【東北麺31＠福島いわき】拉麺厨房 北斗　～ いわきでいただく限定のこってり旭川らーめん ～ : 拉麺厨房 北斗

こちらのお店は福島県いわき市内の国道6号線沿いにあるお店で、北海道出身のご主人が奥様と2人で切り盛りされておられます


2011年1月　訪問

1月のとある休日のこと　寒さも厳しく福島県内はどこもかしこも大雪　ちょっと遠征してﾗｰﾒﾝをと思っても雪のせいでどこも行けず　そんな中でも浜通りは雪も朝方に少し降っただけで、浜通りでﾗｰﾒﾝをいただくことに　福島へ来てから食べログで気になるお店を順番に回ってきたわけですが、今回はこちらに順番が回ってきました


お店は私がいる楢葉からだとひたすらまっすぐ東京方面へ進むだけ　いわき市の中心地区の少し手前にこちらのお店はあり、海側（東側）に現れます　何度もいわきに出るのに通っている道なので、もちろんお店の場所は事前学習済み　難なくお店に到着　駐車場に車を停めることができました


お店の入口そのものは国道側に向いておらず駐車場側にあります　このためちょっとお店の場所としては目立ちにくいでしょうか　国道を何も考えず走っていたら見過ごしそうな感じではありますね　白い外壁のちょっと古びたビル（ご自宅かな？）の１階部分に店舗は構えておられ、入口周りだけが和風な感じになっています


店内は思ってたより結構広い店舗で大きめの厨房に向かったｶｳﾝﾀｰ席は１０席ほどだったでしょうか　さらにはﾃｰﾌﾞﾙ席や小上がり席も用意されていて、一人でも多人数でも利用できる感じですね　厨房の中にはご主人と奥様がおられ、ｶｳﾝﾀｰには先客が２人おられました


ﾒﾆｭｰのほうですが大きく分けて「しょうゆ系」、「みそ系」、「しお系」に分かれていますが、どうやらあくまで主役は「しょうゆ系」のようで醤油のﾒﾆｭｰが豊富に用意されています　それもｽｰﾌﾟがみな同じという感じではなく数種あるようですね　本来ならばﾃﾞﾌｫの醤油からと言いたいところですが、食べログできになっていた数量限定の「北斗北海道旭川らーめん」を注文しました


「北斗北海道旭川らーめん」

■■■ｽｰﾌﾟ■■■

同じ福島の「旭川らーめん」で有名な『ゆーから』のようなものを想像していたのですが、こちらのものはちょっとそれとは違いました　ﾍﾞｰｽは豚骨で鶏も使っておられるでしょうか　ここに節系の魚介出汁を合わせたものになっています　豚骨はなかなかしっかりと炊かれている感じで、しっかりとした濃度を感じることが出来ますね　豚骨の旨みがよく出ていてなかなかいいですよ


魚介出汁もこれまたしっかりとしており、豚骨に負けずにしっかりと主張していますね　節系の旨み・風味がしっかりとしていて旨みの強いｽｰﾌﾟに仕上がっていますね　合わされた醤油ﾀﾞﾚもしっかりしたもので、出汁とのﾊﾞﾗﾝｽもなかなかいいですよ　表面には脂膜が張ってあり北海道らしい熱々のｽｰﾌﾟなのもいいですね　さらには背脂も少々浮かんでいて程よいこってり感を出してますね


■■■麺■■■

自家製手もみの中細ちぢれ麺が使用されています　茹でられる前にご主人が一玉ごとに手もみをされる様は、京都の『こぶ志』を思い出してしまいました　しっかりと丁寧に手もみされたこの麺はそこから生まれる独特のちぢれがすごく食感がよく、ｺｼもあっていいですねぇ　『こぶ志』に比べるといささか細めではありますが、それでもかなり近い食感と言えます


もちろんこのちぢれは食感の良さだけにとどまらず、ｽｰﾌﾟとの相性も抜群でこの濃厚な節系豚骨ｽｰﾌﾟをよく拾ってくれます　ｽｰﾌﾟをﾚﾝｹﾞで飲まずしてどんどんｽｰﾌﾟが減っていきますよ　この組み合わせはかなり良いですねぇ


■■■具材■■■

色合い的にちょっと寂しいというか色気がないのですが、ﾁｬｰｼｭｰ、ﾒﾝﾏ、海苔、ﾈｷﾞとごくｵｰｿﾄﾞｯｸｽな構成です　ﾁｬｰｼｭｰはちょっとぼそっとしたもので、もうちょっとしっとり感が欲しいなぁというのが正直なところですが、ﾒﾝﾏは甘みがあってよかったですねぇ　このｽｰﾌﾟともよく合っていました


食べ終えて

食べログで気になったとは言うものの私が拝見した段階では写真の投稿もなく評価もまばらであったので、正直なところさほど期待してなかったのですがこれは良い意味で期待を裏切ってくれましたね　同じく「旭川らーめん」と謳う『ゆーから』とはまた違う方向性のものでしたが、これはこれで美味しかったです　特別な美味しさというわけではないのですが、ﾊﾞﾗﾝｽの良さがﾎﾟｲﾝﾄでしょうね　そしてこの自家製麺もほんとに美味しかった　次回は普通の醤油で試したいと思います　ごちそうさまでした