初夏の爽やかな風が吹くランチを頂きました。 : ル・トリスケル

久々の再訪です。
たった３回、しかも年に一度くらいしか行ってないのに、すっかり顔を覚えてくださっていて嬉しい限りです( 〃▽〃)

今回はなんかだか急に思い立って、予約もせずに行ってしまいました。
なので、「可愛いランチ」に「大地のスープ」をプラスしてお願いいたしました。

いやーもう行って良かった( 〃▽〃)
バイクなのでワインが飲めないのに、帰りには飲んだみたいにハイテンションになってしまいました(爆)。
やはり人間、美味しいもの、求めるものを食べなければなりませんね。
本当に元気を頂きました。

さて、今回のラインナップは

・サービスアミューズ
　トリュフのクリーム・ブリュレ

・前菜
　ニンジンのムースに鮎とホタルイカ、
　マイクロプチトマト、空豆、枝豆を絵画のように散りばめられた一品

・大地のスープ
　とうもろこしの冷製ポタージュ

・メイン
　牛肉の赤ワイン煮込み
　朝摘みほうれん草のソースにベビーアスパラガス添え

・プチデザート
　バナナのムース
　桜をあしらった大地のソース

もうどれを食べても最高でした(*^^*)
前菜のマイクロプチトマトは、広島では生産されておらず、わざわざ取り寄せられてらっしゃるそうです。
それにスープのとうもろこしはまだ出始めのもの、メインの副菜のベビーアスパラガスもあまり出回っていないものです。
こちらに来ると、ほんっとーに感動を頂くことができます！

それに、くどくないんです。
フランス料理というとバターにクリームに足し算の料理でくどい味、というイメージがありますが、さながら洋風の懐石料理を彷彿とさせます。

野菜の火の通り加減などにおいてはもう素材の良さを理解しつくした技術で最高の歯触りを産み、
そしてその味をいかすべく、爽やかな味付けが施されてあるのです。
素材がよくても、味付けされてなければただの「なま」ですからね。

そうそう、なまと言えばスープ。
今回はとうもろこし。
なまのまま刻まれたとうもろこの爽やかな歯応え、くちに広がる素材の甘味、そして滑らかなポタージュの奥にコリッとくるみのアクセント。
ああほんとは鍋ごとすすりたい(爆)。
いや、このはかなげな量だからこそ、一滴も残さず味わいたいし、五感を全部使って大事に味わおうとするんですね。

牛肉の赤ワイン煮込みも、王道をゆく美味しさ！
いやもう「肉！」って感じです(笑)。
ほろほろと肉の繊維がほどけ、奥深い赤ワインのソースをまとわれていながらも、濃すぎない。
飲み込んだあと、旨味だけがくちの中に残ります。

そしてデザート。
私は実は果物のなかでもバナナはそんな好きなほうでは無いのです…が、
なんだこの美味しさは！！！(　ﾟдﾟ)
びっくりしました。
人生で一番美味しいバナナのデザートでした。
感動でトリハダたつほど。
バナナって、こんなに美味しくなるんですね…

いやぁ、隙がない(爆)。
またしてもシェフ様にヤられました…！
雰囲気はカジュアル過ぎずフォーマル過ぎず。
絶品でした♪

もうちょっと足を運ぶようにしたいなぁ。
季節に一度は必ず行きたい。

今日も素晴らしい料理をありがとうございました。

ごちそうさまでした！(^人^)


帰りの原チャリには羽根が生えたみたいでした♪♪♪

(2016年1月　再訪です)

季節に一度は味わいたいル・トリスケルさんのお料理。
今回もマダムのリクエストで再訪です。
ランチのＢコース＋α です。

アミューズ：卵黄と紫芋のスープ仕立て

予約をしたので、サービスだそうです。
紫芋の甘いポタージュの底に卵黄が。
それそのものが濃厚なソースとなり、時折感じる紫芋と胡桃の食感が素晴らしい一品。

前菜：冬のカブづくし

カブのムースと松葉がにの二層に盛られ、カブはふんわりと甘く、蟹はクリームで和えられて抜群の相性。
小カブは軽いソテーで、心地よい歯応えが。

大地の香るスープ：トマト水のジュレ、カリフラワーのスプモーニ仕立て、オリーブオイルのパウダーがけ

冬ですが、アミューズで温製スープが出たので、こちらは冷製。さっぱりとしたトマト水のジュレに、まるで生クリームかのような舌触りの泡状に調理されたカリフラワーが軽やか。

