麺とつけダレで勝負しまっせ！ : 広島つけ麺 ひこ 流川店

このお店は、私が以前レビューした弁慶の近くにあり、
無事、飲み屋街の喧騒から抜け出すための最後の砦ともいえる場所にあります。


この日は、同僚との飲み会が２０時開始！ということで、中途半端な空き時間ができました。
ということで、時間調整のため、このお店に伺うことにしました。（１８時４０分くらい）


雑居ビルの１階にあるこのお店。ドキドキしながら赤い暖簾（のれん）をくぐり入店です。


お店に入ると、雑然とした店内です。

店内は、右側にL字型のカウンター席が１０席、左側に４人掛けの座敷席（掘りごたつ付）が
２卓あります。座敷席には、地元広島カープの選手のユニフォーム（近くで見ていないので
分かりませんがレプリカかも）が飾ってあります。
また、カウンター席の上側には、お客さんの書いたメッセージカードや野球の観戦チケット
そしてちょうちん…など、おおよそ清潔をモットーとする飲食店にはタブーとされる環境です。


私はとりあえず１人で伺ったのでカウンター席に座りました。
カウンター席の上には、紙エプロンが置いてあります。
広島つけ麺は、つけダレに飛び跳ねるので紙エプロンは必需品です。


厨房には、若い男性店員が２名。
「何になさいますか？」という声のなか、メニュー表を見て注文したのは、

・つけ麺（大盛り・１．５玉・９８０円）　　　　です。


注文を受けて１人の男性が厨房奥へ。どうやら、奥に調理スペースがあるので中の様子を
見ることができません。ただ、中から聞こえる音から判断すると、氷水に麺を入れて、水切り
という動作を行なっているようです。


なので、もう１人の男性店員につけダレの辛さを指定しようとした時、常連と思われるカップルが
入店するなり、男性「小盛り・５０倍！」、女性「中盛り・２０倍」（男性よ、小食でないかい？）
と注文していきます。


そのやり取りを見ていた私は、男性店員に「２０倍でお願いします」と言いましたが
「初めてで２０倍はヤバいです。まずは、３倍くらいからの方がいいですよ」と言われたので
とりあえず最初に０倍のつけダレを作ってもらい、味見をしてから５倍→１０倍→２０倍と
上げてもらうようにしました。


まずは、０倍から。一口飲んだ印象は、甘みが強めのつけダレです。
昆布でとったダシと鶏ガラのブレンドでしょうか？ただ、いずれの材料も１度だけでなく
複数回、濾（こ）してような感じがします。最後に濾したタレを、甘めの醤油と合わせたような
作りに感じます。これは、唐辛子を入れない状態でも美味しくいただけそうです。

しかし、ここは２０倍までのアップするまでの通過点。次は５倍に上げてもらい、味見をして
もそこまで辛くないので、さらに１０倍までアップ。これは、なかなか良い辛さです。


ここで、つけ麺（大盛り）が私のもとに運ばれてきました。
お皿の上には、麺・チャーシュー３枚・きゅうり・キャベツ・もやし、そしてゆで卵１個分と
贅沢なトッピングがついているので十分楽しめそうです。


早速、実食です。
まずは、麺から食べます。麺は丸みを帯びた太さは普通か？一気に締めたのでしょう。
美味しいうえに、コシの感じられる食感で、ついつい麺ばかりを食べてしまいます。


ここで、男性店員に２０倍へのアップを希望。男性店員も食べている私の様子を見て
２０倍のつけダレを作ってくれました。

改めて、２０倍のつけダレで食べ進めていきます。
次にキャベツを食べるのですが…。キャベツは、ほぼ茹でられていない状態です。
つけダレに漬して食べると、思ったより甘みを感じることができませんでした。
その後、長ネギ・きゅうりの野菜を漬して食べますが、若干仕込みが甘いか？
少しネギがへたっています。やはり見た目も大切なので、もう少し気を使ってほしいと思いました。

その後、もやし・チャーシュー・麺をつけダレに漬しながら食べていき、辛さによる汗をかきながら
残ったつけダレの一気に飲み干し、完食です。


感想としては、麺とつけダレで勝負しまっせ！
この組み合わせは本当に美味しかった。当然、つけダレの２０倍は辛いのですが、基である
０倍のつけダレが優しい味わいなので、麺と絡めて食べても十分に旨味を感じることができました。

野菜類（特にキャベツ）が残念でしたが、全体としては、〆として食べたいつけ麺だと感じました。


失礼とは思いましたが、男性店員の方に、このお店のつけ麺の売りはなんですか？と聞いてみたところ
「麺とつけダレなんです」と答えていたので、あながち私の見方に間違いはなかったようです。
野菜類は、辛さに対しての箸休めの意味合いがあるそうなので、そこまで重要視していないとのこと。

それと、常連のお客さんは、辛さは２０倍くらいから指定し、トッピングで天かす（５０円）をつけるそうです。
確かに、天かすにつけダレが染みこむことを想像したら次回は挑戦してみたくなります。
つけダレを飲み干す時に一番おいしく感じられそうです。


その後、色々話しているうちに飲み会の時間が近づいてきたので、清算することにしました。
支払金額は９８０円。なんとか１，０００円以内におさまりました。

お店を出た瞬間、外が寒かったこともありましたが、頭皮からじんわり汗が出てきました。
しかし、辛さを前面に出したつけダレではないので、心地よい汗でした。
お腹も満たされ、宴会では最初からお酒をガンガン飲むことができそうです。
そして、また〆はつけ麺かラーメンか？


なかなか伺うことができなかったお店でしたが、行ってよかったです。
次回は、友人を連れて伺いたいと思います。


美味しくいただきました。ごちそうさまでした。