やっぱ ごぼ天にすりゃ良かったかなあ : 大地のうどん 本店

今や東京を始め、福岡県内に７店ある『大地のうどん』さんの、今回は本店です。

といって、ワタシはこの本店と前出の久留米店、そしてレビューしてませんが博多駅の地下にあるお店しか行ったことありませんが、よくよく考えたら「〜しか」じゃなく「〜まで」ぐらい行ってるのかもしれませんね？

他は一回ぽっきりですが、この本店は今回で４回目だし、近くっちゃ近くに親族が住んでるとはいえ、我が家からガソリン撒き散らすように来てるってのは、やはり我ながら多少イカれてると思います。

それだけイッチャン最初、この本店で食べたごぼう天は凄かった。

何度か書いとりますように、ごぼう天のメガ・サイズってそれまで有るには有ったけど、同店みたいな密度があるクリスピーなタイプは、確かに初体験だったような？

ましてや、もちろん麺は豊前裏打会の美しさがあるから、こりゃもう、ある意味ワタシの中に革命が起きちゃったんですよね。

〝こんな凄いゴボ天があったのかぁ〟

そんな戦意消失させる圧倒的な存在感で、むろん前出『津田屋官兵衛』さんの初訪問のときでも感動したものの、それに次ぐ驚きだったんです。

ですから、今回ごぼう天を紹介したいと思ったものの、その前夜、しこたま友人と酒を飲んだんで、なんだか胃がムカムカする。

尾籠な話で恐縮ながら、途中でトイレ休憩し、多少はスッキリしたものの、とはいえ、さすがにごぼう天はキツいなあと思いながら運転してました。

〝ううむ？ 混んどるなあ〟

しかも、那の津通りから、

〝どっちにしよう？〟

と選んだ明治通りが、藤崎辺りで渋滞

〝やっぱ『よかトピア通り』にすりゃ良かった〟

と悔やむ始末。

ってまあ、他県、特に本州の方々からすりゃ『よかトピア通り』なる名称が失笑モノでしょうけどね？

〝通り名まで訛ってどうすんねん？〟

って、ワタシでも、たまに思います。

おかげで姪浜の街中で開店時間の11時を迎え、となると思うのが、

〝待ちになるかなあ？〟

ということ。

それまで同店のイメージといったら、とにかく人気店でお客さん多いから、開店前に並んどがないと、待たなきゃならないはず。

〝こりゃ最初から第２駐車場ちゃないと、いかんかもなあ？〟

そう思いながらも一応お店に隣接する第１駐車場を見ると、

〝わあっ！ １台、空いとーばい〟

と、なんと５台しかないのに空いてる運の良さ。

って、その第１Ｐは若干狭めなんで、大型ＳＵＶ車などは写真にある第２Ｐの方が安心でしょう。

〝おいおい、嘘やろ？〟

ましてや暖簾をくぐったら、まだ４割程度の客入りで、小上がり席などには人っ子一人いない。

〝皆んなオミさんが怖いげな？〟

どんどん感染者が増えてきた頃でしたから、皆さん人気店であればあるほど予め回避する傾向が強いようで、とはいえ、ですから逆に普段は並ばなきゃならないのがスッカスカだったりし、

『当たるも八卦、当らぬも八卦』

と、まるで占いみたいに感染を考えてる愚か者には、逆にラッキーな状況。

それに、そうした人気店だからこそ、ちゃんとした感染対策は出来てるはずだから、空いてそうな見すぼらしい店に入るよりゃ、よっぽど安心感があると思うのはワタシだけでしょうか？

なるほど仕切り板とかはきちんと有るし、従業員さんの来客の席配置も密にならないよう考えられてるような気がしました。

『野菜天ぶっかけ (温) 680円』

もっとも朝方からの胃の違和感は入店しても僅かに残ってたんで、ちょっとだけサッパリとしたく、同店の名物のごぼう天は諦め、同メニューを券売機にて購入しました。

年老いても良いことってあり、野菜が好きになるのが、その一つでしょう。

若い頃に比べ底味を感じられるようになりますが、歯の隙間に繊維が挟まるのが難ちゃ難ですけどね？

で、案内されたのはカウンターの端、隣席の先客さんとの間には一席空いてたし、アクリル仕切り板もあるんで、これで感染したら逆に宝くじに当たるようなもの。

店内はカウンター８席、小上がり４人掛けテーブル席が４卓、4人掛けテーブル席が１卓、２人掛けテーブル席が２卓ほどあり、若い男性従業員さんが２名、女性が１名の体制でのぞまれてました。

〝うむ。野菜たっぷりやね〟

４〜５分と裏打会にしては早めな提供で、その辺は人気店なだけに準備万端だからなんでしょう。

野菜天はごぼう天４本、紫蘇、茄子、しめじ、ピーマン、レンコン、人参、カボチャと、裏打会にしたら平均的なものの、やはりワタシの身体が求めてたんでしょう、見るからに美味そう。

〝うむ、揚がり方は問題ないけど？〟

カラっと軽く揚がっちゃいるけれど、前述の底味っていうか、まあ、仕方がないでしょう野菜じたいは業者モノに過ぎないような気がしました。

といっても、かけツユは絶妙な甘辛さで天ぷらを引き立て、かけずとも充分味わえる小気味良さだし、言うまでもありませんが麺は裏打会だけあって、コシや弾力、むろん喉ごしも言うことはありません。

〝ううむ？ でもなあ？？〟

かといって、さすがに看板メニューのごぼう天ほどのインパクトにゃ欠けるんで、

〝やっぱしごぼう天にすりゃ良かったかなあ？〟

と悔やみました。

ですから、ごぼう天なら以前とよほど変わってない限り４点台を付けられるでしょうが、今回は以下の評価となります、あしからず。


● 個人的 食べログ 評価点・・・3.6