メイン：フォアグラのポワレ

すいません、フォアグラ大好きなので３回連続(爆)。
相変わらず、こちらのフォアグラは最高。とろけます。
今回は茸のソテーに、トリュフソース。
ポテトのマッシュがまたよく合います。フレンチ王道。

デザート：ショコラのテリーヌ、バニラアイス添え、金柑のシロップ煮

超濃厚な一品。バニラアイスはあまり甘くないので、合わせるとちょうど良い感じ。コーヒーによく合います。金柑が爽やか！

たった３回の訪問ですが、もうすっかり顔を覚えられてしまい、ちょっと恥ずかしい( 〃▽〃；)
そろそろフォアグラ以外食べねば(爆)。
今回も驚かされ、感動で大満足！
ごちそうさまでした♪(^人^)


(2015年8月　再訪です)

えー、初訪のレビューがえらいこと長いので、再訪のはメニューだけにします。
しかも、スマホ持っていけなかったので写真無しです(T-T)

今回は有閑マダムと行きました。
コースは3980円＋αです。

・予約のサービスメニュー
　フォアグラのブランマンジェ

・前菜
　鱧のフリット、ズッキーニと茄子のテリーヌ、オクラとミニトマトとホオズキトマトのサラダ、そば粉と竹炭のガレット添え
、パプリカのソースで

鱧がもう最高でした～(T-T)
あと、テリーヌが野菜の旨味を閉じ込めてて言うこと無し！(T-T)

・本日のスープ
　とうもろこしのムース、トマト水のジュレ添え
夏の新作だそうです。爽やかな酸味にとうもろこしの甘さが絶妙！

・メインディッシュ
　フレッシュフォアグラのソテー、マッシュルームソース、じゃがいもとタマネギのｿﾃｰ、マッシュポテト
相変わらず至福の味でした(T-T)

・デザート
　生ショコラとバニラアイスに木苺のソースをかけて、黒糖のガレットを砕いたものと、庄原の夏苺とフランボワーズ添え

濃厚な生ショコラに甘酸っぱい木苺のソースが絶妙！！

今回はマダムがグラスの赤ワイン、私はペリエで頂きました。

至福の一時でした。
季節ごとに通いたくなるお店です！！

今回も大変美味しゅうございました。
ごちそうさまでした！(^人^)


(2015円2月　初訪)

まず最初に書いておきます。
長いです(爆)。
料理だけ読みたいかたは、ガーッとスクロールして、★のとこから読んでくださいね( ￣▽￣)

ここのところ、有閑マダムの母と行くランチ、ハズレが続いておりました。
不味いわけではないのですが、なんというか満足ができない。
お腹はいっぱいなのに、消化不良。
これはもしかしたら、出される料理に愛がないのかもしれない。
と、真面目に考え、ここはちょっと真面目な料理を食べることにしました。

そう、フランス料理です。

一般ピーポー、小市民な私。
身銭を切るランチに千円以上使いたくないのが本音。
が、愛のない2000円の料理より、5000円の天国を味わおうではないかと！

ここで、信頼のできるレビュアーさんお勧めのフレンチを教えてもらいました。

幟町にある「ル・トリスケル」さん。

レビューを見てもなかなかの高得点。
しかし一番驚いたのはそのお店そのもの。
内容を知らないのに、
「なんだろう、このお店？」といつも車で通りすがりに見ていたまさにそのお店だったのです。
こーゆーことが琴線をかき鳴らすものなんです(笑)。

てなわけで即決。
しかし、仕事の都合上、日程がなかなかはっきり決められず。
業を煮やした私は まずお店に電話( ￣▽￣)

すると、物腰の柔らかい女性が応対して頂きまして、平日ならば予約なしでも大丈夫ですよとのこと。
しかし、そんなことではビビって行かないかもしれない、と仮押さえしました(爆)。
で、週末に確定の電話をいれて、わくわくしながらその日を待ちわびました。

ところが、運命の神様はいたずらを起こします。
なんと、有閑マダムドタキャン！
えええ((((；゜Д゜)))

…まあ、予約といっても、席の取り置きなだけですからキャンセルは可能。

が！！
これでいいのか私！！
行くしかないだろ！！ι(｀ロ´)ノ

てなわけで、当日の２時間前に電話を入れ、かくかくしかじかで、私一人行きます、どっか隅っこの席でいいのでお願いします、と(T-T)

