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パコ崎ミャ子
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店名 |
リンカーン
|
---|---|
ジャンル | 洋食、ステーキ、ハンバーグ |
予約・ お問い合わせ |
024-542-8209 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
国道13号線を福島市内から米沢方面へ20分 医王寺前駅から592m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
なし |
席数 |
30席 (座敷あり) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
有 店の裏に8台以上止められる駐車場あり |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、座敷あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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「梅は咲いたか 桜はまだかいな 柳ャなよなよ風次第
山吹や浮気で 色ばっかり しょんがいな・・・」 ははっ。
デミグラスソースの美味しさ。フライのキメ細やかさ。ご飯の艶々さ。
このあたりの美味しいお店ランキングなら、マストで登場するお店。
「リンカーン」様~♡
洋食店「リンカーン」様の裏には、中庭のような駐車場がある。
そこを一段高いお店の玄関前の広場から、柵越しに見下ろす。
風の通り道。春の心地よい陽気を吸い込みながら、
スマホ画面から動画で見渡し、
鼻歌と共にその場から目に飛び込んでくる、たまらない彩を
チョットだけ切り取らせて頂き、録画する。
遠くに見える山々や、畑や人家の周りの梅が咲き誇っている。
桜は5分咲きくらいかな~♡
もうすぐ桃の花も「ごめ~ん。待った?」と追いついて咲きだす。
福島に来るようになって、果樹の花が甘い匂いと知った。特に桃だけどネ~♡
梅と桜と桃。
今日の私達、三人みたい。彩三姉妹のように感じたりする。へへっ。
「カラン。コロン」と、スマホを構える私の後ろにある、お店のドアが開く音がした。
誰かが、タッタッタと私の後ろを通って、中庭みたいな駐車場に靴の音を響かせて、階段を下りて行った。
スマホの画面下の方。白いワゴン車。側に立つ男の子?
そして、駈け寄りフレームインする・・・髪の長い女の子・・・あれ?・・・師匠だった。
『えっ? なに何?』
素でビックリして、動画を撮り続ける・・・。
「何か、同級生なんだって。今、あの男の子のお母さんと話してきたけど、先に師匠が会って話してて、急に飛び出して行ったから・・・私も場が持たなくて・・・出て来ちゃった・・・」
スーッとスマホを構える私の隣に、親友が並んで立つ。
『・・・何か・・・撮っていいのかな。撮ってるけど・・・』
「イイんじゃないですか、後で師匠に聞いて、消せって言われたら消すという方向性で」
『じゃ、春を記録している画面に、勝手に青春の方が、インしてきたと言うことで・・・ははっ』
「いや~ぁ。春ですな~」
『そうですな~』
「何話してんのかな~」
『何かなぁ~。・・・!・・・あ゛ッ゛ゲぇー!』
「抱きついた!」
『抱きついた!』
思わず、親友と2人目を合わせて、ビックリを伝えあったら、後ろに視線を感じた・・・。
2人ともその視線の先に目をやると、男の子のお母さんと目が合った。
・・・三者三様のなんとなく微妙な笑顔をつくって 「あぁ・・・どうも・・・」的な会釈をお互い交わし合った。ははっ。
・・・。・・・。・・・。
お肉料でのハンバーグは、好き~♡とかのレベルを超えて、
とうの昔に、殿堂入りしている。私の中で。
その時々で、ハンバーグ様は、チーズだ目玉焼きだバインだと、季節のオシャレをして待ち合わせ場所に、
パッと現れ、トンと手を打つ膝を打つ美味しさで、ギュッといたいけな私のheartを抱きしめてくれる~♡ははっ。
小さい土鍋に入った、煮込み系が好き~♡
でも・・・、インゲン、ポテト、ニンジン、細く赤いゲッティーと一緒に、
