きらきら星（節）変奏曲によせて〜実食は【鶏白坦々麺】 : サルタヒコ

再訪2回　'18.1月（コーヒーのみ）、'18.8月

北九州文学サロンの受付の方に「いらっしゃいませ」と言われるのは何だか申し訳ない感じ。
文学サロンの中にあるお店なので仕方ないけれど。（入場した時点ではどちらの客か分からない）

杉田久女先生や松本清張先生など北九州ゆかりの文豪の写真を眺めつつ2階の [サルタヒコ] さんへ。
相変わらず女性が多いしお子さんも来ていますね。

1月にコーヒー（のみ）をいただいた折り坦々麺が新メニューにあったので、今回はそれをいただきましたが、注文してから気づいたのが次のメニュー。

☆　“きらきら節” 醤油ラーメン　750円
　　　　　　　　〈冷やし〉もあり
　　　　
　　　※正式名称はよくわかりません

「きらきら」だってぇ〜っ？！
いやいや、そこに驚くより「醤油」に驚かないと。。。
なになに、
〈スープは昆布、煮干、鰹節、ウルメ節、鯖節、宗田節で...香味油は上質な国産豚背脂で...もちろん化学調味料不使用〉
とのこと。
まさに、魚介出汁の饗宴？背脂もきらきらときらめく感じ？

と、ﾓｰﾂｧﾙﾄの「キラキラ星変奏曲」が頭の中を渦巻いている私の前に着丼。

○鶏白坦々麺　850円　　

　(*冷やし坦々麺　850円　　もあります)

お好みでと「花椒」の粒を持ってきてくれます。
卓上のブラックペッパー粒入り酸っぱいニンジンのサービス惣菜もいただきながら実食。

スープは、イメージとしてはマイルドでクリーミーな豆乳にゴマのコクと味わいが溶け込んだような感じ。ラー油も香りフワッとした口当たり。
このスープに、花椒などで味を付けた鶏フレーク？（通常担々麺の肉味噌に当たるもの？）を溶かすと、さらに旨みと砕いたピーナッツのナッティな風味が加わって美味。
このピーナッツはいいですね〜。
辛さは強くなく、痺れはほとんど感じないくらいに優しく食べ易いのですが、刺激を求める方には物足りないかもね。

前半はかなり美味しかったのですが、後半は甘みと動物性の味わいを感じるようになりました。花椒を少し入れてみましたが、激的に香りが変わる感じではなかったです。（沢山入れれば変わるかな？）
私は少食なので後半こんな感じになりましたが、そうでない方であれば、ご飯を投入して堪能したいような美味しいスープだと思いますよ。

麺は細くしっかりとした歯ごたえがあり、麺自体のものか、あるいはスープの風味が加味されたものか、非常に香ばしく大変美味しかったです。

お店を出て階下に行くと、やっぱり文学サロンの方に「ありがとうございました」と頭を下げられ、こちらも頭を下げます。
“きらきら節”をいただく時にまたおじゃましますね、と心の中で。

※醤油ラーメンを食べたような題名でスミマセン。

北九州文学サロンに思いきって足を踏み入れてみる。明るく奥ゆかしいそのフロアには1梯の階段。恐る恐るステップに足をかける。一歩一歩厳かな空気を感じながら登りつく。そこは「サルタヒコ」さまが鎮座され···。

というように文学サロンと入口が一緒です。
「noodle×cafe サルタヒコ」さん。カフェでもあるんですね。
八割方女性のお客というのが頷ける綺麗な店内とカフェメニュー。トンコツではなく鶏そばというのも女性受けする由縁でしょうか。

麺屋さんだと思って来たので食後のコーヒーは飲むつもりがなかったのですが、「珈琲工房 森山」さんの豆というのを見て、ぜひいただきたいと注文。

〇鶏そば　750円
〇本日のコーヒー　450円

「鶏そば」
味玉子1個(海苔に隠れていますが半分に割ったもの2つ)、鶏チャーシュー3枚、海苔、水菜、白髪ネギ、玉ねぎ、柚子、といった布陣。チャーシュー埋没しています。
海苔の上にはふりかけのような魚粉？

スープは少しとろみのある奥ゆかしい味わい。鶏独特の風味も強くは主張せず、塩分も気にならない。良い意味で素朴な感じもするので添加物はないだろうと思っていたのですが、卓上の「お店のこだわり」を見たら、やはり無添加だそう。

このスープに柚子の清々しく甘酸っぱい風味や白髪ネギのわずかな辛み、そして玉ねぎの甘みが徐々に混じりあって、様々に味覚を楽しませてくれます。
玉ねぎがことのほか甘くてびっくりしたのですが、個人的にはこの甘さはスープになくてもいいような。
また、細やかな舌触りのふりかけのような魚粉？も少し甘みがあります。

美味しいスープです。ただ、これ！というはっきりとした主張は感じられなかったかな。
卓上にはブラックペッパーホールがあるので、それをふるとアクセントになるかもしれません。

麺は断面スクエアの細くて歯応えのある独特の麺。パスタのような色合いと舌触りがあります。「こだわり」を見ると、パスタに使われるデュラム小麦を用いているそうです。この自家製麺、目新しく歯応え楽しく美味しいです。

サービスの人参の酢漬にはブラックペッパーホールが混じっていて、ホールを噛むとインパクトのある味になりますね。まぜそばだったら混ぜ込んでみても面白いかも。

「本日のコーヒー」インディア(珈琲工房 森山の豆)
この日はインドのコーヒーでした。フレンチプレスで淹れてくれます。砂時計とともに提供。
量は2杯分。

1杯目···スッキリとした味わいと穏やかなコク。
そして、甘く、チョコレートにも似た香り。苦味、雑味なし。
文句なく美味しいです。これは誰が飲んでも美味しいのでは。フレンチプレスがよい仕事をしています。
2杯目···時間がたったのと底に近いせいか、香りは薄くなり、ごく微量の酸っぱさと骨太のコクのようなものを感じます。カップ底になると苦味が少し。
私は1杯目が断然好きですが、人によると2杯目の方が好きな方もいるかもしれません。
この味で2杯450円。すごく安いです。

コーヒーは日替わりでいろいろな味を楽しめ、カフェとしてもかなり楽しみ。
ホワイトチョコのタルトは黒崎の「bar water club」さんのものだそうですよ。

麺もこれからますます楽しみです。次回は鶏まぜそばをいただきに行きます。
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