「マッキー」の愛称でお馴染み、福岡の“ソウルうどん”♪…牧のうどん本店 : 牧のうどん 加布里本店

福岡県糸島市神在・国道202号線沿い、「加布里東交差点」と「浜の園団地入口交差点」の丁度中ほどにある「マッキー」の愛称でお馴染みのうどん店《牧のうどん》。
うどん発祥の地・福岡の3大うどんチェーンと言われる「ウエスト」「資さん」「牧のうどん」。
その「牧のうどん」の創業店・本店がこちらになります。
第2次大戦後、糸島郡前原町大字神在字牧、筑肥線「加布里駅」そばで畑中夘右ヱ門氏がうどん麺を製造販売する「畑中製麺所」を創業。
製麺所が所在する字名“牧”から通称「牧のうどん」と呼ばれていたため、同氏のご子息・畑中立木氏が昭和47年11月に現在地でうどん店の営業をはじめるにあたって屋号を「牧のうどん」とされました。
現在は、立木氏の息子・畑中俊弘さん指揮の下、不動の人気を誇り、“福岡のソウルうどん、ソウルフード”と評され営業されています。
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こちら本店は店舗としての営業に加え、棟続きの工場でスープを製造。
福岡県内を中心に展開している18店舗、1日に約1万食を売り上げる全ての「スープ」はこちらでその日に生産されたものを自家用ワゴン車で配送して提供されています。
「牧のうどん」のロゴが入った白色ワゴンを目にすると、ワタクシは「黄色いワーゲン・ビートル」を見る以上に気持ちが高ぶります。(笑)
そのスープは、料亭や高級蕎麦店しか使わない高級な「利尻昆布」や「鰹節」「鯖節」「うるめ鰯節」を使用したダシがベース。
「利尻昆布」については月3トンを使用しており、出荷量の約7％を「牧のうどん」が購入・使用している計算になるとのこと。オドロキ！
因みに、「うどん麺」についても、そばにある「牧のうどん」の専用工場であり親会社になる「畑中製麺所」で製麺されたものを全店舗に配送して使用しているため、どの店舗でいただいても味にばらつきが無く“安定した美味しさ”をいただけます。
その“安定した美味しさ”を守るため、こちら本店から1時間半以内に車で配送出来る地域にしか店舗を展開しないのが企業ルールになっているそうです。
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ワタクシにとっても「牧のうどん」は“ソウルうどん”であり“ソウルフード”。
幼少時、福岡市西区の「生の松原」や「大原」へ海水浴に行った帰りに父母・姉兄と共に「今宿店」へ伺うのが夏の恒例行事で、懐かしい思い出が詰まったうどん屋さんです。
また、10数年前、糸島市でワタクシが勤務していた際、創業者の畑中立木さんとたまたま酒席でお会いし“体育会系”で“男気”溢れるお人柄に触れ、更に思い入れが深まりました。

「牧のうどん」の人気メニューは？と言うと、全30種類ほども用意されており、お客それぞれにコダワリ・お気に入りの“My牧のうどん”があるため、ムズカシイ。
ワタクシはカナリの異端だと思いますが『いも天￥430』がオハコで、腹が減ってタマラン時は「海老天」や「肉」等が贅沢にトッピングされたうどん+「かしわ飯」まで付く『スペシャルうどん￥990』が“My牧のうどん”です。
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今回は午前中に糸島市二丈での所用を終え、ワタクシオヒトリサマでランチをいただくことに。
以前ワタクシが糸島市で勤務していた際よく伺っていたお店数件を当たりましたがいずれも定休日。
糸島地区は「水曜日」を定休日にしているお店が多いんですよねぇ。コマッタ。
ならばと、こちらもよく伺っていた、月に一日しか休まない「牧のうどん本店」にアタック！
やっぱり開いていました。アリガタイ。
丁度お昼時でお店表には車両多数が駐車されていますが、大丈夫。
こちら本店は敷地が広大で、裏手には大型トラックや観光バスも余裕で駐車可能。
一般客用の座席とは別に団体客用の部屋も用意されていて、繁忙すぎるときはその団体用の席まで開放していただけます。