鉄板の上に乗って、「ジュージュー」と大声で楽しそうに合唱しているタイプも好き~♡
でもでも、マジでどっちもデミ系のソースならホントにチョイスを悩む・・・。
煮込みか、鉄板焼きか・・・。両方がメニューにあって、ポンと目に飛び込んできたら、
優柔不断さにおいては、あらゆる世界の誰にも負ける気がしない私は、
相当の時間を悩むのを逆に早々とギブして、
頭を上げ、胸を張り、結局はドッチも頼んでしまう・・・と、思う。ははっ。
お店オリジナルソースとか、大根おろしと紫蘇のさっぱり醤油ソースも好きだし、
それが最高と思ったり、そんな気分の日もあったりするけど・・・。
けど、やっぱり、基本はデミ系のソース。デミグラスソースのハンバーグ。
一口食べて「うん。美味しい」と納得して、安心するから~♡
家で、夕飯の献立に迷ったら、カレーと並び立つマストな存在感がドンとある。
多くを求めなければ、余った野菜を細かく刻んで丸め込んでしまえる包容力とか、
そんな有難さもあったりなんかして~。主婦の味方だなぁ~。ハハッ
・・・。・・・。・・・。
「リンカーン」様の裏の駐車場は、一段下にくだった中庭みたい。
そこから、靴の音が響く階段をカンカンと登って、お店の前の空間に立ち、振り返ると、
緑のキャンパスになった山々に、桃色、朱色、透明な白と、
眠りから目覚めた花達の、腕をグーンと伸ばした背伸びみたいな気持ちよさを感じる~♡
『先に行ってて、直ぐ行く。ちょっとプロット用のイメージに風景の動画撮っていくから~』
親友と師匠は、木の枠のスリガラスがはまったドアを開けて、お店に入って行った。
代わりに、すらっと細く足の長い男の子が出てきて、階段を駐車場に降りていくのが、視界の端で分かった。
お店の中はお昼時を過ぎたからか、丁度、入れ違いのタイミング。親友と師匠は左の座敷に案内される。
靴を脱いで、小上がりと言うには大き目な座敷に意識を向けた時、師匠が話しかけられた。
「あら? 師匠ちゃん。高校合格おめでとう~。お姉さんとお昼?」
『あっ! ○○君のお母さん・・・。・・・有難う御座います・・・。えっと・・・』
「あぁ~。全然、気にしないで。うちのあの子の事は。滑り止めがあったし、もう、本人も・・・ねぇ。しっかりしないと。でも、普段から話をしない子だけど、高校落ちちゃった後は本当に話をしなくなっちゃって。ガハハハッ。そうゆう年頃かなぁ~ははって、ねぇ。あら? すれ違がわなかった?」
凹んでいる時、カラカラとかガラガラとか、生活する周りが明るいのが一番嬉しい。
結局は、本人次第だとスパッと言われた方が、切り替えやすかったりもするかな。
でも、イロイロ本人だってキッカケは欲しいはず。多分だけど・・・。
『あっ。じゃ。ちょっと話したいし、探してきます。ねぇ!親友ちゃん!こちら、○○君のお母さん。どうぞよろしく。』
早口で出した言葉を置いて、タタっと踵を返し、ドアの外に風のように飛んで行った師匠。
キョトンと置かれた親友と、○○君のお母さん・・・。
「あっと、えっと・・・私は、東京の親戚?の友達で・・・、ははっ。どうぞよろしく」
不意打ちの気まずさと、大人の対応を瞬時に判断させるマーブルの空気感は、
親友に右手を差し出し、おもむろに握手を求める大人すぎる対応をさせてしまった・・・。
・・・。・・・。・・・。
「えっとね、デパートの最上階。
展望レストランが家族の楽しみの時代に、大人から子供までを魅了した、ハンバーグ。
その味をリアルの今に、再現したキラキラ味~♡」
名店が居並ぶ、福島市飯坂町平野原でも、その人気は頭抜けて居る。
洋食店「リンカーン」様のハンバーグ。
鉄板足場の神輿乗っかりタイプ。副菜イロイロ付き従い系。しかも、細炒めオリジナルゲッティー大盛。
そんな、美味しさタダ漏れ、魅力しかないコチラのハンバーグを最上級と評する、15歳の私の愛すべき師匠~。
親友も私も確かに同意見。そう思う。
年齢制限なんかなく、誰もがキラキラと笑顔になる味なのです。デミの味が。
甘くてすっぱくてしょばくて、ちょっと苦みが大人っぽくて。
「うふ~ぅん」と鼻に「洋食だなぁ~♡」というしっかりとした重みの納得が通り、
間違いなく、パクパクとご飯が美味しくすすむ味なのです。
滝登りのように沸き立ち、輝く香りのデミとお肉の味が、口の中でうねる触感とか、マジヤバすぎ。
