ウニクレソンで「ぷしゅ〜」 : ひろしま丸かじり 中ちゃん

以前に行った、広島市内にあるホルモン天の店と同様に、この店に興味を持ったのも、漫画の「ワカコ酒」の作者の本だったのです。

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【ワカコ酒】

2011年から掲載開始。2014年12月24日時点で、第1巻から第3巻までの累計出版数が70万部を突破。2015年7月18日に第5巻が発売され、累計出荷数が100万部を突破した。

主人公のワカコのキャラクターデザインは、担当者の一言で作者自身の似顔絵が元になっている。ファンの間や複数のメディアより『女性版「孤独のグルメ」』と呼ばれている。

ストーリー

村崎ワカコは26歳のOL。「酒呑みの舌」を持つ呑兵衛女子。思い立ったら初めての店でも躊躇なく1人で暖簾をくぐり、美味しい料理を肴に、酒を嗜んでいる。酒と肴の相性が思惑通り合致した時、思わず「ぷしゅー」と感嘆の吐息が漏れ、一献傾けつつ至福な気分に浸る。

(Wikipediaより抜粋引用)

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ワカコ酒の作者、新久千映(しんきゅうちえ)は広島市出身で、ワカコ酒にも広島の飲食店がけっこう登場しますが、その店の１つがこの『中ちゃん』なのです。しかも、それまで見たこともない聞いたこともない“ウニクレソン”なる料理が名物だと言うではないですか。漫画なので、そのイラストも登場するわけですが、なんともそれが美味しそうで、もちろん主人公のワカコも酒のアテとして、うまそうに食べるわけです。そして、それ以上に酒を美味しそうに呑むのです。

「ぷしゅ〜」

ワカコは美味しい酒にありつけると、飲んだ後にこんな効果音(？)を口に出すのです。どこかのタレントの「まいう〜」のようなものでしょうか。私もこの「ぷしゅ〜」をしたくて、この店にやってきました。

かなりの人気店らしく、開店時間の18時に先客0状態の店を覗くと『予約してますか？』といきなり店員に聞かれるのです。

(しまった、予約しておけばよかったかな？)

一瞬、こりゃ今日は無理なのか、と思ったのですが、とりあえず「いいえ」と返事をしたら、『では、こちらにどうぞ』と言われ、目の前に大きな鉄板のあるカウンター席のほぼ中央に案内されました。予約なしでも大丈夫だったようです。

そしてその席は、あとで考えると、ベストポジションだったのです。私のすぐ後に来た2人客は、予約していたようで、でも、一番端っこの席を指定されていました。確かに端の方が落ち着いて飲み食いできますが、私の場合は、鉄板の前で調理の様子を見たかった(撮りたかった)し、あわよくば店員と話せれば、と思っているので、この店では端よりもセンターがベストなのです。

しかも、もっとあとに来た、常連らしき熟年カップルが私の右隣に座ったわけですが、その人たちと、最終的にはかなり盛り上がって過ごすことができたのです。ポジショニングって重要です。

いつものように撮影許可を得て、いろいろと撮りながら飲食していた段階では、誰とも話さず(話せず)、店の雰囲気を感じながらも、黙々と時を過ごしていました。目の前の”鉄板焼き担当“のスタッフは、あまり目を合わせてくれません。オヤジとは話したくないのかな？と思ったのですが、どうやら少々人見知りする性格のようなのです。このことは、隣の常連との会話で分かりました。

この店で飲み食いしていて1時間ほど経った段階で、常連カップルと、ちょっとしたきっかけから話が始まったのですが、そのやりとりの途中から、目の前のスタッフが我々の話に加わって来たのです。たまに私が繰り出した話題にも反応して話してくれるのですが、彼の顔は常連の方に向いたままなのです。見かけはヒゲを生やした猛者に見えますが、話しぶりから、結構若いようです。なので、初見の私のようなオヤジとは、いきなりフレンドリーな関係にはなれないのでしょう。

隣のカップルの男性の方は、この広島市内で美容室(理髪店)を経営していて、しかも飲食店のプロデュースもやっているというビジネスマンで、いろんな話が聞けて面白かったです。ロサンゼルスにも住んでいたとのことで、ドラッグ系の裏話が新鮮でした。ここでは書けませんが(非合法な話ではない)、また一つ、オヤジなトリビアが増えました。こういうことがあるから、酒の席って面白いですね。おそらくアルコールが入っていないと聞けない話が、スムーズに聞けてしまうからです。

カップルの女性の方はと言えば、私より一回り若い、かなりフェロモンが感じれるレディで、アルコールの影響もあってか、かなり色気のある姿を見せてくれたりしました(あくまで雰囲気です)。

隣のカップルと盛り上がってしまい、1時間ほどで切り上げる予定が、結局、まる3時間も居座ってしまいました。そして最後の方で、男性とLINE交換までやってしまう酔っ払いオヤジでした。

「また、広島のどこかの店で会いましょう」

ということで、別れを惜しみながらも、店を出ました。

ごちそうさまでした。


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今回、呑み食いしたもの。

■ウニクレソン

箱ウニ(小)の半分ぐらいを、クレソンと一緒にバターで炒め、鉄板上で軽く焼いたバゲットを乗せた料理です。ウニのエキスがたっぷり含まれたバターソースが絶品です。居酒屋メニューとしては最高ランクの値段ですが、1度は食べたい料理です。

■アスパラ

冷凍されたグリーンアスパラを、バターで炒めた鉄板料理です。食べやすく2分割された形で皿に乗せられて出てきます。ウニクレソンと同様に、この店の人気料理のようです。

■生ビール

「ぷしゅ〜」としたかったので、今回は普段あまり選ばない生ビールを頼みました。

■日本酒(常温)

そういえば、ワカコは日本酒も好きで、日本酒でも「ぷしゅ〜」してます。

一部、上記以外の料理の写真も載せていますが、私の食べたものではありません。普段は自分の食べたものしか載せない主義なのですが、美味しそうだったので、自分用のメモとして撮りました。ご了承ください。


☆☆☆

メモ:
今回憶えた広島弁「ぶちうまげな」