ここでしか味わえない日本料理が楽しめる宿にして最高の日本料理店 : 御宿かわせみ

前回の投稿から何年かのうちに

４回伺っています。

驚くのは、行くたびに違う味わい、魅力と演出のお料理。

何度行っても飽きることがありません。

最新は今月ですが献立が手元にありませんので正確ではありませんが

箸染めの　会津アスパラのおかき揚げからはじまり

ビーツ四方（色鮮やかなビーツのとうふのようなもので雲丹がのせてあります）　　

岩ガキのお吸い物

ホタル舞う宵の盛り合せ（前菜ですが実際にホタルのように光ります。二度目の体験ですがやはり素敵でした）

本まぐろとかれいのお造り

黒アワビとアオリイカ 昆布しめグアンチャーレの焼物（グアンチャーレとアワビが驚きのマッチング）

じゅんさいの口がわり

無花果白味噌かけ

冬瓜とうなぎの山椒ゼリーかけ

ご飯（仙台牛炭火焼付）

デザート

というような内容でした。

洗練された料理構成は旅館というよりも一流の日本料理店というレベルです。

また次回が楽しみです。

前にも言っていますが、とにかく隅々まで清潔できれいです。

これも個人的には魅力の一つです。　　　　　　

＜２０１４年1月＞
3回目の宿泊です。
初めて冬に伺いました。お目当てはもちろん食事です。

冬の料理はいかがなものか、期待大です。
ただ、今回のメイン、吉次の陶蒸しという料理、写真で見る限り、とてもシンプルでこれまでの料理に比べるとワクワク感はありませんでした。

チェックインの際は、いつも（といってもまだ3回目ですが）と同じように、男性が玄関先でお出迎え、玄関を入ると今回も同じ仲居さんが
笑顔で迎えてくれました。　常連さんになったようで嬉しくなります。

相変わらず、清潔感があって凛とした雰囲気が気持ちよく、心地よい館内。

少し雪が残った露天風呂で冬の温泉を満喫。疲れが吹き飛びます（＾＾）

楽しみな夕食は、やはり期待を裏切らず、期待を上回るものでした。

菜の花の芥子和えから静かに始まった1月の食事は、あん肝豆腐、ズワイ蟹のお椀、本鮪と平目のお造りと続き

いよいよメインの吉次の陶蒸しです。

まず、きっと誰でも驚くのが器です。　大きな蓋付きの鉢？というか壺？というような見たことのない器が目の前に。

これが一人にひとつずつ運ばれてきます。

蓋を開けると、煙が湧いてきます。　説明によると、器の底に焼いた石が敷いてあって、出汁を注いであるので、湯気がでるのだそうで、

その湯気も生姜とネギのなんとも良い香りがしてきます。

肝心の料理は、蒸した効果か吉次の身がふっくらとして乗せてある雲丹も甘くて一口食べて、皆でうま～！

吉次のスープは、添えてあるトマトの酸味が溶けて最高に美味しかったです。

シンプルですが、ド派手な満足感で、これまででは一番好きなメインでした。

そのあとも、牡蠣の揚げ出しや会津蒟蒻の蕪寿司など続きました。

朝食も相変わらず、素晴らしく、大満足。

温泉に何度も入り、同行者皆肌もツルツルです（＾＾）

大浴場で、朝、ほかの宿泊者に声をかけられました。なんと７２回目だとか。すごい！

我々ももちろんまた伺います。

本当にはまってしまいました。


＜２０１２年８月＞
昨年に続き、２回目の宿泊です。
震災直後に訪れた前回にも感じた清々しさ、凛とした雰囲気が旅情を湧き立たせてくれました。

今回は、とにかく極上の食事を目当てに伺いました。

さまざまな情報で、昨年より更に魅力アップして良さそう（＾＾）ということで楽しみにしていましたが、納得でした。

先ず、器が素晴らしい。　季節も前回と違いますが、全く違った趣向の器、しかも楽しい演出で使われたいます。

御宿かわせみ流日本料理と題した夕食は、熱いもの、冷たいもの、硬いもの、柔らかいものが絶妙に組み込まれていて
飽きることがありません。

献立前のアミューズ（？）の岩がきから先付の胡麻豆腐、のどぐろのお椀、星月夜の盛り合わせ（前菜）、刺身三種、
とうもろこしの揚物、今月のメイン利尻黄金雲丹と伊勢海老のびーどろ盛り、米沢牛炙り・・・

