ひもかわうどんの巨頭のお店！　創業120余年の藤屋本店にウサ子ちゃんとミミーが遂に行き、そこで艶、喉越し、味、食感の美味しい四重奏を味わう♪　～上州の美味しいお店を巡って～　 : 藤屋本店

2017.10.8に寄らせて頂きました。
桐生市の本町一丁目の信号からすぐの所にあります。

グルメな町であります群馬県桐生市。
ここには美味しい食べ物が多数有りますが・・・ソースカツ丼の聖地であると同時に桐生には群馬県民が愛する郷土料理がもう一つあります。
それは・・・横幅が広く、薄く平べったい形をしている「ひもかわうどん」。
桐生市には多数「ひもかわうどん」のお店がありますがやはり二大巨頭と言えば、麺処酒処ふる川 暮六つ 相生店様と今回紹介します創業120余年の「藤屋本店」様だと思います。
自分と彼女のウサ子ちゃん（仮名）は「麺処酒処ふる川 暮六つ 相生店様」では「ひもかわうどん」を食べたのですが・・・もう二年近く前の話でウサ子ちゃんは
「ミミー、久しぶりにひもかわが食べたいわ♪職場で一緒の働いている人が桐生まで行って食べたと言うのよ♪」
と彼女は話し
「なら、藤屋本店に行ってみよう。あそこもふる川と同じく有名店だから行きたいと思っていたんだ」
と提案したらウサ子ちゃんは了承します。
しかし・・・吹きすさぶ風が良く似合うウサ子ちゃんには「藤屋本店」様以外にもう一つ本命のお店があるとはこの時は全く知りませんでした・・・(笑)。

2017.10.8。
高崎から桐生までは車で1時間あれば着くのですが、開店時間の11時半の1時間半前にブラックウサコ号(軽自動車)で高崎を出発しました。
自分は一人ではよく桐生に行きますがウサ子ちゃんと一緒というのはあんまりなく、彼女が桐生に行くのは6.5キロラーメンの飛騨高山ラーメンもん吉・本店様以来の事で半年以上ぶりなのです。
行きの道中でウサ子ちゃんは運転しながら
「ミミーは本当に桐生が大好きだからね・・・私は普通かな？」
と言うので
「陛下、何を仰っるのですか！ウサ子にとって桐生こそが父なる大地で渡良瀬川こそがは母なる流れでしょうが！」
と反論したら
「私は吉井に住んでいるから、鏑川こそが母なる川なのです♪」
とウサ子ちゃんは言って、全く相手にしてくれません(笑)。
「だけど・・・吉井より桐生の方が美味しい物が多いというのは認めてるわ♪ひもかわうどんもそうだけど、ソースカツ丼にコロリンシュウマイ、チャプスイに栗まんじゅうもあるけど・・・」
とウサ子ちゃんは何かを言いかけますが
「ミミー、ほらほら、鹿の信号の所のセ○ンイレブン閉店してるよ？」
と言って誤魔化し、何か違和感を感じます。
岩宿駅前の道を通りますと以前行った「麺処酒処ふる川 暮六つ 相生店様」が見えて、開店直後にも関わらず大行列になっていて
「相変わらず凄い人気・・・藤屋本店の方は大丈夫かしら？」
とウサ子ちゃんは言うので
「開店20分前には着くだろうけど・・・並んでたら待っていればいいよ。自分らは美味しい物は並んででも食べたいから」
と自分は答え、ウサ子ちゃんの母なる流れである渡良瀬川(笑)沿いの道をブラックウサコ号はゆっくり走って行きます。

予定通りに20分程前に着いたのですが・・・前の駐車場は満杯ですでに並んでいる人も多数いました。
離れた所に駐車場があるので自分は先に降りて順番待ちに名前を書き、後から車を置いたウサ子ちゃんと合流します。
「混んでるわね・・・聞いてはいたけど、これほどとは・・・ね♪」
とウサ子ちゃんは言いますが
「それだけ、ひもかわうどんの人気も浸透したと考えれば同じ群馬県民として良しとしましょう♪」
と更に言うので
「あれ？以前に陛下は桐生は栃木県と仰ってませんでしたか？」
とまた反論したら
「これ以上言うと今すぐ別れの手紙を書いてあげる♪そしてミミーは・・・ここで朽ち果てる己の身を呪う事になるわよ♪」
と恐ろしい事を言うので
「すいません、陛下」
と無表情で謝罪しました(笑)。
開店時間になり、前で進んでいき
「一巡目で入れるかな？」
とウサ子ちゃんに言いましたら・・・自分らの名前も呼ばれてカウンター席に案内されました。

