タパ君に、会いに。 : シヴァマハル 福岡店

今年も、福岡へ行ける機会に恵まれて、
１年ぶりに、タパ君に会いに、大橋駅まで向かった。

ソルマリ福岡へは、これで３度目。
迷うことなく大橋駅まで到着。
駅は工事していて、８０歳のおばちゃんに声をかけられた。
お化粧をしたいのだけど、どれを買ってよいのかわからないようで、
アイラインを選んであげた。
名古屋から来たことを話したら、
「ここ大橋は住みやすいけん、すぐ慣れると。」
と、引っ越してきたと間違えたみたい。
知らない土地に来て、誰かに声をかけられるのは嬉しいこと。
そうね。
もし、引っ越してきたとしても、ここなら暮らせそうな気がした。
おばちゃんみたいに優しい人がいる街だもの。

おばちゃんとお別れして、ソルマリへ歩く。
駅からソルマリまでは、ほんの２分くらいの場所で。

「タパ君いますか？」

コックさんはあまり日本語が上手じゃなくて、
裏から日本語の上手なネパール人男性が出てきた。

「タパさん、東京です。私がタパさんの代わりにココの店長しています。」

えー、東京なの。
そんなぁ、せっかく来たのに。

タパ君に会えないソルマリは、ちょっと寂しい。

カジャセットとビールを、一人で飲んで。

カジャセットは、チウラという炒った干し米に、
マトンスクティ・バトマスサディコ・MIXアチャールの３種のおかずと、
アルボティタマというネパールのカレースープがついている。

このカレースープは、何度飲んでも苦手。
発酵タケノコの臭いこと(笑)
好きな人にはたらまらいかもしれないけど、あたしはダメだ。
他のカレーに変更できるといいな。

おかずはどれも美味しくて、
特にマトンスクティの、味付けと噛みごたえが良かった。

そっと、新しい店長さんと目が合った。

彼は、沖縄からいらした方らしい。
そうなの、ソルマリグループは那覇にもあるの。
西大島のシティマートは、ソルマリグループなんだけど、
シティマートが、美栄橋駅近くにあるんですって。
もう１年半前からあるらしい。

ちょうど私が那覇へ行ったころ、シティマート那覇はあったのね。
その頃、新しい店長さんは、那覇にいらしたって。
あたし、美栄橋付近なら、歩いたわ。

東京・福岡・沖縄にあるソルマリ。

また、どこかで会いましょう♪

<２０１６年１０月>

小倉にいたあたしは、どこへ行こうかと迷いながらもソルマリを思いだしてた。
あの時にいただいたダルバートが美味しかったこと。
店長のタパ君と話したこと。
小倉から博多までは、新幹線で２０分ほど。
往復４５００円くらいか。
えい！行ってしまえ。

博多駅からは、以前いった時の記憶を頼りながら乗り換えて、
意外とスムーズに大橋駅にたどり着いた。
ちょうどお昼前のお腹の空いたころだった。

「こんにちわ」
以前と同じ席に腰を掛けて、水を持ってきたタパ君に「覚えてる？」と尋ねた。
「モチロンデス。ナゴヤカラキタ。」
ありがとう！
やっぱりソルマリに来て良かった。
もし、今日来なかったら、きっとタパ君はあたしのこと忘れてしまう。
気に入ったお店は続けていくこと！それは決まりごとなんだけど、
福岡なんて遠すぎてなかなか行けないもの。
小倉からは少し離れてるけど、名古屋からよりうんと近い。

今日は、モモが食べたい。
それとカレーも。
一番小さな日替わりセットは、５５０円。
今日のカレーは、マトンと豆だそう。
ダルが食べたかったら、７５０円のを選ぶといいとアドバイスをもらって、
お料理と飲み物を選びました。

＊生ビール　３５０円

＊Aセット　７５０円
　ダル・豆とマトンのカレー・パパド・豆のタルカリ・ごはん・ゴルベラコアチャール
　
　ここのダル、とにかく旨い！
　優しい味わいなのに、コクがあって。
　ギーが優しく包んでるからかな？

　ひがわりの豆とマトンは、
　ラジマのホクホクと、マトンのコク、トマトの酸味が楽しいカレーです。
　マトンゴロゴロなので、ビールのつまみにもなりました。
　
＊モモ　　　５８０円　
　餡がジュシーで食べた瞬間にスープが飛んでしまった！恥ずかしい。
　もっちりした皮とスパイスの練りこんだ餡、
　香りのよりゴルベラコアチャールのタレと一緒にいただくと、たまらなくて止まらない。


あたし、ソルマリ福岡のコックさんの味がとても好き。
つい笑顔がこぼれてしまう。
美味しいお料理をいただいて、幸せを感じる瞬間です。
どこからともなく、自転車をこいだネパールさんが集まってきて、
お店の半分を埋め尽くしてた。
ここ、もう、新大久保みたいにネパールさんのための食堂になったのね。
丸ごと名古屋に持って帰りたい気持ちで、いっぱい。


