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門司港繁栄時の高級料亭「三宜楼」。地元の皆様のご尽力で、建物も景観も保存。「春帆楼」＋「観光スポット」として再生。
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通称「三宜楼坂」。正面が「三宜楼」
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丘の上の料亭。
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今は「春帆楼」
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入り口
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玄関
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お部屋
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床の間
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テーブル席
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１階でもこの景観。
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鴨居が曲がっていて、戸が開かないそうな。
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お庭が見えます。
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先付け
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とらふぐ刺し
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カナトふぐの唐揚げ
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ふく鍋。(before)
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ふく鍋。（after）
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横から障子窓とともに。
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ふく雑炊
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館内見学。階段の上の丸窓は「月」をイメージしたそうな。
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補強工事が大変だった様子が分かります。
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行き止まり？
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門司の街が見えます。
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「三宜楼坂」の先には栄町アーケード。昔は賑わっていたでしょうなぁ。。
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百畳間
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能舞台もあります。
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
閉店
三宜楼茶寮 春帆楼（サンキロウサリョウ）
|
|---|---|
| ジャンル | ふぐ、日本料理、居酒屋 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
JR門司港駅から徒歩8分 九州鉄道記念館駅から197m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算 |
￥5,000～￥5,999 ￥3,000～￥3,999 |
| 予算（口コミ集計） |
￥6,000～￥7,999
|
| 支払い方法 |
カード可 （VISA、Master、JCB、AMEX、Diners） 電子マネー不可 |
| サービス料・ チャージ |
なし |
席・設備
| 席数 |
70席 （1階個室2～3名×2部屋、2～10名×2部屋、2階大広間60名） |
|---|---|
| 最大予約可能人数 |
着席時 60人 |
| 個室 |
有 （2人可、4人可、6人可、8人可、10～20人可、20～30人可、30人以上可） 最大60名様までの宴会場完備 |
| 貸切 |
可 （20人～50人可、20人以下可、50人以上可） |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる |
|---|---|
| 料理 | 魚料理にこだわる |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| オープン日 |
2015年10月 |
| 備考 | |
| 関連店舗情報 | 春帆楼の店舗一覧を見る |
| 初投稿者 |
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門司の街は、門司港レトロとして整備された景観とは別に
昭和そのままのアーケード街や、昔の花街の色合いが残る町並み、
などなど、散策して飽きの来ない街です。
その中でもひときわ目を引くのが、かつての門司繁栄期の高級料亭「三宜楼」。
こちらは、通称「三宜楼坂」と呼ばれるゆるやかな坂の小路から
まさに丘の上にそびえるように威容を誇る、木造３階建ての建造物が見えるそれです。
そこは、出光の創業者などが贔屓にし、「百畳間」と云われた大広間に能舞台まで備えていた、
一見さんお断りの高級料亭だったようですが、
戦後の混乱の中、昭和３０年に廃業してしまった、とのこと。
その後、建物も解体の危機に晒されましたが、
地元の有志と市民の皆様が、募金活動などで保存に尽力された結果、
安易な若者迎合リノベーション案や、何の意味も無いレトロ地区への移築案、などを駆逐し、
何とか歴史的建造物としてこの場所に生き残ったそうです。
そして、修復工事完了後、
建物の内部を無料で見学出来るようにして、
１階のみ「料亭 三宜楼」の名前で食事処も営業を開始していました。
ただそのときも、かつての「三宜楼」が再開したというわけではなかったそうなのです。
仮営業のようなカタチだったのでしょうか。
詳しいことは分かりません。。。
その後さらなる紆余曲折が在ったようですが、
今は、下関の老舗ふぐ料理店「春帆楼」の支店が入る形で、
見学もガイドも無料で公開するなど、
門司港観光では無くてはならない観光スポットとして生まれ変わっていました。
その後、見学だけは何度か訪れていたのですが、
やはりその歴史的建造物の中で優雅に食事を。と思いつつ幾歳月。
この日は、ようやくその願いが叶いました。
訪れたのは昼食。
「ふく御膳（￥3,000-）」
そしてお酒は「獺祭３割９分（￥1,200-）」（山口の「春帆楼」ですからね。）
歴史的建造物の中の広い個室、という贅沢な空間で「ふく」を頂くと云う
まさに至福の刻。
「とらふぐ刺し」
地元民ではない私は、もちろん滅多に口にしない代物なので、
一枚ずつ噛み締めながら味わいます。
「唐揚げ」は「カナトふぐ」。
骨までバリバリと。
「ふく鍋」
これも「カナトふぐ」？ ただ、煮込むとちょっとパサつき感があり、今ひとつ。
「雑炊」
こちらはナンと、出汁を引き上げて雑炊を作り直すそうです。
貧乏性の私は、このまま残った汁で作っても良いと思うのですが、
そこはまぁお任せしましょう。
食事のあとは、もちろん館内見学です。
何度見学しても飽きることはありません。
以前見学した際には、ボランティアのガイドさんから、
門司港は昔、神戸や横浜に匹敵する重要な貿易港として栄えたこと、
さらに門司の「水」は、飲料水としてかなり良質だったようで
遠洋に出る船は必ず門司港に寄って「水」を補給した、
などというハナシも教えて頂いたり。。。
うーむ。歴史の教科書にも載せたいほどですなぁ。
大広間（百畳間）、そしてガイドさんにご案内頂いた３階からは、門司の街や海までが一望出来ます。
昔の花街と料亭との位置関係なども見て取れます。
全盛期の門司の街は、どんなに賑わっていたのでしょうか。。。
そんなことを考えながらも、この歴史的建造物の保存に尽力して頂いた皆様に
余所者ながらも感謝したい、と思いました。
これからも、末永く保存して頂けるように応援したいものです。
───── ghostwriter 信楽焼のタヌキ ─────