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合コンと巡礼おじさん
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久留米の爪切り
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店名 |
基地
|
---|---|
ジャンル | お好み焼き、居酒屋、焼き鳥 |
予約・ お問い合わせ |
0942-37-8160 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
西鉄久留米駅から256m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、Diners) |
席数 |
40席 |
---|
ドリンク | カクテルあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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僕たちは、動けない。
久留米市東町32-13「お好み焼き 基地」は、細長い造りの店だった。打ちっぱなしのコンクリートの床が無骨な印象を与えていた。奥まで伸びた逆L字型のカウンター席の隅っこに座っている二人組は、それぞれ黒革の財布と、巡礼冊子を木のテーブル上に置いたまま、タイミングを計っている。それが、なかなか掴めない。
直角の先、向こう岸では会話が非常に盛り上がっている。カウンターの内側に立つ、デニムパンツにスリッポンを合わせ、刈り上げスタイルが若々しい店長は、正面のスーツの青年と二人の女性、三名の客相手に頗る愉快な様子である。絶好調、フルスロットルだ。談笑する大きな声が塗り斑だらけの黄ばんだ白壁に反響している。いつ、会話に切れ目があるのだろうか。閉店まで続きそうな気配まで漂う。四名は同世代なのか、まるで合コンみたいなノリに見える。じっとりした視線で羨ましそうに眺める僕の隣りにいたのは、生え際の後退した先輩だ。僕たち二人組は、そう、巡礼おじさんだった…。
こちらは空気が澱んでいる。この夜、四軒目で大体の話題は語り尽くしたようだった。僕は控え目に手を伸ばし「会計お願いしまーす」と小さく囁くが、勿論、聞こえる訳は無い。僕の声は、いとうせいこうみたいな眼鏡をかけたスーツ姿の青年の、まじっすかー、という絶叫に虚しく掻き消される。顔の前で手を組んだ先輩が僕の顔をちらっとみて、ニタリと笑った。
「デートは絶対、カウンターが良か!視線がこげんなる方が…」
店長の話はますます、熱を帯びる。
僕たちは既に食べ終えていた。「ブタ玉」720円と「大根の和風サラダ」550円だ。
サラダは焼き海苔がたっぷりと盛り付けられていた。海苔はいい。僕は海苔が好きだ。学生時代、おやつ代わりに、おかずのりをむしゃむしゃ頬張っていた友人を、僕はとても信頼していた。大根をぽりぽり齧ると、野菜を摂取している実感に包まれる。
「ブタ玉」は意外だった。丸くないのか、と軽い驚愕を覚えた。オムレツみたいに卵に包まれている。ソースの味付けが甘い。トロトロでふわふわ、非常に柔らかい。山芋をふんだんに使用しているようだ。中のキャベツは、もんじゃ的なねちゃり具合だ。僕が思い描くお好み焼きとは違うが、これはこれで美味しかった。
帰らないわけにはいかないので(アメトーークが始まりそうだった)、一瞬の隙を見定め、僕は会計を頼んだ。「はーい」という威勢の良い店長の返事と呼応するように、すかさず女性客が立ち上がり、トイレに向かった。
オーケー、僕のタイミングは絶妙だったのかも知れない。巡礼おじさんはそれぞれの家へ帰った。僕はピチピチギャルと一緒にお好み焼きを食べられたら素敵だなと思って、テレビを観て、放屁して、それから寝た。