＜２０１６年７月＞

博多駅から、地下鉄空港線で天神駅まで。
そこで西鉄に乗り換え、大橋駅にたどり着いた。
西口を出て右へそのまま線路に沿って歩くと信号があって。
渡って左へ歩けば、ソルマリはあった。

カフェのような装いだけど、しっかりとネパールの国旗が揺れてる。
１１時のOPENちょっとすぎの、今日の一番のお客さんだった。
壁際に並ぶテーブル席に腰を掛けて、お水を持ってきた青年に、
「東京のソルマリと同じ？」と、聞いてみる。
あたしに微笑みながら、驚く青年。
「ソウデス。イッタコトアリマスカ？」

彼は、東京の蒲田のお店にいて、
そして、ここ福岡店がOPENして福岡に来たのは２か月前のことだった。
あたしが博多へ行くことが決まったのも、ちょうどそんな頃で。
とにかく福岡でネパール料理が食べたいと思い、
新店舗登録された「ソルマリ」という名前のお店を「行きたい」のリストに加えていました。
その時はちっとも気が付かなかった。
まさかあの、リトルカトマンズと言われる新大久保の、ソルマリだったなんて。

*

一人でたくさん食べられないけど、なにかいいかな？
ネパール青年に相談したら、Bセットを指さして「コレガイイ」と、
１０００円のダルバートをすすめてくださった。
ダルバートは、ネパールのおうちごはん。
ダルは豆カレーで、バートはごはんのこと。
ごはんのうえにダルをたっぷりとかけて、おかずやお漬物を混ぜていただくお料理です。

あたしはムラ・コ・アチャールという、ネパールの大根のお漬物が好き。
「このプレートについてるのかな？」と、ネパールの青年に尋ねたら、
「スッパイ　ノ　アルヨ。　ツケテアゲルネ。」
青年はネパールの言葉で、厨房のコックさんに注文を伝えてて、
その中にある「ムラ・コ・アチャール」という言葉だけしか、あたしにはわからなかった。

Bセットは、選べるカレーがついている。
青年に、どのカレーが合うか聞いて、
彼のすすめるマトンカレーを選ぶことにしました。
プレートは、左上から、
マトンカレー、ダル、キャベツのタルカリ、ムラコアチャール、ごはん、パパド、フライドマトン。

ダルをごはんにうえにたっぷりとかけて、ムラ・コ・アチャールと一緒にいただきました。
ダルは、ムング（緑豆）の素朴な風味で、やさしい味です。
ラジマ（金時豆）、ときどき。
酸っぱくて、あっさりとしたムラ・コ・アチャールによく合う。
キャベツのタルカリもさっぱりとして。
パパドはパリパリ割って、混ぜていただく。
ダル、タルカリ、アチャールがあたしを楽しませてくれる。
おいしいね！

ネパールの青年がやってきて、
「辛さ大丈夫デスカ？」と。

そういえば、少し辛さが欲しい。
「もう少し辛さが欲しい。辛いアチャールある？」と聞いてみました。

「スッゴク辛い。ダイジョウブ？」
と、真っ赤なアチャールがやってきて。
辛いけど、これでまた、この料理がおもしろくなった。
あたしの場合、もうこれで充分。


マトンカレーだけ別で飲んでみると、
コリアンダーがふんわりと香り、スパイスと一緒にマトンの香りを優しく包んでる。
マトンのことを知ってる人が作るカレーの香りは、ほんとうに素敵。
骨付きのゴロゴロマトンカレーは、骨から出るエキスがスープに溶け込んでて、
おいしいね！

ネパールの青年はもう一度やってきて、
「あまり食べれないと言っていたので、ご飯少なくしました。オカワリイイデスカ？ロティでもイイデスヨ。」と。
ロティは、全粒粉の生地をフライパンで焼いたパン。
あたしは、このマトンカレーをロティにすわせて食べたい衝動にかられて、
ロティを１枚お願いしました。
香りよいマトンカレーと一緒にいただくロティは、
やっぱりおいしかった。
フライドマトンも、スパイスに包まれて柔らかく仕上げてある。
クルクルっとロティを巻いて。

最後は、冷たく濃厚なラッシーで、クールダウン♪


お会計の時、ネパールの青年に、「アナタ家ハ、ドコデスカ？」って聞かれました。
「名古屋です。名古屋にソルマリ作ってね！」
あたしは思わず、お願いしてしまいました。


かわいいカフェ風のお店で、ネパールの青年は日本語ペラペラなので、
女子ひとりで入るのにも、いいお店ですね。
ランチタイムにぜひ、ネパールの家庭料理「ダルバート」を♪