【0960】必ず馬九行久! 真の復活に向けて歩み続けてください(超大泣) : 杉乃家

この口コミは、ペコえもんさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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4.0

¥1,000~¥1,9991人
  • 料理・味4.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.0
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク4.0
2021/04訪問1回目

4.0

  • 料理・味4.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気4.0
  • CP4.0
  • 酒・ドリンク4.0
¥1,000~¥1,9991人

【0960】必ず馬九行久! 真の復活に向けて歩み続けてください(超大泣)

全国の粉モン名物料理には共通の遺伝子がある。
①安くて美味いものであること
②素早く提供できて腹一杯になるものであること
③今は天国の料理人達が戦後、日本復興のために必死で創意工夫をしたものであること


たとえば、素早く提供するというニーズは福岡長浜で豚骨ラーメンの細麺と替え玉の仕組みを産みだした。
また、北九州の戸畑ちゃんぽんの特製蒸し麺は、具材を煮ているスープに投下して揉みほぐしたら出来上がりという優れものである。(豚骨ラーメンの麺はバリカタ、粉落とし等でさっと茹でた後に丼のスープの中に沈める調理方法なので、麺を食べられる状態にするという意味では、あれよりも早い)

そもそも九州ラーメンの代名詞となっている白濁豚骨スープだって元は豚骨スープの煮すぎの失敗作である。
貧しい時代にモッタイナイから吞んでみて、美味いから、そこに創意工夫を重ね続けたのである。
脱線するが、先日80歳で亡くなったスペンサー・シルバー氏が失敗から産みだしたポスト・イットも同じだ。

といったところで、愛する読者様の97.53%が読むのを止めた頃にレビューに入りたい。ヾ(・・ )オイオイ!!

「えなみ焼きそば」は1950年頃に福島県双葉郡浪江町で産声をあげたとされる。
そのDNAとは、時の料理人が労働者に安くて美味いものを腹一杯食べさせたいとの想いで作られた。
現在では以下の定義と特長を持つとされる。
①中華麺の極太麺を使う
②具材はモヤシと豚肉が基本
③基本はソース味だが、一味や七味唐辛子を振りかけるのが通な食べ方


福島の二本松で途中下車して、2021年4月某日11時頃に出撃した。
愛機iphoneのGPSで駅周辺からお店の位置を特定した瞬間に脳漿が飛び散った。
老舗のお店をイメージしていたが、なんとピカピカの二本松市民交流センターの1階に鎮座していたのだ。

何かヘンだと思い検索してみると、ここは元々は福島県双葉郡浪江町にあったお店だが、震災で避難し、2011年7月1日から二本松で営業を再開したと知り、完全な事前調査不足の自分を恥じた。

福島県双葉郡浪江町は東日本大震災の被害と福島第一原発の事故の影響で全域避難指示が出された町で、仮役場が二本松市に設置されていたのだ。
2019年3月31日に約20%の地域に対しては全域避難指示は解除されたが、まだ住民の多くが避難されている。
最近の明るいニュースとしては、震災から10年経った2021年3月20日に、山形に拠点を移していた、浪江の酒蔵「鈴木酒造店」が地元浪江町での「磐城壽」の酒造りを再開したことだ。ヾ(・・ )オマエ サケ ノ ハナシ ハ ミョウニ クワシイナ!!

入店すると、気持ちの良い挨拶が飛びかい、優しそうな女将と、奥に大将ともう一人女性がいる気配がした。
先客はなし。後客はボキが店頭写真を撮ってから入店したのを見て、つられて(爆)入ってきた2名であった。

4名テーブル席に座って、メニューとにらめっこ。
「えなみ焼きそばのミニカツ丼セット」と瓶ビールで行こうとしたが、なんと、セットだと、えなみ焼きそばの盛りは一人前よりも少し小さい目なのだと言う。
だったら、えなみ焼きそば1人前とカツ丼1人前で行こうと思ったが、そうすると今度は腹いっぱいになってしまい、せっかくの福島での本日2度目の昼食が楽しめない(大爆)。ヾ(・・ )オイオイ!!

強烈な知恵熱を周りに放出しながら、急に悩みはじめたオヤヂに対して、女将が優しく悩みを聞いてくれた。
なので、正直に悩みを告げたところ、以下の回答を提示してくれた。ヾ(・・ )イソガシインダカラ ソウダン スルナ!!

・「なみえ焼きそば一人前」とミニカツ丼のセット:1050円にプラス200円
・大瓶ビール:650円


大将が厨房で中華鍋を振る心地よい音を楽しみながら、15分程度待つと着丼した♪
ミニカツ丼は一人前の半分だと聞いていたが、首都圏なら堂々の一人前(爆)が出てきたので、椅子から転げ落ちた。
あと「とろろ」と「にんにく七味唐辛子」が付いてきたので、どうやって食べるのか女将に聞いてみた。

女将:唐辛子はお好みね。
ペコ:この「とろろ」も焼きそばに掛けて食べるのですか。
女将:掛けてもいいですし、そのまま食べてもおいしいですよ。
ペコ:(なぁんだ、単なる小鉢ね。焼きそばかカツ丼に掛けるのかと思ったよ。ビックリしたなーもう)

えなみ焼きそば
具は豚肉ともやしのみで、通常の3倍はあろうかという極太麺を使ったソース焼きそばだった。
その見た目から博多皿うどんに近い感じの麺をイメージしたが、食べてみると、モチモチしていて、中華麺というよりもうどんに近い印象。うまく表現できないが、加水率は高いが、かん水はあまり使ってない気がした。