引き戸を開け店内へ入ると「いらっしゃいませー、空いている席へどうぞー！」と白色半袖の制服にオレンジ色の三角巾を被り、オレンジのエプロン姿をした女性スタッフの明るい声がお出迎え。
入口最寄りのカウンター席にお邪魔しました。
製麺工場の様な厨房を囲むＬ字型カウンター席、２人掛けのテーブル席、18畳と12畳に分かれた小上がりからなる店内。
意外とお客さんはまばらでした。時節柄かな。

卓上に置かれた縦長いオーダー表を眺め、『肉うどん￥570』を「硬めん」、『ごぼう天￥100』トッピンングで。
更に、名物の『かしわご飯￥190』を加えてお願いしました。
〆て￥860。安い！

「牧のうどん」のうどん麺は「釜揚げ」で提供。
茹で具合を「軟めん」「中めん」「硬めん」の３種類からチョイスできます。
「中めん」でも茹で時間が30分ほどかかることから、オーダーが入ってから茹でるのでは時間が掛かり過ぎるため、客の入りを予想して茹で始めるのが店長・職人の感と腕の見せ所とのこと。

いつも通り、本当に程なく「肉ごぼうとかしわですねぇ」と、「注ぎ足しスープ」が入った小振りな薬缶と共に配膳。
卓上に用意された“取り放題”の「刻みネギ」を多めに追加トッピングしていただきます！

先ずは「スープ」。
贅沢に使った「利尻昆布」と「鰹」風味が濃厚なダシに、地元糸島の醤油店・カノオ醤油の控えめな塩味を加えた優しい味わい。
今回は甘く炊かれた牛肉と葱がトッピングされているので増々優しい味わいです。

トッピングの「ごぼう天」は、“ハス切り”のごぼうを多めの衣でカッチリ揚げたタイプ。
厚みもあり噛み応え、食べ応え◎です。

うどん麺は、茹で具合を「硬めん」でお願いしているので、博多伝統の「ヤワ」感は０で、「讃岐うどん」的なコシと弾力に富んでいます。
「釜揚げ」のうどん麺は、丼に装われてからもスープをどんどん吸い膨張するため、食べても食べても減らない感じです。
「牧のうどん」あるあるですね。(笑)

スープが減ると巧く麺を啜れなくなりペースダウンを招き、更に麺がスープを吸うという“負のスパイラル”(？笑)に陥るため、ここで「注ぎ足しスープ」の登場！
丼にナミナミとスープを注ぎ足し、“おかわり”状態。
改めて、「いただきます」です。
そもそも「牧のうどん」は、麺量が「中めん」で約500g。
一般的なうどん店の麺の倍量で、「麺がスープをよく吸う」とか言う以前に麺多過ぎ！
サービスが過ぎていますね。(笑)

名物の『かしわご飯』。
うどんだけでお腹いっぱいになることが分かっていても、頼まずにはいられない絶品。
具材の鶏肉やニンジン、ゴボウはチョコットしか入っていませんが、ダシの旨味がスゴイ！
ボリューム的にお店でいただくことが無理な方には、「お持ち帰り」もアリ！
ダシに使った鰹節をリユースした「オカカ」と共に購入してみてはいかが？です。

卓上の一味で味変したり刻みネギ追加したりしながら完食。
お腹いっぱいいっぱいです。
毎度のことながら満腹・満足なひとときとなりました。感謝！

普段でも「マリナタウン店」「早良重留店」など伺う機会に溢れていますので、近々また伺います。
ごちそうさまでした！

【20.4.1】【23.12.11】
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牧のうどん 加布里本店
糸島市神在1334-1
℡.092-322-3091
営業時間・9:00～24:00
定休日・第三水曜日