「小麦三昧」国産小麦を存分に味わえる小麦懐石であり日本初のラーメン懐石！国産小麦と醤油の素晴らしさをダイレクトに味わえます！ : らーめん芝浜

2019年2月23日AM10時過ぎ訪問

朝ラーで煮干らーめんを食べた後、近隣のスーパー駐車場で時間を潰しました

さてさて今回のプチラー旅のメイン中のメイン
AM10時から提供の「小麦三昧」
ラーメンコース料理！
楽しみ過ぎます！

ワクワク高揚しながらお店に向かうとやはり既に10名程の先客が列をなしてます
小麦三昧目的の輩は9時半から並ぶというのがルール

土曜で混雑を予想してましたがラッキーな事に待ちはなさそうです

10時になり即入店出来ました


カウンターに着席し「小麦三昧」を注文
そうすると「本日の小麦三昧」と題した説明書が渡されます

提供される品は3品
①生揚げ醤油の低加水麺まぜそば
②上州辛味大根のダイヤモンドつけ麺
③お醤油らーめん


①生揚げ醤油の低加水麺まぜそば

○群馬県星野物産「黄金鶴」使用ザクザク食感が特徴。タレは岡直三郎の生揚げを使用。混ぜると鰹など魚介の香りが上がります○説明書

刻み玉葱、輪切りの青葱、ミンチフレーク状の塊が具材
底には生揚げ醤油メインのタレが潜んでいます

まずは盛り付け上部の麺のみを啜り味わいますと
まさにザクザクザクザク低加水食感に抜群の小麦の香りが食感を楽しむと同時に広がります
切り刃24番手加水率30％以下の低加水麺と想像

続いて底から麺を持ち上げ啜ります
生揚げ醤油のタレのみが絡んだ啜り！生揚げ醤油のどこか古風で重み抜群の樽から垂れ流されただけの醤油のような生醤油の極みのタレと極上低加水麺でザクザクザクザク行きます
興奮です！
醤油の旨味が小麦の風味とあいまってダイレクト！
醤油好きとしては、う・ま・い…（笑）
若干甘めに味付けされてますが、生揚げ醤油の生の深みを損なわずタレ化されてるので甘みが苦手な自分でも気にならず…むしろ濾過も火入れもされない生揚げ醤油の醤油本来の姿を引き上げるように甘みがあります
う・ま・い（笑）

そしてマゼマゼマゼマゼして啜るとミンチフレークの塊が鰹節中心の魚介系だと感じる程に、生揚げ醤油タレと魚介の香りがグワーーーーーーっと立ち昇る啜り！
オイルは名古屋コーチンの鶏油でしょうか？
重層的な旨味に酔いしれてしまいます！
美味すぎて我を忘れますが、最後の残りに卓上のホタルイカ酢を回し入れて啜るともう昇天です（笑）
お酢の酸味に生揚げ醤油の旨味に魚介の旨味が渾然一体となる出汁スープに鶏油が低下水麺の麺肌を艶やかにし、啜りまくりフィニッシュ
麺量も100グラム以下な感じで美味を少量嗜める贅沢の感じで、次へ


②上州辛味大根のダイヤモンドつけ麺

○北海道産「きたほなみ」使用。もちもちツルツルの透き通る麺。たまり醤油を使用した自家製ダレ。群馬県産の辛味大根を使用○説明書

「麺の底にタレを軽く浸けてお召し上がり下さい」と店主さんから指示があります

麺量は明らかに100グラム以下と少なめ
切り刃18番程の中太ストレート麺が冷水で締められて極めて艶やかです

まずは麺だけを啜ります
啜りに舌触りツルツルツルツルツル食感モチモチモチモチ喉越しズルン
明らかに加水率40%以上はあろうかという多加水麺は小麦の香りがホント半端じゃないです
北海道産の小麦は明らかに香りが格段に上という事を改めて実感
多加水麺を茹で切った感じで小麦の香りが麺に激しく凝縮しています
噛むと小麦の香りが爆発します
当然かんすいなどの嫌な香りは皆無
もともと小麦香る多加水麺が大好物なのもありますが、あまりに美味すぎて泣きそうになりました(大袈裟です)