しかし！！

運命の神様はいたずらっこなんかではなく、もんのすごくいい神様でした！！
まあ、このくだりはまた後ほど。


かくして私はお店の近くのコインパーキングに駐車。
ここでひとつ。
平日でもお昼時は駐車場、けっこう埋まります( ﾟロﾟ;
お気をつけてどうぞ。

一人さみしく階段をあがり、踊り場でくるりと回ると中から、くだんの電話で応対してくれたであろう女性がお出迎えしてくださったのです！

「○○様ですね、お待ちしておりました」

(内心)ひえー( ﾟロﾟ;

で、私は「もうほんとすみません、お騒がせしまして！」と低頭にごあいさつ(爆)。

女性のかたは50代くらいでしょうか、ベテランさんですね。

お店に入ると、まずカウンター越しに厨房が見えました。
ほがらかな感じの男性シェフがまたまたごあいさつして下さいました。

で、花の飾られたテーブルの隣をリザーブしてくれていて、ほんとありがたかったです。
多分、この席はお一人様用なのかもしれませんね。

で、その女性のかたと、本当は今日母と来る予定であったこと、知り合いに教えてもらってこの店に来たことなど、お話しました。

さて、注文です。
ランチは２種類と、要予約の１種類。
Ａコースはお気軽ランチ2300円。
Ｂコースは3980円。
要予約は6800円。
かっこ税別。

せっかく楽しみにしていたのだから、Ｂコースにしました。
Ｂコースはメインが選べれます。
肉は牛、ほほ肉の赤ワインソース煮
魚は…失念しました(T-T)
さらに、プラス800円でフォアグラも。

ゴゴゴ…今日のアタクシは本気モードです。

「フォアグラでお願いします」

何を隠そう、
フォアグラ初体験！！

いや、ちーとは食べたことありますよ。
でも、フレッシュじゃないでしょ。
フォアグラはフレンチのメニュー。
こういうお店で本物のフォアグラを食べなきゃ！


注文しただけで満ち足りた気分な私(爆)。

★★★

注文すると、すぐに一品登場。

「今日はシェフからのサービスで、ブラマンジェでございます。
　ニンジンのムースでございます。スプーンでどうぞ」

…( 〃▽〃)神様、ありがとう。

ほぅ…(*´ω｀*)
もう、見ただけでわかる。
これ、絶対美味しい。

スプーンで、軽くひとすくい。
もうそれだけでなめらかさがわかります。

自然なニンジンの色をした ムースを口に入れると、ふわぁっと溶けて口のなかに広がります。

なんて素晴らしい！
甘すぎす、しょっぱくなく。
素材の良さだけでできてます。
あー、白ワイン飲みたいー！！

ゆっくり、味わいます。
お皿に残る感触がゼラチンで固められたものでなく、生クリームでまとめられたものだとわかります。

次に、前菜です。

下から順に、たらのムース、ほたるいか、サクラマス、いかすみのガレット。

写真をご参照。
この美しい盛りつけ…(*´ω｀*)
崩したくなかったです(笑)。

まずは野菜をひとくち。

…ほんともう、今までの前菜はなんだったんだ的な(T-T)

美味しい。
なんで？
味はしてます。
無駄な味付けがないのに、美味しい。

酸っぱいだけのドレッシングに何度騙されてきたか(-_-;)

そしてこんがりとソテーされたサクラマス。
サクラマス大好き♪
小さく切って、ぱくり。

んんんん～( 〃▽〃)
スモークされてる！！！！
感動！！！！

かーーーッ、なにこれもうほんとマジかよ的なことはそこでは言わないけど心の中で爆発(爆)。

たらのムースはもっちりと、旨味の塊。
臭みとかまったくなし。

はああ～( 〃▽〃)たまらん。

ゆっくり、ゆっくり味わいます。
残ったソースも、パンにつけて頂きます。

そうそう、パンですが、
内心拍手ものです。
この、ぼこぼこ空気穴のあいたパン。
これこそが、フランスパンです。
私の大好きなハードタイプ♪

そう、フランスパンが好きなことも、フランス料理へと誘われた一因ですね。

お皿を下げられるたびにいちいち「美味しかったです！」と言ってしまうので、なんか面白がられたみたいです( 〃▽〃)

さて、お次はスープです。

実はこのスープを一番楽しみにしていたのです。
昨今、スープにちからを入れてるお店は少ない。
イタリアンにおいてはスープははなから無い。

お店はお客様が増え、最初の女性のかたもリザーブにお忙しくなったとみえて、今度は厨房から女性の方が持ってこられました。
「ルタバカのスープになります」
と、白くてトロリとしたスープが登場。

