合わせで、頂点にはうずらの卵が鎮座している。
スープはとろみのある茶濁色で、とんこつベースにサンマの魚介出汁がガチッと融合していて濃厚な味わいとともに風味がとてつもなく凄い。啜るたびにサンマ出汁が口中に満ち溢れる感じだが臭みやクセは全くなく、旨味だけが抽出さているので抜群に旨い。
麺は中細のストレートでコシのあるぷつぷつとした食感。エッジが濃厚スープにしっかり絡むとともに弾力のある噛み応えがいい感じ。
チャーシューは炙られているので香ばしく、薄くカットされている分脂の馴染みが良いのでスープに浸すと堪らなく旨い。
食べ後もサンマの風味の余韻が残る濃厚ラーメン。