そしてその後
たまり醤油を使用した自家製タレと辛味大根の汁に軽く麺を潜らせ啜ります

やばいーーーーー

ここ最近求めていたつけ麺系の全てがここにありました
美味しい多加水麺を醤油で啜るというシンプルの中のシンプル

これこれこれこれこれー！と心が唸りました

たまり醤油の重みのある深い甘みに辛味大根の清涼感抜群の辛味がツーーーンと鼻に抜ける絶妙のタレ
それを抜群に小麦香る多加水ストレート麺で啜る贅沢

贅沢というよりも自分が追い求めていたつけ麺

スープスープしてないつけ汁
たまり醤油に辛味大根
こういうつけ麺が食べたかった
つけ汁は醤油タレに辛味大根だけ（涙）
山形の辛味大根をつけ汁に使ったざる蕎麦に共通してますね

夢中で啜りながらも、最後は麺を一本一本味わいながら完食

美味すぎて目は涙に溢れて目の前が見えません…それは嘘ですが…そのくらい美味しかったこのメニュー(^◇^;)


③お醤油らーめん(塩も選択可能)
○北海道産真昆布と名古屋コーチンをメインに節や昆布で旨味の強い無化調スープ。麺は秋田県産「銀河のちから」使用。ぱっつんと歯切れの良いコシが特徴。甘味がスープに溶け出します○
※
ちなみに醤油タレは
群馬県産岡直三郎商店生搾り、小豆産生醤油、ヒゲタそば膳、本膳


最後は普通のラーメン

艶やかに濃く琥珀色スープ
輪切りの青葱、メンマ、海苔、那須塩原産豚肩ロース肉コンフィ

こちらも麺量100グラム以下の感じ

鉢からは醤油の何とも言えない良き香りが立ち登ります


無化調スープ
いやーー甘いなーーー
名古屋コーチンに魚介を足した清湯スープ

油は鶏油だと思います

ありきたりの言い方すれば
無化調なのに出汁感が半端じゃない

そしてうまく纏まっている
鶏、昆布、節、煮干をスープに使っているのに甘めの醤油タレで纏まりまくってるし、旨味感が半端じゃない
しかしこれは甘過ぎて好みじゃなかった
出汁感抜群の旨味の果てにある駄目押しの醤油タレの甘味
美味しいのはわかるのですが華やか過ぎて落ち着きなさ過ぎてちょっと苦手です
いや美味いのは美味いのですが甘過ぎる


麺
切り刃24番手加水率30％以下の低加水ストレート角麺
小麦の甘みを感じる麺がスープの甘さと相乗します
麺は小麦香りコシがあり非常に美味しいのですが、スープの甘みと麺の甘みがリンク

鶏主体のスープには多加水ストレート麺が1番好きです
低加水麺も合うのでしょうが、何故か低加水ゆえの小麦ダイレクト感にスープの甘みの組み合わせがネガティヴな方で気になります

これは好みの問題でしょうね

普通に考えれば
かなりレベルの高い鶏と魚介の無化調スープ

でも
正直、これはπウオーターと名古屋コーチンと醤油だけで食べたかったのが本音


しかし
そこに登場する青葱の辛味清涼感が辛味を持って際立ち心地良い

メンマ
極太ながらシャキシャキと食感を楽しむタイプ
チャーシューの醤油タレとザラメで味付けされた味付けは、スープが甘すぎて舌を支配し過ぎるので印象が薄い

海苔の香りがきわめて良い
麺と共に啜れば、甘めのスープの中での磯の香りの味変化

那須塩原産豚肩ロース肉コンフィ
薄めながら肉の旨味が広がります
肉の旨味が閉じ込められておりジューシーです
ただシロクロ(岩手県紫波郡)の低温調理チャーシューには及ばないかなー


総じて
①4.7
②5.0
③4.3

小麦三昧というラーメンコースという発想4.9です

個人的には①と②の超高クオリティに比べて③が残念だったために4.8にするか？迷いましたが、日本初のラーメンコース懐石にやはり4.9を進呈したいと思います


素晴らしかった
ごちそうさまでした

懐石コースの内容は頻繁に変わりそうですね
また絶対伺います

国産小麦の可能性を多角的に表現する「らーめん芝浜」
今までになかった素晴らし過ぎるラーメン屋だと思います

絶対にまた…

2019年2月23日午前7時半訪問


とら食堂で白河ラーメン食べた後、下道で南へ向かいました
まあとにかく4号線南へ向かうわけですが、栃木県さくら市から栃木県結城市辺りまでは快適快適
この辺りは高速使わなくてもスムーズに進みます

