直方の「壱番亭」で修行されたご主人によるCP高いワンコインラーメン : 壱好

大任町の国道322号線香春大任バイパス沿い、今任原中央交差点角にある黄色い大きな看板のラーメン店です。
香春大任バイパスの香春方面は工事中で未完成のため、小倉方面からは国道322号線旧道を南下し、香春交差点から斜め左の県道52号八女香春線に入り、3.3km先の右手に「ゆめマート」が見える交差点を斜め左に入り、800メートル先の今任原中央交差点を右折するとすぐ右手にあります。

バイパス沿いには「「麺'sフェスタ2016 ～田川ヌードルキャンプ～」初代グランプリ受賞と「筑豊ラーメンフェスティバル2016」の幟が立ち、店頭には他店と共用の10数台分の駐車スペースがあります。
店頭に券売機が置かれているのかと思ったのですが、よく見るとEV車のクイックチャージャーです。
ラーメンを食べている間にバッテリー充電できるサービスです。

土曜のお昼前、田川の「しる商人」で「塩らーめん」を食べた後、正午ごろ連食訪問しました。
店に入ると、すぐ左に券売機があり、左の壁にメニュー写真が貼られています。
「ラーメン」500円・「みそラーメン」650円・「野菜ラーメン」700円・「チャーシューメン」750円・「一番ラーメン」750円・「ねぎ盛ラーメン」600円・「水餃子ラーメン」700円・「焼きギョーザラーメン」700円などがあり、「替玉」100円・「大盛り」100円です。
各種トッピングも豊富で、ギョーザ、やきめし、定食、セットなども充実しています。

「ラーメン」の食券を買って、そばで待機していたお兄さんに渡し、入口近くのテーブル席に着きました。
こちらでは、麺の堅さと太さを訊かれます。
太さは普通・細・極細から、堅さはバリ・カタ・普通・ヤワから選べるようです。太さ普通、堅さカタでお願いしました。

入って、手前右手の窓に向かうカウンターに5席、中央に4人掛けのテーブル3卓、奥の小上がりの座敷に4人用の座卓2卓の配置で、テーブル席に1組、カウンターに2人の先客がいました。
スタッフは男性2人と女性2人で、店主と奥さん、お母さん、息子さんでしょうか、ファミリーで営まれている感じです。
店内にはテレビが映され、棚には漫画本が並んでいます。

卓上の調味料はコショウ・ニンニクペースト・ラー油・餃子のタレ・紅ショウガが用意され、冷水ポットも置かれています。
タッパーに入った半分凍ったような黒い納豆のようなものがあったのですが、何か判らなかったので尋ねてみると、マー油とのことです。
待っている間に辛子高菜も持ってこられました。
赤々として辛そうで美味しそうに思えたのですが、卓上に小皿は用意されていません。

食券を渡して8分ほどで運ばれてきました。
白濁したスープに炙りチャーシュー2枚、半カット味玉、キクラゲ、モヤシ、大判の海苔、青ネギがトッピングされ、ワンコインのラーメンとしては充実した内容です。
こちらのご主人は、直方の「壱番亭」ご出身のようで、トッピング、値段の安さ、「ギョーザラーメン」といった変わり種メニュー、麺の種類や硬さの選択、卓上のアイテムなど、「壱番亭」とよく似ています。

卓上に置かれたレンゲでスープを啜ると、豚骨臭は控えめで、濃厚でもあっさりでもない豚骨スープですが、豚骨のコクと旨味はそれなりに効いたスープで、塩加減も控えめで円やかな味わいです。
普通麺は、中細のストレートに近い麺で、「カタ」指定でも堅すぎることはなく、程よくシコシコ感が残り、スープと絡みもよく美味しくいただけました。

炙りチャーシューも値段の割には質感があり、程よく脂身が付いて、柔らかな仕上がりで、味付けも濃すぎず、豚肉の旨味を味わえました。
味玉の黄身はやや固めで、モヤシは細めの豆付きでシャキシャキ感はなかったですが、キクラゲのコリコリ感や大判の海苔の風味とパリパリ感はいい感じでした。

途中からは辛子高菜とマー油を投入し、味変を試みました。
辛子高菜のパンチあるピリ辛さとマー油の香ばしい風味が加わり、円やかな豚骨スープが一気にパワーアップしたかのように味変し、スープも含め美味しく完食しました。

こちらを訪問した後に知ったのですが、昨年10月、北九州市八幡西区浅川の「がんこもんラーメン浅川店」があった場所に、なんと「ラーメン壱好 浅川店」がオープンしたようで、そちらも訪問してみたいと思っています。