「ルタバカ、てご存じですか？」
と、思わぬ話しかけられで、
「いえ、知らないです。」
「フランスの野菜なんです。
　カブなんですけど、じゃがいものような甘さを持っていて、フランスではよくスープにするんですよ」
「ああ、カブなんですね！いいですね、今の季節で」

そしてさらに
「真ん中のはたらの白子のソテーです。サービスで大きめにしてあります♪」

キャー( 〃▽〃)
神様ありがとう(爆)。

スプーンですくうと、意外にさらりとしています。

そしてひとくち。

ほわわわわ～～(*´ω｀*)

なにこれ！！
えー、なんでこんな美味しいの！！
嘘なんじゃないの！？
うっわーーもーー( 〃▽〃)

本物です。

既製品の味が一切しない。

料理で使ってるので、コンソメの味とかわかっちゃうわけです。

野菜と、自家製で作ったフォンと、バターと生クリームの味。

底にかすかにナッツの食感。
何から何まで、感動。

ああもう、文字にできない(T-T)


たらの白子は迫力の濃厚さです。
口に広がる白子の風味に、ポタージュがふわりとベールを被いかけ、渾然一体となって、えもいわれぬ幸福感がかけぬけます。

美味しいフレンチはスープにあり。

なくなっていくのがもったいいけど、止まらない。
気持ちを押さえて、ゆっくり味わいます。

お皿が空になった時、溜め息が出ました。

泣きそう(T-T)

あ、そーいえば途中で、「ルタバカ」を見せてくださいました(笑)。

ぱっと見は短い大根のような。
日本のかぶは丸いですが、円錐形です。
少し黄色みがかっていました。

ここでしか食べられないなんて、素晴らしい体験でした。


そしていよいよ、メインディッシュです。

「フォアグラのソテーになります。
　トリュフを使ったソースがかけてあります。」

おぉぉぉ～～(;つД｀)

これが、これが、フォアグラ！！


逸る気持ちを押さえて、眺めます。
食べたらこの景色は見れないもの。

ああもう、テレビやら本やらで、どんだけ涎垂らしてきたことか(爆)。

ゆっくりと、ナイフを入れます。
ほどよくソテーが施されておりますが、スッと切れました。

はたしてその断面は…

ほんのり、ピンク色。


ゆっくり、口に入れます。

噛む。

…とろける。

…とろける。

その刹那、広がる深い旨味。
たらの白子よりも濃厚で、もっともっと深い。

今度は私がとろける。


…生きてて良かった(;つД｀)


なんかもう、今までの我慢が全部昇華した気分でした。


あーほんと、一人で来て良かった。
一人でこの美味しさを噛み締めて、向き合えて良かった。
自分のお金だからこそ、堂々と胸はって食べに来られて良かった。

フォアグラの上には季節を先取り、菜の花のソテー。
軽く焦げ目がつくくらい焼いてあるとみえ、
これが香ばしくて、とっても美味しい！

さらにフォアグラの下には、同じくバターソテーされたじゃがいもと、さらにマッシュポテト。

フォアグラのまったり感と、じゃがいものまったり感が合わさって、ダブルでとろけます。
いい組み合わせです。

はぁぁ…(T-T)
美味しかった…


デザートは可愛らしく、バニラアイス、苺、ホワイトチョコのムース、リキュールのジュレの入ったグラスで登場。

グラスの底には、すみれ色の食用花が。
お料理に愛がありますね。
女性の心をくすぐりますね(*´ω｀*)

バニラアイスは、ちょうどいい溶け加減で出されており、くちに入れると、すぐ溶けてひろがります。
ホワイトチョコのムースはさほど濃くなく、軽やか。
そして、一番美味しかったのが、ジュレ！
あまりの美味しさに「このジュレ、すごく美味しいです」と言うと、これは自家製のリキュールのジュレなんだそうでした。
リキュールか！
私、ビール日本酒ダメなのに、リキュール大好き(爆)。
これ、ほんと甘いデザートを大人の味に変える魔法の味でした。
そして底には、紫色の綺麗な花が。
なんかもう、どーしたいの(T-T)
この料理に惚れました…

最後は紅茶で。

うっとりと、反芻しながら、
ゆっくりと飲み干しました。


気づくと１時間もかけて楽しんでおりました。

本当に美味しいフレンチでした。


お店を出る前に、シェフにお礼を言って出ましたよ。
照れ屋なので、あんまり顔見なかったけど(爆)。
皆さん、いい人たちでした。

素晴らしい時間をありがとうございました。

ごちそうさまでした！！(^人^)