創業120余年のお店だけあり店内も貫禄がある雰囲気で本当は小心者の自分もウサ子ちゃんも少々緊張してしまいます(笑)。
メニューを見ますと・・・ウサ子ちゃんは珍しく事前に決まっていて
「私はカレーせいろひも川♪後・・・単品でソースカツが食べたいのよ♪」
と言うので
「それにすればいい・・・自分はソースカツはソースカツでも丼ぶりの方だけど」
と自分は言って、店員様を呼びウサ子ちゃんの二品と自分の「豚せいろひも川(大盛)」+「ソースカツ丼」を注文。
「茹でるのに時間が掛かるから少々お待ちください」
と店員様言うのを了承して、話しながらゆっくり待ちます。
ウサ子ちゃんは
「結構、頼んだわね・・・」
と心配そうに言うので給料日前だったのですが
「陛下、自分が全部出すから心配しないで」
と言いましたら・・・別れの手紙を渡すと言った時のプレッシャーを与える感じではなく、輝いた眼をしていました(笑)。
お互いの仕事の事を話したりしてましたら・・・カレーの良い匂いがしてきて、ひもかわうどんが運ばれて来るのですが・・・みずみずしく輝くひもかわうどんを見てウサ子ちゃんは
「わぁ・・・これは美味しそう♪」
と思わず言ってしまう程の美味しそうな一品でした。

「藤屋本店」様のひもかわうどんは10cmを越える幅広さで箸で持って上げますと・・・やっと持ち上げられるほどでした。
自分は「豚せいろひも川(大盛)」でしたので、たっぷり豚肉とネギが入ったつけ汁に幅広なひもかわうどんを付けて食べますと・・・今回の美味しいポイントはみずみずしくプリッとしてますがしっかりとコシがある美味しい食感のひもかわうどんで「ツルッ」とした食感が良く、粉の風味が大変豊かなので
「まさしく、うどんの王様！」
と思う程にとっても美味しく喉越しも完璧でした。
そのインパクトあるの大きさに気を付けながらも静かにつけ汁に浸し、たっぷり付けますとしっかりと薄く伸ばされた麺につけ汁が良く絡み、格別な味がします。
豚肉とネギが良いアクセントになり、大盛ですとひもかわうどんはかなりの量で食べ応えがあり、これだけでもお腹が一杯になってしまう程でした。

途中でウサ子ちゃんが頼んだ、お店一押しの「カレーせいろひも川」と交換したのですが、豚肉とネギがたっぷりでスパイシーな風味のとろみのある温かいカレー汁にモチモチのひもかわうどんをゆっくりたっぷり付けて食べますと・・・カレーの風味とひもかわうどんの小麦粉本来の豊かな香りが混ざり、絶妙で何とも言い難い美味しさになり、ひもかわの奥深さがわかりました。
ウサ子ちゃんは単品のソースカツをカレーつけ汁に入れる「カツカレーひも川」を楽しみ
「こちらも格別に美味しいわね♪」
とまずますご機嫌になるほどで一人で「ペロっ」と美味しそうに全て完食していました。

「藤屋本店」様の「ソースカツ丼」もカツ丼の聖地・桐生にあるだけあり、素晴らしい逸品です。
ソースカツはサックリ揚がった重くないヒレ肉でサラッとした甘めのウスターソースにくぐらせてあるのですが、食べ易く香ばしい味わいは秀作でご飯が大変進みます。
厚くはないのですが柔らかいヒレカツなのでウサ子ちゃんは珍しくたいそう気に入って
「これはチョイスして良かったわ♪」
と言いながら、一枚はカレーのつけ汁に浸しながらも食べていて
「これは真似したい！」
と思ってしまう程でしたが・・・「ソースカツ丼」その物もかなり美味しい丼ぶりなので自分もひもかわうどんを食べた後にも関わらず、しかもミニうどんまで付いていたのですが、全て「ペロっ」と美味しく完食していました。

お店の中はカウンター席とテーブル席があり、広く回転も早そうでした。
サービスも良く、食べログから見れるクーポンを見せますと「七味プレゼント」があり、ウサ子ちゃんは嬉しそうに貰っていました。

「ひもかわうどん」の桐生二大巨頭で創業120余年のお店もウサ子ちゃんと自分の美味しいコンビネーションの前には至福の時間を生み出して貰うだけでした(笑)。
「藤屋本店」様の「ひもかわうどん」も艶、喉越し、味、食感の四重奏はどれをとっても申し分が全く無く、どのつけ汁にも良く合い風光明媚で目覚ましい美味しさは
「まさに名店の名に恥じない」
で自分もウサ子ちゃんも大満足しました。
「ソースカツ丼」も桐生では相当な上のレベルの美味しさがあり、お酒もありますから夜に来て一杯やってから「ひもかわうどん」や「ソースカツ丼」で〆ても楽しめると思います。
お会計を済ませ、お店を出ますと多数の方々が待っていますが横目で見ながら出ていくとウサ子ちゃんは
「お腹一杯食べて大満足したから、食後の運動の為に私の母なる流れである渡良瀬川の河川敷でも散歩しましょう♪」
と言うので秋晴れの昼下がり、高崎のウサギ達は渡良瀬川へと向かうのでした。

美味しい料理は人に元気をくれます。
本当に美味しかったです。ごちそうさまでした。