白河市から約160キロの地点にある群馬県太田市にこの日は泊まりました
太田市に着いたのは午後11時過ぎ

太田市には天然温泉湯楽部という夜中の2時までやっている天然温泉(スーパー銭湯)があります
まあここが素晴らしい
とてつもなく広い共用駐車場があり、ネットカフェやら24時間営業のジムやらスーパーやらが隣接しており、遠方組が一晩を過ごすにはここがベスト

天然温泉湯楽部でクーポン使って600円で深夜2時までゆっくり湯に浸かりサウナでデトックスしてゆったり過ごす
群馬県は温泉街だけあって、普通のスーパー銭湯でも高クオリティの施設を提供してる感じでした
そして安い！

すっかり元気になりスッキリスッキリ…しかし今夜は何か疲れが半端じゃ無いからネットカフェのシート席で寝る事にしようと…隣のZIMAというネットカフェにお世話になりました
ここがまた安かった…新規だと深夜8時間が半額の600円ちょっと…ははははは…遠方組のラーメン目的輩としては有難い限り…

ここで死んだように寝て、起きたのは7時！
マズイ！

今日は7時から営業の「らーめん芝浜」で朝ラーして10時に再訪し小麦三昧の予定
土曜とあり混雑を予想

急いで支度を済ませ向かいます
ここから桐生市にある「らーめん芝浜」までは約13キロ
あっという間に到着

やはりお客が外に並んでます
店前の駐車場に駐車し並びに接続
自分で10人目
しかし回転は早く10分程で入店
若干寂れ気味のテナントの一室での営業
店内は掃除が行き届き綺麗
カウンター7席
4人がけテーブル２つという構成
今日は土曜日
なんと土日限定の「煮干らーめん」があるではないか…迷わずこれを注文
今回のメイン「小麦三昧」は10時からの提供です
厨房にはガタイの良い店主さんが1人に接客を担当する女性が2人
店主さんは接客が素晴らしく、女性スタッフさんは心地良いオモテナシながらも無駄の無い機敏な動き
この時点でわかった洗練されてるオモテナシ感
ラーメンコース料理を提供するだけあるわと納得
店主さんのいらっしゃいませと有難うございましたの挨拶が素晴らしいね
声に覇気と勢いはあるのだが耳にウザくない程度と感じるのは心がこもっているからなのでしょう
遥々来てよかったよかった

さてさて肝心のラーメン
10分ほどで配膳


「煮干らーめん、塩」土日限定 700円＋税
※
塩か醤油を選べます

○厳選した煮干を3種ブレンドして炊いたスープ
麺は専用麺○に卓上説明書にはあります

もちろん化学調味料不使用です
πウオーター使用です

配膳された白い鉢のビジュアルはシンプル！
具は栃木県那須塩原産豚バラ肉チャーシューに刻み玉葱のみ！
表面にはオイルが泳いでいます

無駄省きの極致のかけラーメンが1番好きな自分としては嬉しい限りのビジュアルです

これがまた素晴らしい香りが立ち昇るんです
煮干の食欲をそそる香りがグアーンと半端じゃない
この時点でわかったが水出汁から丁寧に煮干を液体に抽出していると想像


まずは無化調スープを一口
思わず「うまーーーい」と言葉が出てしまった（笑）

煮干のビターさが塩のカエシの塩気と絶妙に融合
それが最初に来て、その後煮干の旨味が到来し旨味として結実着地
アニマルオフなのは納得のピュア感だが、これホントに煮干100%かな？煮干だけでは不可能な魚介の旨味をほのかに感じる


塩ダレが塩のみ
○イタリア産:海塩、フランス産:ゲラント、中国産の塩○と潔い

これ好きだなー
塩ダレが塩のブレンドのみで表現

これ自分が1番好きな塩の一杯の姿です
塩は塩気をキチンと感じないと、極論塩の一杯だとは思えません


スープ（πウオーター使用)
○千葉県産の背黒に白口○もう一種類は不明

最後会計時に女性スタッフさんに聞いたら、煮干以外に昆布と節を少々使用しているとの事
やはり…と思いましたが、それでも納得の旨味感
○真昆布:北海道産天然一等真昆布、宗田節:高知県 土佐清水水産、鯖節:熊本 牛深産○