デミのキラキラの流れを上手により分けたハンバーグの一片でかき集めて、
口に忘れ物がないように、鉄板の上を確認しながら慎重に、頬張れるだけ頬張ってしまう。「ごわぁ」と。
たまらず、ご飯を口に運ぶため、フォークですくったライス。
皿に残されたご飯に、すくったフォークは、背についていたデミを次の目印のように置いてくる。
二口目のご飯は、そのデミの付いた部分を目標に、皿から金魚すくいのように、
手早く水面を切り取るように、「しバっ」とすくいとる。・・・ははっ~♡
・・・。・・・。・・・。
「おめでたい。姉妹のような二人。同時期の妊娠なんて、仲良すぎ」の意味で、
最近、友人達に
「おマタsister’s」
と呼ばれている。親友と私。ははっ。
で、「おマタsister’s」は、福島に住む師匠の高校入学式に出席するために、
前々日から、福島に前乗り。
ホント、最近の私達「おマタsister’s」は、
身体は身重なのにフットワークは異常に軽い。多分、バカなんだと思う。ははっ。
まぁ、別に妊娠していたって、馬もシカもバッファローも象も、目的のためにはドタドタ走り回っている。はず。
だったら、おめでた満載の親友と私「おマタsister’s」が、
これまたおめでたい師匠の高校入学式、
愛すべき師匠の晴れ姿、存分に祝って見届けましょうぞヨ。と、
福島と東京をドタドタと行ったり来たり。マジで・・・暇だ。ははっ。
・・・。
駅でレンタルした新型SUV。中々の乗り心地。視点が高いと見切りがイイと初めて実感・・・。
ドコまでもドライブしたくなる~♡
ずっーと高校受験の勉強で忙しかった師匠とのお遊びを我慢していた「おマタsister’s」は、
既に「師匠の学校は、制服が自由服」の情報を調査済み。
「もう、買ってあるから大丈夫」と抵抗する師匠を無理矢理連れ出し、
リアル「初音ミク」のような師匠に合う服を探しに、
朝から市内を北に南にグルんグルんと、車内で爆笑しながら買い物三昧。楽し~♡
お昼を過ぎて、お腹のサイレンが女三人同時に鳴り出した。「ウゥーウゥー」と・・・違うな「グゥーグゥー」と。ははっ。
「リンカーンのハンバーグの気分だな~」
15歳の私の愛すべき師匠の意見に異などアルわけがない。
・・・。・・・。・・・。
「リンカーン」様で、梅、桜、桃の三人は、
ハンバーグ、エビフライ、ドライカレー、海老グラタンをシェアして堪能~♡
食後に、ドコでもありそうで、中々ないクリームソーダでまったりと話しをする。
「ねぇ、アンタさー師匠の動画消す前に、その動画にアフレコしてヨ。いいでしょ?師匠?」
『えぇ~。ちゃんと消してよ・・・。でも、パコのアフレコは秀逸だからなぁ~。ははっ。イイよ!』
「高校の時、暇さえあれば、マックの二階から道行く人にアフレコかまして笑ってたよね~ははっ」
『パコの例えとか、表現がぶっ飛びまくりだから、リアルの高校生で話していたこと聞きたかったなぁ』
「今は、スマホがあるし、フッとその時を思い出して、マジで録音しておけば良かったと思ったりするもんネ」
『じゃ、パコ、録音するから話して。考えちゃダメ。アフレコなんだから。動画見て話して。スタート!』
【まっ、待って!】とか、聞き入れてくれる雰囲気ではなく・・・。
【じゃ、フリから・・・前フリからネ】と言いながら、師匠の動画のスタートボタンに指を伸ばしつつ、話し出す。
・・・。ははっ。
・・・。
・・・。
・・・。
努力に努力を重ねた・・・でも、僕の成績、順位が落ちてきた。
「どうしたら・・・いいのか・・・」
答えの出ない悩みに悩んだ末に・・・、いつの間にか疲れて寝て・・・、しまった。
・・・夢の中で、黒縁眼鏡の真面目な紳士が、僕に真剣な眼差しでアドバイスしてきた・・・。
「お前は、勉強の苦手な子とばかりと付き合っているから、つられて成績が落ちるのだ。
とにかく選り好みせずに、勉強の得意な子達と付き合うようにしなさい・・・」
と。
僕は、目覚めた後、夢に出てきた紳士の言った通りに、
片っ端しから勉強の得意な子達と付き合うことにした。
紳士が言った通りだった・・・。
僕は、今まで通りのままなのに、順位がグングンと上がった。
・・・勉強が得意な子達の順位が・・・勝手にドンドン下がった。
なぜか、僕と皆が付き合いだしてから・・・。
・・・。
・・・くだらない話を考えていた。