次々に運ばれてくる料理の全てが、手抜きなく気合が入っていて本当に幸せな気持ちにさせてくれます。

まだ２回目ですが、前回よりも確実に料理の魅力が増しています。

仲居さんも前回と同じ人だったので実にリラックスできました。「リピートするとこんな居心地なんだなぁ～」と呟いた仲間はもう夢心地です。

これほどの質の料理は、東京でもなかなか出会えません。

本当に不思議な旅館です。

季節を変えて訪れたいような、逆に毎年同じ季節に訪れて比べてみたいような。とにかく、何度もリピートしたくなる旅館です。

今回も玄関で記念撮影をしてから帰路につきました。

次回が楽しみです。


＜２０１１年５月＞
美味しい料理が食べられる宿を探していて、どうぜ行くなら福島にということになり、仲間３人で泊ってきました。
車で向かいましたが、道中自衛隊の車両を見かけ、震災がまだ続いていることを実感しました。東北以外の人間である私たちは、わかっているようで、どこかで忘れかけていたような気がしました。

こんな時期に、しかも一番状況の厳しい福島に。。と申し訳ないように感じながら、宿に到着しました。
高速でまっすぐ福島まで行きましたので他の状況はわかりませんが、少なくとも福島市の飯坂温泉周辺はいたって平穏でした。かわせみも痛んだ様子は無く、男性と仲居さんたちが素敵な笑顔で迎えてくれました。

ロビーで美しい庭園を眺めながら一服し、部屋へ。部屋（離れ）の庭園も手入れが行き届き、美しく、癒されます。仲居さんに地震の様子を窺うと、やはり相当揺れたとのこと。幸い施設の被害はほとんどなかったそうです。仲居さんと話すうち心もほぐれ、来てよかったと思いました。
宿の中は、どこも清潔そのもの。ひと風呂浴びて、三人でビールを飲み、お楽しみの食事を待ちます。
かわせみは料理が評判ということで選んだ宿。待ちに待った夕食は、想像以上、期待以上でした。シンプルなお通し（？）から始まり、先付、山笑う頃の盛り合わせなど一品一品絶妙なタイミングで運ばれてきます。中でも名物のフォアグラしんじょは絶品。フォアグラの香りとだしの塩梅がなんともいえず旨い。
お造りに続いていよいよメイン。かわせみでは、毎月月替わりのメインディッシュがあります。５月は、雲丹のワンタンと牛肉の料理。不思議な取り合わせに一同うなりました。もちろん美味しかったですが、やや量が多いかも。メインの後も数品出て、湯葉御飯で〆。仲居さんの説明も丁寧で本当に満足でした。

食事中、原発の話が出ましたが、やはり風評被害が深刻だそうで、お客はいつもよりかなり少ないのだそうです。
こんな素晴らしい料理とサービスを供する宿が風評被害で苦労しているなんて！一生懸命生きている人達に何の罪もないのに。日頃旅行では馬鹿騒ぎするばかりの私たちですが、この夜は、また必ずここに来ようと熱く話し合いました。

翌朝の朝食も食欲をそそるものばかり。朝から何杯もおかわりをする面々。大浴場と部屋付の露天風呂に何度も入り満足満足。
また必ず来ますと告げ、恒例の記念写真を玄関で撮って帰路に付きました。
コスパはとても高いと思います。

噂に違わぬ素晴らしい宿は、噂以上に風評被害を受け、それでも笑顔で、最高の料理とサービスを楽しませてくれました。
今、私たちにできること、それは今こそ福島に東北に足を運び、旅行に行くことだと感じました。