最初に訪れる煮干のビター加減とほど良い塩気
その後ホンノリ甘みのある節感(おそらく牛深産鯖節由来)と昆布が到来
そして煮干の旨味とそれを補助する上記魚介の旨味の結実
これが塩のカエシのほど良い塩気とあいまって極めてクオリティの高い準煮干スープとして昇華

裏にホンノリ感じる甘みが絶妙ですね
塩角を上手く包み込んでいる

仕上げ油はおそらく名古屋コーチンの鶏油と煮干オイルの融合でしょうか？
鶏油をハッキリと感じなくても、魚介だけでは表現し得ない明らかな厚みを感じます
この油のコクと風味が先日食べた「イチカワ」(つくば市)の仕上げ油に似ています

スープは3種の煮干スープと別で節と昆布を取っているか？は不明だが、個人的には最初は別々だがブレンドのタイミングを早くしてると想像
そのくらい煮干と昆布に節がさりげなく融合しています


自家製麺、熟成麺(その日に作りその日提供売り切りではない。寝かせた麺)
芝浜が提供する自家製麺多岐に渡ります
その日提供出来る麺が切り刃加水率と5種類くらいある感じです
それはこの後食べた小麦三昧でも実感しました
○お店にある製麺室で毎日製麺しています。添加物や卵は使用せずに小麦粉、水、塩、かんすいのみ。小麦粉を味わうための麺作りです○とは卓上説明書

煮干らーめん用の専用麺(切り刃24番手ではないと思います)
断面が長方形で麺幅約1.5ミリの中加水感(33%くらいの低加水よりの中加水感)
○醤油らーめん、塩らーめん:群馬県星野物産「金龍星・黄金鶴」、北海道産「春よ恋」を独自にブレンド、醤油らーめん塩らーめんには切り刃24番手使用○

啜るとスルスル入っていき舌触りは滑らかで、食感がポクポクとした噛み締めに煮干を堪能出来ます
茹で時間が短めな印象
麺ビジュアル、外部は透明で内部は真っ白
かん水の嫌な香りもありません
シルキーで上品な小麦の香りがダイレクトな麺
小麦ダイレクト、極めて美味しい中加水感の強い麺です

このスープにはこの麺という組み合わせ感がピッタリ過ぎます

節と昆布が使われてるといえども美味しい煮干らーめんを久しぶりに食べたという心境


刻み玉葱がこのスープにピッタリハマってます
少々ビターなスープにシャキシャキ食感の変化と甘みという味覚を与えてハマり過ぎております
煮干スープに刻み玉葱は相変わらずピッタリハマりますね


那須塩原産豚バラ肉チャーシュー
チルドで仕入れて毎日5時間炊いてホロホロにしているとの事
若干スパイシーでほどよい醤油タレの味付けでまさにホロホロ食感
口の中で溶けてしまいます


いやーーーーー（笑）
美味しい煮干らーめんを久しぶりに食べたーーーー
店主さんは豚肩ロース肉チャーシューにコンフィという技術を使うとは元フランス料理人かな？
昆布と節が足されているために正確にはアニマルオフ魚介系塩らーめんでしょうけど、それでも煮干を引き立たせる塩と節に昆布、そして至極の自家製麺

来てよかった
麺麺麺というコンセプトのプチ旅にピッタリの「らーめん芝浜」

麺の美味しさを存分に堪能出来るお店です
食べログ群馬県ラーメン部門1位なのも納得です

煮干部門ではイチカワが4.9で圧倒的一位

続いて
独眼流と路ばたが来て、四つ葉が来ます
※
いづるとシロクロの濃厚はまた違う強烈ジャンルなので、比べるのがそもそもおかしい

芝浜は煮干らーめんとしても魚介系塩というジャンルとしても、煮干ジャンルで独眼流路ばた四つ葉の上を個人的には行っています

なので4.8を進呈したいと思います

非常に非常に美味しかったです
ごちそうさまでした
そして「小麦三昧」の10時まで別の場所で待機