この極太麺を自家製甘辛の焼きそばソースを使って、フライパンで豚肉と合せてしっかりと焼き込んでいた♪
確かに、醤油焼きうどんでもソース焼きうどんでもない、「ソース焼きそば」だと感じた。
途中で味を変えるために「にんにく七味唐辛子」を掛けてみた。なるほど、これは美味しさが引き立つ。
しかし、とろろと辛子の両方を掛けて食べてみたが、これはイマイチだった(大爆)。

美味しくて、ビールにも激合いなので、あっという間に完食した♪

続いて、カツ丼
これは卵綴じ煮の、首都圏ではノーマルなカツ丼だった。
これも、タレが美味しいからか、カツが美味しいからか、ご飯の炊き加減が良いからか、
あっという間に完食してしまった。
また、途中で「にんにく七味唐辛子」も掛けて食べてみたが、これが合う~~~~~~っ。絶です絶。
そして、味噌汁もしっかり美味しかった。

といったところで、思いに耽る。

店内を見渡すと、壁に「復興浪江魂」と「何事も馬九行久」の色紙が飾ってあるのに気づいた。
同時に、えなみ焼きそばを完食した時に大堀相馬焼のお皿に浮き出てきた絵の意味もそこで理解した。
そして、大将と女将が「浪江町で「えなみ焼きそば」を提供することこそが真の復活と考えていらっしゃる」ことを理解した(超大泣)。

誤解を恐れずに言えば、
原発事故で故郷に帰れなくなった方々の悲しみ大きさは我々の想像をはるかに越えたものだと思う。
何と声を掛ければいいのかわからないし、その前に掛ける言葉がまったく見当たらない。

しかし、同時に、浪江町や福島の現避難地域に人が戻ってこない未来もまったく想像ができない。
歩みを止めずに一歩一歩進めば、必ずもとの浪江町や福島に戻ると断言できる。
なぜなら、科学が急速に発達するからだ。原子力を完全にコントロールできる未来が来ると信じているのだ。

まず、現在がある。(AI,6G,DXの時代) (10年前に東日本大震災)
その約50年前に人類はロケットで月に人を送った。(日本では高度成長期)
その約50年前に人類は有人動力飛行に成功した。 (日本では日露戦争の時代)
その約50年前に人類はガソリン車を発明した。  (日本では明治維新の時代)

ひとつ前の世代にひとつ後の世代を正確にそうできた人がいただろうか。いないのだ。
しかし、人類の科学や経済が「複利的に発展する」ことは疑いのないことである。
無責任かも知れないが、未来をそう信じて、お互いに今を懸命に生きなければならないと思った。

そんなことを考えつつ、元気を振り絞って、大将と女将に「ごっそーさん。また来ます」とご挨拶すると、超大満足で、お店を後にした(超大泣)。

  • 杉乃家 - なみえ焼きそば一人前とミニカツ丼のセット:1050円+200円

    なみえ焼きそば一人前とミニカツ丼のセット:1050円+200円

  • 杉乃家 - 馬九行久の絵

    馬九行久の絵

  • 杉乃家 - なみえ焼きそば一人前

    なみえ焼きそば一人前

  • 杉乃家 - ミニカツ丼

    ミニカツ丼

  • 杉乃家 - 味噌汁

    味噌汁

  • 杉乃家 - にんにく七味唐辛子をかけてみました♪

    にんにく七味唐辛子をかけてみました♪

  • 杉乃家 - 豚バラと麺のアップ

    豚バラと麺のアップ

  • 杉乃家 - とろろとにんにく七味唐辛子をかけてみました♪

    とろろとにんにく七味唐辛子をかけてみました♪

  • 杉乃家 - カツ丼にもにんにく七味を掛けてみました♪

    カツ丼にもにんにく七味を掛けてみました♪

  • 杉乃家 - お皿は馬九行久の絵柄

    お皿は馬九行久の絵柄

  • 杉乃家 - 復興浪江魂の色紙

    復興浪江魂の色紙

  • 杉乃家 - メニュー1

    メニュー1

  • 杉乃家 - メニュー2

    メニュー2

  • 杉乃家 - 食べログ話題のお店の説明書きと、にんにく七味唐辛子

    食べログ話題のお店の説明書きと、にんにく七味唐辛子

  • 杉乃家 - 店内

    店内

  • 杉乃家 - 店頭

    店頭

  • 杉乃家 - ピカピカの二本松市民交流センターの1階に鎮座

    ピカピカの二本松市民交流センターの1階に鎮座

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店舗基本情報

店名
杉乃家
ジャンル 焼きそば、ラーメン、食堂
お問い合わせ

0243-24-8451

予約可否

予約不可

住所

福島県二本松市本町2-3-1 市民交流センター 1F

このお店は「双葉郡浪江町権現堂下川原59」から移転しています。
※移転前の情報は最新のものとは異なります。

移転前の店舗情報を見る

交通手段

JR二本松駅より150m。徒歩2分くらい。

二本松駅から121m

営業時間
予算

¥1,000~¥1,999

予算(口コミ集計)
~¥999 ~¥999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード不可

電子マネー不可

席・設備

個室

貸切

不可

禁煙・喫煙

全席禁煙

駐車場

交流センター(午前9時~午後9時までに入庫した車両に限り1時間までは無料)

空間・設備

落ち着いた空間

メニュー

ドリンク

日本酒あり

特徴・関連情報

利用シーン

家族・子供と 知人・友人と

こんな時によく使われます。

サービス

テイクアウト

お子様連れ

子供可

オープン日

2011年7月1日

初投稿者

ものぐさものぐさ(10)

最近の編集者

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