僕は食事を終えて、最後の一口を片付けている母の顔を
頬づえをついた横向きの視線の端に見るともなく感じながら。
僕は、志望高校に落ちた。
推薦入試、一般入試・・・志望高校に落ちた・・・。
滑り止めの学校の入学式の後、母と大好きなお店で、大好きなハンバーグで新たな仕切り直しをしに・・・来た。
窓の外に向けた僕の視界に映る桜は、白黒だ。
淡い彩も、歩みを止める香りも、何も伝えてこない。伝えてこない。
額と全身は、食べたばかりだからなのか熱いのに、頬に触れる指先は冷たい。
不思議な感覚だ。現実感が乏しい。受け入れるしかないリアルを遠巻きに見ている感じだ。
・・・。
「お腹一杯だね。行こうか」
支払いに立ち上がった母の背中に、
「先、車、行ってる」 単語を投げる。
母の背中に、当たっているのか、ぶつかっているのか確認をしないまま、僕は出入り口に向かって歩きだした。
「カラン。コロン」
アールヌーボーとかアールデコとか、そんな街の洋食屋とか喫茶店で見かける木のドアが開いた。
すかさず、僕は外に。すれ違いざまに、女の子が入って来た。
・・・僕は、直ぐに気が付いた。・・・あっ、あの子だ。
女の子は、同行の人との会話のタイミングで、僕には気が付かなかった。
・・・僕は・・・何を期待しているの?・・・今、一番会いたくはない人と・・・すれ違ったのに・・・。
泣きたい気持ちだ。
お店の閉じてしまったドアを振り向かないで、車のあるお店の裏の駐車場に、靴音の響く階段を下りて行った。
振り向いてドアを確認したら、そこに引かれた世界の違いを感じてしまいそうだったから。
母の車のガラスに、僕の顔が映る・・・。
不意に、「ちょっと、待って」との声と、・・・すれ違った、あの子の小さい顔。
いつもは三つ編みにしている髪をおろして、
風にそよぐ長い髪の笑顔が、ガラスの僕の顔の隣に映った。
驚いて・・・振り返って・・・そう・・・ドギマギ・・・した。
「えっ・・・あぁ、ども・・・」
『なんだ。結構、元気じゃん。今、お店でお母さんと会ったら、先に出てったって言われたから』
「うん・・・まぁ・・・」
『高校は残念だったね。私も推薦落ちた時は、焦ったし・・・』
「あぁ、でも・・・一般、合格おめでとう。・・・当然だよね・・・」
『あんがと。そっちは、どうするの?』
「・・・あぁ・・・滑り止めに・・・行」
『じゃなくて、将来の夢だよ! 建築士になって芸術的な箱物造るんでしょ。みんながブっ飛ぶような。高校入学なんか、まさか目標だったりしないよネ? たんなる通り道でしょ! これで終わりなんて言わないでね。私は、あなたと話したこと覚えているし、ずっと覚えているから』
「・・・うん」
『ねぇ、私達って、あきらめなければ、何度でも挑戦できるリアルに住んでいるんだヨ、知ってる?』
「・・・知ってる」
『じゃ、line交換しヨ♡』
「えっ・・・うん。いいの?」
『はぁ? イイに決まっているじゃん』
先日、手に入れたばかりのスマホ。アプリはとったけど・・・初めての、lineを交換・・・。
『じゃネ。またネ。バイバイ~』
一歩、二歩と歩き出した、あの子が、
『あっ!やっぱり』
と言って。
そして、パッと戻ってきて・・・僕の首にトンと、腕を回し・・・ギュッとhugした。
パッと、トンと、ギュッと。
友情が込められた戯れを・・・hugされた・・・。
耳元で、髪の長いあの子が
『頑張れ。頑張れば。頑張る時。頑張ると。頑張れる。ハハッ』
そう言って、今度はスゥーと腕を抜いて、花のような香りを置いて離れた。
笑顔で、こっちを振り向きながら『バイバイ~』と駈けて行った。
胸の早鐘が、ドギマギからドキドキで・・・ゆっくりと ドックん といつものリズムになってきた。それが分かった。
長い髪。白い肌。ピンクの花びら。花の香り、桜の香り・・・僕の視界に彩が戻った・・・。
僕のこれからの三年間。
・・・待ってろよ。僕の夢!。
・・・。
・・・。
・・・。
『・・・。概ね当たりすぎて・・・逆に・・・』
「・・・アンタのその才能なのか能力なのか・・・今の仕事って、アンタに合ってないよネ」
【なになに? 女優とかモデルをヤッパやればよかった?】
『ちょっと・・・親友ちゃん。パコにラリアートするから押さえて』
「はい。OK~」
【やめて! 顔はやめて! 顔は女優の命ヨ!】
「・・・。」
『・・・。』
【えっ? なになに? なに?】
ははっ。